小沢一郎元代表は、勢力維持のため「一川保夫と山岡賢次を守れ」と野田佳彦首相に敵前逃亡を指示

2011年12月09日 20時44分50秒 | 政治
◆臨時国会は12月9日、参院本会議で自民、公明両党が提出した一川保夫防衛相と山岡賢次消費者行政担当相に対する問責決議案を野党の賛成多数で可決して、閉幕した。重要法案を残したまま、会期延長もせず、野田佳彦首相は、まるで「敵前逃亡」するかのように逃げてしまった。これを「情報の4重構造」により、以下、分析してみよう。
 ①表の情報・・・重要法案であった政府提案の国家公務員給与を平均7.8%削減する特例法案は、与野党の修正協議がうまくいかず、成立断念。郵政改革法案や労働者派遣法改正案も継続審議となった。野田佳彦首相は、消費税増税実現に強い意欲を示し、国民の理解を得るためには「政治家も身を削らなければならない」と力説していた。だが、国会議員の定数削減については、関連法案提出できず、国家公務員の給与削減とともに、改革は不発に終わった。この結果、政府が新規提出した法案16本のうち、東日本大震災の復興財源を賄うための臨時増税を盛り込んだ財源確保法など10本が成立した。成立率は62.5%で、通常国会を17.5ポイント下回った。9月の臨時国会からの継続分を含めると38本中13本が成立し、成立率は34.2%。1970年以降で4番目に低い水準となった。
 ◆裏の情報・・・野田佳彦首相は、「政権維持」を最優先した。これに対して野党・自民党と公明党は、「野党の意地」にこだわった。野田佳彦首相は、「小沢一郎パワー」と「財務省パワー」という2つの力によるサンドイッチ圧力にこうしきれず、苦し紛れに「敵前逃亡」を選び、「態勢」の再構築を試みようとしている。「小沢一郎パワー」は、「消費税増税反対」と「一川保夫防衛相と山岡賢次消費者行政担当相の擁護」である。小沢派であるこの2閣僚に恥をかかさないように、年明け早々に小幅の内閣改造を行い、気分を一新する戦術に出る可能性もある。
 「野党の意地」とは、「一日早く衆院解散・総選挙に野田佳彦首相を追い込む」ということである。ここで強気の姿勢を見せておかないと、谷垣禎一総裁は、「指導力がない」とみなされて来年9月の次期総裁選挙に再選される可能性がなくなってしまう。もう後がないのである。石破茂前政調会長が、新たに「勉強会」を立ち上げて、着々と次期総裁選挙への立候補を目指して、地歩を着々と固めつつある。
 ◆陰の情報・・・表と裏の政治を動かしている小沢一郎元代表は、「暗黒人民裁判」(来年4月判決予定)を抱えて、政治力低下の維持に懸命である。小沢軍団は、正規軍180人(衆参議員)と鉄の団結を誇る「一新会」を中核とする別働隊(60人)と強力秘書軍団を擁しているので、「常在戦場」意識と戦闘力を維持し、不断に高めていく必要がある。
 民主党小選挙区支部長のなかの一回生議員106人のうち、小沢正規軍を構成している議員に対しては、次期総選挙での「全員生還」を実現しようと、強力秘書軍団を各地に派遣して、テコ入れをしている。これらの正規軍、別働隊の存在こそ、小沢一郎元代表の「政治力の源泉」だからだ。
 小沢派の勢力拡大のためには、大阪市の橋下徹・次期市長率いる「大阪維新の会」を大阪市長選挙・大阪府知事選挙の「ダブル選挙」を密に応援した流れで、全国各地に「維新の会」を立ち上げ、票と政治資金集めのマシンに仕立てようとしている。
 ◆陰の情報・・・小沢一郎元代表は、ダイナミックな「政界再編成」を策動しており、自ら総理大臣になれない場合でも、「闇将軍」として「キングメーカー」になり、日本政治の主導権を握り、数々の利権を掌握しようと考えている。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎元代表と国民新党の亀井静香代表が、今年の暮れは政治資金潤沢で「モチ代」を配下に配れるホクホク顔とか

◆〔特別情報①〕
 小沢一郎元代表と国民新党の亀井静香代表は、政界でも名うての政治資金集めのプロである。党や派閥の領袖ともなれば、お盆は「氷代」を、暮れは「モチ代」を配下に配れなければ、実力者とは言えない。だが、この2人は、いつになく「モチ代」を配下に配れるホクホク顔という。果たして、その原資は、如何に?

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