今、泊まっている某ひとつ星ホテルの従業員、アーデルおじさんは、皆から مهندس モハンデス(=技師、エンジニア)と呼ばれています。電気系統の故障は全部、アーデルおじさんが担当して、見事修理するのです。最近だと、食糧保管用のフリーザーの修理、あと廊下の蛍光灯の修理(内部のトランジスタ?か何かを交換していた)をこなしていました。
ホテルの同僚によると、ある日、アーデルおじさんの乗っていたメトロが停車、立ち往生してしまったそうです。ところが、それをアーデルおじさんが見事復旧させ、翌日の新聞でそれが報じられたとのこと。数ヶ月前のことだったそうで、「みんなでパーティーを開いた」という話でした。
昨日、アーデルおじさんに、
「メトロを修理して、新聞に名前が載ったんですってね」
と言ったら、
「新聞になんか出ていないよ。お前はからかわれたんだ」
とのこと。さらに、
「それに、メトロって言っても、ヘリオポリスのメトロだよ」
カイロでメトロというと、地下鉄と路面電車と両方の意味があるのですが、アーデルおじさんが修理したのは、路面電車の方だったのです。話によれば、どうもブレーカーが落ちたような状態になったらしく、おじさんは、それを見破って見事、路面電車の運行を再開させたのでした。いずれにせよ、お手柄だと思いました。
カイロの路面電車は、運転間隔が長く、スピードもゆっくりで、お急ぎの方には不向きです。路線もだんだんと縮小されてしまっています。一昔前は、アメリカン大学で授業を受けていると、ちんちん電車の音らしきものが聞こえ、都電を思い出して郷愁に駆られたこともありましたが、今では音が届かないでしょう。
ホテルの同僚によると、ある日、アーデルおじさんの乗っていたメトロが停車、立ち往生してしまったそうです。ところが、それをアーデルおじさんが見事復旧させ、翌日の新聞でそれが報じられたとのこと。数ヶ月前のことだったそうで、「みんなでパーティーを開いた」という話でした。
昨日、アーデルおじさんに、
「メトロを修理して、新聞に名前が載ったんですってね」
と言ったら、
「新聞になんか出ていないよ。お前はからかわれたんだ」
とのこと。さらに、
「それに、メトロって言っても、ヘリオポリスのメトロだよ」
カイロでメトロというと、地下鉄と路面電車と両方の意味があるのですが、アーデルおじさんが修理したのは、路面電車の方だったのです。話によれば、どうもブレーカーが落ちたような状態になったらしく、おじさんは、それを見破って見事、路面電車の運行を再開させたのでした。いずれにせよ、お手柄だと思いました。
カイロの路面電車は、運転間隔が長く、スピードもゆっくりで、お急ぎの方には不向きです。路線もだんだんと縮小されてしまっています。一昔前は、アメリカン大学で授業を受けていると、ちんちん電車の音らしきものが聞こえ、都電を思い出して郷愁に駆られたこともありましたが、今では音が届かないでしょう。