◆政治家にとって、「誓約書」や「確認書」は、書いた途端にただの「紙切れ」になってしまうという話は、以前からよく聞かされてきた。実際には、自民党の河本敏夫元通産相(三木派→河本派、三光汽船オーナー)が、嘆いている声を直接聞いた。反主流派の河本敏夫元通産相は、第2次中曽根内閣組閣に当たり、当時の金丸信幹事長から党内融和の協力を求められ、重要閣僚就任を約束する確約書を交わした。だが、フタを開けてみると、沖縄開発庁長官という軽量ポストだった。この直後、元々、経済人である河本敏夫元通産相は、「経済人は、約束手形を切るとそれを落すために懸命になるのに、政治家は、確約書を書いた途端に紙切れになる」と言って、しきりに嘆いていたのが、いまさらながらに思い出される。
ちなみに、元通産官僚である岡田克也幹事長の妻は、河本敏夫元通産相子飼いである自民党の村上誠一郎元内閣府特命担当相(規制改革・産業再生機構)、行政改革担当・構造改革特区・地域再生担当=第2次小泉改造内閣)の妹である。
岡田克也幹事長は、今回、連合の古賀伸明会長が原案を書いた「確認書」を菅直人首相と鳩山由紀夫前首相が交わすときに、菅直人首相の介添え人として同席していた。鳩山由紀夫前首相側は、平野博文元官房長官が同席していた。
「確認書」が、政治の世界では、交付された途端に「ただの紙切れ」になることを承知していたとも言える。イオングループの岡田卓也会長の二男である岡田克也幹事長は、経済人と政治家との違いを知り尽くしているのである。
◆しかし、政治家が一旦、公然と口にした言葉は、しゃべった本人の意志や思惑からは外れて、一人歩きする。これは、政界の常識である。
ましてや、現職の総理大臣が「退陣」を臭わせたのである。本人の意図にかかわらず、「退陣」とマスメディアを通じて多くの国民に伝播した以上、これを覆すことは至難の業となる。いくら「そうではない」と抗弁しても、だれも信用しなくなる。
6月3日の参院予算委員会で、菅直人首相の「退陣時期」をめぐって、自民党、公明党など野党が厳しく追及した。これに対して、菅直人首相は、「確認書」に明記されている文面を唯一の拠り所として、苦しい答弁に終始していた。だが、いまや菅直人首相が「退陣表明」したということが、マスメディアの既定路線となってまっているので、菅直人首相にとっては、取り返しのつかない状況に陥っていると言える。これは、菅直人政権には、手ひどい致命傷になっている。
◆菅直人首相に騙された形の鳩山由紀夫前首相は、怒りが収まらない。MSN産経ニュース6月3日午後9時、「独占インタビュー『男として、人間として、あるまじき態度だ』」という見出しで、以下のように配信している。
「鳩山由紀夫前首相が3日午前、夕刊フジの独占インタビューに応じ、「ペテン師」「男として、人間として、あるまじき態度」「国難を乗り切れない」と吐き捨てた。対決姿勢を明確にした鳩山氏は今後、菅首相の早期退陣を目指して動くという。(夕刊フジ)
――菅首相は2日夜の記者会見で、来年1月までの続投を示唆した
「とんでもない話だ。私は記者会見を見ておらず、同僚議員や記者から電話で聞いたが、あきれてものが言えなかった。東日本大震災や福島第1原発事故を抱える国難の時に、さらに国政を混乱させる気なのか」
――「俺は辞める気はない」と周囲に語ったとの報道もある
「代議士会で、辞めると言ったではないか。退陣時期をはっきり言わなかったので、私がその後、確認文書の、(1)復興基本法の成立(2)第2次補正予算案編成のメドがついた段階での退陣-を披露した。菅首相も否定しなかった。不信任案採決直前だったので黙っていたとすれば、男として、人間として、あるまじき態度だ」
――確認文書を交わした経緯は
「党内の7、8割が『菅首相には辞めてほしい』と思っている。ただ、野党提出の不信任案に賛成することに、多くの議員が逡巡していた。党内で結論を出すべきと、菅首相に近い北沢俊美防衛相と、私の信頼する平野博文元官房長官で『退陣による収拾策』を話し合ってもらっていた」
――直接会談の中身は
「2日午前、官邸から『文書ができたので来てほしい』と呼ばれた。確認文書は、退陣の意義と時期を記したもの。第2次補正予算案編成のメドがついた段階とは、常識的に6月末ごろだ。私は『身を捨てて国民を救ってくれ』といい、菅首相は何度も『結構だ』と言った」
「私は文書に『署名しよう』と言ったが、菅首相は『そこまではいいでしょう。私を信じてください』と言った。政治家同士の言葉は重い。時の首相であり、約束は守られると信じて、握手して別れた。もし、初めからだます気だったとすれば、許しがたい。『ペテン師』といわれても仕方ない」
――小沢一郎元代表には?
「会談後に電話で話した。小沢氏が『菅首相が退陣を確約したのか?』と聞いてきたので、私は『退陣時期を記した文書を交わした。首相本人が代議士会で話すと言っている』と伝えた。『鳩山はツメが甘い』といわれるかもしれないが、菅首相の言葉を信じた」
――党内の7、8割が「菅首相に辞めてほしい」と思う理由は
「菅首相では、この国難は乗り切れない。他人の言うことを聞かず、イエスマンしか近くに置かない。意見した人間には怒鳴り散らして、徹底的に排除する。自分で責任は取らず、他人に押し付ける。この1年で、官僚は面従腹背になった。信頼関係が欠如している。震災・原発事故への対応が遅れているが、菅首相に大きな原因がある」
◆世の中には、騙された方が悪いという言い方がある。これを認めると、「オレオレ詐欺犯」の行為を是認することになる。やはり、騙した菅直人首相の方が、極悪である。これを裁判官出身の江田五月法相(参院議長)が支持しているというのであるから、救い難い。鳩山由紀夫前首相は、たった1人でいま、国会議員対象に「官降ろし」の署名運動を始めているという。孔子は「世の中は信なくば立たず」と教えた。仲間を裏切る罪は、計り知れない。菅直人首相は、「民主党は裏切る政党だ」という取り返しのつかない不信感を多くの国民に植えつけてしまった。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
連合の古賀伸明会長は、利権のために〔確認書」を作成、被災民は生活支援金のために菅直人政権批判を控え、西田昌司参院議員は米国CIA期待の星・前原誠司前外相を守る「火消し役」を演じている
◆〔特別情報①〕
連合の古賀伸明会長が、「確認書」をつくり、民主党分裂を回避させた。だが、古賀伸明会長の最大の狙いは、民主党政権下で連合が自民党から奪い取った数々利権と、これからさらにもぎ取ろうとしている利権を争奪ようとしている。
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『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊
1章 小沢一郎に奪われた利権の奪還作戦がはじまった
小沢一郎対自・社連合、利権の構図
新生党に芽生えた、新しい族議員たち
小沢一郎は、田中角栄の弟子として同じ釜の飯を食ってきた小渕恵三(自民党副総裁)、橋本龍太郎(通産相)、梶山静六(元自治相)らのライバルたちやそれに同調するグループに全面包囲され、手も足もでない状態に追い込まれた末に、干されかかった。
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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.114
第六篇 近代のユダヤ運動
第一章 概 説
日露戦争をロシア革命に利用……フリーメーソン公認を拒絶した首相殺さる……倫敦から革命費百萬磅ロシアに送らる。
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先日、予告いたしました新刊本がついに発売されました。全国一般書店にて好評発売中!
「孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学」(PHP文庫)
板垣英憲著(←amazonへジャンプします)
ソフトバンクを3兆円企業に育て上げた稀代の起業家・孫正義。その成功の原動力となったのが、自らの人生・経営哲学を「25文字」の漢字に集約した「孫の二乗の法則」である。これを片時も忘れないことで、孫は幾多の苦難を乗り越えてきた。では、私たちが自分の仕事や人生に活用するにはどうすればいいか。その秘訣を本書では伝授する。「孫の二乗の法則」を本格的に解説した唯一の書、待望の文庫化!(本書カバーより)
ちなみに、元通産官僚である岡田克也幹事長の妻は、河本敏夫元通産相子飼いである自民党の村上誠一郎元内閣府特命担当相(規制改革・産業再生機構)、行政改革担当・構造改革特区・地域再生担当=第2次小泉改造内閣)の妹である。
岡田克也幹事長は、今回、連合の古賀伸明会長が原案を書いた「確認書」を菅直人首相と鳩山由紀夫前首相が交わすときに、菅直人首相の介添え人として同席していた。鳩山由紀夫前首相側は、平野博文元官房長官が同席していた。
「確認書」が、政治の世界では、交付された途端に「ただの紙切れ」になることを承知していたとも言える。イオングループの岡田卓也会長の二男である岡田克也幹事長は、経済人と政治家との違いを知り尽くしているのである。
◆しかし、政治家が一旦、公然と口にした言葉は、しゃべった本人の意志や思惑からは外れて、一人歩きする。これは、政界の常識である。
ましてや、現職の総理大臣が「退陣」を臭わせたのである。本人の意図にかかわらず、「退陣」とマスメディアを通じて多くの国民に伝播した以上、これを覆すことは至難の業となる。いくら「そうではない」と抗弁しても、だれも信用しなくなる。
6月3日の参院予算委員会で、菅直人首相の「退陣時期」をめぐって、自民党、公明党など野党が厳しく追及した。これに対して、菅直人首相は、「確認書」に明記されている文面を唯一の拠り所として、苦しい答弁に終始していた。だが、いまや菅直人首相が「退陣表明」したということが、マスメディアの既定路線となってまっているので、菅直人首相にとっては、取り返しのつかない状況に陥っていると言える。これは、菅直人政権には、手ひどい致命傷になっている。
◆菅直人首相に騙された形の鳩山由紀夫前首相は、怒りが収まらない。MSN産経ニュース6月3日午後9時、「独占インタビュー『男として、人間として、あるまじき態度だ』」という見出しで、以下のように配信している。
「鳩山由紀夫前首相が3日午前、夕刊フジの独占インタビューに応じ、「ペテン師」「男として、人間として、あるまじき態度」「国難を乗り切れない」と吐き捨てた。対決姿勢を明確にした鳩山氏は今後、菅首相の早期退陣を目指して動くという。(夕刊フジ)
――菅首相は2日夜の記者会見で、来年1月までの続投を示唆した
「とんでもない話だ。私は記者会見を見ておらず、同僚議員や記者から電話で聞いたが、あきれてものが言えなかった。東日本大震災や福島第1原発事故を抱える国難の時に、さらに国政を混乱させる気なのか」
――「俺は辞める気はない」と周囲に語ったとの報道もある
「代議士会で、辞めると言ったではないか。退陣時期をはっきり言わなかったので、私がその後、確認文書の、(1)復興基本法の成立(2)第2次補正予算案編成のメドがついた段階での退陣-を披露した。菅首相も否定しなかった。不信任案採決直前だったので黙っていたとすれば、男として、人間として、あるまじき態度だ」
――確認文書を交わした経緯は
「党内の7、8割が『菅首相には辞めてほしい』と思っている。ただ、野党提出の不信任案に賛成することに、多くの議員が逡巡していた。党内で結論を出すべきと、菅首相に近い北沢俊美防衛相と、私の信頼する平野博文元官房長官で『退陣による収拾策』を話し合ってもらっていた」
――直接会談の中身は
「2日午前、官邸から『文書ができたので来てほしい』と呼ばれた。確認文書は、退陣の意義と時期を記したもの。第2次補正予算案編成のメドがついた段階とは、常識的に6月末ごろだ。私は『身を捨てて国民を救ってくれ』といい、菅首相は何度も『結構だ』と言った」
「私は文書に『署名しよう』と言ったが、菅首相は『そこまではいいでしょう。私を信じてください』と言った。政治家同士の言葉は重い。時の首相であり、約束は守られると信じて、握手して別れた。もし、初めからだます気だったとすれば、許しがたい。『ペテン師』といわれても仕方ない」
――小沢一郎元代表には?
「会談後に電話で話した。小沢氏が『菅首相が退陣を確約したのか?』と聞いてきたので、私は『退陣時期を記した文書を交わした。首相本人が代議士会で話すと言っている』と伝えた。『鳩山はツメが甘い』といわれるかもしれないが、菅首相の言葉を信じた」
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