「日本新党」と「松下政経塾」出身の若手政治家が、未熟とはいえ、総理大臣の地位を狙う時代になった

2011年08月28日 23時41分25秒 | 政治
◆「日本新党」と「松下政経塾」という2つのキーワードが、今回の民主党代表選挙を特徴づけている。
候補者5人のうち、前原誠司前外相、海江田万里経済産業相、野田佳彦財務相の3人は、日本新党結党以来の同志であった。また、前原誠司前外相、野田佳彦財務相の2人は、松下政経塾の出身である。前原誠司前外相は、8期生、菅野田佳彦財務相は、1期生だ。
 日本新党は、熊本県知事を務めた細川護熙が1992年5月22日 には正式に党を結成し、代表には細川護熙が就任し、6月には東京都高輪に党本部を設置した。細川護熙が5月9日 、「文藝春秋」に「『自由社会連合』結党宣言」を発表したのが、皮切りとなった。細川護熙は、新党参加者を呼びかけ、松下政経塾関係者、ブレーントラスト、知事時代の秘書、後援者などの人材が集まった。細川護熙は1993年8年9日、8党派連立政権の首相に担ぎ上げられた。
 だが、細川護熙首相は1994年4月8日、佐川急便グループからの1億円借金問題などでの国会空転で辞意、4月25日総辞職し、退陣した。
5月20日、離党した「親さきがけ系」の前原誠司ら4人の議員が、院内会派である「民主の風」を結成、5月22日、社会民主連合が解散して江田五月と阿部昭吾が日本新党に合流した。5月31日、グループ青雲と民主の風は新党さきがけに合流した。後に、1996年9月29日、民主党結成に参加している。1992年5月22日に日本新党結党から、19年余りを経て、ようやく首相ポストにチャレンジする政治家がところまでにたどり着いたのである。
 民主党には、細川護煕元首相がつくった「日本新党」出身の国会議員が16人いる。
 衆院議員は、▽荒井聡(北海道3区、当選5回=菅派)▽五十嵐文彦(埼玉9区、当選4回=鳩山派→離脱)▽枝野幸男(埼玉5区、当選6回=前原・枝野派)▽小沢鋭仁(山梨1区、当選6回=鳩山派)▽海江田万里(東京1区、当選5回=鳩山派)▽樽床伸二(大阪12区、当選5回=野田派→離脱)▽前原誠司(京都2区、当選6回=前原・枝野派、松下政経塾)▽野田佳彦(千葉4区、当選5回=野田派、松下政経塾)▽牧野聖修(静岡1区、当選4回=鳩山派)▽藤村修(大阪7区、当選6回=野田派)▽渡辺浩一郎(比例東京ブロック、当選2回=小沢派)12人の面々である。
 参院議員は、▽江田五月(参議院議長、岡山選挙区、当選三回、衆議院議員4回=社民連から合流=菅派)▽岩本司(福岡選挙区、当選2回=川端派、元日本新党職員)▽長浜博行(千葉選挙区、当選1回、衆議院4回=野田派、元松下政経塾東京事務所長)▽藤谷光信(比例代表、当選1回=無派閥、元日本新党山口代表幹事)の4人である。
 松下政経塾は、松下電器産業(現在のパナソニック)の創業者である松下幸之助が1979年6月21日に設立した財団法人の政治塾である。主眼は「21世紀理想の日本を実現する」これまでに、国会にある。松下幸之助翁が理想として目指した「無税国家」を実現することにある。これまでに国会議員をはじめ、地方首長・地方議員などの政治家を中心に、経営者・大学教員・マスコミ関係者など、各界に多数の人材を輩出している。こちらは設立から、32年余りになる。だが、「無税国家」の実現は、程遠いのが、現状である。
 【与党・民主党】
○衆院議員
野田佳彦 - 1期生(千葉県第4区選出)
打越明司 - 2期生(比例九州ブロック選出)
松原仁 - 2期生(東京都第3区選出)
笹木竜三 - 3期生(比例北陸信越ブロック選出)
樽床伸二 - 3期生(大阪府第12区選出)
原口一博 - 4期生(佐賀県第1区選出)
三谷光男 - 4期生(広島県第5区選出)
武正公一 - 5期生(埼玉県第1区選出)
吉田治 - 6期生(大阪府第4区選出)
神風英男 - 7期生(埼玉県第4区選出)
谷田川元 - 7期生(千葉県第10区選出)
山井和則 - 7期生(京都府第6区選出)
勝又恒一郎 - 8期生(比例南関東ブロック選出)
玄葉光一郎 - 8期生(福島県第3区選出)
前原誠司 - 8期生(京都府第2区選出)
市村浩一郎 - 9期生(兵庫県第6区選出)
井戸正枝 - 9期生(兵庫県第1区選出)
本多平直 - 9期生(埼玉県第12区選出)
稲富修二 - 17期生(福岡県第2区選出)
城井崇 - 19期生(福岡県第10区選出)
森岡洋一郎 - 20期生(埼玉県第13区選出)
松本大輔 - 22期生(広島県第2区選出)
橘秀徳 - 23期生(神奈川県第13区選出)
三日月大造 - 23期生(滋賀県第3区選出)
神山洋介 - 23期生(神奈川県第17区選出)
小山展弘 - 27期生(静岡県第3区選出。退塾生・塾員ではない)
小原舞 - 28期生(比例近畿ブロック選出。退塾生・塾員ではない)
○参院議員
長浜博行 - 2期生(千葉県選挙区選出)
徳永久志 - 8期生(滋賀県選挙区選出)
福山哲郎 - 11期生(京都府選挙区選出)
 【野党・自民党】
○衆院議員
逢沢一郎 - 1期生(岡山県第1区選出、1990年代半ば初鹿明博を私設秘書に雇用)
高市早苗 - 5期生(比例近畿ブロック選出)
河井克行 - 6期生(比例中国ブロック選出)
秋葉賢也 - 9期生(比例東北ブロック選出)
松野博一 - 9期生(比例南関東ブロック選出)
小野寺五典 - 11期生(宮城県第6区選出)
○参院議員
渡辺猛之 - 13期生(岐阜県選挙区選出、自民党ぎふ政経塾初代塾長代行)
宇都隆史 - 28期生(比例区選出)
熊谷大 - 28期生(宮城県選挙区選出)
中西祐介 - 28期生(徳島県選挙区選出)
 朝日新聞は8月27日午後2時から日本記者クラブで行われた共同記者会見での候補者5人の発言内容を受けて、8月28日付け朝刊「社会面」(38面)で、「かつての盟友 
注文 民主代表選告示」「無私の気持ちで□国の将来像語って」という見出しをつけて、「日本新党」と「松下政経塾」出身の「かつての盟友」たちの言葉を集めている。
 「日本新党」と「松下政経塾」の出身の若手政治家たちが、これからの日本の政治を誘導していくことになると予測される。これは、候補者5人の「推薦人」なかで未熟とはいえ、も、やはり「日本新党」と「松下政経塾」出身者が含まれているので、これを無視することはできない。この意味で、「日本新党」と「松下政経塾」出身者が、含まれているかを点検してみるのも無駄ではないだろう。
◆前原誠司=京大法学部卒。松下政経塾、京都府議を経て平成5年衆院初当選。民主党代表、国土交通相、外相。49歳。京都2区、衆院当選6回(前原派)
 【推薦人=24人】阿知波吉信、泉健太、井戸正枝、小川淳也、小原舞、城井崇、菊田真紀子、黒岩宇洋、小宮山洋子、斉藤進、下条みつ、高井美穂、高橋昭一、仁木博文、古川元久、細野豪志、山井和則、柚木道義、渡辺周(以上衆院)小川勝也、徳永久志、中谷智司、林久美子、松浦大悟(以上参院)
 ◇新党日本出身者=なし
 ◇松下政経塾出身者=井戸正枝(衆院)、山井和則(衆院)、徳永久志(参院) 
◆馬渕澄夫=横浜国大工学部卒。会社員を経て平成15年衆院初当選。民主党政調副会長、国土交通相、首相補佐官。51歳。奈良1区、衆院当選3回。無派閥。
 【推薦人=20人】石井登志郎、磯谷香代子、大西健介、櫛渕万里、阪口直人、杉本和巳、高井崇志、高野守、高邑勉、高山智司、滝実、玉置公良、長安豊、福島伸享、宮崎岳志、吉川政重(以上衆院)ツルネン・マルテイ、藤末健三、前川清成、横峯良郎(以上参院)
 ◇新党日本出身者=なし。
 ◇松下政経塾出身者=なし。
◆海江田万里=慶大法学部政治学科卒。経済評論家から平成5年衆院初当選。民主党政調会長、経済財政相、経済産業相。62歳。東京1区、衆院当選5回(鳩山派)
 【推薦人=25人】赤松広隆、東祥三、糸川正晃、岡本英子、奥野総一郎、小沢鋭仁、川内博史、小宮山泰子、辻恵、中川治、中塚一宏、初鹿明博、原口一博、福田昭夫、松野頼久、山花郁夫(以上衆院)小川敏夫、尾立源幸、桜井充、佐藤公治、武内則男、谷亮子、谷岡郁子、藤田幸久、安井美沙子(以上参院)
 ◇新党日本出身者=小沢鋭仁(衆院) 
 ◇松下政経塾出身者=原口一博(衆院)
◆野田佳彦=早大政経学卒。松下政経塾、千葉県議2期を経て平成5年に衆院初当選。民主党国対委員長、財務相。54歳。千葉4区、衆院当選5回(野田派)
 【推薦人=25人】荒井聡、打越明司、江端貴子、大串博志、岸本周平、近藤洋介、柴橋正直、武正公一、手塚仁雄、中川正春、橋本博明、花咲宏基、藤村修、牧野聖修、松本大輔、三谷光男、森岡洋一郎、森本哲生、森山浩行、谷田川元、山口壮、山田良司(以上衆院)長浜博行、広田一、蓮舫(以上参院)
 ◇新党日本出身者=牧野聖修(衆院)、長浜博行(参院)
 ◇松下政経塾出身者=打越明司(衆院)、武正公一(衆院)、森岡洋一郎(衆院)、谷田川元(衆院)、長浜博行(参院)
◆鹿野道彦=学習院大政経学部卒。昭和51年自民党から衆院初当選。新進党を経て民主党副代表、予算委員長、農相。69歳。山形1区、衆院当選11回。無派閥(中間派)
 【推薦人=25人】池田元久、石田勝之、大島敦、大畠章宏、川村秀三郎、楠田大蔵、小林興起、小山展弘、佐々木隆博、篠原孝、末松義規、田名部匡代、筒井信隆、中山義活、橋本清仁、樋口俊一、松崎公昭、吉田公一、和嶋未希(以上衆院)大島九州男、大野元裕、白真勲、舟山康江、前田武志、増子輝彦(以上参院)
 ◇新党日本出身者=なし。
 ◇松下政経塾出身者=なし。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
前原誠司外相が、「北朝鮮の工作員」と「米国CIA要員」という「二重スパイ」の嫌疑をかけられる

◆〔特別情報〕
 「前原誠司前外相は、『北朝鮮の工作員』、『米国CIA』でもあり、二重スパイではないか」という疑惑が、巷で取り沙汰されている。以下、疑惑の数々を列記しておこう。

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もくじ

3章 社会党が"野合連合"をした裏にあった台所事情
―官房機密費の蜜の味を求めた社会党―
財政難の社会党がついに官房機密費を掌握する

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第三章 ロシヤ革命と猶太

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