韓国旅客船「セウォル号」沈没、「モラルなき」船長はじめ29人の乗組員は、乗船客を見捨てて脱出した

2014年04月18日 05時39分14秒 | 政治
◆韓国の清海鎮(チョンヘジン)海運所属の大型旅客船「セウォル(歳月)号」(6825総トン、全長145メートル、幅22メートル。旅客定員921人のほか車両180台と標準貨物コンテナ152個を積載可能=修学旅行中の安山市の檀園高等学校生徒325人と教員14人のほか、一般客107人、乗務員29人の計475人が乗船し、車両150台余り積載)が4月16日午前8時58分ごろ、韓国仁川の仁川港から済州島へ向かっていた。
 ところが、旅客船「セウォル号」が、全羅南道珍島郡の観梅島(クヮンメド)沖海上で転覆し、沈没した。17日夜現在、14人死亡と181人救助、行方不明280人。
船長は船舶に問題が発生した際は、最後に船を降りることになっている。だが、セウォル号の「モラルなき」69歳の船長はじめ29人の乗組員は、事故発生後間もなく乗船客を見捨てて我先に真っ先に脱出し、海洋警察の警備艇に救助された。乗組員1人だけは、最後まで船内放送を続け遺体で発見されている。しかも、この船長は当初運航を任されていた本来の47歳の船長に代わって船を操縦していたというのだ。
 似たような事故は、2012年1月13日夜、イタリア・地中海で起きた。豪華客船コスタ・コンコルディア(乗客乗員約4200人)が座礁し、死者・行方不明者を出した。ところが、スケッティーノ船長(52)は事故後、乗員乗客を見捨てて、愛人とともに真っ先に船から逃げ出していたため、業務上過失致死の疑いで逮捕された。そればかりか、国外へ逃亡を図ろうとしていたことまで判明した。本当にとんでもない船長であった。
船長は、乗船客が全員船から逃れたのを確認して初めて、退船できる。最悪の場合は、船と運命を共にしなくてはならないという責任と義務がある。船長は、船内で絶大の権限を握る最高責任者である。客船の場合は、乗員乗客の生命身体に関して全責任を負い、いざというときは、船と運命を共にする。これが「シーマンシップ」というものである。船長に限らず、航空機の機長、電車の機関士、バスの運転手、タクシーの運転手などもみな、乗員乗客に全責任を持つ。

2012年01月18日 23:02
タイタニック号と運命を共にした船長、豪華客船座礁で真っ先に逃げた船長の最悪モラル

◆朴槿恵大統領もいい加減「意地を張る」のを止めた方がよい。日本と韓国は、目と鼻の先にある隣国どうしであり、朝鮮半島南西部の「珍島(ちんど)」は、日本からはなお近い。
 転覆した旅客船「セウォル号」が、まだ完全に水没していない状態を見れば、船中に閉じ込められて救出を待っている乗船客が、かなりいると考えられる。
 こんな時には、海に潜れる「潜水士」が多数いるにこしたことはない。日本の海上保安庁には、「海猿」と呼ばれる精鋭の海上保安官がいる。海上自衛隊には、「フロッグマン」がいる。菅義偉官房長官は、韓国政府に「我が国としても出来る限りの協力を行う用意がある」と伝えという。これに対して、韓国政府からは、とくに反応がなかったようだ。日本としては、「救援要請」がないのに、勝手に領海、領空を侵すことはできない。米国も、同盟国であるだけに「協力を行う」と申し出て、長崎県佐世保基地所属の強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」を派遣しているという。
◆大型旅客船「セウォル号」は、1994年6月から2012年9月まで、鹿児島県奄美市のマルエーフェリーが鹿児島や沖縄を結ぶ国内定期船「フェリーなみのうえ」(6586総トン、旅客定員804人)として運航していた。仲介業者を通じて2012年10月に韓国側に売却されて、約半年の整備期間を経て韓国で2013年3月から就航している。日本では18年、運航している間、海難事故には一度も遭遇していなかったという。
 日本製の中古船は、整備や改造により30年ほどは運航できると定評がある。それが、どうして転覆事故を起こしたのか。
 第1報では、「座礁した」と伝えられていたけれど、転覆して横転している船の船底の映像からを見る限り、無傷であり座礁したとは見えない。
 韓国の連合ニュースは、旅客船「セウォル号」が、「急に航路変更を行ったため、バラストが崩れて転覆したのではないか」と報じている。
 この旅客船「セウォル号」は、韓国に買われた後、船体改造が行われ、細分化された客室を大部屋にしたり、コンテナも積めることができるようにしたり、改造されたという。その結果、定員は日本時代の804人から921人に増加しており、一気に海水が流れ込む構造にもなっていて、総トン数も増えている。
 急に舵を切ったとき、乗船客が増えた分、重心が上になっていたか、積んでいるコンテナがしっかり固定されておらなかったために、左右のどちらかにズレたかして、船体のバラストが崩れて不安定になった可能性もある。転覆する寸前、「ドーン」という音を乗船客が聞いたという話があり、これは、コンテナが船体の壁にぶつかったことを推測させる。

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