野田佳彦首相は、忍法「分身の術」で出現、忍術の国・日本の政治は「回転ドア」ではなく「回転寿司」だ

2011年08月31日 19時17分16秒 | 政治
◆ここのところ、日本の首相が5代にわたり、わずか1年前後の短命政権に終わり、また新たに誕生した野田佳彦首相が、やはり短命に終わりそうな不安定要素を抱えていることから、「回転ドア政治」ヤユされている。これに対して、日本のマスメディアは、「日本の恥じた「不名誉なことだ」「国際的にとの国からも信用されない」「国益を損なっている」などと同調している。だが、日本のマスメディアは、無責任である。世論調査を頻繁に行い、まるで微積分でも行っているかのように小刻みに「内閣支持率」をはじき出し、「支持率30%を下回ると内閣は危険水域に入る」などと政権交代か衆院解散・総選挙かを大々的に煽り立ててきているのだ。マッチ・ポンプの最たるものである。
◆NYタイムズが 「民主党政権になって、日本は回転ドアのように首相が交代する国になった」と報道した。だが、この報道は、正確ではない。「民主党政権になって」というのが間違いである。「回転ドアのように首相が交代する国」というのは、自民党の安倍晋三首相のときから始まっており、福田康夫首相、麻生太郎首相、民主党の鳩山由紀夫首相、菅直人首相、そして今回の野田佳彦首相へと6代続いてきた。それも、安倍晋三首相~菅直人首相の5人は、ほぼ1年刻みだった。野田佳彦首相も、来年9月の代表選までの「1年限り」短命政権に終わってしまうのか。これは、いまのところわからない。
 NHKニュースWEBが8月31日午前7時11分「米報道官 首相交代に苦笑を釈明」という見出しで、以下のように配信した。
 「アメリカ国務省の報道官が日本の総理大臣が交代するたびに似たようなコメントを読み上げていることを指摘され、笑いをこらえきれなくなった問題で、この報道官は「日本の政治手続きには敬意を払っている」と述べ、釈明しました。この問題は、国務省で29日に行われた記者会見の中で、ヌーランド報道官が記者の1人に、日本の総理大臣が交代するたびに似たようなコメントを読み上げていることについて、『いつも同じことを言うから抗議しなければ』と冗談を言われた際に、笑いをこらえられなくなったものです。これについて、ヌーランド報道官は、30日の記者会見で『記者の発言を聞いて笑ってしまった。タイミングが悪かったことは残念だ』と述べました。そのうえで、ヌーランド報道官は、記者団が『アメリカは日本の政治が不安定なことをおかしく思っているのか』と質問したのに対し、『絶対にそんなことはない。日本の政治手続きには敬意を払っている』と釈明しました」
◆しかし、冷静に見れば、日本の政治は、「回転ドア政治」というよりは、ぐるぐる回ってくる「回転寿司政治」と言った方が、正確だろう。次々に新しい首相の出現を促しているのは、首相を直接選べない国民有権者である。これが、内閣支持率という形で示される。国民の代表を通じて国政を行う「間接民主制」を採用しているので、与野党のせめぎあいによって、首相の交代、すなわち政変が起きやすいのだが、実は、これは「議院内閣制」の宿命である。米国の大統領のように1期4年、2期までという制度とは、根本的に違うところだ。
 マスメディアのなかには、朝日新聞のようにこの点を批判しているものもあり、4年間は政権を安定できると大統領制度を理想的に受け止めている。けれども、4年間のうちに国民有権者が大統領を引きずり降ろそうとしても、容易に降ろせないという欠点もある。それは、戦争に踏み切った場合に、鮮明に現れる。
 これに対して、日本の議院内閣制の場合は、内閣支持率の側面から、首相の失政を取り上げて、間接的に退陣を迫るという手法を取ることが可能である。つまり、小刻みに、「民意」を反映させることができるということだ。これだけ世の中の変動が激しい時代では、国民の間の利害が複雑になり、これを調整するには、長期政権が続くのは、好ましくない。一見不安定に見えても、頻繁に利害調整することができれば、国民有権者が、政権に対して「倦む」という閉塞状態は、より解消されやすい。この点で、日本の政治は、極めて民主的に運用されているとも言える。ただし、大きな問題は、官僚制度に巣食う病弊であり、官僚たちの志の低さである。私利私欲を追う組織集団に堕落しているのは、目に余り、許されない。
◆さて、「回転ドア政治」と言おうが「回転寿司政治」と言おうが、どちらでも良いのだが、首相がクルクルとめまぐるしく変わる日本の政治は、米国はじめ諸外国からみると、つかみどころのない政治であると迷惑がつているのは、よく分かるけれども、一国の民主政治は、他国の利害、や他国の国益のために日本の政治があるわけではない。日本の場合は、日本国と国民の利益や福祉のためにあることを忘れてはならない。
 そうすると、日本国憲法により武力行使を禁じられている平和国家・日本としては、クルクルと首相が変わることは、かえって、日本の国益を守るために、有効に働いている面がある。
 それは、忍術の1つである「分身の術」(錯覚を起こさせる術=素早起こさい体捌き等で、相手に自分が複数人いるかの様に見せる。本当に自分自身が複数人に増える術、「影分身」と呼称されることもある)が、それである。
 経済不調で財政ピンチの米国は、日本に対して、好き勝手にいつでも「米国債を買ってくれ」と強い圧力をかけてくる。それも「数十兆円規模」である。買っても、結局は、ただの紙切れにされてしまうのである。挙句の果てに、菅直人首相に「米国債の債務を免除する文書にサインし、記者会見して世界に発信せよ」と脅迫的に要求してきた。これが出来ないがために、退陣を決意したという。
 日本自体を忍者にたとえれば、まさしく、「分身の術」を使い、菅直人首相を野田佳彦首相に変えることにより、米国に錯覚を起こさせている。「またゼロから交渉か」とうんざりしているのである。沖縄普天間飛行場移設問題でも同様なのだ。 
 そもそも首相がコロコロ変わることを、ことさら恥じ入ることはない。
 かつて細川護煕元首相が「権不十年」という本を出した。権力は十年で腐敗するという意味だ。18年前のことである。
 この18年の間にインタネートは普及し、世界はさらにスピード化してきている。権力の腐敗に10年もからない。権力者だけが、変わらず何年も権力の座にいることのほうがスピード化に遅れているのだ。
 1年ごとに首相が変わるということは、権力の新陳代謝が常に行われ、日新なりという。
わが国はその昔、江戸幕府は「藩替え」というシステムにより、腐敗を防止した。そのシステムは、時代は変わった今も、大手企業や官僚の「転勤」というシステムに活かされている。腐敗や癒着を防止する、我が国特有のシステムなのだ。しかも日本人は初物好き。言い換えれば、常に変革・改革を求める国民性でもあるのだ。
 政治の世界もしかり。首相が変わりやすいということは、常に政治が再生されている証拠である。民主主義国家の正しい姿といってもよい。決して恥じ入ることではない。むしろ誇りに思ってもいいくらいだと言いたい。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎元代表は、オバマ政権の意向を受けて、「前原誠司前外相切り」と「野田佳彦首相を誕生」作戦を巧妙に実施した

◆〔特別情報①〕
 小沢一郎元代表に近い筋の情報によると、野田佳彦首相の誕生に小沢一郎元代表が深く関与していたという。この経緯を整理しておこう。

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小沢一郎元代表が「負けて勝つ」、野田佳彦首相誕生で得たものとは?

2011年08月31日 01時48分02秒 | 政治
◆野田佳彦首相が、8月30日の国会での首班指名選挙で指名された。天皇陛下の任命されて、晴れて就任する。
 小沢一郎元代表は、「負けは、負けだ」と言いながら、笑顔で喜びの気持ちを振りまいている。代表選の後、東京都内のホテルで会合を開き、参加したメンバーを慰労して、酒を注いで回り、慰労した。小沢一郎元代表がご機嫌だったのは、海江田万里候補に第1回投票で、143票を獲得、第2回投票で野田佳彦候補が215票を獲得したとはいえ、海江田万里候補は、177票を得ていたからである。党員資格処分を受けて、投票できなかつた自らを含めて同志9人を含めると、計186人となる。2011年9月の代表選挙で、国会議員票のうち200票(菅直人票206票)を取り、小沢一郎元代表が党内を2分する勢力を保有していることを世間に見せ付けた。
 今回の代表選挙でも、小沢一郎元代表が、やや減ったとはいえ、依然として、党を2分する大勢力の頭領であることを実証してみせた。これに気をよくしたのである。小沢一郎元代表は、選挙運動の先頭に立ち「オレのためだと思って、海江田に票を入れてくれ」と懇願していたという。
◆この会合の席で、小沢一郎元代表は、1年後に訪れる次期代表選挙に向けて、「グループは1つになって、1から勉強して、政策提言を行って欲しい。自分も前面に出る」と強い戦闘意欲を燃やした。
 小沢派現在、勢力約120人。だが、主に①衆院当選2~4回議員の「一新会」②衆院当選1回議員の「北辰会」③参院グループなどによって構成されてはいるものの、まだ統一されてはいない。小沢一郎元代表は、これを1つの「派閥」にまとめて、一丸なって、政治目的と政策の実現を図ろうということだ。
 同時に、2013年8月29日に任期満了となる衆院議員と同年7月28日に任期満了となる参院議員の選挙で、少なくとも現職議員の全員当選とさらに新人の当選を図るのが、最大目的である。選挙のプロ中のプロである小沢一郎元代表、もの凄い選挙結果を呼び戻そうとしている。
◆野田佳彦首相は、小沢一郎元代表の信認を得るため、一計を案じていた。それは、「輿石東参院議員会長」を味方につけることであった。野田佳彦首相は、代表選挙の演説「ラブコール」を仕込んでいた。
 それは、輿石東参院議員長が好んでいる「相田みつを」の言葉であった。
産経新聞 8月29日午後10時46分、「『どじょうの政治、やりたい』野田氏の代表選政見演説要旨」という見出しをつけて、野田佳彦首相が29日の代表選で行った政見演説の要旨を以下のように配信していた。
「昭和35年、日本社会党の浅沼稲次郎委員長が刺殺された。母に理由を尋ねると『政治家は命がけなのよ』と言われた。初めて政治を意識した瞬間だった。初めての選挙は62年4月の千葉県議選。半年前から毎朝、街頭に立ち昨年6月まで四半世紀続けた。(平成8年衆院選で)105票差で敗れた。『一票は重い』と言いながら徹しきれなかったと痛切に反省した。一人一人を大切にする政治は私の原点だ。民主党の同志も大切にする。排除の論理は絶対に通さない。朝顔が早朝に可憐(かれん)な花を咲かすには何が必要か。答えは夜の闇と夜の冷たさだ。夜の闇と冷たさの中で明かりと暖かさを求めている人が大勢いる。今こそそんな政治を実現したい。中産階級が日本の底力だった。こぼれた人はなかなか上がって来られない。そこに光を当てるのが民主党の『国民の生活が第一』という理念だ。理想を掲げながら現実に政策遂行するのが私たちの使命だ。財政を担当し税金の使い方を改めた。議員定数削減、公務員定数と人件費削減にも全力で戦う。それでも足りないときは国民に負担をお願いするかもしれない。政権与党は幻想を振りまくだけではいけない。相田みつをの『どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ』という言葉が好きだ。首相になっても支持率はすぐ上がらない。だから解散はしない。政治を全身全霊を傾けて前進させる。どじょうの政治をとことんやり抜きたい」
 野田佳彦首相は、この相田みつをの「どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ」という言葉は、何のいともなく演説に引用していたわけではない。小沢一郎元代表の支援を得たいという野田佳彦首相の切なる願望の表れであった。
 輿石東参院議員会長は、小沢一郎元代表に対する「党員資格停止処分」の凍結ないし解除を提示している政治家である。この意味で、輿石東参院議員会長が権力絶大な幹事長に就任することは、小沢一郎元代表にとって、極めて有利な展開になりつつある。

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小沢一郎元代表

が、米国オバマ政権との新たな窓口になり、野田佳彦政権は、小沢一郎元代表の党員資格停止処分解除を迫られている


◆〔特別情報①」
 野田佳彦首相は、米国オバマ政権および米対日工作担当者マイケル・グリーン戦略国際問題研究所長といかなる関係を築くことができる

か。

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―官房機密費の蜜の味を求めた社会党―
財政難の社会党がついに官房機密費を掌握する

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