策士・阿波の古狸、仙谷由人代表代行は、谷垣禎一総裁ら自民党執行部を「大連立」策略で上手く騙せるか?

2011年08月17日 19時49分13秒 | 政治
◆下手な謀略、策略は、いつかはバレる。否、最初からバレバレのことが、往々にしてある。さしずめ、「頭隠して尻隠さず」ということだ。
 最近の日本政界で、策士として名高いのが、民主党の仙谷由人代表代行(官房副長官)である。
 ①鳩山由紀夫内閣の内閣府特命担当大臣(行政刷新担当)だった仙谷由人代表代行は2009年12月、唐突に国家公務員制度改革推進本部の古賀茂明審議官の任を解き、経済産業省に帰した。それ以降は仮置きの部署である「経済産業省大臣官房付」に長期間留め置かれる異例の人事措置を取らせた。2010年10月15日の参議院予算委員会に古賀茂明大臣官房付は、みんなの党の参考人招致を受けて出席し、政府の天下り対策や公務員制度改革を批判した。これに対し、仙谷由人官房長官は、「上司として一言…こういうやり方ははなはだ彼の将来を傷つけると思います」と発言し、「恫喝」した。
 古賀茂明大臣官房付は、経済産業省勤務のほか、経済協力開発機構(OECD)出向や中小企業庁、独立行政法人産業技術総合研究所出向を経験した後、2008年内閣府に設置された国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任。当時の渡辺喜美行政改革担当相の下で急進的な公務員制度改革に取り組んだ。
 ②仙谷由人官房長官は2010年9月14日に行われた民主党代表選挙の際、一般党員・サポーター投票に手を加える工作をしたのではないかと、いまでも疑惑が持たれている。一説には、米国CIAの関与も取り沙汰された。
 ○一般党員・サポーター投票(郵便投票=300小選挙区各1ポイント)
 小沢一郎候補=51ポイント
 菅直人候補=249ポイント
 ○地方自治体議員党員投票(郵便投票=全国100ポイントをドント式で配分)
 小沢一郎候補=927票40ポイント
 菅直人候補=1,360票60ポイント
 無効=7票
 (有権者数2,382)
 ○国会議員投票(直接投票=各2ポイント)
 小沢一郎候補=200票400ポイント
 菅直人候補=206票412ポイント
 無効=3票
 (有権者数411)
 ◎獲得ポイント合計
 小沢一郎候補=491ポイント
 菅直人候補=721ポイント
 この結果、民主党の次期代表には、菅直人候補が当選しれた。
 ③官房長官のとき、中国漁船が2010年9月7日午前、中国漁船が日本の領海である沖縄県尖閣諸島付近で違法操業し、 その後日本の海上保安庁の巡視船に衝突してきた。せっかく逮捕していた漁船の船長を釈放するよう非公式に指示しておきながら、那覇地検の次席検事にその責任を押し付けた。そればかりでなく、本来、公開すべきビデオの大半を公開禁止とし、ビデオを流出させた海上保安官を辞職に追い込んだ。③同じく官房長官のとき「自衛隊は暴力装置」と発言たのが、舌禍事件に発展して、参院で問責決議案を可決されて辞任に追い込まれた。その後、代表代行・官房副長官に復帰したものの、「官降ろし」の急先鋒として、長島昭久防衛政務官ら若手政治家をそそのかして手駒として使うなど策略を繰り返して、菅直人首相を悩まし続けた。
 ④「ポスト菅」を選ぶ代表選で、最有力視されていた前原誠司前外相を外し、野田佳彦財務相を担ぎ、自民党との「大連立」を画策、あわよくば、「ポスト野田」を窺う。前原誠司前外相が、韓国人女性から違法献金を受け取っていたという内部情報を外部に漏らした「犯人」の1人ではないかとも疑われている。落ち目の勘太郎の自民党執行部(谷垣禎一総裁、大島理森副総裁、石原伸晃幹事長、石破茂政調会長、小池百合子総務会長ら)は、この策士、阿波・徳島の古狸の毒牙にかかる番のようだ。
◆南洲翁遺訓は、正道を踏み外し、陰謀、策謀、策略などの邪道に走ることを諌めている。「七 事大小と無く、正道を踏み至誠を尽くし、一事の詐謀を用いるべからず。人多くは、事の差し支える時に臨み、策略を用いて一旦差し支えを通せば、後は時宜次第工夫のできるように思えども、策略の煩いきっと生じ、事必ず敗るるものぞ。正道を以って之を行えば、目前には迂遠なるようなれども、先に行けば成功は早きものなり」
 (現代語訳:事の大小を問わず、常に正しい道を踏み進み、この上なく真実の心を尽くして進めるべきであり、その都度、その都度、人を欺くための計略を用いてはならない。人は大抵の場合、何か障害に直面すると、その都度、策略をめぐらして、取りあえずは、うまく難局を乗り切ろうとするものだが、計略を用いたがために、その反動やツケが生じて始末に困り、物事は必ず失敗してしまうものだ。正しい道を踏み進めて行く方法は、目先では、回りくどい道であるかのように見えても、急がば回れという言葉があるように、をしているようであるが、先に行けばむしろ、早く成功できたことに気づくのである)
 戦いの技術書である孫子の兵法は「兵は詭計なり」、つまり、「戦いというのは、騙し合いだ」と説いている。確かにその通りである。勝敗を争うスポーツの世界でも、敵には、手の内は明かせない。むしろ、騙さなければ、勝は得られない。
 陸軍大将・近衛都督を務めた西郷隆盛翁は、このことが分かっていても、あえて「人を騙し、陥れるような計略というものは、いつも多用すべきものではないと注意し、諌めている。計略は、いつも成功するとは限らず、いずれバレバレになり、失敗してしまうことが大半である。そのときは、騙されたと気づいた相手からの反動、副作用が大きくなり、収拾するのに余計なエネルギーを費やすことを強いられるハメにもなりかねない。そんな無駄な苦労をするくらいなら、いつも誠心誠意、真心をつきして相手に接して行けば、時間がかかり、遠回りするように感じることも、後になってみれば、案外早く物事が進み、解決できたと気づくものである」と力説しているのである。要するに、人には、真心を持って接しよということである。まさしく「至誠通天」を生涯、モラルバックボーンとした西郷隆盛の人生哲学を代表する言葉だ。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎元代表が、「元祖・大連立」を実現するため、自民・公明党との交渉に乗り出している

◆〔特別情報①〕
 小沢一郎元代表が、ようやく動き始めた。自民党とのかねてからの「大連立」実現を目指して古賀誠元幹事長や森喜朗元首相、野中広務元官房長官、青木幹雄元参院議員会長らと接触、具体的交渉に入ったという。こちらは、言うなれば、「元祖・大連立派」である。

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『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊



もくじ

3章 社会党が"野合連合"をした裏にあった台所事情
―官房機密費の蜜の味を求めた社会党―
羽田連合政権との決別の断を下した村山富市

「政治家の力量では自民党が勝るが、個人の人格では社会党に及ばない」
 中央政界では、むかしからこういう言い方がされてきた。村山富市は、そうした社会党の人材の典型のような人物である。
 長い眉毛で好々爺然とした村山富市は、大正十三年三月三日生まれ。十一人兄弟の七番目である。大分高等小学校、東京市立商業学校、明治大学専門部政治経済学科に入り、学徒出陣で陸軍に入隊した。昭和二十一年に明治大学を卒業した。昭和二十八年、二十九歳のときヨシエ夫人と結婚した。

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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.128

第三章 ロシヤ革命と猶太

前回からの続き

 諾代表の試みた報告演説に依つて、螢働者の反政府的運動の最も広く進展して居る所は濁逸であることが判つた。決議文の作成に当たり極端説を唱へたのはレーニン、ラデツク(ユダヤ)、ローザ・ルユクセンブルグ(ユダヤ女)及彼等一味の党友連で、彼等は總同盟罷工とか、怠業叉は武装的叛乱と云つた断然たる手段により、戦争中止のために戦ふべきことを提議した。

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