中国が覚せい剤密輸犯の日本人死刑囚を薬物注射で処刑したのは、やむを得ない

2010年04月06日 19時49分38秒 | 政治
◆かつて中国は、犯罪者に対する刑罰について、応報刑主義ではなく、教育刑の国であると言われてきた。それが、いまは厳格な応報刑主義の国となっているようである。覚せい剤2.5kgを日本に密輸しようとして逮捕された日本人死刑囚が4月6日午前10時、薬物注射により処刑せられたという。続いて日本人死刑囚3人を次々に処刑するらしい。中国での犯罪であるから現地の法令に基づいて処刑されても、やむを得ない。
◆とくに英国艦隊に守られた商人は、清王朝下の中国人にインド産の阿片を売りつけて巨利を得、多くの中国人を廃人にした。これに抗議した林則徐が英国船に火を放ったのに対し、英国は逆手に取り、アヘン戦争を起こし、多額の賠償金と香港の割譲、広東、厦門、福州、寧波、上海の開港を清王朝に認めさせ、治外法権、関税自主権放棄、最恵国待遇条項承認などを強制し、亡国に導いた。この歴史的事実を中国人は、忘れていない。それだけに、中国政府が麻薬、覚せい剤犯罪に対しては、厳しい姿勢で対処しているのであり、日本人がいかに大甘かを示している。
◆中国の裁判所は、殺人に限らず、窃盗、強盗、汚職などの犯罪者には、厳罰で臨み、死刑判決を下すケースが多く、毎年1700人前後を処刑しているので、中国共産党政府にとっては、日本人の一人や二人を処刑しても、日常業務の一つくらいにしか考えていないようである。中国に限らず覚せい剤や麻薬を所持しているだけで死刑判決を受けて牢獄につながれ、処刑の順番待ちをしている日本人は、東南アジアに多数いる。
◆これに比べて、日本では死刑囚100人前後の処刑がなかなか行われない。死刑廃止論者である千葉景子法相は、死刑執行命令書に署名捺印したがらない。職務怠慢の謗りは、免れない。こうした大甘の日本であるが故に、いまや芸能人のみならず、中学生が集団で覚せい剤を所持し、嗜む不届き者まで現れてくるのである。司法官憲の諸君には、覚せい剤犯罪を厳しく取り締まり、重い刑罰により処刑してくれることを強く望む。
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