日本の中央政界には、大阪市の橋下徹市長を上回る若い政治家がおらず、絶望的だ

2011年12月26日 00時58分44秒 | 政治
◆朝日新聞の星浩編集委員は、国家最高指導者である「内閣総理大臣」(首相)の「指導力」(リーダーシップ)というものをどう考えているのであろうか。
 12月25日付け朝刊「政治考」(4面)欄で「来年こそ 空虚な政争劇の一掃を」と題するコラムのなかで、どうも「菅直人前首相」を惜しみ、懐かしみ、その一方で小沢一郎元代表と森喜朗元首相の政治活動を「相も変わらぬボスたちの策謀」と断じ、「来年、政治の再生は待ったなしである。そのためには、小沢、森両氏がし切ってきたような『ボス政治』を終わらせ若い政治家が、若い感性で新しい政策を進めなければならない」と誠に抽象的、しかも非現実的な願望を述べている。
 つまり菅直人前首相が、なぜ「6月、自民党などが衆院本会議に提出した菅直人内閣不信任案が採決されるに至ったのか」という理由をまったく捨象して、勝手な論理を展開しているのだ。理由なしに内閣不信任案が提出されるわけがないからである。
 「3.11」の東日本大震災・大津波被害・福島第1原発大事故被害が起きて以後、菅直人首相の言動は、常軌を逸していた。頭がおかしくなったのではないかと、疑われたほどだった。高級官僚を怒鳴り散らし、東京電力の社長らを罵倒し、首相官邸内に対策本部などと称する組織を20も立て続けにつくっては放ったらかしにし、被災地を訪れては、パフォーマンスばかり繰り返して首相としての誠意ある言葉も発せられず、その果てには復旧復興にかかわる「利権」を漁り、夜な夜な東京・赤坂あたりの高級料理屋や中華料理店で、伸子夫人や側近らとともに豪華な食事三昧の贅沢な生活ぶりを多くの庶民に見せつけたきた。これらの費用は、官房機密費で賄われていたらしい。
 内閣記者会の記者たちも、そのご相伴に預かっていた。酒好きの菅直人首相は、中華料理店で老酒をカポカポと浴びるように飲んでいたとある記者が漏らしていた。星浩編集委員も、おそらく高級料理屋で接待を受けていたのではないか。菅直人前首相を惜しみ、懐かしむ心情は、そんなところから生まれているのではないかと疑われるのだ。
◆星浩編集委員が「若い政治家が、若い感性で、新しい政策を進めなければならない」と説いている論が、抽象的非現実的だというのは、大阪市の橋下徹市長が多くの国民から感嘆され、注目を浴びていることが実証している。すなわち、いまの中央政界には橋下徹市長を匹敵するどころか、凌駕している人物は1人もいない。
 偏差値は高く、頭がよく、知識も豊富で、イケメンであったり、美人であったりしている政治家は履いて捨てるほどいるけれど、難局に直面して冷静沈着に指導力を発揮し、知恵を働かせる政治家は、皆無に等しい。文字通り、絶望的なほど「人材枯渇状態」なのである。
 菅直人前首相は、「3.11」から9月に正式退陣するまでの約半年間、指導力のなさから復旧復興を遅らせ、被災民を苦しめ、単に政権の座にしがみつくことのみを考えて、権力の亡者になり下がってしまっていた。民主党の若手政治家は「次は私の番だ」と菅直人降ろしに熱中した。衆院議員任期4年の間、1年交代すれば4人が首相になれる、という打算を抱く者ばかりだった。みな、この私利私欲に囚われていたのである。
 菅直人前首相の代には「あと2人だ」という焦り声が聞かれた。ここから民主党政権を政争の具にする行動が目立ってきたのだ。
 私利私欲に走ったのは、いまや老害政治家の域にある仙谷由人であり、若手では前原誠司、野田佳彦、馬淵澄夫らであった。
 若手政治家のなかで最悪なのは松下政経塾出身者であった。経験が浅いのに、みな頭でつかちで口先は達者である。これらの若手政治家には「国家最高指導者」という気概はなく、風格も品格もない。まったく頼りない連中ばかりである。これがため、小沢一郎元代表、森喜朗元首相が、幅を効かせてくるのである。これを許してしまう若手政治家の方が根本的に悪いのである。国権の最高機関である国会は幼稚園ではない。肝に命ずるべきである。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
野田佳彦政権は、国の借金を増やしてでも公共事業費を増やして、国民の生活を守る義務がある

◆〔特別情報①〕
 私が提唱している日本の「景気10年サイクル説」によれば、2012年夏には、今回の「大好況サイクル(10年)」が終わり、秋からは、「大不況サイクル(10年)」が始まる。苦難のサイクルが終わるのは、2022年夏である。

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