防衛省・陸上自衛隊の諸君よ、拙著「「情報流出のカラクリと管理術」を読み、拳々服膺すべし

2007年06月10日 22時20分55秒 | 政治
文書の信用性、防衛相が示唆 情報保全隊問題(朝日新聞) - goo ニュース

 近年、これほど驚いて、呆れたことはない。陸上自衛隊情報保全隊が情報収集した内部資料が共産党の手にわたり、これがバラされたことではない。報告書の中身が、いかにもお粗末だからである。そのほとんどが、秘密情報ではなく、公の場から収集されたものばかりであった。それが、いかにも「大変な情報」でもあるかのように装っているのには、驚きを通り越して、あきれ果ててしまう。
情報安全隊は、元々、調査隊といわれていた。アメリカのCIAか、旧大日本帝国陸軍のスパイ養成機関「中野学校」を連想させるような部隊だが、まったく似て非なる部隊である。
まず、ガッカリしたのは、情報保全隊が、国防に関する情報収集ならいざ知らず、巷に転がっていて、知ろうと思えば、だれでも知り得る情報をいかにも、「反政府的」とのレッテルを貼り付けて、仰々しく報告していることである。これは、いかにも仕事をしているフリをしていることの証しであり、アリバイ工作にすぎず、悪質極まりない怠慢以外の何ものでもない。
陸上自衛隊情報保全隊が情報収集すべきは、こんなことではなかろう。分からないのであれば、敢えて教授しよう。
孫子いわく、「間は国の宝なり」(間とはスパイのことであり、スパイは、国の宝である)、孫子「用間篇第13」は、情報収集の方法として、次ぎの5つを示している。
①郷間―村人から情報を得る。
②内間―役人から情報を得る。
③反間―敵のスパイを逆利用する。
④死間―敵陣にニセ手紙を持ちこみ、味方に殺される役目を担う。
⑤生間―敵陣に忍び込み、重要情報を得て、生還する。
 紀元前480年前の中国から伝わる孫子の兵法に学ぶべきである。
①同盟国アメリカの裏切りの動きはないか。6か国協議では、ヒル国務次官補が、北朝鮮を利する動きをしていたが、北朝鮮に篭絡されてはいないか。
②在日朝鮮人、とくに朝鮮総連のなかに、スパイはいないか。
③中国人スパイの動静。とくに国防情報を狙っていないか。自衛官のなかで、中国のスパイとして利用されている者はいないか。
④国会議員、高級官僚が利敵行為を行っていないか。大臣のなかに怪しい者はいないか。
⑤防衛大臣、内部部局、高級自衛官が、利敵行為をしていないか。
⑥外交官のなかに、祖国を裏切っている「売国奴」はいないか。
⑦自衛官のなかに、アメリカのスパイに身を落としている者はいないか。
 このほかにも、やるべきことは、山ほどある。
 もっと絶望的なのは、防衛省・自衛隊が、自らの組織から「機密」「秘密」「取り扱い注意」など各ランクの重要情報が、日常的にポンポン流出していることである。国を守るべき任務を与えられている防衛省・自衛隊が、この体たらくでは、どうしようもない。自らの組織からの情報流出を防げないのに、国家国民を守れるはずはない。
 そこで老婆心なから、防衛省・自衛隊の諸君に、大変役に立つ参考文献を紹介してとおこう。是非とも、必読書にして欲しい。
◆「情報流出のカラクリと管理術」(著者:板垣英憲法eqt@gKKベストセラーズ刊、本体1200円+税)

にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする