◆いつの時代でも、政治家には、2種類ある。堂々と王道を歩む政治家と私利私欲、利害打算に基づいて策謀、詐数をめぐらし小器用にこそこそと動き回る覇道の政治家である。
今回の民主党代表選を見ていると、小沢一郎前幹事長こそが王道を歩む政治家であるのに対して、菅直人首相と仙谷由人官房長官は、覇道の政治家であるとつくづく思い知らされることばかりが続いている。
◆小沢前幹事長の側近中の側近・平野貞夫元参院議員が9月3日、東京・御茶ノ水の総評会館で開かれた小沢一郎議員を支援する会主催の「9.3緊急シンポジューム『小沢一郎」を考える』で、小沢前幹事長が国民から誤解を受けてきた原因の一つについて「小沢一郎は『言い訳をしない』『人の悪口を言わない』ことを家訓としてか たくなに守ってきた。そのため批判や悪口を言われても弁明せず言わせるままにしてきたことである」と明かしている。
小沢前幹事長は、アメリカの対日工作担当者であるマイケル・ジョナサン・グリーンとの八丈島会談(7月18日夜)の際、約30兆円規模のアメリカ国債を買うよう要求されて承諾し、日本郵政の資金で購入し、現金をすぐに振り込んだにもかかわらず、裏切られてしまった。それにもかかわらず、何の弁明もせず、マイケル・グリーンに何も抗議しようとはしない。
マイケル・グリーンが、体調を崩して寝込んだディビッドが死ぬと思って、ジョン・D・ロックフェラー4世に乗り換えようとしていたのに、ディビッドが息を吹き返したばかりかブッシュ前大統領とともに第3次世界大戦の準備に入り、元気を取り戻したため、の身が危なくなっているのを知っているからである。
そのマイケル・グリーンは8月31日、ワシントンで邦人記者団を相手に記者会見し、民主党代表選出馬を決めた小沢前幹事長について「昨年来の反米的発言は、日米関係に相当の打撃を与えた」「米政権は当初、小沢氏と接触を図ったが、逆効果だった。小沢氏が勝つとは思っていないが、どんな影響を及ぼすか神経質になっている」と酷評していた。
ニューヨークタイムズが、この記者会見に敏感に反応して、日本に対する内政干渉がましい社説を掲載している。読売新聞が9月8日付けの報道で、以下のように伝えている。
「【ワシントン=小川聡】7日付米ニューヨーク・タイムズ紙は、日本の民主党代表選を前に、『メリーゴーラウンドのような日本の指導者の地位』と題する社説を掲載。
『指導者の頻繁な交代は目まいがするほどで、ますます非生産的だ』と懸念を示した。 社説は、『代表選で誰が勝とうとも、最優先の課題は経済だ』と指摘して追加の景気刺激策を求めた。また、小沢一郎前幹事長が沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で交渉を再開する意図を表明した点について、『非現実的な立場を考え直す必要がある』と指摘した」
全体的に見て、代表選に出馬した小沢前幹事長に批判的な論調である。この記事を深読みすると、ニューヨークタイムズ、読売新聞ともどもマイケル・グリーンがわが身かわいさに撒き散らした煙幕に悪乗りしたような記事である。小沢前幹事長は、これにも無言だ。いかにもマイケル・グリーンの身の上を案じているかのようである。
◆これに反して、野党党首の癖が抜け切らない菅首相や暴力団・総会屋弁護士の習性がこびりついている仙谷官房長官は、いかにもみすぼらしい。昨年夏の総選挙で小沢前幹事長が、143人もの新人議員を当選させる大成果をもたらした大恩人であるにもかかわらず、悪口三昧、その果てには民主党から追放まで画策しているのである。スキャンダルを探しまくり、ネガティブキャンペーンを繰り返している。その極め付きが、この時期における鈴木宗男衆院外務委員長の「最高裁による上告棄却決定」である。最高裁第1小法廷(判事5人の合議制)の金築誠志裁判長は、昭和42年3月、東大法学部卒、司法修習、仙谷官房長官は、昭和43年に司法試験合格、東大中退後、司法修習。両人は、極めて近接した関係にある。司法権の独立を守ろうとするなら、小沢前幹事長と親密な鈴木衆院外務委員長の「最高裁による上告棄却決定」を少しの期間回避すべきだった。国民的に大きな疑惑を招いているからである。いずれにしても、菅首相や仙谷官房長官が、政治家として「王道」を歩んでいるとは、とても思えない。
◆中国・宋の時代に邵康節という哲学者がいた。易に精通し、孔子廟に従祀されたという。この先哲が「王道と覇道」について説いており、東洋学者・安岡正篤先生が、わかり易くまとめている。それによると、王道には、最上位の「道←化→自然→聖→皇」、第2位の「徳→教→譲→賢→帝」、第3位が「功→勧→治→才→王」の3種類がある。これに対して、最下位が覇道である。これは「力→率→争→術→覇」。
東洋学者・佐藤慎一郎先生は、「皇・帝・王」の道を志向するものを王道、覇者の道を志向するものを覇道というと述べ、覇とはどういう意味かを、こう説明している。
「これ三月、載(はじ)めて覇を生ず」(書経・康浩)というのが、本来の意味です。三月の初めに、細い新月が出る。そしてその新月に、薄くほの白い月の全輪郭が浮かんで見える。そのほの白い部分を、覇というのです。
要するに、お月様は、自分自身で光り輝くだけの力をもっていない。太陽の力を借りて、はじめて光輝くことができる。それなのに、あだかも、俺自身が光り輝いているんだぞと、ふんぞり返っているのが覇です。私心から出た、しかも力による政治を行いながら、表看板だけは、素晴らしい王道楽土だとか、日満一徳一心だとか、大義名分を、ふりかざしている者を覇者というのです」
つまりは、私利私欲、利害打算に基づいて、行動している輩が、覇道を歩んでいるということである。その典型が、菅首相や仙谷官房長官ということである。
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【小沢一郎前幹事長が最優先に取り組む公明党との連立とその背景】
小沢一郎前幹事長が9月9日までに、野党との連立に向けて、手順を決めた。当初、たちあがれ日本(平沼赳夫と与謝野馨の共同代表)→新党改革(舛添要一代表)→みんなの党(渡辺喜美代表)→公明党(山口那津雄代表)→自民党の一部の順で合流する手はずにしていた。これを、以下のように変更しているのである。
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◆小沢前幹事長の側近中の側近・平野貞夫元参院議員が9月3日、東京・御茶ノ水の総評会館で開かれた小沢一郎議員を支援する会主催の「9.3緊急シンポジューム『小沢一郎」を考える』で、小沢前幹事長が国民から誤解を受けてきた原因の一つについて「小沢一郎は『言い訳をしない』『人の悪口を言わない』ことを家訓としてか たくなに守ってきた。そのため批判や悪口を言われても弁明せず言わせるままにしてきたことである」と明かしている。
小沢前幹事長は、アメリカの対日工作担当者であるマイケル・ジョナサン・グリーンとの八丈島会談(7月18日夜)の際、約30兆円規模のアメリカ国債を買うよう要求されて承諾し、日本郵政の資金で購入し、現金をすぐに振り込んだにもかかわらず、裏切られてしまった。それにもかかわらず、何の弁明もせず、マイケル・グリーンに何も抗議しようとはしない。
マイケル・グリーンが、体調を崩して寝込んだディビッドが死ぬと思って、ジョン・D・ロックフェラー4世に乗り換えようとしていたのに、ディビッドが息を吹き返したばかりかブッシュ前大統領とともに第3次世界大戦の準備に入り、元気を取り戻したため、の身が危なくなっているのを知っているからである。
そのマイケル・グリーンは8月31日、ワシントンで邦人記者団を相手に記者会見し、民主党代表選出馬を決めた小沢前幹事長について「昨年来の反米的発言は、日米関係に相当の打撃を与えた」「米政権は当初、小沢氏と接触を図ったが、逆効果だった。小沢氏が勝つとは思っていないが、どんな影響を及ぼすか神経質になっている」と酷評していた。
ニューヨークタイムズが、この記者会見に敏感に反応して、日本に対する内政干渉がましい社説を掲載している。読売新聞が9月8日付けの報道で、以下のように伝えている。
「【ワシントン=小川聡】7日付米ニューヨーク・タイムズ紙は、日本の民主党代表選を前に、『メリーゴーラウンドのような日本の指導者の地位』と題する社説を掲載。
『指導者の頻繁な交代は目まいがするほどで、ますます非生産的だ』と懸念を示した。 社説は、『代表選で誰が勝とうとも、最優先の課題は経済だ』と指摘して追加の景気刺激策を求めた。また、小沢一郎前幹事長が沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で交渉を再開する意図を表明した点について、『非現実的な立場を考え直す必要がある』と指摘した」
全体的に見て、代表選に出馬した小沢前幹事長に批判的な論調である。この記事を深読みすると、ニューヨークタイムズ、読売新聞ともどもマイケル・グリーンがわが身かわいさに撒き散らした煙幕に悪乗りしたような記事である。小沢前幹事長は、これにも無言だ。いかにもマイケル・グリーンの身の上を案じているかのようである。
◆これに反して、野党党首の癖が抜け切らない菅首相や暴力団・総会屋弁護士の習性がこびりついている仙谷官房長官は、いかにもみすぼらしい。昨年夏の総選挙で小沢前幹事長が、143人もの新人議員を当選させる大成果をもたらした大恩人であるにもかかわらず、悪口三昧、その果てには民主党から追放まで画策しているのである。スキャンダルを探しまくり、ネガティブキャンペーンを繰り返している。その極め付きが、この時期における鈴木宗男衆院外務委員長の「最高裁による上告棄却決定」である。最高裁第1小法廷(判事5人の合議制)の金築誠志裁判長は、昭和42年3月、東大法学部卒、司法修習、仙谷官房長官は、昭和43年に司法試験合格、東大中退後、司法修習。両人は、極めて近接した関係にある。司法権の独立を守ろうとするなら、小沢前幹事長と親密な鈴木衆院外務委員長の「最高裁による上告棄却決定」を少しの期間回避すべきだった。国民的に大きな疑惑を招いているからである。いずれにしても、菅首相や仙谷官房長官が、政治家として「王道」を歩んでいるとは、とても思えない。
◆中国・宋の時代に邵康節という哲学者がいた。易に精通し、孔子廟に従祀されたという。この先哲が「王道と覇道」について説いており、東洋学者・安岡正篤先生が、わかり易くまとめている。それによると、王道には、最上位の「道←化→自然→聖→皇」、第2位の「徳→教→譲→賢→帝」、第3位が「功→勧→治→才→王」の3種類がある。これに対して、最下位が覇道である。これは「力→率→争→術→覇」。
東洋学者・佐藤慎一郎先生は、「皇・帝・王」の道を志向するものを王道、覇者の道を志向するものを覇道というと述べ、覇とはどういう意味かを、こう説明している。
「これ三月、載(はじ)めて覇を生ず」(書経・康浩)というのが、本来の意味です。三月の初めに、細い新月が出る。そしてその新月に、薄くほの白い月の全輪郭が浮かんで見える。そのほの白い部分を、覇というのです。
要するに、お月様は、自分自身で光り輝くだけの力をもっていない。太陽の力を借りて、はじめて光輝くことができる。それなのに、あだかも、俺自身が光り輝いているんだぞと、ふんぞり返っているのが覇です。私心から出た、しかも力による政治を行いながら、表看板だけは、素晴らしい王道楽土だとか、日満一徳一心だとか、大義名分を、ふりかざしている者を覇者というのです」
つまりは、私利私欲、利害打算に基づいて、行動している輩が、覇道を歩んでいるということである。その典型が、菅首相や仙谷官房長官ということである。
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【小沢一郎前幹事長が最優先に取り組む公明党との連立とその背景】
小沢一郎前幹事長が9月9日までに、野党との連立に向けて、手順を決めた。当初、たちあがれ日本(平沼赳夫と与謝野馨の共同代表)→新党改革(舛添要一代表)→みんなの党(渡辺喜美代表)→公明党(山口那津雄代表)→自民党の一部の順で合流する手はずにしていた。これを、以下のように変更しているのである。
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