IMF・世銀年次総会は、「金融恐慌→世界大恐慌→世界大戦」を止められず、お祭り騒ぎに終わる危険あり   

2012年10月08日 03時22分30秒 | 政治
◆「危険」「危機」「危難」などの「危」は、「あやうい、たかい」と読む。立命館大学の白川静名誉教授の名著「字通」には、「厃の下に、跪く人の形をそえたものが、危」であり、
「の上下に跪く人の形をそえて危うい意を示す」とある。
 思えば、私たちは、様々な危険にさらされている。だが、大体は、危険にさらされているのに、それと気づかず暮らしている。また、危険を知らされていても、まともに受け止めないで、安閑と日々を送っているのが、常である。突然、危険に襲われて、ひどい目に遭っても、もはや遅い。
 種々の危機のなかでも、いま世界を揺るがして、人類を危険に曝しているのが、欧州発の金融危機であり、対処を誤れば、「金融恐慌→世界大恐慌→世界大戦」へと人類を破滅に突き落としてしまう。これは決して絵空事ではない。
1929年10月24日、ニューヨーク・マンハッタン島のウォール街で始まった株式市場の大暴落「暗黒の木曜日」は、「金融恐慌→世界大恐慌→世界大戦」の始まりであった。あれから83年経ているけれど、再び、同じようなことが起こり得る危機状態にある。
今回は、欧州金融危機が直接引き金になりそうだが、この近因は、2008年9月15日、ニューヨーク・マンハッタン島のウォール街の「リーマン・ブラザーズの経営破綻」(サブプライム・ローンの破綻)にあった。
強欲資本主義にドップリ漬かった国際金融機関(米国最大財閥デイビッド・ロックフェラーがオーナーのシティグループ、ジョン・デビッドソン・ロックフェラー4世がオーナーのゴールドマン・サックス社など)とヘッジファンドなどによる「デリバティブ(金融派生商品)の空売り」が、世界の金融秩序を破壊し、混乱させた。
◆FNN(フジニュースネットワーク)は10月7日午後5時59分、「東京と仙台で開かれるIMF・世銀年次総会を直前取材しました」というヘッドラインをつけて、以下のように配信している。要点のみを引用しておこう。
「IMFについて、クレディ・スイス証券チーフ・マーケット・ストラテジストの市川眞一氏は『短く言えば、危機対応です。どこかの国が、国際収支が急激に悪化したりとか、財政危機がきて、金融的に非常に厳しい状況になった時に、お金を短期的に融資して、急激な変動に対して対応していく、これがIMFの仕事です』と話した。記憶に新しいものとしては、1997年のアジア経済危機の際、経済危機に陥った韓国を救済したのがIMF。また、今回の総会のポイントにもなっているヨーロッパの財政危機でも、ギリシャなどに支援を行っている」「今回のポイントについて、市川眞一氏は『ポイントは4つあると思っています。1つは、ヨーロッパの財政問題にどう対応していくのか。2つ目は、どうやって世界経済を押し上げていくか。3つ目は、世界的に食料の価格、穀物の価格が急騰していて、これにどう対応するか。4つ目は、IMFの機構改革をどうしていくかというところが、1つ大きな課題として挙がっている』と話した」
しかし、国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会が東京(メーン会場は、東京・有楽町の国際フォーラムと帝国ホテル)と宮城・仙台市で開催されても、「金融恐慌→世界大恐慌→世界大戦」へと人類を破滅に突き落として行っている「最悪シナリオ」を食い止めるための決定的手立ては、確立されてはいない。たとえばヘッジファンド禁止、空売り禁止などはいまのところ、実施されていない。従って、国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会ただのお祭り騒ぎに終わってしまいそうである。

※Yahoo!ニュース個人


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目次

第2章 デイヴィッド・ロックフェラーとロックフェラー四世の激聞 ②

デイヴィッド・ロックフェラーがブッシュ政権を支える


 ところで、デイヴィッド・ロックフェラーは、ブッシュ大統領をはじめ、ネオコンの頂点に立っていたチェイニー副大統領、その第一の配下であるラムズフェルド国防長官らのスポンサーとしてブッシュ政権を支えてきた。実際には、ブッシュ大統領が二〇〇一年一月二十日に第四十三代の大統領に就任する前から、デイヴイッド・ロックフエラーは"政権準備"に関わり、息のかかったメンバーを集めてプロジェクトチームを作らせ、自らはスポンサーとして資金援助してきた。その「政策集団」が、いわゆるネオコンと呼ばれる人々である。

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