いかにも「お坊ちゃま内閣」塩崎官房長官の「ビリ争い」発言には辟易する。

2007年02月02日 13時21分55秒 | 政治
塩崎官房長官が、「呆れた反撃」という言葉がピッタリの発言を行った。民主党の小沢一郎代表が、代表質問で「日本は世界で最も格差のある国」を発言したのをとらえて、「根拠を示してもらいたい」と反撃に出たのである。「最も」という言葉が「事実に反する」と言いたいのだろう。だが、「ビリを争ってどうする」という気がする。何事も「一番」をめざすのは人情だが、「ビリから一番」を争うというのは、どこかピンポケである。ビリから一番でなければ、日本のこの格差は問題にする必要がないとでもいいたいのか。そんな心象がいやでも感じとられる。
ここ10年、年間34000人前後の自殺者(このうち三分の一が経済的理由)また、東京都内を走っている電車には連日のように自殺とみられる人身事故が起こっており、毎年300人前後の人が飛び込み自殺している。
また、全国には2万4000人のホームレスが依然として存在している。生活保護者も増え続けている一方である。ワーキングプアという新語もすっかり定着した。これら格差がもたらす社会不安からか、殺人事件も多発している。この現実を深刻に受け止めて手を打つこともなく、「失政」を続けていながら、「まだビリではない」と言わんばかりの政治感覚ではどうするのか。いやむしろ、格差歓迎が深層心理ではないか。塩崎官房長官の発言は、金持ちの「お坊ちゃま内閣」の生活感覚が、モロに出たというほかない。
「庶民の生活を忘れた政治家」は「歌を忘れたカナリア」よりもタチが悪い。恥を知れ!
その心根が、北海道夕張市の最低生活に追い落とされた市民に対する対応に表れている。
安倍政権からは、夕張市再建への温かい心情や対策が全く聞こえてこないのである。
おそらく「夕張市民は、ビリではない」とでも思っているのであろうか。こんな「お坊ちゃま内閣」の「ママゴト政治」は一日も早くごめんこうむりたい。
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