野田佳彦財務相は、新首相になるが、松下幸之助翁の理想「無税国家」を忘れた不肖弟子だ

2011年08月29日 22時45分35秒 | 政治
◆「金魚とドジョウ」「無税国家と増税国家」―2つを並べてみると「理想と現実」との間の距離は、絶望的に果てしない。民主党の新代表に選ばれた野田佳彦財務相は、「理想と現実」の狭間で、悩み苦しんでいるのか、それとも、諦めているのか。
 8月29日に開かれた代表選挙の政見演説のなかで、「私は、きれいな着物を着ている金魚にはなれないドジョウ。泥臭くてもやるしかない」と金魚になるのは無理と諦めている。しかし、「無税国家と増税国家」は、どうだろうか。「無税国家」を唱えたのは、松下幸之助翁だった。この日本を「無税国家」にするという理想を掲げて、自ら国会議員になろうとまで思い詰めていた。突然、「ワシは政治家になる」と言い出した。だが、齢80歳を迎えようとしていたころだつたので側近たちや周辺の人たちから、「功なり名を遂げた経営の神様が、万が一、落選でもしたら、晩節を汚すことになるから止めてください」と引き止められた。そこで、松下幸之助翁は、若い世代に自ら掲げた理想である「無税国家」の実現を託そうと、1979年、財団法人である松下政経塾を創設したのである。江戸幕末に吉田松陰が教え、明治維新の志士たちを輩出した「松下村塾」の現代版をイメージしていた。この学び舎に志ひとつを引っさげて駆けつけた1期生の1人が、野田佳彦財務相であった。このときから、32年にして、やっと、「総理大臣」を輩出することになった。初代・伊藤白文から数えて「第95代」目だという。
 それでも、「理想と現実」からみると、野田佳彦財務相は、師匠・松下幸之助翁の「無税国家」という理想からは、極めて程遠いところにいる。「消費税増税」「復興税」という国民に負担を求めることばかり打ち出し続けているからである。
 夕刊フジは8月20日付け紙面(2面)で、「松下政経塾創立の立役者 江口克彦氏が辛口評価」「野田首相適性44点」「財務省の言いなり」という見出しをつけて、ジャーナリストのの安積明子記者の記事を掲載している。江口克彦氏は現在、みんなの党所属の参院議員である。安積明子記者は、記事のなかで、江口克彦参院議員の発言を織り交ぜながら、以下のように述べている。
 「松下政経塾で学んだのなら、松下幸之助氏の「税金を安くするのが政治家の役割だ」という主張を頭に叩き込んだはず。チャレンジ精神を失い、「理念や志のためには死んでもいい」という覚悟を忘れている。省内をまるくおさめよとする余り、財務官僚の書いたペーパーをそのまま読んでいる。これでは財務省の傀儡も同然だ」
 南洲翁遺訓は、税金について、こう述べている。
 「13 租税を薄くして、民を裕(ゆたか)にするは、即ち国力を養成する也。
故に国家多端にして、財用の足らざるを苦しむとも、租税の定制を確守し、上を損じて下を虐たげぬもの也。能く(よく)古今の事跡を見よ。道の明かならざる世にして、財用の不足を苦しむときは、必ず曲知小慧(きょくちしょうけい)の俗吏を用ひ、巧みに聚斂(しゅうれん)して、一時の欠乏に給するを、理材に長ぜる良臣となし、手段を以て、苛酷に民を虐たげるゆえ、人民は苦悩に堪へ兼ね、聚斂を逃れんと、自然譎詐狡猾(しぜんきっさこうかつ)に趣き、上下互に欺き、官民敵讐と成り、終に分崩離拆に至るにあらずや」 
(現代語訳:税金を少なくして国民生活を豊かにすることは、国力を養成する。
だから国のやることが多く、財源不足で苦しむような事があっても、租税の決まった制度を守り、上の人間が損をしてでも、下の人達を、苦しめてはならない。
よく歴史を見よ。道理が明らかでない世にあって、財源不足で苦しむときは、必ずこざかしい考えの持ち主のレベルの低い官を用いて、その場しのぎをする人を財政が良く分かる立派な官と認め、(そういう官は)手段を選ばず、無理やり国民から税を取り立てるから、人々は苦しみに堪えかねて逃れようと、自然に嘘偽りを言って、上の人間と下の人間がお互いに騙し合い、官と一般国民が敵対して、最後には、国が分裂して崩壊するようになっているではないか)
 野田佳彦財務相は、日本新党結党に駆けつけた1人でもある。日本新党関係者にとって、野田佳彦財務相の首相就任は、創設者の細川護熙元首相に次いで、2人目の総理大臣輩出である。
 ちなみに、野田佳彦財務相は、財務省の傀儡であるばかりでなく、米国の傀儡に堕している。米国から要人が来日する度に、巨額の米国債を買ってきたというからである。4月17日には、ヒラリー・クリントン米国務長官に「60兆円」分の米国債を買ったという。日本が買う米国債は、どこにも売れず、最後は紙くず同然となる。
 
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
野田佳彦財務相は、獄中の鈴木宗男前衆院議員から「野田だけはダメだ」と永田メール事件で永田寿康衆院議員を自殺に追い込んだ罪業を追及されていた

◆〔特別情報〕
 民主党の新代表に選出された野田佳彦財務相は、いくつかのスキャンダルを抱えたまま、総理大臣に指名・任命される。その代表的なスキャンダルが、「永田ニセメール事件」だ。永田とは、永田寿康元衆院議員のことである。後に自殺している。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

メルマガ(有料)での配信もしております。
お申し込みはこちら↓


■有料メルマガ 購読開始月を選択できるようになりました

ご好評いただいているメルマガ版「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」ですが、この度、読者さんがメルマガ定期購読の際に、購読開始月を選択できるようになりました。
http://foomii.com/topic/7

購読方法は、ご希望のメールマガジン詳細ページで、「購読手続きへ進む」をクリック後、「購読開始月」で「来月(20XX年XX月)から」を選択いただくと、翌月月初の最新号から購読することができます。

メルマガの購読申込はこちらからお願いします。


板垣英憲の過去著書より連載しております↓
『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊



もくじ

3章 社会党が"野合連合"をした裏にあった台所事情
―官房機密費の蜜の味を求めた社会党―
財政難の社会党がついに官房機密費を掌握する

 自民党、新党さきがけとの連合により、村山富市が第八十一代、五十二人目の首相となった。まさに青天の霹靂のような出来事であった。村山連合政権の官房長官に、社会党の五十嵐広三が、抜擢された。五十嵐広三は大正十五年三月十五日、旭川市生まれで、旭川商校を卒業し、三十八歳のとき旭川市長に当選。市長を三期務めた。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.130

第三章 ロシヤ革命と猶太

前回からの続き

前記の佛國大使パレオローグ氏はユダヤ問題に就ては其手記三巻を通じて、是々非々主義で行つて居る様であるが、自分の駐在國であるロシアの波蘭方面ユダヤの惨状に蹴ては千九百十五年三月三十日の手記に次の様に書いてゐる。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

メルマガ(有料)での配信もしております。
お申し込みはこちら↓


板垣英憲マスコミ事務所
にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング

新刊本が増刷(4刷)となりました。全国一般書店にて好評発売中!



「孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学」(PHP文庫)
板垣英憲著
(←amazonへジャンプします)

ソフトバンクを3兆円企業に育て上げた稀代の起業家・孫正義。その成功の原動力となったのが、自らの人生・経営哲学を「25文字」の漢字に集約した「孫の二乗の法則」である。これを片時も忘れないことで、孫は幾多の苦難を乗り越えてきた。では、私たちが自分の仕事や人生に活用するにはどうすればいいか。その秘訣を本書では伝授する。「孫の二乗の法則」を本格的に解説した唯一の書、待望の文庫化!(本書カバーより)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする