日ごろ新聞記者を大切にした仙谷官房長官が菅首相を勝利させ、新聞記者を遠避けた小沢一郎元代表が負けた

2010年09月19日 22時53分36秒 | 政治
◆菅直人首相と小沢一郎元代表との対決で、なぜ菅首相が勝ったのか。その勝因を明かす「カギ」の1つがわかった。(参考:地獄への階段)それは菅首相を支えた仙谷由人官房長官の「新聞記者や放送記者などとの日ごろの付き合い」にあった。仙谷官房長官のホームページ「代議士の一日」を振り返ってみると、歴然としている。もちろん、菅首相も「日ごろの付き合い」を怠っていたわけではないだろうが、仙谷官房長官は、はるかに上回っていたということである。これに対して、小沢元代表の場合は、かなり劣っていたのではないか。マスコミとの付き合いがあまり濃厚ではない。小沢元代表を心の中で応援している新聞記者や放送記者、あるいは政治評論家などを遠ざけている。この差が、菅首相を勝利に導いたと断言してよいだろう。
◆「新聞記者や放送記者など」は、「国民を代表して」という意識で日ごろ取材したり、インタビューしたりしているけれど、特定の取材対象の「番記者」として長期にわたり継続的に取材していると、どうしても取材対象に心理的に傾倒し、いつの間にか「ミイラ取りがミイラ」になってしまい勝ちである。この心理的な揺れを描いたのが、司馬遼太郎の小説「梟の城」である。司馬遼太郎が産経新聞社に在職中に書き、第42回直木賞を受賞したデビュー作である。伊賀忍者の葛籠重蔵、風間五平、木さる、そして謎の女・小萩。それぞれの思惑が入り乱れる忍びを主人公としたストーリーで、舞台は、大阪城と思しき城。葛籠重蔵が、晩年の豊臣秀吉の寝所に忍び込み命を取ろうとする。だが、いつの間にか豊臣秀吉に心理的に同化していたのか。命を取れないでしまう話だ。
 司馬遼太郎がどこかで書いていたように記憶するが、新聞記者を忍者に、政治家などの取材対象を豊臣秀吉に置き換えて、新聞記者である司馬遼太郎が、自分と取材対象との書いたのだと述べていた。早い話が、「ミイラ取りがミイラ」になってしまった話ということである。司馬遼太郎は、「竜馬が行く」の大作でさらに有名になる。だが、そこに至るまでに、忍者ものを数多く書いている。
◆私のこれまでの経験で言えば、新聞記者を寄せ付けて、味方にさせるのに成功した政治家の代表は、三木武夫元首相と中曽根康弘元首相だろう。それ以前では、吉田茂元首相や鳩山一郎元首相、池田勇人元首相、田中角栄元首相らが新聞記者の扱いに慣れていたようである。
 このなかでも群を抜いていたのは、中曽根康弘元首相だった。公用車の後ろの席では、中曽根元首相の隣に番記者のだれかが、同乗していた。新聞記者の間では、これを「箱乗り」という。中曽根元首相に心酔した新聞記者は少なくなく、私邸での懇談を住所に因んで「松原会」と名づけていた。読売新聞の渡辺恒雄(読売新聞グループ会長)、朝日新聞の三浦甲子二(元テレビ朝日専務)、三宅久之(政治評論家)「松原会」の三羽烏と呼ばれていたという。中曽根元首相が首相に就任する直前、いつも「箱乗り」している産経新聞のK記者(いま大幹部に出世)が真剣な顔つきで国会議事堂の前を走るようにやってきたので、話しかけたところ、「いま大事なときだ。オレは中曽根に命を賭けている」と言い残して去って行った。いまでも記憶に新しい、この人も「ミイラ取りがミイラ」になってしまったように見えた。
◆ことほど左様に、新聞記者や放送記者は、取材対象にいつの間にか同化してしまい勝ちである。逆に、取材対象は、新聞記者や放送記者を忍者として使いたがるものなのである。仙谷官房長官は、今回の民主党代表選で見事に、日ごろから親しくしている新聞記者や放送記者たちを忍者部隊として走らせ、敵陣に忍ばせ、本当の情報、ニセ情報も織り交ぜて吹きまくらせるなどして、縦横無尽に使いこなし、成功したようである。
 仙谷官房長官は、阿波徳島選出の衆院議員である。吉川英治の時代小説「鳴門秘帖」の舞台となった国である。他国者は容易に近づけない「密国阿波蜂須賀藩」に潜入した幕府隠密・甲賀の宗家、世阿弥が消息を絶って十年。家名の断絶を目前にして、悲嘆にくれる娘のお千絵を見かねて、二人の男が阿波渡海をはかった。主人公、法月源之丞が鳴門の渦潮に身を投じて、追手の探索をくらまし、密かに阿波徳島の漁村に上陸。世阿弥は捕らわれの身となり、剣山の石牢に閉じこめられている。蜂須賀藩が倒幕という秘密を書き記した「鳴門秘帖」争奪をめぐる筋書きの長編ドラマである。
 だから、阿波徳島の政治家というと、みんな陰謀めいた姿が目に浮かぶのは、「鳴門秘帖」とダブらせてしまうからかも知れない。そのせいか、三木武夫元首相の城代家老と言われた久次米健太郎と後藤田正晴元官房長官が参議院議員選挙で激しい選挙戦を演じて「徳島戦争」と言われた前例も思い出されて、仙谷官房長官の言動は、どれもこれもすべてが陰謀めいて、聞こえ、見えてしまう。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
菅政権はいまや、「第3次世界大戦」推進協力政権に成り下がり、知らぬが仏の日本国民は血税を絞り取られる
〔特別情報①〕米国ブッシュ前大統領は、デッビッド・ロックフェラーの強い要請に従い「第3次世界大戦」の準備に暇がないという。現在の主なる準備の大半は、アメリカが世界各地に保有している武器・弾薬庫を満タンにすることである。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(月額1000円)

こちらも連載↓
「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.3


四王天延孝陸軍中将の名著「猶太思想及運動」~板垣英憲が解説~No.5

猶太民族の思想乃運動の世界人類に及ぼせる影響は、夙に頗る廣汎に亙り、且つ甚だ深刻なるものもあり。苟も計經世の志あり、家國の前途を憂ふるの士は、早きに及んで其の眞相を究め、之が對策を講ずるの要あること、呶々を俟たざる所なり。
 (序文 男爵 平沼騏一郎より)



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「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.3

2010年09月19日 18時42分04秒 | 小沢一郎「15年戦争」
目次
第一章 剛腕、健在なり
「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.1
「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.2

政治改革に体を張る

日本の生き方を変えようとした場合、必然的に逢着するのが、憲法である。小沢は、日本国憲法に真っ正面からぶつかって検討に着手している。これからの日本のあり方を考えて行こうというものだ。名付けて、
「小沢調査会」
 と称する。いわゆる政策を構想する研究会などとは性格を異にしている。憲法改正をも念頭に入れ、国家の基本的な枠組みからはじまって、政治改革や選挙制度、地方行政制度の改革、教育改革、国連軍参加問題まで射程に入れた機関である。小沢を一言で形容するなら、国家変革観の急先鋒と言えるだろう。

続きはこちら⇒「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局*定期購読月額1000円

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