菅直人首相が「脱原発解散」を断行しようものなら、米国は核戦略上、絶対に許さず、闇に葬る

2011年06月26日 22時59分32秒 | 政治
◆菅直人首相が、この夏に「脱原発解散」を断行するのではないかという「怪談めいた話」が永田町を駆け巡っている。菅直人首相が、政権延命を図るために、「原発に賛成か、反対を国民に聞こう」と叫んで、衆院解散・総選挙に踏み切るという話だ。菅直人首相が、小泉純一郎元首相の政治手法を真似するのではないかという憶測が生んだ仮説である。これは、落選中の自民党政治上家の心を揺さぶっている。
 この怪談話に飛びついた1人は、自民党の山崎拓元防衛庁長官である。2009年8月30日の総選挙で、民主党新人の稲富修二候補に大差をつけられ敗北し、比例復活を期待したが惜敗率の差で復活できず落選した。2010年1月28日、 自民党が参議院議員選挙比例代表での公認をしない決定をしたため、国政復帰が困難となった。このため政界引退はせず、自民党内のポストに就任する意向を示していた。それが、ここにきて、コロリと変わってきた。
 読売新聞YOMIURIONLINEが 6月26日午後12時11分、「退陣要求に対抗…ささやかれる『脱原発解散』」という見出しをつけて、以下のように配信した。
 「与野党では、菅首相が『脱・原発』を掲げて衆院を解散するのではないかという観測も出ている。『8月末に首相が《原発か非原発か》という国民投票的な衆院解散・総選挙を断行する可能性がある』自民党の山崎拓・前副総裁は23日の山崎派総会で、国民新党の亀井代表との会談で聞いたとして、こんな見通しを披露した。首相に近い民主党議員でも『原発の是非を争点に首相が解散し、与野党問わずに世代交代を進める』と同僚議員らに吹聴している若手もいる。山崎氏と亀井氏の会談は亀井氏側が申し入れたもので、『自民党と民主党の接近を防ぎたい亀井氏が、自民党内で広めようと謀った』という見方が出ている。若手議員の発言も、野党や民主党の小沢一郎元代表グループからの退陣要求の高まりに対抗するためのものだ」
 だが、この話は、やはり怪談話の域を出るものではない。また、落選組の自民党政治家の願望にすぎない。それは、原発政策については、米国の意向に反することができないからである。日本は、米国の核戦略に組み込まれており、日本の原発政策が、米国の管理下にある。今回の福島第1原発の大事故をキッカケに、米国原子力安全規制委員会からアドバイザーが派遣されて、首相官邸内に1室を与えられている。菅直人首相が、浜岡原発の運転停止を中部電力に要請したのも、このアドバイザーの実質的な圧力があったからであると言われている。青森県六ヶ所村の再処理施設では、日本全国の原子力発電所で燃やされた使用済み核燃料を集め、そのなかから核燃料のウランとプルトニウムを取り出す。最大処理能力はウラン800トン/年、使用済燃料貯蔵容量はウラン3000トン。プルサーマルにより排出される使用済み核燃料から取り出されるウランとプルトニウムは、核兵器用に使用されるという。要するに、青森県六ヶ所村の再処理施設は、核戦争に備えた核燃料製造の最前線工場の役割を課せられている。それ故に、日本政府は、米国の核戦略に反して「脱原発」政策に転換はできない。万が一、そのような政策転換のために国民有権者に賛否を問うようなことをすれば、間違いなく、ただちに闇に葬られてしまうだろう。
◆前原誠司前外相が、政権延命のためなら、何でもやりかねない菅直人首相の軽率さを危惧して、痛烈な批判をしている。朝日新聞asahi.comが6月26日午後7時26分、「前原前外相『急激な脱原発はポピュリズム』 首相を批判」という見出しをつけて、以下のように配信した。
 「民主党の前原誠司前外相は26日、神戸市内で講演し、菅直人首相が原発政策見直しに意欲を示していることについて『今の民主党は少しポピュリズム(大衆迎合)に走りすぎている。私も日本が20年先に原発をなくすことは賛成だ。しかし、振り子が急激に脱原発に振れた時、皆さんの生活が一体どうなるか考えるのが本来の政治だ』と批判した。首相が主導した中部電力浜岡原発の運転停止についても『止めることの是非と、止め方の是非を後で検証しなければならない』と語った。菅政権が検討する消費増税などについても『日本がかかっているデフレという病気を脱却し、安定した経済成長に移るまでは増税すべきではない』と慎重な考えを示した」
 前原誠司前外相は、事実上、「謹慎中」の身であるにもかかわらず、それを敢えて押して、批判したのは、菅直人首相が、いわゆる常識線から逸脱して、ハチャメチャな行動に走り勝ち性格を持って、自制が聞かなくなる傾向があると見ているためである。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
民主党小沢派が、原口一博元総務相を代表選挙に擁立、小沢一郎元代表、菅直人首相、鳩山由紀夫前首相の3派が支持し、当選確実に!

◆〔特別情報①〕
 民主党小沢派が、代表選挙に向けて、原口一博元総務相を擁立する動きを強めている。派閥トップの小沢一郎元代表が「党員資格停止処分」を受けているうえに、この秋には、検察審査会から強制起訴された刑事裁判の初公判が始まるので、代表選挙に立候補できない。

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『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊



もくじ

2章 田中角栄門下生たちによる骨肉の争い
  ―自民党内の小沢一郎包囲網の暗躍

亀井静香がなりふり構わず集めた、細川護煕のダーティ情報

 野党に転落した自民党は、一時、虚脱感に襲われていた。だが、しだいに元気を取戻し、平成六年に入ってから、獰猛なまでに政権奪還の意欲を示し、水面下で猛烈な工作を開始していた。このように、「平成動乱」の最中、自民党の核分裂は、とめどなく続いていたので、これを食い止め、組織防衛を図るためにも、たとえ、「汚い」と非難を浴びようとも、非常手段を使うしかなかった。

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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.118

第二章 第一世界大戦

前回からの続き

 前述の如く今世紀始めからバルカン方面の形勢は複雑化し、三國同盟と三國協商は対立したが、特にオーストリアは千八百七十八年に占領したボスニア、ヘルツエゴビナを併合するに及んで益々セルビヤとの間の関係は面倒になつて來た。千九百十四年六月下旬オーストリャの皇儲フエルデナンド大公は公妃と共に新領ボスニアに旅行し、二十八日其首都サライエウオに赴いた。

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