中国北京政府は、ノーベル文学賞受賞者・莫言氏の「社会の暗部に対する厳しい批判」を理解できず大称賛!

2012年10月14日 00時41分55秒 | 政治
◆中国北京政府は、共産党1党独裁政権であるが故の「大矛盾」に直面している。それは、人民の「自由と民主化要求」への対応である。
ノーベル財団が、共産党1党独裁の北京政府を称賛したり、あるいは宣伝、プロパガンダを目的としているような文学作品を書く作家にノーベル賞を授与するはずはない。真の文学者は、直喩、暗喩、隠喩といったありとあらゆる文章技巧を凝らして、民族を苦しめたり、弾圧により人民を暴虐、苛政の限りを行ったりする政府に対して、厳しく批判、告発、糾弾することを生業にしている。
毎日新聞社毎日jpは10月12日午後9時36分、「ノーベル賞:莫氏『劉氏の自由願う』『体制側』に反論」という見出しをつけて、次のように報じた。
 「【高密(こうみつ、中国山東省)隅俊之】ノーベル文学賞の受賞が決まった中国の作家、莫言(ばくげん)氏(57)は12日、自宅のある山東省高密市のホテルで記者会見を開き、10年にノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏(56)=服役中=について『健康になり、自由になることを願っている』と述べ、長期化する劉氏の服役に懸念を示した。中国政府は莫言氏への文学賞は歓迎する一方、劉氏の平和賞の際には『内政干渉だ』と強く反発してきた。中国共産党員であり、中国作家協会の副主席である莫言氏による劉氏を擁護する発言は今後、波紋を呼びそうだ。一方、一部で『莫言氏は体制側の作家だ』と批判されている点について、莫言氏は『文学賞は政治賞ではない。共産党のためではなく、すべての人に向き合って書いている』と反論。『共産党と親しい私の受賞は間違いだと言う人は多い』との認識を示しながら『そういう批判をする人も党員だったりする。彼らは体制内部の人であったり、しかも体制内で多くの利益を得た人もいると知っている』と主張した。莫言氏は数千万人の餓死者を出したとされる1950年代後半の大躍進政策も経験している。会見では作品を書き始めた当時から体制批判という危険性や体制からの圧力を抱えていたと述べた上、『豊乳肥臀』など具体的に作品名を挙げながら『社会の暗部に対する私の批判が厳しいことが分かるはずだ』と語った。一方、尖閣諸島をめぐって緊迫する日中関係について『戦争で中国が勝ち、日本が負ければ解決するのだろうか。逆も同じだ』と述べ、中国国内で続く対日強硬論を否定した」
◆中国の作家、魯迅(1881年9月25日~ 1936年10月19日)によって1921年から新聞「晨報」に発表された長編小説「阿Q正伝」は、阿Qという近代中国の一庶民を主人公として、無知蒙昧な愚民の典型である架空の中国国民を描き出すことで、当時の中国社会の病理を鋭く告発した作品、すなわち、他に類を見ない物語として注目を集め、高く評価された。
中華人民共和国の創建者である毛沢東国家主席が、この作品を最も気に入り、談話でしばしば引き合いに出したことから、魯迅の名声が高まった。後に中国の高校教科書にも採用され、中国人民の多くに知られたばかりか外国向けにも翻訳された。つまり、毛沢東国家主席旧体制の矛盾を描いた「阿Q正伝」を教材にして、共産主義革命を成し遂げたとも言える。
 莫言氏は、言うなれば、「現代の魯迅」である。いまの中国共産党1党独裁の北京政府の矛盾を描いている。莫言氏が、「社会の暗部に対する私の批判が厳しいことが分かるはずだ」と力説しているように、北京政府は、浮かれている場合ではない。これは、明らかに体制批判である。ところが、文学というベールを被っているので、直ぐにはわからないらしい。
このため、北京政府はいま、共産党1党独裁を根底から揺るがす「大矛盾」に直面している。それは、北京政府が、民主活動家である、劉暁波氏がノーベル平和賞の受賞には、「内政干渉だ」と強く反発してきていながら、莫言氏のノーベル文学賞を大歓迎しているからである。この2人の違いは、北京政府への直接的批判と、文章技巧を凝らした批判の違いがあるにすぎない。
莫言氏の作品を北京政府への称賛、宣伝、プロパガンダと受け止めているとすれば、胡錦濤国家主席以下、政権幹部は、よほど鈍感である。

※Yahoo!ニュース個人


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中国北京政府はバブル経済崩壊、巨額の不良債権を抱えて、四苦八苦、恥晒しの「暴動、略奪」が頻発し、超大国としてのメンツは、丸潰れだ

◆〔特別情報①〕
 フリーメーソン・イルミナティ筋(ニューヨーク・マンハッタン島発)の情報によると、中国共産党1党独裁の北京政府が、欧州最大財閥のロスチャイルドが仕掛けている「中国大分裂」策動の猛攻撃を受けて、大ピンチに陥っているという。このため、中国が生き延びる道はただ一つ、「悪の戦争経済」に踏み出すしかなく、「インドとの核戦争」が、かなり現実味を帯びてきている。いよいよ、人口調節の時代に入ってきた。

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