菅直人首相のように全党を1つにまとめられず、党内野党をつくる歪な政治家は、総理大臣になってはいけない

2011年08月12日 21時37分58秒 | 政治
◆民主党が「ポスト菅」の新しいリーダー選びに走り、マスメディアは、だれが立候補するのかをめぐり、過熱報道の様相を示している。そうしたなかで、朝日新聞asahi.comが8月12日午後3時1分、「前原前外相、代表選不出馬の意向 グループ幹部に伝える」という見出しをつけて、速報した。この記事は、文末に引用掲載する。
 要するに、「ポスト菅」の最有力候補者と目されていた前原誠司前外相が、早々と戦線から脱落したということである。この「板垣英憲情報局」でも、以前から伝えてきたが、前原誠司前外相には、あまりにも「ダーティな情報」がありすぎる。在日韓国人女性からの違法献金問題ばかりではない。暴力団系のの芸能プロダクション「メディア21」をはじめ、広域暴力団とのつながりもあり、もし、代表に選ばれて総理大臣になると、これらの問題が一斉に噴出す。マスメディアの大半は、すでに予定原稿を用意しており、新政権は、たちまちに吹き飛んでしまう。
 もちろん、やはり有力候補の1人である野田佳彦財務相も、「メディア21」をはじめ、広域暴力団とのつながりが取り沙汰されていたり、脱税関係者からの政治献金問題などが燻ぶっており、マスメディアに狙われている。このように身体検査をすれば、代表選候補者は、大半が、失格してしまう状況にあるので、代表選の前途は、多難である。
◆さらに、大問題なのは、代表選をめぐる渦のなかで、大事なことが、すっかり忘れられている。それは、国家最高指導者として、国家を1つにまとめて、日本の進むべき進路を示せる政治家を選ぶことができるか否かということである。どうも、現在立候補の意欲を示している政治家の大半は、小中学校の学級委員か、生徒会長になりたいかのような気分でいる気配がする。また、マスメディアも、丸でAKBの人気投票でもするかのようなお祭り騒ぎに狂奔し始めている。それを脇から囃し立てているのが、大多数の愚民の群れである。本当に「衆愚政治」の極みと言うしか言いようがない。
 そこで、南洲翁遺訓から政治の基本中の基本を改めて確認しておかなければならない。曰く「二 賢人百官を総べ、政権一途に帰し、一格の国体定制無ければ、縦令 人材を 登用し、 言路 を 開き、 衆説を容るるとも、 取捨方向 無く、事業雑駁にして 成功有るべからず。 昨日出でし命令の、今日忽ち 引き易 ( か )ふると 云様なるも、皆統轄する 所一ならずして、 施政の針 一定せざるの 致す 所也」
(現代語訳:優れた大人物である政治家であろうとも、多くの官僚たちを一つにまとめ、政権を一つの体制にまとめられなければ、たとえ有能な人を用い、意見を述べる場を開いて、多くの人の策按やアイデアを取り入れるにしても、どれを取り、どれを捨てるか、一定の方針がなければ、仕事が大雑把になり成功するはずがないであろう。昨日出された命令が、今日またすぐに、変更になるというような朝令暮改が行われるのは、みなバラバラで一つにまとまることがなく、政治を行う方向が一つに決まっていないからである)
 西郷隆盛翁のこの言葉は、菅直人首相が行ってきた政治を振り返れば、百万言を費やすよりも明らかであろう。
 ①菅直人首相の下で、与党民主党は、最大派閥を率いる小沢一郎元代表を排除し、「脱小沢路線」を続けて、意図的に党内野党をつくってしまった。何しろ、衆参合わせて140人~200人への拡大路線をを歩んでいるのだから、これを排除しようとする方が、無謀である。「政権一途に帰する」どころの話ではない。
 ②政権内では、「政治主導」の名の下で、事務方の官房副長官をないがしろにし、かつ、各省庁の高級官僚を信用せず、無駄な会議や対策本部をいくつもつくっては、大半がつくりっ放しのままだ。
③最悪なのは、朝令暮改である。海江田万里経済産業相が事前に根回しして、静岡県御前崎市の浜岡原発の稼動を決めていた矢先、停止を要請して、海江田万里経済産業相の根回しの努力を覆して無為にした。佐賀県の玄海原発の再開についても、突然、ストレステストを指示して、混乱させた。これこそ、朝令暮改の最たるものであった。この深刻な感覚が、菅直人首相には理解できなかったとも言える。
 こんなハチャメチャな政治をして、何の疑問も抱かないような政治家は、国家最高指導者である総理大臣には、向かない。否、総理大臣になってはいけないのである。
◆なお、朝日新聞asahi.comの記事は、以下の通りである。
 「前原誠司前外相が11日夜、自らの議員グループ幹部との会合で、菅直人首相の後任を決める民主党代表選について『今回は(将来への)準備期間としたい』と述べ、立候補しない意向を伝えたことが分かった。会合には仙谷由人代表代行、枝野幸男官房長官らが出席。前原氏は出席者から『今回立候補しないと、来年9月の代表選にも出られない可能性がある』と指摘され、『日本の国益のためになるならそれでもいい』と語ったという。前原氏は仙谷氏らと野田佳彦財務相の支援に回るとみられる。前原氏は在日外国人による献金問題で今年3月に外相を辞任し、立候補に慎重だった。ただ、知名度が高く、『選挙の顔』としての期待もあることから、本命不在の中で前原氏への待望論が高まれば再考する可能性もある」
 
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎元代表の意図が不明ななか、民主党代表選への動きが活発化する陰で、米国の要請に従い「民主党の解党」と「自民党の解党」の動きが、急速に進んでいる

◆〔特別情報①〕
 民主党の「反小沢一郎派」の旗頭である主流派の岡田克也幹事長、仙谷由人代表代行、玄葉光一郎政調会長(戦略担当相)らが、懸命に生き延びようとしているのに対して、「代表選」への陰で、与党民主党、野党自民党ともに、自壊が急速に進んでいる。

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『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊



もくじ

3章 社会党が"野合連合"をした裏にあった台所事情
―官房機密費の蜜の味を求めた社会党―
羽田連合政権との決別の断を下した村山富市

「政治家の力量では自民党が勝るが、個人の人格では社会党に及ばない」
 中央政界では、むかしからこういう言い方がされてきた。村山富市は、そうした社会党の人材の典型のような人物である。
 長い眉毛で好々爺然とした村山富市は、大正十三年三月三日生まれ。十一人兄弟の七番目である。大分高等小学校、東京市立商業学校、明治大学専門部政治経済学科に入り、学徒出陣で陸軍に入隊した。昭和二十一年に明治大学を卒業した。昭和二十八年、二十九歳のときヨシエ夫人と結婚した。

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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.128

第三章 ロシヤ革命と猶太

前回からの続き

 諾代表の試みた報告演説に依つて、螢働者の反政府的運動の最も広く進展して居る所は濁逸であることが判つた。決議文の作成に当たり極端説を唱へたのはレーニン、ラデツク(ユダヤ)、ローザ・ルユクセンブルグ(ユダヤ女)及彼等一味の党友連で、彼等は總同盟罷工とか、怠業叉は武装的叛乱と云つた断然たる手段により、戦争中止のために戦ふべきことを提議した。

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