生方幸夫衆院議員が「副幹事長職」を冷遇と感じた不満から起こしたマスコミ攪乱に幻惑されるな!

2010年03月22日 23時20分00秒 | 政治
◆民主党の生方幸夫衆議院議員(副幹事長)解任問題の本質は、一体何なのか。生方衆院議員のブログを検索していて、はっきりと突き止めることができた。
 平成21(2009)年10月9日付のブログ「副幹事長の仕事」をみるとよい。以下、引用してみよう。
 「副幹事長の仕事 10月8日(木) 昨日、小沢幹事長から電話があって、副幹事長に就任することが決まりました。藤井元幹事長の時代にも副幹事長はやったことがありますので、二度目ということになります。
 それを受けて今日お昼にテレビ朝日に出演しました。コメンテーターの川村さんが「生方さんの役割は新人教育」と言っていましたが、確かに党の役員の一人として新人教育は極めて大事な仕事だと思います。また、番組でも言いましたように、新人は来年の参議院選挙を応援することによって、自分の選挙地盤を固めるという仕事もありますので、その面から選挙応援を新人と一緒にしなければならないと考えています。
 しかし、今回の人事は不可解な部分があります。参議院の議員会長が幹事長代行を勤めていたり、参議院の幹事長が筆頭副幹事長になっていたりと、前例のない人事となっています。一般的には今回の人事は参議院選挙シフトと言われています。しかし、あまりポストを重複させると、かえって力をそぐことにならないかと心配もしています。
 いずれにせよ、まだ、新体制が始まったばかりなので、これからもしばらくは試行錯誤を続けていかざるをえないと思います。大事なことは政権交代で目指した、国民主導の政策決定をどのようにシステムとして確立していくかということです。私もこれから仲間と一緒に研究していきたいと思います」
◆「小沢幹事長から電話があって、副幹事長に就任することが決まりました」と記述しているように、生方衆院議員は、小沢一郎幹事長から、直々に副幹事長を任命されたのである。副幹事長は、幹事長を補佐する役目を担うまさに側近集団である。それほど信頼され、
期待されているからこそ、選抜されたとも言える。
ところが、生方衆院議員には、うれしいポストではなかったようである。つぎのよう
な記述が明確に示している。
「今回の人事は不可解な部分があります。参議院の議員会長が幹事長代行を勤めていたり、参議院の幹事長が筆頭副幹事長になっていたりと、前例のない人事となっています。一般的には今回の人事は参議院選挙シフトと言われています。しかし、あまりポストを重複させると、かえって力をそぐことにならないかと心配もしています」
◆参議院議員会長とは、輿石東参院議員(現、幹事長代行)のことであり、参議院幹事長とは、高嶋良充参院議員(現、筆頭副幹事長)のことである。生方衆院議員は、小泉純一郎首相が行った郵政解散・総選挙で落選し、四年間の浪人生活を経て、平成21(2009)年8月30日の総選挙で四回目の当選を果たして中央政界に返り咲いて小沢幹事長から与えられたポストが、「副幹事長」だった。自分の上に、参院院比例区当選2回の高嶋参院議員が自分より格上の筆頭副幹事長に就任していた。さらにそのうえに輿石東参院議員が幹事長代行として小沢幹事長に最も信頼されて権勢を振るうポジションにいるではないか。それは、よほどショックだったあろう。しかも、輿石東参院議員、高嶋参院議員は、生方衆院議員と同じ「横路派」の仲間である。派閥の長は、横路孝弘衆院議長である。生方衆院議員は、小沢幹事長に公認されて当選し、側近ポストを与えられていながら、冷遇されたと逆恨みしてしまったらしい。男の嫉妬と恨みは、女のそれよりタチが悪い。
◆輿石東参院議員と高嶋参院議員は、その嫉妬と恨みを知ってか知らずか、生方衆院議員「反小沢」的な跳ね返り行動を許しておくと、いかにも「横路派」による「反小沢」の行と誤解を招きかねないと憂慮。ましてや甘い処分をすれば、確実に誤解どころか真実として受け取られる。急遽招集して開いた副幹事長会(高嶋、生方、宮崎県に出張中の細野豪志を除く11人)は、そう判断して、「生方解任」を決めたようである。8つの派閥連合体である民主党において、横路派が、派閥内の不始末を「生方解任」によって購おうとしたのが、今回の騒動の本質である。国民生活とはまったく無関係な権力欲の成せる結果であった。生方衆院議員の歪んだ欲望に幻惑されてはならない。

板垣英憲マスコミ事務所

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