日本創新党も、雨後の竹の子、「天上がり」して余生を送りたいだけの俗物の集まりにすぎない

2010年04月19日 21時20分08秒 | 政治
◆日本創新党は、細川護熙首相が設立した日本新党のリバイバル政党であり、「創」の文字が挿入されただけで新鮮味はない。そのうえ、党首である東京都杉並区の山田宏区長(松下政経塾2期生、日本新党出身、衆院議員1回当選、52歳)、代表幹事である横浜市の中田宏前市長(松下政経塾10期生、日本新党出身、衆院議員3回当選、45歳)、政策委員長である山形県の齋藤弘前知事(当選1回、52歳)には、いずれも「天下り」の反対である「天上がり」への私利私欲が、見え隠れしている。
◆山田党首は、衆院議員選挙に落選して杉並区長に当選、現在3期目で来年4月に任期満了となる。中田代表幹事は、衆院議員から横浜市長に当選し2期目の途中に辞任、自ら推進した「開国博Y150」が結果的に失敗に終わったため、「投げ出しだ」などと厳しい批判を受けている。齋藤政策委員長は、山形県知事選挙に落選して、目下浪人中である。
◆松下政経塾出身者では、8期生である民主党の前原誠司国土交通相(47歳)が、「首相有力候補者」としての名声が高く鳴り響いている。一期生の野田佳彦財務副大臣(52歳)は、メキメキと力をつけている。同門といっても、所詮はライバルである。首長は、3期務めれば、その後は、多選批判の的になる。あまりにも早く3期を務め上げてしまうと、長い余生をもてあましてしまうことになる。無為に老醜を晒すのもやるせない。
◆さりとて、衆院議員や参院議員は、当選回数が物を言う世界である。いまさら新人扱いされるのも、腹か立つ。ならば、たとえ小なりとも一党を率いて巨大政党を小突き回せれば、自尊心を満足でき、これほどの快感はない。「鶏口となるも牛後となるなかれ」である。
要するに、この日本創新党などと言っても、雨後の竹の子の一つであり、いろいろ御託を並べ、奇麗事を繕っても、「天上がり」して余生を送りたいだけの俗物の集まりにすぎない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする