黒川紀章さんが思い出させてくれた「首都機能の一部移転先」として、栃木市はいかがか?

2007年02月23日 09時49分11秒 | 政治
◆土蔵のなかから、突然、骨董品が出てきた感じなのが、世界的建築家である黒川紀章さんの東京都知事選挙への出馬表明(2月22日)である。黒川さんが、骨董品というのではない。記者会見で「首都機能の一部を移転し、都心に低所得者向けの住宅群をつくる」と東京都の未来像を明らかにした。
骨董品とは、この「首都機能の一部を移転」である。中曽根康弘元首相が横槍を入れたのが、キッカケとなり、一気に熱が冷めて、お蔵入りした経緯がある。石原都知事は、就任前から「首都機能の一部を移転」に反対してきた。この結果、2期8年の在任中、都民も国民もすっかり忘れてしまっていた。そこに黒川さんが、突然、蔵から持ち出してきたのである。
◆関東大震災は、大正12年(1923)9月1日に起きてから、84年になろうとしている。大震災発生サイクルから見ると、いつ発生しても不思議ではない時期に入っていると言われている。関東大震災、東海地震、東南海地震、南海地震が、4連発で起きる可能性もあるという恐ろしい予測もある。にもかかわらず、政府も都道府県も、国民もみな、鈍感になっている。とくに為政者は、無責任さは、甚だしい。
◆黒川さんが都知事選挙に当選する可能性は、ゼロだが、大地震が起きる可能性は、極めて大である。せっかく、思い出させてくれたのであるから、石原都知事のライバルは、「首都機能の一部を移転」問題を争点にして追撃するのも手である。東京オリンピック再開などと浮かれてはいられないのである。都民も大震災を真剣に受け止めるべきである。それ以上に、民主党の菅直人代表代行が、「関東大震災と首都機能の一部を移転問題」をどう考えているかを明らかにする必要がある。
◆さて、「首都機能の一部を移転先」だが、有力な候補地がある。それは、栃木県栃木市である。地元の人たちによれば、この地域には、「活断層」が走っていないという。台風も、利根川を境に雲散霧消するのだそうである。このため、この地域は、災害が少ないという。JR線と東武線が相互乗り入れしており、大宮駅から東武栃木駅まで直通の特急電車で約45分で行ける。首都機能の一部を移転先としては、もって来いの最適地であると思う。

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