安倍首相は内閣改造を急ぎ、中川秀直幹事長を「官房長官」に就任させ「タガ」を嵌め、よ!

2007年02月19日 15時02分14秒 | 政治
◆安倍首相は、行政各部を指揮監督する内閣総理大臣であると同時に、陸海空三自衛隊の最高指揮官である。最高指揮官とは、単なる統率者(指揮・監督者)ではない。正確には、統帥権を握る。これは、大日本帝国時代には天皇の大権であった。安倍首相が宿願としている日本国憲法が改正された暁には、「自衛軍」すなわち、陸海空三軍、もしくは、陸海空軍と海兵隊の四軍の最高指揮官となる。
 帝国陸軍が指揮官を養成した陸軍士官学校の教科書「統帥綱領」は、「将帥の具備すべき資性」について、次のように定義していた。
「堅確強烈なる意志及びその実行力を第一とし、至誠高邁なる品性、全責任を担当する勇気、熟慮ある大胆、先見洞察の機眼、人を見る明識、他人より優越しありとの自信、非凡なる戦略的識見、卓越せる創造力、適切なる総合力を必要とす」
◆将帥の資性は、天性のものもあるが、厳しい訓練によって形成されるものもある。しかし、戦後日本の教育制度の下では、「トップ・リーダー」の養成が、軽視されてきた憾みがある。しかも、軍隊を持つことが禁じられているため、「徴兵制度」がない。男子は成人に達しても、徴兵検査を受けて、兵士としての訓練も行なわれない。徴兵制度を持つ韓国の青年たちの大半が、キリッとしていると感じられるのは、このためであろう。自戒を込めて言うならば、日本の青年たちの大半が、腑抜けている。
◆自民党の中川秀直幹事長が2月18日、仙台市で開かれた自民党宮城県連大会で、「(閣議前に)首相が入室した時に起立しない、私語を慎めない政治家は、美しい国づくり内閣にふさわしくない。自分を最優先する政治家は内閣や官邸から去るべきだ」「閣僚や官僚は首相への絶対的な忠誠や自己犠牲の精神が求められる」などと苦言を呈したという。
安倍政権の閣僚たちに緊張感がなく、「タガが外れてだらけている」との指摘は、朝日新聞の内閣記者会所属の記者が、すでに新聞紙上で指摘しているにもかかわらず、未だに改まっていないらしい。
これは、安倍首相自身に最大の責任がある。「将帥の資質」も備えていないのに、「統帥権」を掌握する最高権力者の地位に就いてしまったのであるから、こんな無様な格好になるのは、当たり前である。内閣は、「ホームルーム」でもなければ、「生徒会」でもない。
中川幹事長も、安倍首相の恥とも言える「秘密」を公然とバラしたことになっているのを自覚する必要がある。陰で注意を促すべきことであった。
◆この際、安倍首相は、内閣改造を断行し、政権をつくり直す必要がある。「論功行賞」や「仲良しクラブ」による人事ではなく、中川幹事長が言うように「首相への絶対的な忠誠や自己犠牲の精神」を持って国事に専念できる政治家を閣僚に任命しなければならない。それも、平成19年度政府予算案が成立するのを待つなどとノンキなことを言うのではなく、間髪を入れず、迅速に行なわなければ、また再び侮られることになる。改造内閣では、中川幹事長が、「官房長官」に就任して睨みを効かせるべきである。中川幹事長の官房長官時代の「女性スキャンダル」は、もうとっくに時効となっているのだから、心配には及ばない。

にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする