アラビア語に興味があります。

 イランはペルシア語の国です。トルコはトルコ語で、現代トルコ語はローマ字で表記されます。

エジプトではラマダーン月前に冬時間に戻して…

2010年08月05日 01時29分11秒 | イスラーム
 「エジプト、断食月だけ冬に逆戻り 市民には不評」という共同通信の記事。

 今年はラマダーンが8月11日ごろに始まる模様だが、エジプト政府は、ラマダーン中だけサマータイム制度(エジプトのサマータイムは、例年4月下旬~9月下旬)をやめて冬時間に戻し、ラマダーン終了後、また夏時間に復帰することを決定したそうだ。もちろん、夏時間でも冬時間でも、断食しなければいけない時間幅に変わりはないが、冬時間にすれば、朝1時間遅く起きることになり、実質的な断食時間が多少短縮されるということのようだ。

 しかし、夏時間→冬時間→また夏時間と、時間をころころ変えるのが煩雑で、市民には不評だという。さらに、人によっては、起きて断食している時間が長ければ、それだけ来世で余分に報われると考える例もあるそうだ。(ただし、記事によれば、イスラーム指導者は、イスラーム法(シャリーア)と夏時間には何の関係もないと断言したとのこと。) それ以外にも、夏時間は省エネ目的だったのにあまり効果がないと批判されてもいるらしい。

 私もエジプトの夏時間を何回か経験したが、遅くまで明るく、時刻の感覚が狂う感じがしてよろしくなかった。まだ午後4時ぐらいだろうと思って、ふと時計を見ると、もう7時だったりするのである。

 それに省エネにならないというのも、わかる気がする。1時間早く退社して帰宅しても、どうせまた家でクーラーをつけるのだろう。

 また、定宿にしているホテルの入り口で煙草屋さんをしていたムハンマドおじさんは、夏時間になると、ズフル(正午)の礼拝の時刻が正午でなく午後1時になってしまうと言って嫌がり、世間が夏時間でも、自分の腕時計は冬時間のままにして暮らしていた。ムハンマドおじさんいわく、
「朝早くから働きたいのなら、時計をいじらないで、出勤時刻を9時から8時に早めれば良い」

 もっともだ。

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