麻生太郎首相が、公明党の横槍を跳ね除けて衆議院の解散・総選挙先送りしたのは、至極当然!

2008年10月31日 20時49分35秒 | 政治
◆麻生太郎首相が、「しかるべき時期に」と衆議院の解散・総選挙先送りしたのは、至極当然のことであった。 こんな大変なときに解散・総選挙を行うなど、狂気の沙汰であるからである。とにかく、金融危機を突破して、景気を浮揚させ、国民生活の安定に全力投球すべきである。来年9月10日までの衆議院議員任期を全うすべきである。この重大な時節、大多数の国民にとって、似たりよったりの自民党と民主党のどちらが第一党になろうと、なるまいと、大した差はない。
◆公明党の太田昭宏代表と北側一雄幹事長が、解散に踏み切ろうとしない麻生首相に「誰のおかげで総理になれたと思っているんだ」と迫ったと報道されているけれど、これが本当なら、許しがたい。思い上がりも甚だしい。一体、公明党はだれのために政治を行っているのか。これでは、「公党」とは言えない。「強欲な私利私欲=公明党議員のポスト欲=創価学会の強欲=池田大作名誉会長の権勢欲」に凝り固まっている糾弾しなくてはならない。政治家は、天下国家国民のために奉仕すべきであって、 個人の個利、宗教団体の特殊利益のみのために国政を翻弄してはならない。この公明党=創価学会の私利私欲を見抜き、毅然としてこれを撥ね付けた麻生首相に、心底から賛辞を送りたい。
◆麻生首相の祖父・吉田茂首相は、公職追放された鳩山一郎元首相から自由党を引き受け、公職解除後に自由党を返すと約束していながら、これを反故にしたとして、鳩山元首相から恨まれ、信用できない人物であると非難された際、「政権は私物ではない」と言いのけたと言われている。いまの麻生首相には、そうした祖父の気概というものが感じられて、実に頼もしい。公明党=創価学会の横槍には、決して怯んではならないのである。
何よりも、麻生首相の「議院内閣制」に対する認識は、正しい。政党政治においては、総選挙で第一党になった政党の総裁、あるいは、代表が首相に指名される。これが憲政の常道というものである。衆議院議員任期中、第一党の総裁、代表が何人代わろうとも、その地位の正統性が失われるものではない。国民の審判を受けていない首相が三代続いているとの「政権たらい回し」批判に対して、麻生首相が、「議院内閣制は大統領制と違う。正統性は全く問題ない」と反論しているのは、まさしく正当である。朝日新聞が10月31日付けの朝刊で、「解散」を促す論調を展開しているのは、根本的に間違っている。「大敗するかも知れない」と憂慮している解散・総選挙を、麻生首相が、軽々しく決断するはずはないのである。
◆もう一つ、麻生首相を褒めておきたい。それは、政府専用機のタラップ乗り降りするとき、飛行機の入り口に立って敬礼している航空自衛官に、必ず「答礼」していることである。これまでの歴代首相は、ほとんどが無視して乗り降りしていたのとは、まったく違う光景である。このちょっとした振る舞いに、麻生首相のきめ細やかな人間性がよく表れている。この点は、米国ブッシュ大統領も就任以来、一貫して変わっていなかった。バカのように見えるブッシュ大統領のたった一つの評価点である。これは、麻生首相とブッシュ大統領が好きであるかどうかとは、関係がない。
板垣英憲マスコミ事務所

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