菅直人首相と谷垣禎一総裁の大連立の「メリット」分析、小泉純一郎元首相は「騙されるな」と諌める

2011年04月05日 20時41分58秒 | 政治
◆私は4月4日午前7時23分ごろから、千葉「bayfm」の番組「パワーべイモーニング 小島嵩弘」で、「大連立のメリット、デメリット」について電話コメントした。時間の関係から、すべてを話せなかったので、このブログで整理して紹介しておこう。
 まず、メリットは、以下の通りである。
①衆参ねじれ現象が解消されるので、復旧・復興予算案と関連法案が、通りやすくなる。②復旧・復興作業にスピード感が出てくる。
③自民党に任せることによって官僚を縦横に動かせるようになる。
 これらの半面、デメリットとしては、次のようなものが憂慮される。
①2大政党が一緒になることは、船頭ばかり多くなることでもあり、何にもまとまらなくなる。
②大政翼賛会のような体制により、批判勢力がなくなり、政党政治が危機に陥る危険がある。(衆院は民主・自民党だけで、定数の88%、参院は定数の87%をそれぞれ占める)
③公共事業である復旧・復興利権と原発利権の争奪戦が激化する。また、自民党と東京電力の「原発癒着」が隠蔽される。これは、自民党にとってのメリットではある。
◆自民党と東京電力の「原発癒着」は、長い歴史があり、根が深いその汚染は、自民党全体に及んでいるが、そのなかでとくに政治的影響力を行使して関与した政治家を炙り出してみよう。
 資源エネルギーを管轄してきた「歴代の経済産業大臣(通商産業大臣)」は、次の面々だ。
 ▼通商産業大臣 稲垣平太郎 - 池田勇人 - 高瀬荘太郎 - 横尾龍 - 高橋龍太郎 - 池田勇人 - 小笠原三九郎 - 岡野清豪 - 愛知揆一 - 石橋湛山 - 水田三喜男 - 前尾繁三郎 - 高碕達之助 - 池田勇人 -石井光次郎 - 椎名悦三郎 - 佐藤栄作 - 福田一 - 櫻内義雄 -三木武夫 - 菅野和太郎 - 椎名悦三郎 - 大平正芳 - 宮澤喜一 -田中角榮 - 中曽根康弘 - 河本敏夫 - 田中龍夫 -河本敏夫 - 江崎真澄 - 佐々木義武 - 田中六助 - 安倍晋太郎 -山中貞則 - 宇野宗佑 - 小此木彦三郎 - 村田敬次郎 - 渡辺美智雄 -田村元 - 三塚博 - 梶山静六 - 松永光 - 武藤嘉文 -中尾栄一- 渡部恒三- 森喜朗 - 熊谷弘 - 畑英次郎 -橋本龍太郎 - 塚原俊平 - 佐藤信二 - 堀内光雄 - 与謝野馨 -深谷隆司 - 平沼赳夫。
 これらの大臣のうち、最も積極的に原発建設推進に関与した政治家は、以下の通りである。
 ○田中角栄(1916年6月4~1993年12月16日、新潟県柏崎市と、同県刈羽郡刈羽村に跨る東京電力「柏崎刈羽原発」建設推進に関与)
 ○江崎真澄(1915年11月23日 ~ 1996年12月11日、旧愛知3区、静岡県御前崎市の中部電力「浜岡原発」建設推進に関与)
 ○梶山静六(1926年3月27日 - 2000年6月6日、旧茨城2区→茨城4区、茨城県の東海村核燃料加工施設建設推進に関与、福島第1原発建設推進に関与)  
 ○渡部恒三(衆院旧福島2区→福島4区、福島県南会津郡田島町=現・南会津町出身、東京電力「福島第1原発」建設推進に関与)
 ○森喜朗(衆院旧石川1区→石川2区、石川県の北陸電力「志賀原発」建設推進に関与)
 ○熊谷弘(衆院静岡3区→静岡9区、静岡県御前崎市の中部電力「浜岡原発」建設推進に関与)
 ▼経済産業大臣 平沼赳夫 - 中川昭一 - 二階俊博 - 甘利明 - 二階俊博 - 直嶋正行(民主党・鳩山由紀夫政権 - 大畠章宏(民主党・菅直人政権) - 海江田万里(民主党・菅直人政権)。
 【自民党政務調査会電源立地等推進に関する調査会】
〈会長〉
 ○斉藤邦吉〔1909年6月26日~ 1992年6月18日、衆院旧福島3区(相馬市)、自民党内では宏池会に所属し、伊東正義、佐々木義武とともに「大平派三羽烏〕=在任1988年~19921年)→東京電力「福島第1原発」建設推進に関与。
 【自民党政務調査会電源立地及び原子力等調査会】
〈会長〉
 ○ 森英介=2008年8月現在
 ○ 細田博之= 2011年3月24日現在
◆私は1997年3月12日付けで、「利権と腐敗」(泰流社刊)を上梓した。「はじめ」において、「新しく創造されつつある利権、これから新たに利権として創造できる分野、すでに確立している利権などの構図を鳥瞰図的に俯瞰して、日本のビジネス社会を「利権」というメルクマールを通して、見直してみる」と述べた。あくまでも、無機・有機化学の定性分析、定量分析的手法を駆使しての科学的解析である。
 本文になかで、「資源エネルギー族の系譜と政策の歴史」を解説し、福田赳夫首相の金庫番を務めた「田中龍夫」(おらが大将と呼ばれた田中義一首相の妾の子、すなわち、庶子から跡継ぎなる)の実力、「中曽根元首相の陰謀」「急成長していた野田毅」「期待が大きい科学技術庁利権」(原発に深く関係)「田中真紀子の思い」などについて、詳しく述べた。
 資源・エネルギー族議員になるとどのような得があるのだろうかという、問いに対して、私は、こう解説した。
 「特に、原子力発電の設置については、施設の安全性に疑問を抱いている地域住民が多くいて、抵抗が強いので、最後にはどうしても政治家に頼らざるを得ない場面も出てくる。こうした事情から、電力事業の各企業は、原子力施設の設置に理解のある資源・エネルギー族の国会議員に日頃から鼻薬をたっぷりと効かせていると見ていだろう」
 こうした流れのなかで福島第1原発建設については、旧田中派=竹下派の梶山静六、渡部恒三、そして、斉藤邦吉(厚生御三家=斉藤邦吉、小沢辰夫、橋本龍太郎の1人)が、深く関与してきた歴史的事実を見逃してはならない。
 斉藤邦吉衆院議員は、自民党「宏池会」大平派の重鎮だった。大平政権時代の自民党幹事長を務めた。
自民党が敗北したため辞任。鈴木善幸内閣に厚生大臣として再入閣したものの、埼玉県の富士見産婦人科病院事件で乱診乱療経営をしていた病院から政治献金を受け取っていたことが発覚して、引責辞任。1982年11月、第1次中曽根内閣に行政管理庁長官として入閣。後に宏池会の会長代行に就任している。
 今回、谷垣禎一総裁を菅直人首相に橋渡しして、大連立の画策を進めている加藤紘一元幹事長は、大平正芳首相に最も可愛がられた政治家であり、斉藤邦吉幹事長の直系でもある。同じ東北人である。故に、何やら「原発癒着の隠蔽工作」にシャカリキになっている黒い意図が、透けて見える。森喜朗元首相も同じ穴のムジナである。大臣病患者の欲望以上の悪巧みと断定してよい。
 共同通信が4月5日午後7時32分、「自民・谷垣総裁と会談、大連立、小泉元首相が否定的見解」という見出しで、次のように配信した。
 「自民党の谷垣禎一総裁は5日午後、都内で小泉純一郎、海部俊樹両元首相とそれぞれ会談し、東日本大震災を受けた民主党との大連立を含む協力体制構築について意見交換した。大連立への慎重論が強い党内中堅、若手議員への影響力が大きい小泉氏は『健全な野党としての協力の仕方がある』と述べ、否定的な考えを表明した。谷垣氏は『まったく同感だ』と応じ、会談後、記者団に対し『私は一度も〈連立したい〉と言ったことはない』と述べた。ただ、大連立構想については大島理森副総裁らベテラン議員が前向きな考えを示しており、今後執行部で対応を協議する。会談で小泉氏は、『今こそ、協力すべきところは協力し、批判すべきところは批判していく。そういう野党の良さを、自民党はきちんと発揮すべきだ』と重ねて強調した」
 小泉純一郎元首相は、菅直人首相が、稀代の「大ウソツキ」であること見抜いており、谷垣禎一総裁に「甘言に騙されるな」と厳しく諌めているのである。米国最大財閥デイビッド・ロックフェラーの意向とも受け取れる。 

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
米国最大財閥デイビッド・ロックフェラーが、日本攻撃に続いて、戦争経済に拍車をかけ、かつ中国の民主化の時期を早めて2011年内にも、中国革命に踏み切る構えだ

◆〔特別情報①〕
 日本は、東日本大震災・大津波・福島第一原発大・菅直人風評大被害に晒されて、国民大多数が、「内向き」になっているうちに、国際情勢は、どんどん悪化の一途を歩んでいた。私利私欲に走って、被災国民の救済を後回しにしている菅直人首相以下閣僚、岡田克也幹事長以下民主党役員は、大震災復旧・復興利権の分捕り合いに血道を上げて、社稷を思うことが、毛ほどもない。かかる内憂外患のいずれにも国民は、一瞬たりとも、これらに耳目を外すわけにはいかないのである。

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こちらも連載↓
『平成動乱 小沢一郎の野望』1993年9月25日刊



終章 新聞・テレビ報道を裏読みする12のポイント

 ポイント2 仇役

 自民城の武将・橋本龍太郎は、このドラマの最大の仇役である。小沢一郎とは、田中角栄学校の兄弟弟子。橋本が先輩にあたる。

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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.103

第七章 シオン長老會議

 禽議の要鮎四項……議定書は當時の起案に非る可し……ユダヤ側の議定書否定論……議定書は大英物館に收藏しあり……偽文書問題に関する裁判……偽文書に非ることをユダヤ人告白す。

 此の會議は本篇第四章シオン運動の部にその一端を掲げた所であり、又前章ユダヤ解放問題に關聯するものであるが単なる會議でなく、之に附帯する長老會議のプロトコールと言ふ議定書があつたと伝へられその真偽に就て大論争が起り裁剣が幾度びかあつた程の有名なものであるから特一章を設けて之を論述する。

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