小沢一郎の戦いはまだ終わっていない

2010年04月01日 23時50分52秒 | 政治
◆総選挙の結果、政権交代したのを受けて、多くの国民が、「民主党は完全勝利した」と込んでいる。けれども、それは大きな間違いである。小沢一郎の立場からすると、戦いはまだ終わっていないからである。
参議院では定数242議席のうち、「民主党115・新緑風会O・国民新党6・新党日本1」会派は、122。辛うじて過半数122(慣例で採択にかかわらない江田五月議長を除く)を確保しているにすぎない。民主党単独では、7議席足りないのである。民主党会派が120ときは、社会民主党の五議席を合わせ、過半数を維持できていた。
自民党離党組の田村耕太郎参院議員が平成22(2010)年2月9日、民主党入りしたので、121人に、やはり自民党離党組の吉村剛太郎参院議員が同月17日、国民新党入りし、122人になった。
それゆえ、小沢一郎は平成22(2010)年7月の参議院選挙勝利を目指して、過半数を突破するために尽力しているのである。
◆選挙区と比例区合わせて「最低60議席確保」する
民主党会派は、122議席であり、このうち、改選数は56。非改選数66であるので、民主党単独で過半数を確保するには、最低60〔過半数122-非改選(43+19=62)〕を確保しなければ、過半数を維持できない。
従って、民主党の参議院議員選挙を総指揮している小沢一郎に与えられている至上命令は、選挙区と比例区合わせて「最低60議席確保」するである。「前回並み62議席」を獲得できれば、大勝であり、これより10も上積みできれば、「大圧勝」となる。
そこで、「選挙区」では、
①「1人区」の29のうち、前回は23を獲得しているので、「23以上29」の議席をめざす。
②「2人区」「3人区」「5人区」の複数区では、2人を擁立し、切磋琢磨させて、それぞれの選挙区で二議席を獲得し、完勝させる。
③「比例区」では、「前回実績の20議席」以上を当選させる。ちなみに、自民党は14議席だった。「比例区」では、「業界団体の掌握」が勝敗を決することから、目標達成のため、これまで自民党を支持し、支援してきた業界団体を民主党に寝返らせる。少なくとも業界代表を「4~5人」を寝返らせるのに成功すれば、勝算は増してくる。
◆「野戦軍司令官」を自任する小沢一郎は、平成21(2009)秋から、参議院議員選挙の準備を開始していた。 
 ①高野山真言宗管長への働きかけ
 ②創価学会・池田大作名誉会長の招待
 ③自民党からの引き抜き工作
 ④業界団体への「踏み絵」と「締め付け」=民主党幹事長室に「陳情一元化」
⑤公認調整



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする