「輿さんも何を考えているのか」と小沢一郎代表は、輿石東幹事長の「同志だ」発言に怪訝顔でケンもホロロ

2012年10月16日 02時43分55秒 | 政治
◆小沢一郎代表が10月14日、青森県内での会合で、野田佳彦政権打倒を宣言した。
 「このままの政治ではいけないと思う同志が手を携えて、本当に国民の生活を第一に考える政権をつくらなければならない」
 小沢一郎代表の目から見れば、野田佳彦首相、これを支える輿石東幹事長ら政府与党は、国民の生活を第1に考えているとは、到底考えられないのである。自分たちの政治生命の延命、民主党政権の延命だけが大事で、国民の生活は、どうでもいいというふうに映っている。
 それも、与党である民主党は、どう見ても、「野党思考」が抜け切れていない。臨時国会を召集する実権は、野田佳彦内閣が握っているのに、いかにも自民党が抵抗しているから、なかなか召集できないかのように、自民党に責任を転嫁してきた。サボタージュしているのは、民主党の野田佳彦政権であるにもかかわらず、その自覚がない。
挙句の果てに、10月に支給される政党助成金の受け取り延期を宣言して、国民の同情を買おうという姑息な作戦に出た。自民党や公明党などに対する「兵糧攻め」のつもりなのであろうが、国民には、ピンとこない。こんな小賢しいやり方は、どう考えても、野党あるいは、労働組合的であり、責任ある与党、政権の所業とは言えない。
◆そのうえ、何をトチ狂ったのか、輿石東幹事長が10月14日、奇妙なことを口走り始めた。
「消費税増税では一致できなかったが、その他の面では同志だった。そういう道はあろうかと思っている」(NHK番組「日曜討論」)
 野田佳彦内閣不信任決議案が衆院に提出された場合、賛成に回らないで欲しいとメッセージを送っていたけれど、正式に協力要請したものと受け取られた。
小沢一郎代表も、この発言をテレビで聞いていたのであろう。青森県内での会合で「このままの政治ではいけないと思う同志が手を携えて」とわざわざ発言した。
この場合の「同志」とは、「本当に国民の生活を第一に考えている同志」を意味している。輿石東幹事長が言っている「同志」とは、「民主党政権の延命を考える同志」のことであり、まったく意味が違う。このためか、小沢一郎代表は「輿さんも何を考えているのか」と発言の真意を測りかねているのだ。
覆水盆に返らずという言葉が示しているように、もう元には戻れない。野田佳彦政権を打倒して、「第3極勢力」を結集して、新政権を樹立する作戦を展開中である。だから、もはや後戻りはできない。
それどころか、輿石東幹事長の発言の底には、「騙し」の意図が隠されている。時事通信社jijicomは10月5日午後5時39分、「小沢氏系候補を除籍=繰り上げ当選後の離党阻止-民主」という見出しで、以下のように配信した。この記事を読み直すと、このことがよくわかる。
 「民主党は5日の常任幹事会で、和嶋未希衆院議員(比例東北ブロック)の山形県酒田市長選(21日告示、28日投開票)出馬に伴い、繰り上げ当選する見通しとなっていた元岩手県議の川口民一氏について、『新党「国民の生活が第一」の岩手県連大会に出席していた』などとして除籍(除名)処分を決めた。川口氏が当選後に民主党を離党して生活に入る懸念が拭えず、当選を阻止する必要があると判断した。川口氏は岩手県議や同県雫石町長を務め、生活の小沢一郎代表に近い。民主党岩手県連は川口氏に離党届を提出するよう働き掛けてきたが、川口氏が拒んだため、除籍に踏み切った。安住淳幹事長代行は5日の記者会見で『(川口氏が)当選後も民主党でやっていくという安心感を得られなかった』と説明した。川口氏は2009年衆院選の民主党の比例東北ブロック名簿から削除される。これにより、繰り上げ当選の対象は元福島県南相馬市議の渡部一夫氏となる」
 小沢一郎代表に近い政治家を除籍にしておいて、その後に大して時間を経てもいないのに、今度は、小沢一郎代表に協力要請するとは、あまりにも虫がよすぎる。仮に協力したとしても、直ぐに小股を掬われるのが、オチである。
◆政治状況は、野田佳彦政権打倒に向けて、どんどん進んでいる。政界は、すでに次期総選挙に向けて臨戦態勢である。野田佳彦政権の延命に手を貸そうなどと考える政治家は、ほとんどいない。日本維新の会の橋下徹代表(大阪市長)が上京して、国会であいさつ回りを始めた。事実上の「宣戦布告」である。
 政界では、総選挙に向けて走り出すと、大車輪は、もうだれも止めようがなくなる。いま、そうした状況なのだ。
毎日新聞社毎日JPが10月15日午後0時23分、「橋下維新代表:国会であいさつ回り」という見出しをつけて、以下のように配信した。
 「新党『日本維新の会』代表の橋下徹・大阪市長は15日、党設立のあいさつのため、国会などで与野党幹部と相次いで会談した。みんなの党の渡辺喜美代表とは、次期衆院選での連携に向けた共通政策づくりを始めることで合意した。党首選を経て新体制となった民主、自民両党に対し、維新は第三極路線をとり、臨時国会で存在感を示すことを目指している。維新幹事長の松井一郎大阪府知事、国会議員団代表の松野頼久衆院議員らが同席した。みんなの党の江田憲司幹事長は会談後、記者団に『選挙協力を優先するのではなく、政策の一致が国民の信頼につながる』と話した。月内にも両党の政調会長が協議を始める。みんなの党とは連携協議がいったん頓挫したが、橋下氏が関係改善に意欲を示していた。 一方、民主党との会談では輿石東幹事長らが対応。橋下氏は特例公債法案について、「衆院解散や政局と絡めることはしない」と述べた。また、安住淳幹事長代行によると、松井氏が「定数削減を実現するためであれば、ぜひ共闘したい」と呼び掛けたという。自民党の安倍晋三総裁とは国会内で会談。同席した自民幹部によると、橋下氏は国会対応をめぐり、
『松野氏の決定を覆すことはない』と述べ、議員サイドの判断を尊重する考えを示した。公明党との会談では、橋下氏が目指す『大阪都構想』を念頭に、山口那津男代表が『大阪の人たちの願いを実現しようという思いは一緒だ』と激励。橋下氏は『大きな方向性については一致団結して頑張っていきましょう』と協力を求めた。橋下氏は国民の生活が第一の小沢一郎代表とも会談、午後には新党改革や減税日本なども回る。【田所柳子、平野光芳、原田啓之】」

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目次

第5章 クリントン政権とロックフェラーの「罠」に嶺った日本 ①

「日本版・金融ビッグバン」を要求したクリントン大統領

 バブル経済崩壊後の日本は、平成大不況(1992年秋~2002年夏)に陥った。しかし、国際金融資本は依然として日本に対する攻撃の手を緩めず、ついに大蔵官僚を軍門に下し、橋本龍太郎政権をして「日本版・金融ビッグバン」に踏み切らせたのである。米国のレーガン大統領が1982年に規制撤廃(デレギュレーション)を断行してから16年、英国サッチャー首相が「金融ビッグバン」に着手して14年もの年月が経っていた。

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