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東京ユニオン説得のお願い/東京ユニオン旧京品支部(旧京品ホテル争議団)

2011-09-29 21:47:03 | 労働運動
旧京品ホテル支部による「東京ユニオン説得のお願い」全文を送信します。
一読した上で問題の速やかなる解決へ向け、理解と協力をお願いします。

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東京ユニオン説得のお願い
2011年8月5日 東京ユニオン旧京品支部(旧京品ホテル争議団)
代表者 大内次雄
代表者 金本正道

残暑、お見舞い申し上げます。

1.自己紹介
 私たちは、東京ユニオンに加入して同組合の指導の下に、京品ホテルの解雇争議を闘った京品ホテルに勤めていた労働者の集まりです。
 京品ホテル争議の際には、ご支援を頂き、誠にありがとうございました。

2.本書面の趣旨
 私たちは、現在、東京ユニオンに対して、同争議で得られた闘争解決金1億2500万円のうち、9000万円を旧京品ホテルで解雇された労働者である私たちに引き渡し、民主的に配分することを求めて東京地裁に裁判を起こしておりますが、その経緯をご説明申し上げるとともに、同じく労働運動に携わる皆様に、闘争解決金の適正な分配について東京ユニオン本部をご説得いただきたく、本書面を差し 上げる次第です。

3.闘争解決についての感謝
 ご承知のように、京品ホテルでは、2008年にホテル閉鎖、従業員全員解雇の方針が出され、会社の方針に労働争議に素人の私たちでは対向できないと考え、ホテル従業員の過半数を説得して、東京ユニオンに加入して、解雇争議の指導を仰ぎ、闘争を精一杯戦いました。解雇撤回・職場再建はできなかったものの、1億2500万円の解決金を会社破産管財人から取って頂いたことについては、東京ユニオン及び担当弁護士、並びに支援を頂いた労働組合の皆様に感謝しております。

4.訴訟提起に至る経緯
 それにも拘わらず、私たちが解決金の分配をめぐって東京ユニオンを訴えざるを得なかったのは、以下の経緯です。
 (1)
 京品ホテルの職場再建が不可能として、金銭解決の方針が示されたのは2010年1月10日のことでした。
 (2)
 2010年1月29日、私ども京品ホテル従業員45名が原告となっていた雇用関係確認訴訟に東京ユニオンが利害関係人として加わり、裁判上の和解が成立しました。解決金が1億2500万円であることも知らされず、ました解決金が原告らに5000万円、東京ユニオンに7500万円に割り振られたことなど、京品支部の執行部に事前に相談もなく、和解の場での「読み聞け」も省略され、これを私たち京品支部の組合員が知ったのは、同年3月28日になってのことでした。
 (3)
 2010年3月28日に、東京ユニオン委員長と、京品支部執行部が解決金の分配について話し合いましたが、東京ユニオンは、#1東京ユニオンに割り振られた7500万円中、闘争経費を除いた4000万円については「職場再建基金」としてユニオンが事業をおこし、京品支部に分配しない。#2原告らに割り振られた5000万円については東京ユニオンにおいて分配を定めるとして、東京ユニオンが2009年11月に選任した専従者7名(この7名の選任も、京品支部執行部に相談せず、他の支部組合員には新たな就職先を見つけたほうがいいと言いながら、東京ユニオン本部が一方的に選任した人たちです)にのみ極めて厚い分配案を提示し、京品支部執行部との話し合いを無視しました。
 (4)
 この間に、和解金は担当弁護士から東京ユニオン分7500万円も、原告分5000万円も、東京ユニオンに振り込まれ、これを背景として東京ユニオンは、上記のような「民主的」討議を欠いた一方的な分配案を押し通そうとし、2010年4月10日、4月24日と京品支部大会を開催しましたが、支部大会で承認を得られませんでした。
 (5)
 その後、私たちは代理人弁護士をたて、東京ユニオンと話してもらいましたが、東京ユニオンは「職場再建基金は、組合が、資本・破産管財人から取った画期的成果」だとして分配に応じず、また、5000万円の分配もいくらか手直ししたものの、専従者7名に極めて厚い分配を改めず、話し合い解決はつきませんでした。その挙句に、東京ユニオンは京品支部や原告らの過半数の承認も得られぬまま、私たちのことを「大内ら少数」と決めつけて、東京ユニオン案での5000万円の分配を始めました。
 そこで、やむなく私たちは、東京ユニオン旧京品支部として、1億2500万円から、東京ユニオンが闘争経費として計上した2500万円を除いた9000万円の引き渡しを求めて訴訟を提起し、また原告ら宛て支払われた5000万円を原告らに相談もなく東京ユニオンに引き渡してしまった担当弁護士についても、断腸の思いで懲戒請求せざるを得ませんでした。

5.裁判での東京ユニオンの主張と対応
 (1)
 裁判では、東京ユニオンは京品支部は東京ユニオンの一支部に過ぎず、引き渡しを求められる「当事者能力」がないとして争っています。しかし、私たちは、労働争議を闘う知識もノウハウもないことから、東京ユニオンに加入し、労働争議の解決を委任しました。しかし、解決金の分配まで委ねたことはありませんし、「職場再建基金」については京品支部で討論したことすらありません。当該争議職場で解雇された労働者を抜きにした「職場再建資金」とは一体何なのでしょうか。
 実は、京品ホテルの経営会社が破産宣告を受ける直前の2009年10月には、会社社長の側近から、大内あて「1億円出すから、解決しないか」との裏取引の申し出もありましたが、大内は組合への信義もあり、東京ユニオンと話してくれと断った経緯もあります。それでも、東京ユニオンの尽力がなければ、今回の1億2500万円の解決金が得られたかは不明で、職場再建基金も含めて配分いたうえで、東京ユニオンから、今後の組合活動への寄付金なり、労働者コーポラティブを作って再就職先事業を起こすことを求められれば、感謝のうちに協力することもあり得たと思うのです。ところが、東京ユニオンのやり方は、全く京品支部に相談も、討議にもかけず、「職場再建基金」は組合の勝ち取ったもの
で分配しないという決定を押しつけてくるばかりです。
「ユニオン運動」というものは、闘争解決金の分配について、すべてこのように本部決定を争議職場での討論も経ずに押し付けてくるものなのでしょうか。今では、専従として厚い分配にあずかった者らを除いて、京品支部に結集していた多くの労働者が、「ユニオンに騙された」「ユニオンも結局金目当てだ」という不信感を露わにしています。
(2)
 現在、裁判では裁判所の勧告で、和解の話し合いがなされています。しかし、ここでも東京ユニオンは前述の裁判上の和解調書を盾に、職場再建基金の分配を拒み、すでに5000万円中約3000万円は有利な配分を受けた専従者はじめ19名に配分済みで、残2000万円を私たちで分配せよという一方的主張を繰り返しています。しかし、東京ユニオンが厚遇した専従者の中には、雇用関係確認訴訟の原告でなかった2名も含まれており、それを原告らからの解決金5000万円から支払うことは、東京ユニオン自身の主張にも反するものです。

6.東京ユニオンのやり方は、ユニオン運動への信頼を失わせる
 (1)
 旧京品支部に加入していた者で、解決金の分配にあずかれる資格のある者は、総計52名います。そのうち東京ユニオン本部の案に乗って分配にあずかった者19名(しかも、そのうち6名は生活苦から、私どもに4000万円の配分のあった時には配慮してほしいとの「念書」を入れたうえで、泣く泣く東京ユニオン本部の分配案に基づく分配金の分配を受けた者です)、所在不明となった外国人労働者や分配を辞退した者を除いて私たちに委任状を出してきている者は32名(前述の6名を含む)です。私たちは「大内ら少数」などではなく、なお旧京品支部の過半数を超える旧組合員は東京ユニオン本部の分配案に納得などしていないのです。
 (2)
 私たちは、あくまで外部の地域合同ユニオンである東京ユニオンに京品ホテルで生じた解雇争議の解決を委ね、指導をお願いしたにすぎず、解決金の分配を全面的に委ねていたわけではありまあせんし、当然支部執行部とも相談して分配してもらえるものと信頼しておりました。ところが、実際には弁護士費用を除くと、闘争解決金の5割を東京ユニオンが一方的に決めて取得することになるわけです。これでは、やくざや反社会的勢力が紛争に介入して得る「取り半」の報酬とどこに違いがあるというのでしょうか。
(3)
 私たちは、旧京品ホテル闘争を取材したマスコミの連絡先を知っており、これに連絡して取材・報道してもらうことも考えました。しかし、私たちが依頼した加藤弁護士から、「ユニオン運動にかかわる多くの活動家は、あくまで当該争議職場の労働者のために活動しており、当該争議職場の労働者と話して、闘争経費として2割ないし2割5分程度の費用を解決金からもらうことはあっても、5割もの金員を一方的にとるユニオンは他にない。東京ユニオンの件をマスコミに伝えることは、京品ホテル闘争が大々的に報道されただけに「争議を食い物するユニオン運動」として、右翼マスコミの格好の宣伝材料とされてしまい、他のまじめなユニオン運動に打撃を与えることになるから控えるようにとの助言を容
れ、これまで沈黙を守ってきました。
 しかし、東京ユニオンが裁判所の和解の席ですら、支部の労働者の同意をえない職場再建基金の正当性や、恣意的分配の正当性を主張し、「組合民主主義」を無視した、上からの強圧的な押し付けを正当化する以上、とりあえず京品ホテル闘争を支援いただいた、良心的な労働組合、ユニオン運動の方たちに実情を知っていただき、ご批判を仰ぎ、できれば東京ユニオンを説得いただき たいと考えました。
 (4)
 旧組合員の中には、街なかで争議の赤旗が立っているのを見て、わざわざ「ユニオンに頼んでも、後でだまされるよ」と言いに行く者さえ生じている状態です。私どもの言い分が正しいか、東京ユニオンの言い分が正当か、東京ユニオン側の声明文も同封しますので、ご検討下さい。東京ユニオンのようなやり方が許されるなら、皆さんが生涯をかけて取り組まれている組合運動やユニオン運動は、社会から決定的な不信を突きつけられることになるのではないでしょうか。他組合のこととて、口出しや批判はしにくいことは重々承知のうえで本書面を差し上げておりますが、なにとぞ私たちの気持ちをお汲み取り頂き、京品ホテル闘争が労働運動であげた成果に傷つかぬよう終始するようご配慮頂ければ幸いに存
じます。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
円形脱毛症 (見事な)
2011-11-30 20:25:34
東京ユニオン側の声明文も同封しますのでってどこだ?
返信する
高井は (見事な円形脱毛症)
2011-12-06 07:35:17

東京ユニオン側の声明文も同封しますのでってどこだ?
返信する
Unknown (薔薇、または陽だまりの猫)
2011-12-06 08:40:12
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/s/%B5%FE%C9%CA%A5%DB%A5%C6%A5%EB/1
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/s/%B5%FE%C9%CA%A5%DB%A5%C6%A5%EB
http://t-union.or.jp/modules/pico/index.php?cat_id=6
気になるなら 自分で調べなさい
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