民主党の小沢一郎副代表の「次の出番」と「次の一手」を待とう

2005年09月17日 23時29分15秒 | 政治
「これからが大変」と民主ベテラン議員=小沢氏らお手並み拝見の姿勢-新代表選出 (時事通信) - goo ニュース 

 民主党代表選挙が、両院議員総会という国会議員のみで行われ、前原誠司衆院議員(ネクスト内閣の防衛庁長官)が、菅直人元代表を96票対94票の2票差で破って選出された。前原新代表は、「安全保障政策のプロ」であり、党内切っての「タカ派」で知られており、「挙党体制、適材適所で戦う民主党をつくる」と意欲満々で、早くも「戦闘モード」であるのは、頼もしい。40代で英国首相に就任した労働党のブレア首相のいわば「日本版ブレア」に大化けする可能性もあり、楽しみではある。
 だが、立候補する直前、松下政経塾以来の盟友・野田佳彦衆院議員から「小沢先生と手を切れるか」と聞かれ、「切れる」と答えたといい、この点は、大変気がかりなとこである。
 小沢一郎副代表の立候補を期待していた多くの「小沢一郎総理大臣待望論者」は、失望気味である。しかし、ともあれ、40代の青年リーダーが、「政権取り」に向けてどんな戦い方をするか、注目したい。負けた菅副代表は、昨年7月の参議院議員選挙の際、年金未納問題で味噌を付けて失脚、頭を丸めて四国にわたり、お遍路さん姿で、修業の旅に出たものの、「権力欲」を捨て切れず、却って、権力への情念が燃え上がり、成仏できないことを悟り、今回の代表選挙に出馬したようであった。この結果、不完全燃焼のまま、権力闘争を継続するに違いない。
 小沢副代表は、総選挙では、「一新会」のメンバーである衆院議員53人が、27人にまで減ってしまい、ガックリきていた。菅元代表が代表に返り咲けば、菅元代表の欲求不満も解消するのではないかと見て、ここは暫く鳴りを顰めて再起を図ろうとして、代表選挙への出馬を断念したらしい。再来年7月には、参議院議員選挙が行われるので、そのときこそ、最後の出番と考えて、来年秋の代表選挙で勝負をかけているようである。
 だが、「時は、人を待たず」という言葉がある。また、「光陰矢の如し」とも言う。民主党の戦闘力を高めるには、「スピード」が必要である。小沢副代表の「次の出番」と「次の一手」を待とう。

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