原爆映画「ひろしま」58年ぶり復活、「第3次世界大戦(核戦争)」策動阻止の防波堤になり得るか?

2011年08月06日 17時54分09秒 | 政治
◆「8.6」は、66回目の「広島・原爆記念日」となった。私は1946年8月7日、呉市宮原通10丁目生まれである。眼下に戦艦大和を建造した旧海軍工廠があった。
 毎年、この記念日前後には、決まって、小学1年生のころ、若かりしころの叔母さんに連れられて、呉市内の映画館に観に行った2本の怖~い映画を思い出す。1本は、入江たかこ主演の化け猫映画「「怪談佐賀屋敷」で、行灯の油をペロベロして、こちらに顔を向けると「見たな~」と猫の手付きで引き寄せようとする。この映像を思い出すにつけて、夜は1人でトイレに行けなくなるほど恐ろしくなった。
 もう1本は、原爆映画「ひろしま」である。この映画では、いまでも2つの場面が、いまでも脳裏から離れない。安芸の宮島の寝殿造りの前面に立つ赤い大鳥居、満潮のときは、ときは、海中に浮かぶように立っている。引き潮のとき、少年が両親に連れられて鳥居をくぐる平和で長閑な映像である。それが米軍機による原爆投下後の地獄絵図である。被災者の多くが、近くの似島に運ばれていく。この映画を観た後も、バス停の傍の駄菓子屋の壁に貼られた原爆映画「ひろしま」のポスターを直視できなかった。
◆ところが、原爆映画「ひろしま」が、まるで亡霊が蘇るかのように、58年ぶりに、突然、現れてきたのである。夕刊フジが8月6日付け紙面の「7面」に「原爆映画『ひろしま』58年ぶり復活」「9万人市民が出演、惨禍リアルに描写」「原発事故で核への関心高まり拡大映画」という見出しをつけて、報じたからである。
 この映画は、関川秀雄監督、菊池武雄、伊藤武郎製作でつくられた。公開は、1953年10月7日。上映時間は、104分。日本教職員組合中央委員会が1952年8月、「いかにしてあの日を正確に再現するか」を目指して製作を決定。全国の組合員が1人50円ずつカンパして、2400万円を集めた。長田新が編纂した文集『原爆の子〜広島の少年少女のうったえ』(岩波書店、1951年)を八木保太郎が脚色。日教組に参加する広島県教職員組合と広島市民の全面的協力の下で制作され、広島市の中学・高校生、教職員、一般市民等約8万8500人が手弁当のエキストラとして参加した。このなかには、原爆を直接経験した者も少なくなかったこともあり、い)逃げまどう被爆者たちが迫力のあるのシーン作り上げている。
 キャストは、岡田英次(北川教諭)、月丘夢路(米原教諭)、神田隆(千田教諭)、原保美、加藤嘉、河原崎しづ江、山田五十鈴、薄田研二(仁科芳雄博士)、利根はる恵
岸旗江、三島雅夫、花沢徳衛、信欣三、永田靖、松山英太郎、河原崎建三、下條正巳
浮田左武郎、梅津栄。
 しかし、この映画は、東京大学構内での上映を大学当局が禁止、大阪府教育委員会が試写会を開いて「教育映画」としての推薦を見送り、学校上映も不許可。 海外では、英国の大衆新聞「デイリー・スケッチ」が「(日本人の)憎悪の念をかき立てる」映画として批判されるなど、不幸な扱いを受けている。
◆菅直人首相は、広島・平和記念公園で行われた広島の原爆死没者慰霊式・平和祈念式に出席して、あいさつした。産経新聞msn産経ニュースが8月6日午前9時51分、「菅首相あいさつ要旨 平和記念式典」という見出しをつけて、以下のように報じている。
 「原爆の犠牲となった方々の御霊に謹んで哀悼の誠をささげる。今なお原爆の後遺症に苦しまれている方々に心よりお見舞い申し上げる。66年前、広島を襲った核兵器の惨禍を人類は決して忘れてはならず、二度と繰り返してはならない。唯一の戦争被爆国として、究極的な核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向け、憲法を順守し、非核三原則堅持を誓う。
 わが国は「核兵器のない世界」実現に向け、国際社会の先頭に立って取り組むと決意し、実践してきた。核軍縮・不拡散分野で国際的な議論を主導している。昨年提唱した「非核特使」は、広島で被爆された延べ17人の方々に世界各地で核兵器の悲惨さや平和の大切さを発信してもらった。核軍縮・不拡散教育の活動を世界に広げる。原爆症の認定を待っている方々を一日でも早く認定できるよう最善を尽くし、被爆者の援護に誠心誠意取り組む。東日本大震災による原発事故は放射性物質の放出を引き起こし、世界各国に大きな不安を与えた。政府は未曽有の事態を重く受け止め、事故の早期収束と健康被害の防止に向け、あらゆる方策を講じてきた。今なお多くの課題が残されており、今後も全力を挙げて取り組む。エネルギー政策についても白紙からの見直しを進めている。原子力の「安全神話」を深く反省し、事故原因の徹底的な検証と安全性確保のため抜本対策を講じるとともに、原発への依存度を引き下げ『原発に依存しない社会』を目指す。事故を人類にとっての新たな教訓と受け止め、世界の人々や将来の世代に伝えていくことがわれわれの責務だ」
 このあいさつのなかで、最も重要なのは、「原発への依存度を引き下げ『原発に依存しない社会』を目指す」と全世界に向かって宣言し、発信したことだ。もはや「個人的見解」では済まされない。しかも、核兵器「核兵器のない世界」実現と『原発に依存しない社会』を目指す」こととを合わせ、一体として宣言したのは、実に画期的であった。
 悪魔の権化と言われている米国最大財閥ディビッド・ロックフェラーが、2001年10月7日に米英両軍が始めたアフガニスタン空爆から10年を経ようとしている現在、「悪の戦争経済」により、軍産協同体の生き残り、ひいては米国経済の再生を図ろうと「第3次世界大戦(核戦争)」を策動していると言われているだけに、菅直人首相の「あいさつ」は、それなりに意義がある。
 ただし、米国側から戦費上納(200兆円)を求められているという情報もすでに取り沙汰されており、菅直人首相のあいさつの真価が問われることになる。米国は第2次世界大戦後、ほぼ10年ごとに新しい戦争を起こしてきているので、次なる大戦争回避は、かなり難しい。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
前原誠司前外相が、「ポスト菅」に焦り、米国対日工作担当者を拝み倒した内容とは]

◆〔特別情報①〕
 前原誠司前外相が、「ポスト菅」の座をめぐって、焦りの色を濃くしている。周りのライバルが、次々に名乗りを上げてきたり、名乗りを上げる気配を強めてきているからである。
しかし、これらライバルは、菅直人首相が米国オバマ政権から、日本が保有している米国債について、債権放棄のサインを求めてきていることを知っていながら、いずれも自らはサインしたがらない。

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『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊



もくじ

3章 社会党が"野合連合"をした裏にあった台所事情
―官房機密費の蜜の味を求めた社会党―
議員半減で、台所が火の車になった社会党

 社会党は、平成五年七月十八日の総選挙で歴史的な大敗北を喫し、衆議院議員の数が、半減し、打撃を受けた。このため、台所は、またたく間に火の車となった。というのは、社会党は、元来は労働者の政党であるという党の体質から自民党のように企業献金をアテにできないため、党の収入源を国会議員の歳費や立法調査費に依存してきたからである。

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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.126

第三章 ロシヤ革命と猶太

前回からの続き

附記

 此の農民搾取の方法は那翁一世当時迄フランスに於ても略同様のことが行はれたのであつて、ナポレオン一世は千八百〇六年五月三十目に勅令を出して日く、

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