ライブドアの「ホリエモン破綻」、ヒューザー「オジャマモン破滅」の次は、小泉バブルの崩壊か?

2006年01月18日 14時08分53秒 | 政治
ライブドア問題 小泉改革、イメージ悪影響も (朝日新聞) - goo ニュース

 先の総選挙で圧勝ムードに酔い続けていた自民党の前途に暗雲が漂っている。ライブドア本社や堀江貴文社長の自宅などが、電撃的な家宅捜索を受けたからである。容疑は、証券取引法違反容疑(偽計取引、風説の流布)。「電子メールなどの証拠湮滅」を恐れる東京地検特捜部と証券取引等監視委員会が、隠密捜査の上、奇襲攻撃を敢行した。
 「ホリエモン」こと堀江社長が、2005年2月8日、ニッポン放送株を「時間卒外取引」で三五%取得し、「奇襲攻撃」と言われて以来、証券取引等監視委員会がライブドアを内偵を続けていた努力がようやく実った形。「濡れ手に粟の巨利を得たホリエモン・バブルもこれで終り」となる可能性が大と見られている。
 小泉首相は、奇襲攻撃的に衆院を解散し総選挙を断行した際、自民党の武部勤幹事長ともども「ホリエモン・バブル」に惑わされて、堀江社長の「公認」を与えて、広島6区に「刺客」として送り込もうとした張本人。「ホリエモン・バブル破綻」の衝撃で「小泉バブル」まで崩壊しかねない。「ライブドア破綻の次は、小泉バブルの崩壊か?」「来年の参院選挙に悪影響しなければよいのだが・・」と不吉な予感に悩まされ始めている。この事態を最も喜んでいるのは、亀井静香元建設相かも。

 ライブドアの家宅捜索が終わったのが、1月17日朝だった。この日は、動産販売会社・ヒューザーの小嶋進社長が、衆院で証人喚問を受けた。こちらは、「オジャマモン」の破滅劇の一場面。
 この陰で、伊藤公介元国土庁長官(自民党森派)が、弁明の余地を失い、ピンチに立たされていることが、はっきりしてきた。
 事件の当事者の一人である小嶋社長が分譲したマンション一棟の管理業務を伊藤元長官の親族の会社が受注しているばかりでなく、この親族会社の役員に公設第一秘書の二男と政策秘書が役員として名を連ねていながら、衆院に届出していなかったことが判明したからである。これは明らかに衆院秘書法違反である。
「まさか耐震強度偽装事件がキッカケでボロが出てしまうとは」
 悪いことはできないものだ。伊藤元国土庁長官は、自民党の「住宅族ボス」的存在。建設族が幅を効かせた旧建設省・国土庁では、住宅産業は支援団体としては弱体だったので、見向きもされなかったので、目をつけたようである。
 建設族のボス・中村喜四郎元建設相が逮捕され受刑し、小沢一郎元自治相が、民主党の前副代表で野党暮しにあり、族議員としてのパワーは減退気味。その間隙を狙い徐々に実力をつけてきたのが伊藤元国土庁長官で、住宅産業は、自民党「森派」の「政経文化パーティ」でもパーティ券を引き受ける有力な資金源の一つになっていた。
 ここで伊藤元国土庁長官を失っては「被害甚大」という思惑もあって、「なんとか守り抜かなくてはならない」と懸命に庇ってきたのだが、「そろそろ年貢の収め時か」とトカゲの尻尾切りの声が聞かれ、伊藤元国土庁長官の背後に、ハゲタカもどきの政治家の影がチラついている。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする