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2015全日本選手権での羽生選手の演技「バラード第一番」と「SEIMEI」&他選手たちの演技

2016-01-28 | 羽生結弦選手のおススメ演技動画集

1月29日追記: ネイサン・チェン選手の、手術による世界選手権棄権の情報を追加しました。

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最近おかしなニュースばかりですが、どうでもよい芸能ネタをひたすら、気持ち悪いくらい引っ張り続ける時というのは、政治・経済の世界で、非常にヤバいことが進行中なので、国民の目をそれから逸らすためなのだという話は、よく聞きますね。

一体、何が進行しているのでしょう。 

 

…未来に何が待ち受けているかわからないけど、今を一生懸命生きる選手たち。

(「~の極み」と呼ばれるなら、羽生選手みたいに、「自分の良さを極めて」ほしいものです。)

 

羽生選手に続けとばかりに、ライバルに名乗りをあげようと頑張って高得点を出す選手たちがチラホラ出てきていますね。

全米選手権で、フリーで初めての4回転を4回に成功した、ネイサン・チェン選手。しかも、そのうち2回はコンビネーションジャンプです。まだ16歳でこの記録は驚異的。

なんとジュニアとシニアの両方の世界選手権のアメリカ代表になりました。 (しかしこの後に、怪我をしてしまったようで、どうなるかは未定のようです。)

(→ 追記: 手術が必要な状態で、氷上に復帰するまで8~10週間かかるとのことで、ピョンチャン五輪などまで健康を維持させることなども重視して見越して、ジュニアもシニアも、世界選手権の出場を棄権することとなり、代表の座を別の選手に譲り渡しました。 やはり怪我は大変ですね。せっかくのすごいプログラムも、怪我で滑れなくなったら出場も出来なくなってしまいます。過去、様々な4回転を跳べた人たちも大勢いましたが、(例えば本田さん)、肝心の本番の舞台でその成果を出して結果を残せるかどうかというのは、また別の話になりますので、本当に大変だと思います。)

 

表現力や芸術性で高評価もらうにはまだちょっと遠い印象ですが、この年齢で既に技術力が抜きんでていて、技術点が100点を超す、驚きの構成。

アメリカ人が本来好きそうな、「男子」のフィギュアスケート、という、硬派なイメージの演技で魅せますので、来年以降は羽生選手のライバルに確実になりそうな予感です。 → https://www.youtube.com/watch?v=Csa8fKd7e8o

 

やはり4回転争いになると、怪我との闘いでもありますから、賢い戦略が必要ですね。

個人的には、今シーズン、SPもFSも、とても盛り上がる良プログラムで挑んでいるマックス・アーロン選手が気になるところです。

 

同じく全米選手権で、アイスダンスで優勝した、シブタニ兄妹。

昨年11月のNHK杯でも優勝して、エキシビションで素晴らしい演技を見せてくれたのですが、(→ https://www.youtube.com/watch?v=GCx3r28TW0U

全米でのフリーダンスでも、素晴らしい完璧なシンクロ具合で会場を沸かせました! これは見事。 https://www.youtube.com/watch?v=Fhb323seOkM

 

 

 

さて、ちょっと遅くなりましたが、2015年年末に札幌の真駒内で行われた、「全日本選手権」の演技を観ていきます!

 

まずは、ショートの6分間練習です。

 

この6分間練習では、羽生選手はジャンプをことごとくきれいに成功させていて、しかも余裕さえ感じられて、凄いです。

日本男子は本当に非常にレベルが上がっていて、みんな一人ひとり凄いし、ジャンプも十分すぎるほど上手く、それぞれに、味のあるジャンプを見せてくれています。

でも、こうして同時に複数の選手を見ていると、羽生選手のジャンプがいかに無駄も隙もなく、軸も全くぶれずに正確で回転も速く、恐ろしく美しいレベルに到達していて、比類なき完璧なジャンプとなっているのかが、よくわかります。

一言で言うなら、「羽生選手、美しすぎて、全く無駄も隙もなくて、なんかもうヤバいね。」という感じ。 ため息しか出ません。

書道で例えると、「荒々しいけど個性的な作品」を見ているのではなく、「完璧なまでのお手本の作品」を見ているような感覚。

 

 

そしてショートでの本番の、「バラード第一番」の演技がこちらです。

デイリーモーション動画 

http://www.dailymotion.com/video/x3jen33_yuzuru-hanyu-2015-japanese-nationals-sp_sport

 

基本的には落ち着いて見えるものの、最初だけちょっと焦ったように見えました。最高点を更新した前の2回と比べて、ですけど。

最初の4回転サルコウで、軸がずれて、まさかの転倒となってしまいますが、その後の「何事もなかったかのような立ち上がり」と、転倒を幻だったかと思わせるほどの、瞬時のイーグルへの移行が、凄いです。 「は?!」という感じ。(笑)

こういう優れたフォロー技術を見せられるところは、昔のプルシェンコ選手を彷彿とさせます。

次の4回転トーループ+3回転トーループは、見事な余裕と正確さで、あまりにもあっけなく軽々と跳んでしまうので、見ているこちらが、思わずポカンとしてしまいます。(笑)

その直後から、フライングキャメルスピンまでの間が、個人的には、音楽(ピアノ)と合っていて、表現がとても素晴らしいと思っています。

続く「フライング・キャメル・スピン」は、解説の本田さんが、「バタフライからのフライング・キャメル・スピン」と語ってくれていますが、これは、「フライング」(スピンの前に空中に跳びあがる技の総称)に該当するのが、「バタフライ」という技で、そのバタフライから入るキャメル・スピンという意味です。

このキャメル・スピンの最後にやる、ドーナツスピンが、軸も形も、本当に美しいですね。

この後の、トリプルアクセルに入る前に、羽生選手は上体を逸らさない(つまり、レイバックのない)イナバウアーをやっています。そこから、バック・アウト・カウンターからのトリプルアクセルへと続けていきます。

このトリプルアクセル着氷後も、着氷した足のまま上体を逸らすという、高難度のバランス力が要求されるような、非常に美しい動きを見せています。再現VTRの時の角度で見ると、非常に美しいですね。

その後、ウインドミル(体を斜めに回転させる技)からの、足換えシットスピン(座る体勢のシットスピンを、途中で軸足の左右を交換しながら滑るスピン、両足で同じように回転しなければならない分、片足だけより難しい)をやります。

その後、ステップ・シークエンスに入る前までのつなぎのところが、曲にも合っていて、羽生選手らしさも出ていて、私は非常に好きです。(笑)

こういう細かいところ、しかし、ピアノの曲としてはとても「聴かせる」部分なだけに、音と同様に「魅せる」ことができるようになった点が、非常に良くなったと思います。

今回のステップは、すごく頑張って滑っているのがよくわかるのだけど、全体にちょっとお疲れ気味のように見えました。 

少し体力を消耗しすぎたのかな、という印象。ここまでの羽生選手のスケジュールのあまりの大変さ(長野のNHK杯→ スペイン・バルセロナのグランプリ・ファイナル→ 東京でのインタビューその他→ 札幌での全日本選手権)と、移動距離や時差、気候差などを思えば、それも当然だろうと思うので、それでも非常に頑張ってくれたと思いますが。

本田さんの解説では、滑るスピードは相当凄いとのことですので、その分、コントロールするのが大変で、曲に追いつくのが大変だったのかもしれません。

最後のコンビネーションスピンは、軸ブレもなく非常にきれいで、かなりの余裕も感じられて、「完璧」という印象です。

あえていうなら、やはり疲労があるのか、グランプリ・ファイナルまでと比べると、少し後半のステップ全体が「内側からあふれ出るような気迫や情熱」に欠けてみえた印象ですが、ひたすら正確で美しくまとめた、ともいえる印象でした。そういう意味では、文句のつけようもなく。

ただ、完璧で正確な中にも、羽生選手の「味」が消えて、「味気なく」なってしまわないようにする必要があるでしょうね。完璧さばかりを意識すると、そうなってしまうのかも・・・?やはり羽生選手がプログラムを心から喜んで滑っていないと、見ている側にもちょっと面白味がなくなってしまうかと思います。

史上最高得点を獲得した、グランプリ・ファイナルでの「バラード第一番」の演技は、曲の細部まで感じさせる優雅さが十分に出ていて、非常に音楽性が高いし、同時に羽生選手らしさもよく出ていたのだと思います。

でも、最初の4回転サルコウの転倒にもめげずに完璧に立ち直してみせるところ、上手く適度に力を抜きながらも、演技をまとめて崩すこともなく終えるあたりは、さすがに4連覇までできた全日本王者だと思います。

あまりにも軽々と、難しいことをやりすぎていて、見ていると羽生選手にとって非常に簡単そうにまで見えてしまうため、感覚が狂って来る感じがします。(笑) 

4回転トウループ+3回転トウループで、羽生選手がとても苦労した時期があったとか、同じ曲でタイミングを合わせるのに苦労していた時期があっただなんて、もう信じられないような感じ。

羽生選手は毎年、グランプリ・ファイナルで相当に良い演技を見せるため、その直後の全日本選手権の時にはかなりの疲労状態に見え、いつも明らかに2週間前よりも痩せてしまっていたりして、ファンとしても冷や冷やドキドキするのですが、毎年のことながら、驚異的な気力で、今回もよく乗り切ったと思います。 

そういうところは、本当に凄いです。

 つなぎ部分で、ちょっとドキドキさせてくれる、そんな演技でした!

 

 

ショートで、他に特に素晴らしかったのは、無良選手の「黒い瞳」です。

http://www.dailymotion.com/video/x3jepfs_takahito-mura-2015-japanese-nationals-sp_sport

冒頭の4回転トゥループ+3回転トゥループがバッチリ決まったのみならず、最後の最後まで情熱的な、非常に躍動感あふれる渾身の演技を見せてくれました! これは無良選手の演技の中でも、明らかにベスト演技と呼んでよいものですね!素晴らしかった!

しかし、終わった後の表情を見ると、全然興奮していなくて非常に冷静なのが、凄いですね。(笑)

渾身の演技も、予定通りだったのでしょうか。

振付のチャーリー・ホワイトさんの指導の下ですごく頑張ってきた、その成果がついに出てきた感じで、かなりのレベルアップを感じました。

 

 こちらは、宇野選手の演技。「Legend」

http://www.dailymotion.com/video/x3jeho7_shoma-uno-2015-japanese-nationals-sp_sport

宇野選手は、このSPは、フリーと比べてしまうと今まで完成度がイマイチでしたけど、今回のこれはノーミスでなおかつ、最後まで気迫に満ちた滑りで、見事な演技でした。 とても良かったと思います!

 

次が、村上大介選手のSP演技。「Bring Him Home」です。

http://www.dailymotion.com/video/x3jeppj_daisuke-murakami-2015-japanese-nationals-sp_sport

この村上選手の演技は、とても優雅でしっとりと魅せてくれて、心がこもっていて丁寧です。観ていて気持ちの良い演技ですね! 

 

こちらは、羽生選手のバックステージでのSP後の談笑の様子です。

http://www.dailymotion.com/video/x3jgi4e_1225-sp%E5%BE%8C%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8_sport

 

 

 

 

翌日の、羽生選手のフリーの、「SEIMEI」です。

http://www.dailymotion.com/video/x3jjn3s_yuzuru-hanyu-2015-japanese-nationals-fs_sport

 

今回、羽生選手は、後半の4回転トウループのコンビネーションに失敗してから、いくつか連続でジャンプミスが出ました。

後半の4回転トウ、トリプルアクセル、それぞれの後続ジャンプがつけられず、なおかつ回転不足だったために大幅な得点が引かれ、いつもは高得点を得るところで、非常に大きな痛手となりました。

後半は、トリプルアクセルからの3連続ジャンプと最後の3回転ルッツを除いたジャンプが、全て「着氷が不安定」だったので、これは羽生選手にはかなり珍しいことで、やはりかなりの疲労があるように見えましたが、直前に足首に違和感があったことや、公式練習の時の軽い衝突なども色々と影響していたのではないかと思われました。 足に原因があるように見えました。

しかし、最後の3回転ルッツは見事に決まり、その後は立て直して、ハイドロやイナバウアーの入る見せ場となるコレオシークエンスも決めていきます。

ハイドロは相変わらずかっこいいですが、ちょっといつもより辛そうに見えましたね。足の上がり方などを見ていると、こちらもいつもよりやや苦しげで、やはり本調子ではないことをうかがわせていました。

見せ場となる「コレオ・シークエンス」では、両手離しのハイドロや、レイバック・イナバウアー等、羽生選手はいつも非常に身体の負担の重い、他の人には出来ない大技を複数やってくれるのですけれども、これらは技術点にはあまりポイントにならないのです。

しかし、そのような他選手は出来ない高難度のものを必ず入れるという意欲や、表現に対する情熱や心、というものが明確にプログラムに表れていて、その分、表現面で作品としての印象が非常に良くなるので、演技構成点に大きく反映されているように思います。

実際、ここを見ていると、わあ~!ってなりますものね。 一番印象に残るところです。

 

優勝が確定した試合終了後のインタビューで、羽生選手は、次のように答えました。

「フィギュアは結果だけでなく内容とか、表現とか、どれだけ人の心に残るのかとかも非常に大事なことだと思うので。今日はたまたま(他の選手に)パーフェクトな演技、素晴らしいエレメンツがそろった演技がなかったということで、自分が勝てたというのがあるんですけど。自分の中では勝ったとは思っていません。またがんばります。」

 

ま~、こんな風に冷静に、意欲的に言えている間は、やっぱり羽生選手が王者だな! と思います。(笑)

 

次のものは、宇野選手のフリー演技です。

http://www.dailymotion.com/video/x3jnaqd_%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88-2015-%E5%85%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9-%E5%AE%87%E9%87%8E%E6%98%8C%E7%A3%A8-%E9%81%B8%E6%89%8B%E3%81%AE%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC_sport

宇野選手も4回転を複数回失敗してしまったために、得点でかなりのマイナスとなりました。 

しかし、最後まで果敢に挑戦して、予定を変更してまで4回転を跳ぼうとし、それもまた失敗するという結果に終わりましたけど、こういった躊躇なき攻めの姿勢は伸びしろを感じさせ、以前の羽生選手と似ていると感じる点でもあって、宇野選手は見た目以上に、なかなかの野心家なのだと思われます。(笑)

羽生選手もかなりの失敗があり、その直前のグランプリ・ファイナルの出来の良さと比べるとスコアでは40点近く下がったため、悔しさでメラメラだったようですが、宇野選手も同様だったために、順位や得点で逆転されるようなことは全くなく、羽生選手が全日本選手権での4度目の優勝を不動のものとしました。

 

こちらは、最年長となった小塚選手のフリー演技です。 

http://skating.livedoor.biz/tag/%E5%85%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A92015?p=3#51941006

 私はこのプログラムがとっても好きです! 怪我や色んなものを経験したであろう今の小塚選手だからこそ滑ることのできるプログラムだと思えるんですよね。 大人なプログラムだと思う。その味が出ています。 

ジャンプが失敗していようが何だろうが、それ以外が非常に素晴らしいので惹きこまれます。 スケーティングと曲と小塚選手の個性とがとても合って調和しているように思うし、作品全体の雰囲気もいい、表現がいい! 衣装も似合っています。

20歳ごろの小塚選手では滑ることが出来なかったプログラムだと思うし、出せなかった表現だと思うのです。 

最初の出だしは、何か覚悟を決めたような表情に見えました。とても潔い、美しい滑りだったと思います!

最後の表情を見ながら、小塚選手は本当は何を思っていたのか… 気になるところでした。

でも、色々あっても、今の自分に出来ることをやれたかのように満足した様子で、見ていて良かったですね。足ることを知る、その姿。

この、かつてより色々と成長した小塚選手の姿を見ていると、羽生選手は、25歳ぐらいになったらどんな滑りをしているのだろうか… と、ふと考えてしまいました。 楽しみですね!(笑)

 

次は、田中刑事選手の、フリー演技「椿姫」。

http://www.dailymotion.com/video/x3jjprx_keiji-tanaka-2015-japanese-nationals-fs_sport

冒頭の4回転はちょっと失敗してしまうのですが、全体が非常に素晴らしくて、見ていて楽しく、優雅で、なおかつどんどん惹き込まれる、ワクワクするようなプログラムです。 

曲も構成もいいのですが、まるで舞台を観ているような気持ちにさせてくれる、とても素敵なプログラムで、一つ一つの要素も確実にこなしつつ、それを溌剌と、活き活きと滑り切る田中選手が本当にいいですね! 衣装も似合っています。

ちょっと個性が違うかもしれないけど、羽生選手もいつかこういうワルツ系の明るく楽しい陽気なものもやってみてほしいな~と思いました。 羽生選手なら何でも出来るわ!絶対に!(笑)

 

 

 

 こちらは、「”絶対王者”苦悩の舞台裏」という番組です。 羽生選手の特集番組。

http://www.dailymotion.com/video/x3jpe1j_151228-%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E7%8E%8B%E8%80%85-%E8%8B%A6%E6%82%A9%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F_sport

 

羽生選手が、ショートの後にオーサーコーチと交わした会話の詳細が判明します。

「自信を持ちすぎていた」「全てのエレメンツを完璧にしなければと思いすぎた」と、「疲れているから体をもっとケアしなければ」ということを語っています。

フリーの後では、「メラメラと悔しい思いが沸き上がっていますし、来年の全日本では絶対にこんな演技はしたくないと思っています」と、本当に悔しそうな気持ちを抑えつつ、語ってくれています。 本当に、見るからにメラメラしていますよね。(爆笑) まあ、そんなところも羽生選手らしいというか。(笑)

「どんだけへたくそなんだよ、俺。」と自分の演技を観て非常に悔しそうな羽生選手。

「めっちゃ悔しい。練習したい。」と。

「少し休めよ」と羽生選手に言って下さった方、有り難いですね。(笑) 羽生選手が怪我していないのかどうか、確認している方もいらっしゃいます。

 

これだけの自分への厳しさがあるからこそ、ここまで来ることができたのでしょう。

「表彰式でトウ(4回転トウループ)を跳ぼうか」と、納得できない羽生選手は無良選手に話しかけ、「やめてくれ~やめてくれ~やめてくれ~!(笑)」と応答され、めげずに羽生選手は「みんなでトウ跳ぼうか」と宇野選手にまで話を振ったところ、無良選手に、「いらね~!(笑)」などと言われています。(爆笑)

「本当に本当に次こそ、王者にふさわしい演技で勝ちたいなと思います」と締めくくって、4回転ループを視野に入れていることを明かしつつ、このインタビュー&取材は終わりです。

緊張感の不足や疲れを原因に上げられていますが、それは当然だと思います。

これだけのスケジュールですから。

全米選手権やカナダの国内選手権は、今の時期(1月下旬)なのですから、日本の全日本選手権の開催のタイミング(12月末)がかなり厳しいスケジュールなのは確かでしょう。

人間は、最高レベルの緊張を続けたまま、1か月も2か月もは過ごせないように「身体が出来ている」と思うので、力を抜いたり入れたり、一番力を入れるべきところはどこなのか、ピークの持って行き方や力の強弱の入れ方というのは、アスリートに限らず、どんな分野でも仕事でも学生でも誰でも、とても重要だと思うので、NHK杯とグランプリ・ファイナルを終えたのち、上手い具合に全日本選手権を優勝で乗り切っただけでも、よくやったと私は思います。

とにかく優勝、おめでとう~!! 全日本、4連覇おめでとう!!

 

この翌日には非常に落ちついて、冷静な状態で、素晴らしいエキシビションの演技を見せてくれました。

 

 

こちらは、最後、世界選手権の代表まで決まったのちの、代表決定者全員のインタビューの動画です。

 

この時の羽生選手、本当に驚くほどさわやかで冷静でしっかりしていて、とてもカッコよく見えます。(笑)

無事に終えて優勝も決まり代表も決まり、ホッとして、もうサッパリと前を向いている感じですかね。

この番組の中では、なぜか、本郷理華選手が、羽生選手よりも腕が長いということを指摘され、羽生選手がわざわざ移動してあげて比べてみて、実際に本郷選手のほうが長いということが判明します。 

一体、どういう展開なんだか…(笑)

宇野選手の謙虚さと挑戦心がいいですね。

 

羽生選手は、21歳には見えないような、すごい貫禄がついてきたように思え、この中でまるで最年長みたいに見えます。

…18歳から連続で優勝し続け、ついに4連覇ですから、堂々としたものですね。

 

それだけ、沢山のものを乗り越えてきた証拠なのでしょう。 

さすが、全日本王者、21歳の日本一の(世界一の?)オッサンです!!(←間違いなく絶賛していますよ!(笑))

本当にお疲れさまでした!

 

世界選手権に向けて、落ち着いて、着々と、頑張って下さい!!

 

 

 


表現する者の責任と命の重み ~ 偽りのもたらすズレとその破壊力~

2016-01-23 | 管理人のひとり言

 

羽生選手が、阪神大震災の日に、ニューイヤー・オン・アイスで「ファイナル・タイム・トラベラー」という曲で演技しました。

「最新の宣伝によれば」、これは阪神大震災をテーマに作られた(ゲームの)曲だとのことになっているようです。(羽生選手本人は、そのようなことは今まで一言も言っていなかったのですが、周囲の宣伝でそうなっていきました。)

 

作り手の本音は、もしかしたらそうだったのかもしれません。

しかし残念ながら、前回書いたように、少なくとも羽生選手が滑っている「英語の歌詞」からは、私にはそのようなものは全く伝わってこないばかりか、

むしろ、原爆投下の悲劇と、福島の原発爆発時の恐怖と悲しみのイメージしか、私には思い浮かびません。

私の周囲の英語のネイティブスピーカー複数人に確認しても、歌詞を読むと、空想世界の話の印象か、もし現実なら不快感をもつ、あまりにもネガティブな歌、等の意見の人ばかりでした。

 

さて、この演技を最初にした当初、羽生選手は、次のように語っていました。

以下、「World Figure Skating」2014年9月号のインタビューより引用

 

「ぼくそのゲームをプレイさせてもらっているんです。だから曲が入ってくる。

なんていうのかな、次元の狭間、時間の端っこにずっと立たされて、さまよっている感じ。

自分ができることは、世界を救うことだから、この間違った世界を守り、変えたいんだ、というような内容の曲。

英語の歌詞だから日本語ほどストレートには入ってこないけど…(以下略)」

 

羽生選手は、この歌を「ゲームの世界の歌」として話していました。

そして、「間違った世界を… 変えたいんだ」という内容だと思って滑っているようです。 

しかし、なぜかこの英語の歌詞には、そのような内容は一切入っていません。

  

 「英語の歌詞」で どのような意味が歌われているのか、NHKの「あさイチ」のときに、下に翻訳字幕が出されましたので、それを見てご確認下さい。↓

 http://www.dailymotion.com/video/x33cdw7_%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF-%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6_sport

(1時間00分40秒あたりからです)

「たとえこの世界が偽りになり 全てが一瞬で消えたとしても」で始まり、

「たとえこの世界が偽りになり あなたは消え去ったのだと悟る瞬間が 時間の深淵をさまよったとしても」

でつづき、

何やら人災のイメージがするのにも関わらず、

なぜか、「だから この偽りを守ってみせる」 と続き、その後、「静かに身をゆだねて」「そっとこの現実の世を立ち去る」と訳されています。

もとの英語は、「I silently surrender and leave this world behind 」となっています。

surrender は、降伏する、が基本ですから、「この偽りを守り(正当化し)」「黙って降伏してこの世を去る」とも訳せる英語です。

 

この曲は、ゲームの曲なので、その世界を描いているはず。

しかし、そのゲームをまったく知らない私が聴くと、英語の最初の2行を聞いた瞬間、直ちにイメージできてしまうものは、「広島の原爆投下」や「福島の原発爆発」でしかなく、それらが起きた背後に「偽り」が積み重ねられていたという事実を想起させられ、その後に起きた計り知れない悲劇を思い出してしまうのです。

 

これが実際はどんなゲームなのか、Wikipedia によれば、次のような内容のゲームだと、解説されています。

→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BA 

「2013年4月。東京の上空に突如現れた大穴。後に「ロストホール」と呼ばれるその穴は発生直後に東京に甚大な被害を与えた。 それから18年後の2031年4月某日、驚異的なスピードで復興を遂げた東京。 14時、刑事の神谷壮馬は妻と子を誘拐した犯人の指示に従い渋谷の街を走り回っていた。 同刻、テレビ局「テレビファイブ」ではアナウンサー伏見雛は自分の仕事の行く末で悩んでいた。 物語はここからはじまる…」

 

これを読んでも、私にはむしろ、破壊兵器のような人災のイメージしか浮かびません。 しかも、舞台は東京になっています。

天災に、普通は「偽り」(Lie)=(うっかり間違いや過ち、ではなくて、かなり意図的なねつ造や虚偽を意味する)などは存在しないから、「偽りに包まれて一瞬で全てが(人々が)消える」などというイメージの言葉の中に、天災の悲劇をイメージすることは、「私には」できません。 

むしろ、究極の悲劇の人災のイメージです。

だからこそ、後半の、「嘘を守り」「黙って降伏し、この世を去る」の部分で耐えがたい思いにさせられてしまいます。

 

理由は複数あるので、一つずつ説明します。

 

東日本大震災の起きた、あの2011年の、8月6日。

広島への原爆投下から、66回目となった8月6日の夜、NHKで、衝撃的なNHKスペシャル番組が放送されました。

タイトルは、「原爆投下 ~活かされなかった極秘情報~」

あの日、NHKが渾身の力を込めて報道した内容は、「広島へ特殊な飛行物体が向かっているのを諜報部員から知らされて、先に政府は知っていたにもかかわらず、諜報部員の報告を無視して、広島に空襲警報も出さず、その結果、防空壕に逃げ込むチャンスも得られないまま大勢が死亡した」という、あまりにも信じがたい、しかし一部ではずっと囁かれてきた「国の裏切り」の歴史的な重い真実を、当時の諜報部員が告白した内容でした。

しかも、広島だけでなく、それは長崎でも同じだった、ということでした。

 

NHKのHPでは、この番組は次のように解説されています。→http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20110806

(このページ右下から、NHKオンデマンドに跳ぶことができ、そこで今も見ることが出来ます。)

上記のページ解説より

「広島・長崎あわせて20万を超える人々の命を奪った原子爆弾。これまで日本は、アメリカが原爆攻撃の準備をしていることを知らないまま、“想定外”の奇襲を受けたとしてきた。しかし実際は、原爆投下に向けた米軍の動きを事前に察知していたことが、新たな証言と資料から明らかになってきた。日本軍の諜報部隊が追跡していたのは、テニアン島を拠点に活動するある部隊。軍は、不審なコールサインで交信するこの部隊を、「ある任務を負った特殊部隊」とみて警戒していたのだ。8月6日、コールサインを傍受した軍は、特殊部隊が広島に迫っていることを察知。しかし、空襲警報さえ出されないまま、原爆は人々の頭上で炸裂した。そして9日未明、軍は再び同じコールサインを傍受、「第2の原爆」と確信した。情報は軍上層部にも伝えられたが、長崎の悲劇も防ぐことはできなかった。
番組では、広島・長崎への原爆投下を巡る日本側の動きを克明に追う。情報を掴みながら、なぜ多くの人々が無防備のまま亡くならなければならなかったのか…。原爆投下から66年、その問いに初めて迫る調査報道である」

 

その時の、NHKスペシャルのデイリーモーション動画はこちら → http://www.dailymotion.com/video/x2id4qc_%E6%B4%BB%E3%81%8B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%A5%B5%E7%A7%98%E6%83%85%E5%A0%B1_lifestyle

 

もし空襲警報を出していたら、そして多くの人が防空壕に避難できていたならば、もっとはるかに多くの人が生き延びられたはずだったという… 

だけど、警報は「出されなかった」のです。

だから、原爆投下は、広島市民にとって、完全に不意打ちとなりました。

その偽りの結果、無防備なままの命が多数、一瞬で消えました。

それを番組スタッフから聞かされた被爆者の一人の男性が、番組の中で、あまりの信じられなさに、呆然とした顔をして言葉を失っていた、その時の表情を、私は忘れることが出来ないです。

これは、創作ストーリーでもファンタジーでもない。 現実に日本の歴史で起きたことです。 

今も苦しむ、多くの人がいる。

 

その番組後、私は激しく泣きました。

あまりにも悲しくてショックなことが続いた2011年に、止めを刺されたような気持ちで。

自分でも驚くほど、苦しみ抜いて、泣きました。 その後しばらく、起き上がれなくなったほどでした。

かつて直接お話しした被爆者の方々の、その壮絶な人生を思い出してしまったからです。

広島や長崎でこれを見た被爆者の方々は、いったいどんな思いで、この番組の事実を見つめたのかーーー想像しただけでも、胸が引き裂かれるようでした。

 

この「偽り」は、実は(被爆者の中でも)知っている方々もそれなりにいたと思うのですが、番組で言っている通り、なんと戦後66年も公にされませんでした。

なぜ、2011年になって、これがNHKで報道されたのか。 

 

同じような構造の、そして同じ「核の力による爆発」による悲劇を生む、巨大な「偽り」と「誤魔化し」が、想像を絶するレベルで進行していた2011年だったからこそ、あの番組スタッフは、決死の思いで作ったのではないかと私は思っています。

 

NHKは毎年、8月6日の夜のNHKスペシャルでは、非常に力の入った、衝撃的なドキュメンタリーを報道してきました。

東日本大震災の起こる2年前の、2009年の8月6日には、

「核は大地に刻まれていた ~死の灰 消えぬ恐怖~」と題して、残留放射線被ばくと、体内に放射性物質を取り込んだ場合に起こる「内部被ばく」が、核保有国により「人体に影響はない」などとされてきながらも、実際には、爆裂による直接被爆に匹敵するということを突き止めた、という内容を報道していました。 

そして、核拡散を続ける世界に警告を発していたのです。

まさか、その2年後に、自分たちの国・「日本」で原子力発電所の連続爆発による大量の放射性物質のまき散らしが起こるとは、想像もできなかったことでしょう。 

そして、日本が、この時の報道と「正反対の」報道ばかりするようになるとは、誰が想像できたでしょうか。

→ NHKの該当HP http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20090806

 

また、東日本大震災の起こるちょうど1年前の、2010年の8月6日には、

NHKは「封印された原爆報告書」という、これまた衝撃的な、人体実験・調査としての側面があったことを告発するような番組を放送していたのです。

NHKの該当HP http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20100806

以下、上のページより引用

「アメリカ国立公文書館のGHQ機密資料の中に、181冊、1万ページに及ぶ原爆被害の調査報告書が眠っている。子供たちが学校のどこで、どのように亡くなったのか詳しく調べたもの。200人を超す被爆者を解剖し、放射線による影響を分析したもの…。いずれも原爆被害の実態を生々しく伝える内容だ。報告書をまとめたのは、総勢1300人に上る日本の調査団。国を代表する医師や科学者らが参加した。調査は、終戦直後から2年にわたって行われたが、その結果はすべて、原爆の“効果”を知りたがっていたアメリカへと渡されていたのだ。

なぜ貴重な資料が、被爆者のために活かされることなく、長年、封印されていたのか? 被爆から65年、NHKでは初めて181冊の報告書すべてを入手。調査にあたった関係者などへの取材から、その背後にある日米の知られざる思惑が浮かび上がってきた。

番組では報告書に埋もれていた原爆被害の実相に迫るとともに、戦後、日本がどのように被爆の現実と向き合ってきたのか検証する。」

この「封印された原爆報告書」のデイリーモーション動画は、こちら→ http://www.dailymotion.com/video/xkca1f_%E5%B0%81%E5%8D%B0%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%8E%9F%E7%88%86%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8_news

 

この番組の約7か月後に、福島の原子力発電所は、連続で爆発しました。

きっかけは大震災と津波だったとはいえ、それは、今まで散々報道されてきたみたいに、原発事故については、偽り・ねつ造、誤魔化し等が積み重ねられた挙句の、大きな人災だったと言えるでしょう。

 

 「ファイナル・タイムトラベラー」という歌の後半で、なぜだかその「偽りを守る」という風に結んでしまうあの英語の歌詞は、今もその「偽り」の果ての悲劇の後遺症に苦しむ人たちの「生の証言」を思うと、非常にやりきれない気持ちになります。  

 

また、この「偽りを守る」という言葉を聞くと、ソチ五輪シーズンで、高橋選手のショートプログラムに降りかかった、「偽作曲者騒動」を私は想起してしまいます。

あのダメージは、選手にも、そのファンにも計り知れないものだったと思うので…。

 

2015年の世界選手権後、このような歌詞を含む羽生選手のこの演技の動画について、載せるかどうすべきかかなり悩んだり、問題点を指摘したりすべきかどうかを悩んだものの、もうこれ以上演技することはないだろうから、載せずにスルーして終わらせようと思っていました。

 

8月という月は日本にとっては特別な月で、広島と長崎に原爆投下された8月6日と8月9日があり、終戦記念日としての15日もあります。

 昨年の8月、戦後70年だったせいもあり、多くの戦争関連番組が報道されていました。

それらを見ながら、戦争を終結させた契機となり、その後ずっと、時に悶絶するほど苦しみながらも、使命だと信じてその悲劇を訴え続けてきた広島の被爆者の方々と、それを支える広島市民のことを思い、非常に厳粛な気持ちになりました。

羽生選手はその同じ月に、福島の人たちのことを思いながら、「24時間テレビ」で渾身の演技をしてくれました。

 

そんな8月、その「福島のための」演技のわずか1週間後に、NHKのあさイチで、この曲が紹介されました。

なぜ今。なぜこのタイミング。

なぜよりにもよって、復興に尽力しようとしていて、リスクを承知で福島まで行った羽生選手とセットにされるのが、この歌なんでしょうか。  

 

NHKのあさイチは、羽生選手が沢山の質問に答えてくれていて、司会・進行のお二人とのやりとりもよく、普段のことや本音を語ってくれていて、とても良い番組だったと思うのですが、同じ番組内で、この曲が堂々と紹介されてしまったことだけは、私から見ると、「よりにもよって、最悪のタイミングで最悪の形で…」 という気分になってしまいました。

 

何も問題を感じない方々がもしいるならば、それはおそらく、体験や知識の違いからくるものでしょう。

 

私がこの歌詞を聴いてから、ずっと思い出して、どうしても頭から離れなかった、もう一つの事実があります。

 

私は、過去に数回、広島の平和記念資料館(原爆資料館)に行ったことがあります。

そのうちの1回で、その出来事は起きました。

既に色々と知っていたので、展示されているものを見ても、想像していたほどにはショックは受けずに済んでいた私でしたが、トイレから出ていこうとしたその時、突然、凄まじいまでの叫び声とともに、狂ったように絶叫して泣きわめく一人の女性が入ってきて、トイレの洗面所のタイルの床に倒れこんだかと思うと、悶絶しながら床に体を打ち付けるようにして転げまわったのです。

あまりにも驚いた私は、何かその人の身体に異変が起きたのか、あるいは何かの発作だと思い、救急車を呼ばなくてはと思って、急いで館内にいたスタッフを見つけて呼びました。(たぶん清掃員だったと思いますが)

その女性の様子は、私の生きてきた中でも、あれ以上に激しくて壮絶な絶叫泣きと悶絶は、見たことも聞いたこともないというほどに凄いものでした。トイレのタイルの上だというのに、構わずに突っ伏して床を叩いたり転げたりしながら、暴れるようにして叫び泣き続けていて、その耳をつんざくような声を聞いているだけでも、こちらの感覚が狂うかと思うほどの激しさでした。

その女性の後ろに、後から走り駆け寄ってきた、ご友人かご家族様かわからない別の女性が、半分暴れているかに見える彼女の背中にすがるようにくっついて、その身体を両手でとり抑えました。そして、唇をかんで下を向いたまま、感情と声を押し殺し、でもその閉じられた目からは、涙をボロボロこぼしながら、彼女の背中を必死でさすり続けていました。

駆けつけてくれたスタッフの方が、近づいて声をかけようと彼女を覗き込み、ハッとして、声をかけるのをやめ、私の横に戻ってきました。そして私に、(あれは間違いなく、被爆者の方ですからーーー救急車の必要はないと思うので大丈夫ですから、そっとしておいてあげて下さい…)と囁いてきました。

「被爆者?どうしてわかるんですか?」と驚いて聞いた私に、見てわかる、とその方は答えました。

よく見ると、その女性の身体には普通ではないところがあって、私もハッとしました。

そのスタッフは、「ここでは、こういうことは、時々あるのです。」と、半分目に涙を浮かべながら説明してくれました。

「こういうこと」とは、激しく狂ったように泣き叫び、転げまわるほど悶絶して、苦しみながら嘆き悲しむ状態のことです。

 広島という土地には、被爆者の方もそのご親族も沢山いるので、ここに来て展示物を見て何かを思い出したり、亡くなられたご家族様の何かが展示してあったりした場合などに、色々なものが引き金になって、こうなることがあるとのことでした。 ものすごいショックでした。

 

念のために言いますと、私がこれを体験したのは、戦後50年以上が経過した頃でした。(今は70年経過)

戦後50年以上もの年月が経ってもまだ、これほどまでに、人を狂わせるほどの悲しみと泣き叫びを引き起こす、原爆という 恐ろしい存在。 

その後に強いられた、辛い人生。

抑止力なくしては、いつか人類を滅ぼしかねないほどの危険をもつ、核の力。

一目見ただけで、被爆者とわかるほどの異変を身体にもたらすことができる、破壊的な凶器。

 

彼女の様子は、平和記念資料館の、どんなものを見た時よりも、私に「原爆投下」の残した恐ろしく悲しい真実を伝えたように思え、私の記憶に、激しい胸の痛みとともに、鮮明に残りました。

 

この曲の英語の歌詞を聞いていると、私はその時の泣き叫び声をリアルに思い出してしまいます。

そして、曲の印象との、激しいギャップに苦しみます。

 

その悲劇を伝え続けるため、後世に悲劇を繰り返させないために、広島という土地に住む人々と被爆者たちは、長い年月、その痛みだらけの人生を全てかけて闘い訴え続けてきたのです。 

決してその悲劇を生んだ「偽り」に、黙って屈服しないために。

そして、再び悲劇が繰り返されないために。

 

 さらに、もう一つ。

 

福島の原子力発電連続爆発事故では、日本の多くの人がまだ知らないかもしれないけれども、決して忘れてはいけない、悲しいまでの死に方を強要された方々がいました。

取り残されて、餓死させられた人々 です。  

彼らは、もし、嘘やごまかしの果ての「原発事故」がなかったらーーーそれさえなかったら、このような形で命を落とすことはなかった人たちです。

こちらの、福島についての、2012年のNHKニュース記事をご覧ください。

できれば、全ての方に読んでいただきたいです。

→ http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20120305/

 

この記事の、最後の部分だけ、以下に引用します。

『 自宅やその周辺に取り残されて食事や水を取れないまま餓死した疑いが強い5人のうち、原発からおよそ6キロ離れた自宅のこたつの中で遺体で見つかった女性の親族の男性は、「おそらく周りで何が起きているのかも分からないまま、1人で何日間も耐え忍んでいたかと思うと、どんなに心細かったか、ことばになりません。今でも、なぜ家族が死ななくてはならなかったのか考えると、月日がたつにつれて原発事故さえなかったらという思いを強くしています。残された遺族としては、せめて家族の死をむだにしないでほしいと願っています」と話しています。』

 

ここでは「少なくとも5人が」となっていますが、実際にはもっと大勢いただろうと推定されています。

 

また、こちらは逆に有名になっている話ですけど、福島県大熊町の双葉病院で、取り残された、寝たきりのお年寄りが、50人亡くなった事実。

NHKスペシャル 「救えなかった命 ~双葉病院 50人の死~」 という番組の、動画 → http://www.dailymotion.com/video/xvpkw9_%E6%95%91%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%91%BD-%E5%8F%8C%E8%91%89%E7%97%85%E9%99%A2-%EF%BC%95%EF%BC%90%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%AD%BB_news

 

彼らもまた、偽りの積み重ねの果ての「原発事故」がなかったら、このような形で命を落とすことはなく、まだ生きることができた、と考えられる人々です。

 

 

これらを事実を知った後、この「ファイナル・タイムトラベラー」の英語の歌詞をもう一度見て下さい。

defend this lie は、「この嘘を守る」「この偽りを正当化する」と訳せます。

 

そして、silently surrender and leave this world behind  「静かに黙って降伏して、この世を去っていく」、という言葉につながっていくのです。

 

・・・私がこの歌詞を最初に聞いた時の、この衝撃と悲しみと怒りが、ご理解いただけるでしょうか。

 

羽生選手は、もちろん、私のそんな「原爆の悲劇」「原発事故」「人が一瞬で消えていく出来事」のイメージなどとは全然違ったイメージで滑っているであろうことは、観ていればわかります。

そして、かつての雑誌インタビューによれば、羽生選手の認識は、この英語の歌詞とはむしろ全く逆の結論に至っているようで、最初のインタビューでそれらを「変えたいんだ」だというイメージで滑っているようなことを言っています。

それは私にはホッとする点です。

 

でも、羽生選手の気持ちがどうであれ、歌われていて、私たちの耳に入ってくる英語の歌詞は、上記のとおりで、変わりはない。

 

「偽り」は人の人生を破壊し、時には世界までもを破壊していきます。

 

NHKは、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の後、何年もかけて、そのスペシャル番組で、チェルノブイリのその後の「表には出てこない、隠されてきた重大な真実」を追い続けた、真摯な報道を続けてきたはずです。

それらの番組をしっかりと見ていて、色々なことを覚えている人は、日本には沢山います。

私の友人たちがそうだったし、私もそう。

でも、2011年に自国で起きた大事故の後に流し始めたマスコミの報道は、それらと比べてどうだったでしょうか。

これら過去の放送のすべてを、侮辱して笑うような内容になってはいなかったでしょうか。

 

この偽りは、未来に何をもたらすのでしょうか。

 

  

今まで沈黙してきた広島の被爆者の方々も、苦しみながらも、伝えようと努力されています。

今まで、どんな理由で沈黙してきたのか、それが以下のところに書いてあります。

http://toyokeizai.net/articles/-/66161

以下、上の記事の一部引用です。

「 広島の生存者は、ある者はそのあまりにも悲惨な体験から、またある者は自分や自分の子孫に対する差別をおそれ、しばしば、自分たちの子どもにさえ、自分たちの経験を語ることを自制してきた。

爆心地からわずか1.2キロ(0.8マイル)のところで爆発にあった85歳の加藤マキコさんは、そういった生存者の一人。彼女は、自分の子どもや孫に自分がどのような目にあったかをけっして語ることなく、人生を過ごしてきた。しかし、加藤さんは最近、考えを変えたという。

「だけど、言わなければいけないことだと、最近思い始めました。自分が高齢者になり、長く生きていられるわけではないからです」

米国の爆撃機は1945年8月6日、広島に原子力兵器を投下し、その年の終わりまでに市内に住む35万人のうち、約14万人を殺した。市には、まだ、平均年齢が80歳に近くなる6万人あまりの生存者がいる。」

 

 

羽生選手は、世界選手権の時も、非常に丁寧に心を込めて滑って下さったのは見ていればわかりましたし、今回のニューイヤー・オン・アイスでは、さらに明確な強い意志で滑っているように見え、技術レベルも非常に上がっており、歌詞に完全に勝ってしまっているようにさえ見える演技になっていて、そういう意味では、ものすごく演技は良くなっていました。 

歌詞が違ったら、本当に素晴らしかったと思います。

しかし、でも、「だからこそ」、歌詞から感じられるそのズレに、やはり非常に苦しみます。

私の記憶の中に生きている方々が、強く訴え続けるからです。

 

 

  

「ファイナル・タイム・トラベラー」という曲が、どういう意図で作られているのかを調べた時、

また、このゲームが、「守るべき人のため」という観点から書いたようなことを語っているのを、どこかで見ました。

(リンクしようとしたら、既にデータが消去されていました。)

 

 羽生選手の発言とも合致するので、「誰かを守ろうとして~」という、そういうゲームなのでしょう。

それなら、羽生選手が表現しようとしてることが、よくわかります。 

羽生選手は、「表現したいことを、しっかりと頭に入れて滑ることが出来たと思います」と初日のインタビューで語ってくれていました。

 

しかし、「Lie」という言葉が、「Wrong」(間違い)とは全く違って、意図的な悪意あるねつ造の意味であり、時に悪魔とほぼ同義の意味さえもつほど強い言葉であることを考えると、この歌詞は、

「偽りの父たる『悪魔』のもたらす偽りの世界への、完全降伏の歌」、そして、そこへと誘う(いざなう)歌にさえ、読めてしまうのです。

 

 英訳したサラさんは、ホラーが好きだったり、滅びの美学に惹かれる、とインタビューで答えていたことがあるので、そういう価値観が出てしまったのではないでしょうか。

 

せめて、最初の通り、「ゲームの世界の歌」として解説されるべきだったと思います。

 

 

私と同じようなイメージを抱いてしまい、強い不快感を感じる方々は、必ず一定数いらっしゃると思っています。

それどころか、身内にそういう犠牲者がいる人を中心に、きっと、悲しみや怒りのどん底に落とされる人たちも、必ずいるでしょう。

 

  ここに書いたことを伝えるのに、どのように書き、表現したら良いのか、かなり悩みました。

書くべきかどうかも、含めて。

 

「伝え方」の難しさ…

 

私は、羽生選手のやろうとしていることを、無駄にしたいとは思っていないです。

誰かを傷つけたいわけでもない。

 

 

 

上の動画の動画主様が、羽生選手の、想いの込められた映像を使って、また、アンドレ・ギャニオンさん作曲・演奏の「本当に優しさに満ちた音色」と合わせて、

とても素敵な、優しい、美しい動画にしてくださっていたのを見て、なんだかとてもホッとしました。 

心から感謝します。

 

動画主様が付け加えて下さった「花びら」や「光」「キラキラ」などが、すごい演出効果を発揮しているので、

羽生選手から見たら、「美化」されているように、見えるかもしれない。

 

でも、羽生選手が、それぞれの演技で伝えたいことのポイントや思いが凝縮されている編集動画のような気がしたので、ここに載せてみます。

 

 唯一の被爆国であり、原子力発電所爆発による放射能汚染の「加害国」と同時に「被害国」にもなった日本。

 

そんな日本に出来ること、与えられている使命とは、一体何なのでしょうか。

 

日本だけは、絶対に、これらを招いた「偽り」を美化しても正当化してもいけないし、隠し続けてもいけないと、私はずっと思っています。

 

 

私がここで書いたことの真意が、少しでも正確に伝わり、

   どこかの誰かを守ることにつながっていくことを、本気で祈りつつ…

 

 

 

 


被災地への思いと今後の抱負を語った羽生選手と、朝日ビッグスポーツ賞受賞の場での羽生選手

2016-01-22 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

羽生選手が、 NHKの番組で現在の「被災地への思い」を語り、今後の抱負を語ったインタビュー動画が出ています。 

こちら → http://www.dailymotion.com/video/x3mke7p_%E3%81%A6%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%95-160115_sport

 

 「僕の中では、皆さんと同じ地震を経験した一人の人間として、この震災というものに携わっていきたいと思っていますし、…」(以下カット)

「自分の演技を観た時の、その気持ちというものを、皆さんの中に、少しでも、自分が生きている証じゃないけれども、そういうものを残せて… 残せるような演技が出来たらいいなと思いました。」

「羽生結弦という存在として、一人の人間として、その被災地の…被災地…というか、なんというかな、本当に、まあ、あの地震を経験したからこそ、多分僕たちはずっと考え続けなければいけないものだと思うので、一番被害の大きな地域の近くにいた人間だからこそ、出来る演技があると思います。 その演技をして、また、それが皆さんの心に残ればな、という風に思います。」

「まだまだ進化すべきところ…まだ、まだまだ、本当に尊敬する先輩、または後輩を含め、様々なスケーターが沢山いらっしゃるので、僕も一生懸命、これからも進化していきたいと思っています。」

 

また、朝日ビッグスポーツ賞を受賞したことから、野球の(日本ハム)大谷翔平投手とお話しし、190センチ以上ある彼の横で、「自分はこんなに小さかったんだ」(笑)とコメントしています。

確かに羽生選手がとても小さく見えますね。(笑)

http://www.dailymotion.com/video/x3mjw0j_160115-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E8%B3%9E_sport

 

一方で、体操の内村選手とも並び、羽生選手から質問攻めにしたそうですが、(笑)

こちらは、内村選手と並んだ羽生選手が、逆に大きく見えます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160116-00000003-spnannex-base

 

体操選手は小さいほうが有利とか、逆に体操をずっとやっていると背が伸びないなどとも言われますが、 

色んな種目に適した体格や特徴というのがあるのだなというのが、よくわかる、

活躍中のアスリートのたちの集まった授賞式でした。

自分に備わっているどんな特徴も、決して卑下することなく、むしろそれを活かせる分野で活躍できると、きっと多くの人は幸せになれるのでしょうね!

 

 

こちらは、ニューイヤー・オン・アイス についてのニュース動画。

http://www.dailymotion.com/video/x3myvtz_160118-%E6%96%B04%E5%9B%9E%E8%BB%A2%E3%81%B8-%E7%8B%AC%E5%8D%A0%E5%AF%86%E7%9D%80_sport

以下、羽生選手のコメントです。

「自分の演技を観て、皆さんが、何かを思い出すきっかけになったり、またはその、何かを始めるきっかけになったり、そういうものになれたらいいなと思いました。」

 

「4回転ループを決められたことですし、しっかりこの日を忘れないようにして、様々な思いを胸に、頑張っていけたらなと思っています。」

「みんなに追いつかれない程度に、どんどん進化していって、自分を信じたうえで、認めたうえで、何が足りないのか、何を超えていかなくてはいけないのか、そういうことを常に見つめていきたいなと思います。」

「精神面であったり、体力面であったり、技術面だったり、全てにおいて進化しなければ、それは進化とは言えないと思うので、ああ、また一皮むけたな、二皮むけたな、と思えるようなスケートができればと思います。」

 ・・・楽しみにしていたいと思います!(笑)

 

 

こちらは、その舞台裏の動画ですが、4分前後のところで、4回転ループのひたすら繰り返し再生がされていて、しかも角度の違う映像を繰り返し流してくれています。 「ループ」って、どんなの?!というのを確認したい方には、おススメです。 

http://www.dailymotion.com/video/x3n2ik7_160118-nyoi-%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E3%81%AB%E6%BD%9C%E5%85%A5_sport

 

 

次の動画でも、羽生選手が、4回転ループを最後に決めましたけど、コメントで次のように語ってくれています。

http://www.dailymotion.com/video/x3nitlm_20160121-2016%E5%B9%B4%E3%81%AE%E9%8D%B5%E3%81%AF_sport

「(4回転)ループに関しては、まだまだプログラムに入れられる程度の確率ではないと思うので、

もうとにかくこれから、さらに練習していくのみだな、と思います。」

 

・・・ ファンは、静かに待っていたいと思います!(笑) (←静かに見えない)

 

 

さて、この曲の元のゲーム、タイムトラベラーというゲームが、本当は一体どういう内容なのか、ちょっと考えてみたいです。

Wikipediaによれば、次のようになっています。 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BA 

 

「2013年4月。東京の上空に突如現れた大穴。後に「ロストホール」と呼ばれるその穴は発生直後に東京に甚大な被害を与えた。

それから18年後の2031年4月某日、驚異的なスピードで復興を遂げた東京。

14時、刑事の神谷壮馬は妻と子を誘拐した犯人の指示に従い渋谷の街を走り回っていた。

同刻、テレビ局「テレビファイブ」ではアナウンサー伏見雛は自分の仕事の行く末で悩んでいた。 物語はここからはじまる…」

 

うーん…

震災? 阪神・淡路?

舞台は渋谷だそうだし、上空に現れた「大穴」が東京に甚大な被害を与えた、となっています。

読むかぎり、とてもじゃないけど、震災のような「天災」には見えないです。 

むしろ、「人災」の類しか、私にはイメージできません。 歌詞から聞いても、私には「人災」のイメージです。

 

 

このゲームは、発売されたのが、東日本大震災の1年後の「2012年」だけど、このゲームの舞台の「大災害」の日時の設定は2013年になっていて、

しかも、場所はなぜか東京です。 

 

別に、ゲームの歌ならゲームの世界の歌として、そのように伝えられていれば、特に問題はありません。

その後は好き嫌いの問題で、「私は好きじゃない」となったら、それでおしまいなだけです。

 

でもなぜか、この曲が阪神大震災をテーマに歌っている~ などという宣伝がついて回るようになりました。

実は、羽生選手はそんなことは一度も言ったことがなかったのに。 

 

事実、2014年の9月に発行された、「World Figure Skating」という雑誌の中で、羽生選手は、このプログラムと曲について、次のように語っていました。

 

「ぼくそのゲームをプレイさせてもらっているんです。だから曲が入ってくる。

なんていうのかな、次元の狭間、時間の端っこにずっと立たされて、さまよっている感じ。

自分ができることは、世界を救うことだから、この間違った世界を守り、変えたいんだ、というような内容の曲。

英語の歌詞だから日本語ほどストレートには入ってこないけど…(以下略)」

 

完全に、ゲームの歌として解説されています。 空想世界の話として。 

闘うんでしょうね、何かと。

 

でも、どこにも、大震災のイメージはない。 

人が死んだイメージはわかるけど、そもそも天災がきっかけだというイメージが、この英語歌詞にはないです。

 

阪神大震災になくて、東日本大震災にあったものーーーー

それは、今も多くの人を苦しめ、おそらく日本を今後ずっと苦しめる可能性さえ持つ、「福島の原子力発電所の連続爆発事故」です。

そしてこの英語の歌詞は、私にはむしろこの人災のイメージそのものです。  

あと、戦時中の原爆投下や、テロのイメージ。

舞台が東京だというのも、不気味です。 …ゲームの設定ならわかりますが。

 

上の「ゲームのあらすじ紹介」を見れば、私の「歌詞から受ける」イメージは、基本的に間違っていないだろうと思います。

 

このゲームの「コンテンツ」も、上のHPでは、「犯罪」になっています。  

情報によれば、最初は、アドベンチャーゲームということになっていたようですし、

羽生選手自身は、今まで一度も、阪神大震災の~なんて言うことを語ったことは、なかったと思います。

ゲームをやっているのなら、それはよく解っていたのだろうから、当たり前なんでしょう。

 

これがなぜか、阪神大震災の「追悼」みたいに扱われて羽生ファンの間に広げられることは、私の感覚では、ちょっと… 

 

阪神大震災が、人工的に引き起こされたものだという、陰謀説に立っているというのなら、少しは理解できますが。

宣伝の仕方が、完全に「震災を利用」「ごり押し」と言われてしまっても、仕方がないのではないかと、今では率直にそう思います。

 

実際、作り手がイメージしていたとしても、それが曲の歌詞から聞き手に伝わってこなければ、何の意味もありません。

 

阪神大震災を思い、励ます意味や、何かの思いを込めて演技すること自体は、なんの問題もないでしょう。

阪神大震災を経験された方々は、東日本大震災の時、率先して人を助けようと意識して動いた人が多かったように、私の印象には残っています。

震災の日に思いを寄せてコメントするのも、いいと思います。

ただ、羽生選手はあの時、まだ生まれたての赤ちゃんで、何の責任も関係もなかったということは、確かなわけですが。

 

別に、他の曲であっても、阪神大震災のことを思いながら滑るのは、羽生選手なら可能だろうと思います。

羽生選手が本気で心を込めたなら、どんな演技だって凄くなるよ、と、私は言いたい。

 

この曲の歌詞を読む限り、ただの空想世界の話でしかないか、もし現実世界だとするのなら、一部の、非常に重い歴史的事実を背負う人たちにとって、かなり残酷な話になっていきます。

だから、私はちょっと怒っています。

 

そして、私が当初から強く疑問に思っていたのは、次の点です。

「この間違った世界を守り、変えたいんだ」という内容なのだ、と、羽生選手は最初の頃、雑誌で語っていました。

しかし、英語の歌詞に、そのような「変えたい」という言葉やニュアンスは、全く見当たりません。

少なくとも、羽生選手の演技で使っている英語の歌詞の範囲では。

 

 

羽生選手が、「英語の歌詞だから日本語ほどストレートには入ってこないけど…」と語ってくれていた感性は、実は正しいと思います。

当初、この英語の歌詞は、サラさんが羽生選手のために英訳した、などと宣伝されていたと記憶しています。

…羽生選手のために,この英語の歌詞へと変わったというのなら、私にはむしろ完全に理解不能です。

羽生選手の語っていたイメージとは、かなり違うから。 

これも、宣伝のための後付けだったのでしょうか?

最初から、ゲームの世界観で作られただけだよ、というのなら、まだわかりますが。

 

私は日本語の歌詞を全ては知らないけど、羽生選手の上の言葉を読む限り、それを信じるならば、この歌詞の英語と日本語は、どうも違うようで、しかも、ただ違うのではなく、最終的なところが、正反対なのではないかという印象さえあります。 

それも、私から見ると、「一番肝心なところが」です。

 もしこの歌詞が、最後に、羽生選手が言っているみたいに、「これを変えたいんだ」で結ばれていたら、印象はまたかなり変わったでしょう。(でも、そうなったら、阪神大震災のイメージはますます遠くなります。)

でも、英語の歌詞は、「この偽りを守る」ところで終わっていて、「間違った世界を… 変えたいんだ」なんていう正義感な内容は、どこにも入っていません。

しかも、「この嘘を守り」「黙って降伏し、この世を去る」とまで歌われていて、偽りへの完全降伏の歌詞となっています。

 

「偽りの世界」「一瞬で消えた命」 のイメージで始まり、「その嘘を守り」「黙って降伏し、この世を去る」と続いていき、それを美しく歌う歌。

 

残念ながら私には、もうこの部分だけでも、歌詞からは、強い違和感しか感じません。 日本人として。

そういう人間もいるということ。

私と同じ感覚の人たちは、一定数いるだろうと思っています。

その理由を、別のページで詳しく書きたいと思います。

 

 

演技自体は、悪くなかったです。 昨年より、断然良かった。

一つ一つの技も正確だし、非常に力強くなったし、

私が問題視している「歌詞」に、完全に「勝った」ようにも見えました。

恐らく、羽生選手自身はその「英語の歌詞通り」のイメージでは滑っていないように「私には」見えます。 (わかりませんけど。)

だけど、やはり「歌詞」が私にはアウトです。  

どこがどうアウトなのか、なぜアウトなのか、その詳しい理由を、次回書きます。

 

やはり、演技というのは、曲と演技とだけで、印象が決まるものだと思うから。

そこでだけ、表現されていき、そこでだけ判断され、評価されていくものだと思うから、です。

 

振付師の方には、選曲に、時には本当に注意していただきたいなと思っています。

 

「偽り」「嘘」と訳される(Lie)は重くて強い言葉で、英語では時に「悪魔」とほぼ同義の意味をもつ、と、私は書きました。

defend this lie は、「偽りを守る」ですけど、普通は、「嘘の正当化」を意味することが多いようです。

 

その「偽り」のせいで、作品イメージごとダメージをこうむったケースも過去にありましたよね。

高橋大輔選手の、ソチ五輪シーズンのショートプログラムの、悲劇の二の舞みたいなことに、もう誰もならないように…。

 

どんなに良い演技も、偽りの前では、この曲の日本語の冒頭の歌詞通り、「すべてが、偽りに包まれ、消えて」しまうことがあるからです。

 

 

 今週の月曜日は、アメリカでは、マルティン・ルーサー・キング Day (祝日)でした。 

最後に、彼の言葉を、ちょっとだけご紹介。

 

 

 

 


火のないところにドライアイス!羽生選手に仕掛けられた煙の演出と「闇」との闘い 

2016-01-13 | 管理人のひとり言

 

さて、新年早々、羽生選手に向けて投げつけられた、ガセネタ・ホラホラ(=嘘)爆弾。

基本は、「華麗にスルー、カレーにするー、たまにはシチューにするー」 ですけれども、

カメラの前でマイクを握って、羽生選手はきちんとコメントを出してくださったので、 

 

 「カレーにするー」はやめて、この具材を華麗に切り分けてみようかと思います!

 

…あんなことがあって、羽生選手がお正月から果たして笑えていたのかどうか、わかりませんけれども、

大晦日から約1週間ぶりに姿をテレビに見せてくれた羽生選手を見て私が最初に感じたのは、被災地のまだまだな現状を見たり、あの頃のことを思い出して感じる痛みだけが原因ではないと思われる…そんなお姿にも見え…

かなりショックを受けたのではないかということと、あまり気が休めなかったのではないか… ということが容易に想像され、あんなフザけた内容より、そちらのほうが私はむしろショックで、胸が痛くなりました。

 

「まだ結婚しない」のも、「いつか結婚する」のも、きっと羽生選手の中では、当たり前のことなのだろうとして、

 

やっと見つけました! 羽生選手が、会見で否定したという、その動画を! 

 

まずは羽生選手本人の会見での言葉を、きちんと聞いてみましょう!  ↓

 

羽生選手の表情を見て何を感じるか、何を信じるか、は、見る人の判断次第ですが、

確かに「きっぱりと」否定して下さっていると、「私は」思います。

ファンがあれこれ言うより、ご本人の言葉が一番ですね! 

良かったと思いました!

 

記事によれば、そもそもこの手の質問はNGだったところを、羽生選手が自らマイクを要求して、

自分からわざわざ語ったのだとか。 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160108-00000133-nksports-spo&pos=1

 

そもそも、震災復興支援のための会見で、こんなことになっているのも気の毒ですが、

今まで、他のフィギュアスケート選手たちも、散々やられてきたことでもあるので、私はあまり驚きませんでした。

羽生選手がまだ高校生だった頃から、私は、「いつかこの高校絡みで、いやがらせ的スキャンダルが来そうだな」と、様々な理由から予想していましたので、そこも想定の範囲内。

 

どうやら信じちゃったという羽生ファンが大勢いたそうですが、「私がもし羽生選手の立場だったら」ですけど、

仕方ないとはいえ、そちらのほうが 羽生選手には気の毒なんじゃないかとも、思えるような内容でした。

 

 

 「僕自身、どうしてこうなったのかわからないですし、

根も葉もない、本当に何もない、

あの、火のないところに煙は立たないといいますけれども… 

火もないところなので、非常にビックリしています。」 

と、羽生選手は真摯な口調で、怒りを抑えながら語っています。

 

あまりにもくだらなすぎた内容だったのですが、「私の見解」で参考になるなら、ちょっとだけ。

 

まず、私自身は過去に、こういう、「火のないところに、ドライアイスでモクモクやられたり」、

あるいは、「単に勘違い」されたことから、尾ひれや背びれがついて、どんどん様変わりして別物になること、等、過去に何度も経験済みです。

 

ドライアイスは、燃えているどころか、実際には冷えすぎて凍り付いているわけですが、

水をかけてモクモクやって、「火事だ~!」と誰かが騒げば、信じる人たちもそれなりに出てきます。

私の周囲の人たちを見てきても、「火のないところに煙を演出された」ことのある人は、かなりいるのが現実だと思います。

 

「火のないところにドライアイスをもってきて、『火事だ~!煙だ!』ってわざと騒ぐ人」 

「ドライアイスでの凍傷と知っていながら、『火遊びによる火傷だ~!間違いない! 』などと、嘘を流す人」等、意図的なものはもちろんですが、中には、

「蜃気楼を見て、蜃気楼だと気づかず、『 あ!水たまりだ! 』と叫ぶ、特に悪意も作為もないけど、単純に勘違いをして、伝えて広げてしまう人等、それはもう、世の中にはいろいろいらっしゃいます。

 

 

一般人でさえ、そういうことは山のように起きるのだから、まして、有名になって、周囲に色んな複雑な利害が絡んで来たら、それはもう当然色々起こるでしょう。

それを仕掛ける側の事情や理由も、様々なものとなると思います。

 

今回の報道の媒体や、報道のされ方、ネット上での誘導のされ方、タイミングで、色々と思うことがありました。

なぜかオリコン芸能ニュースがやたらと「羽生選手、結婚確定!」みたいに報道したい様子で、カットのされ方や宣伝の仕方がいかにもでしたけれども、それを見れば、だいたい理由も想像できます。

アイドルよりも、アスリートに人気が出ちゃうと、困る世界もあるということでしょうか。

境界線は、超えないほうが良いでしょうね。 いらない敵を増やし、余計な攻撃をも受けてしまいますから。

 

また、私のブログでは、ちょうど大晦日の数日前、全日本選手権の最中から、夏の頃の羽生選手の結婚発言についてのページのアクセス数が、やたらと急上昇していました。

(なぜ今これ?変だな~)と最初は思いましたが、それがずっとお正月まで何日も続いていたので、(これは多分、何かあるな… )と思っていたので、色々と納得でした。

 

 

まず、最初にこの情報を出してきた、週刊誌。

こちらはかつて、どんな嫌味にも挑発的質問にも、笑顔でにこやかに辛抱強く対応してきた、あの浅田真央選手さえをも、

「へー、週刊誌って、嘘を書いちゃってもいいんだ・・・」

と、静かな表情の中にも、本気の怒りを込めてハッキリと否定した会見をさせたほどの、前科のあるところです。

私はそれを見たとき、あの穏やかで忍耐強い浅田真央選手をこんな風にまで怒らせるって、一体どこまで嘘だらけだったのかしら?!って本当に驚いたものです。

 

今回の文章も、羽生選手の拠点が、カナダ・バンクーバーなどとなっていて、(本当はトロント)

バンクーバーはソチ五輪の前回の五輪開催地ですから、すぐに間違いと気づけるように書かれている。

これは、日本だと「羽生選手の故郷、大阪では~」とか、「羽生選手の出身地の沖縄では…」みたいに書かれているくらいの大きなミスです。

それをわざわざやっているのだから、「茶番クーバー」などと揶揄された言葉がありましたけど、だからこそ、わざわざここで、「はい!これから書く内容は、茶番でーす!」と宣言してくれているようなもの。

 

他にも言葉遊びのようなものや、色々と矛盾だらけの、苦しい無理やりな文章で、

読んでみれば、あの紅白でも歌われていた、

「女々しくて女々してく女々しくて~!つらいよ~おおお~~~!!」♪  ていう歌をすぐに連想させる内容になっていて、

羽生選手が審査員をやった紅白を見たであろう、「羽生ファン全体」をおちょくっているか、からかっているかの如くで、失笑モノの内容でした。

記事の内容が、本当か嘘か、間違いがあるかどうか、なんていう以前の問題です。 

 

で、この歌ですぐに連想されるのは、歌っていた、ゴールデンボンバーというグループの名前です。

いいですか? ゴールデン(Golden)ボンバー(Bomber) (本当の発音はちょっと違うけど)ですよ?

bomber は、爆撃機、とか、爆撃犯とかの意味ですけど、なるほど、特に今季、ゴールデンカラーに強いこだわりを見せている、金メダリストの羽生選手やそのファンを、BOMB!とやりたい方々が仕掛け人だということを、暗に暴露して楽しんでいるような、非常にフザけた記事だな、と私は理解しました。

 

この書き手によれば、きっと西暦2000年(ミレニアム)の年に付き合っていたカップルたちは、「世紀を超えた『千年愛』!」とか表現されちゃうことでしょう。 

他にも指摘したい点は、もう山ほどありましたけど、あまりにアホらしいのでやめておきます。

 

最後は、村上選手と付き合っていただの別れただのと。 

今までのお二人の発言を見てきて、その様子や態度をずっと見てきていたら、これはもう… (苦笑)

村上選手と羽生選手は、確かに仲は良いし、非常に率直になんでも言いあう間柄みたいですけど、村上選手は勝手にふられたことにされ、そのせいで不調だなどと決めつけられて、羽生選手だけでなく、村上選手にも相当、気の毒極まりない内容でした。

最近、羽生選手はあらゆる選手や、色んなものでこのような「宣伝の踏み台」にばかりされていますけど、本当に大変ですね。

 

羽生ファンが出来ることは、こういうことを書く雑誌等、

「ガセ文」を出したところの名前を覚えておいて、「ふっ…バーイ!」と、不買(ふばい)を実行することでしょうか。

 

 

ただ、同時に、一つ言えることがあるのは、

羽生ファンは、羽生選手を一人の人間として、人生における選択の自由もあり、色々な感情を感じる21歳の人間だという「当たり前のこと」を認めていないと危険だろう、ということです。

 

2014年の中国杯の頃からなのですが、ちょっと狂信的で過激な脅しのようなコメントが入ることがありました。(もちろん、アンチがやっている可能性もあるし、そういったものは公開していません。)

マンガや空想世界のような二次元のキャラ扱いだったり、神だと騒ぐ人もいたり、本気ではない分にはまだマシですけど、中には本当に極端な人もいて、上に書いたような人の他に、

「彼は救世主(メシア)です」とかいう、およそ日本だけにしか通用しないような、空想マンガやアニメか何かと現実世界を混同したような人までたまにいたりするのですが、

これは、羽生選手が世界で活躍していればいるほど、同じ日本人としてはかなり恥ずかしいことです。

羽生選手はもちろん、「被災地を支援する」「今の日本の状況を変える」ようなすごい大活躍を見せているし、大きな影響力をもっているので、そういうことは彼に与えられている使命の一つなのだろうと私も思っています。

 

でも、だからといって、「羽生選手が 救世主(=メシア、メサイア、キリスト)」などと、誰かがたとえ冗談でも言い出すと、それはもう大変なことです。

 定義が滅茶苦茶になっている日本のマンガやアニメや小説の世界に影響された人なのかもしれませんし、自分がキリストだなどと主張したり、自分は同列の存在だなどと主張する教祖のいるような新興宗教(注:これらは決してキリスト教ではありません)の数々に影響されたりしたのかもしれませんけれども

「自分が救世主」とか、「知り合いが救世主」などと言い出したら、普通の外国人がそれを聞いたら、間違いなく「狂っている」「危険だ」と思われるか、もしくは、完全に嘲笑されてしまうでしょう。

 

(日本では、他にも、世界では非常に有名な『「キリスト教」を勝手に名乗る新興宗教』であって、献血を禁止したり、そもそもイエス=キリストを神だと認めていないので根本が違い、名乗る資格さえないはずにも関わらず、なぜか堂々とキリスト教やクリスチャンを名乗って、活発に活動しているような、紛らわしい団体がいます。別の名前で堂々と名乗れば良いのに、なぜ彼らはそのような詐欺的なことをわざとするのでしょうか。

それを、キリスト教だと思ってしまっている人が大勢出てしまっているような国ですから、仕方がないのかもしれませんが、それも誤解なきようお願いしたいです。(私が何か書くと、この団体は活発に活動し出すようですが、私は彼らとは一切、何の関係もありません。) 

 

 

新約聖書に、「終末の世界のしるし(徴)」として、次のようにイエス=キリストが答えた、と書かれています。

『 イエスはお答えになった。

「人に惑わされないように気をつけなさい。 わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがメシアだ』と言って、多くの人を惑わすだろう。」   』

(マタイによる福音書24章4~5節 新約聖書:新共同訳より)

 

 

私がこのブログのタイトルに、「絶賛応援」と堂々と書いているのは、それまでに見てきて感じ取った、

羽生選手の自己内省能力や自己分析能力が非常に高く、何かを間違ったり失敗したりしたとしても、それをすぐに修正する素直さや正直さ、冷静さや謙虚さ、そして実行力があるところ、さらにそれを徹底的に行っていて、いつも前を向いていくところなどをものすごく評価して、そこを信頼しているからこそ、遠慮なく書いている言葉です。

 

どんなにすごい天才でも、間違えることや、色んな感情を持つことさえ認めてもらえない、なんてなると、

「人間でいるな!」って、ファンから羽生選手に勝手に言っているようなものだと私には思えますので、ちょっと怖いですね。

 

 ただ、今シーズン羽生選手は、闇の「見えない敵」の、強大なものを相手にしてしまっていますので、わざわざ「敵が喜ぶ」ようなことをしたり、「敵の攻撃を招く」ようなきっかけを作るようなことはしないように、十分に注意した方が良いだろうと、私は思っていますけど…。

 

「身を慎んで目を覚ましていなさい。 あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。」

(ぺトロの手紙 第一 5章8節  新約聖書:新共同訳より)

 

「偽りを捨て、それぞれ隣人に対して真実を語りなさい。 (略)

怒ることがあっても、罪を犯してはなりません。

日が暮れるまで怒ったままでいてはいけません。悪魔にすきを与えてはなりません。」

(エフェソの信徒への手紙 4章25~26節)

 

 

悪魔(サタン)の語源は、「(神に)敵対する者」とか、「中傷する者」という意味です。

そして、悪魔の正体は、「偽りの父」(ヨハネによる福音書8章44節)であり、

「巨大な竜、年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるもの、全人類を惑わす者」 (ヨハネの黙示録 12章9節) だと書かれています。

 

 

 

今回、羽生選手にとって良かったな~と私が思ったのは、こういうことを過去に散々やられたことのある、浅田真央選手や、プルシェンコ選手たちと一緒にショーが出来ていること。

きっと、励ましてくださったのではないかと思います!

(NHK杯のスペシャルエキシビションは、豪華なメンバーによる、とても素晴らしい内容でした。別のページにUPします。)

 

では、憧れだったプルシェンコ選手が、羽生選手のグランプリ・ファイナルでの偉業を大いに喜び、絶賛している動画をどうぞ。 ↓

デイリーモーション動画↓ 

http://www.dailymotion.com/video/x3lo6qo_160110-%E7%9A%87%E5%B8%9Dp%E3%81%95%E3%81%BE-%E5%BD%BC-%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B_sport

 

う~ん、すごい褒め言葉ですね。 スピンもジャンプも、自分より上手い、とまで言われています。

羽生選手は、憧れの存在にこんな風に言ってもらえて、本当に幸せですね!

「違う惑星から来た…」発言は、かつてプルシェンコ選手も、「宇宙人」だのなんだのと散々騒がれたことを思えば、「あなたもそうだったでしょ!」と、大いに笑うべきところですけれども!

あるいは、プルシェンコ選手がそもそも宇宙人だったなら、羽生選手は違う惑星=地球人で問題なし? (笑)

 

 

こちらは、私が最も好きな3人、このブログでも一番載せてきた、羽生選手、プルシェンコ選手、浅田真央選手の、3人の天才選手による、贅沢な3ショット・インタビューです!!

 

こちらでも、プルシェンコ選手は真ん中に座って、両側のお二人を絶賛して下さっています。

羽生選手は、「今ではユヅルは僕のヒーローだ」と、目の前で言われたのは初めてだと言って恐縮していますけど、本当に嬉しいでしょうね。 

 

だけど、プルシェンコ選手の存在感たるや… 座っているだけでも凄いですね!

羽生選手には、身体を大事に、と強調はしつつも、「全種類の4回転を」期待され、「4回転アクセルも、たぶんユヅルが最初の人になるだろう」、と。

(私は、羽生選手はフリップよりアクセルが先だと思うのですけど、どうでしょう?)

「Beat Everybody! 」(全員を打ち負かせ!)などと羽生選手に言っているところが、さすがプルシェンコ選手。(笑)←でも、なぜかこれだけ翻訳されませんでしたね;配慮されたのでしょうか。

浅田選手には、「トリプルアクセルを2度跳べる!全てのコンビネーションジャンプもあなたならできる。あなたが(女子で)1番。 絶対に出来ると信じています!」 と、こちらもさすがは皇帝・プルシェンコ選手ならではの、全く躊躇なき大激励の言葉を下さっています。(笑) 

浅田選手が女子でベストで、1番凄い選手だと、プルシェンコ選手は二度ほど強調していますね。(これも宮原選手の立場を配慮されて訳されなかったと思われますが。)

羽生選手のジャンプのことは、「完全に完璧!」とまで、絶賛しています。 

 

 

個人的には、NHK杯スペシャルエキシビションでのプルシェンコ選手の演技は、も~う本当に素晴らしかったと思いました! (別ページでUPします。)

どんな曲調の演技でも、見ている間に楽しくなり、何だか知らないけど、ものすごくワクワクしてくるところが、プルシェンコ選手は本当に凄いです! 

 

 

 

 

羽生選手!

プルシェンコ選手にここまで褒められて喜ばれていれば、間違いなく元気出ただろうけど、(笑)

元気出して、GO GO!!

 

最後に、NHK杯スペシャルエキシビションでも大いに頑張ってくれた、羽生選手と浅田真央選手に、この言葉を贈りたいと思います。

 

 「 わたしたちは知っているのです。 

 苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。

 希望はわたしたちを欺くことがありません。」

 

(ローマの信徒への手紙 4章3~5節  新約聖書:新共同訳より)

 

 

 

 


2016年版・「はたちの献血」Love in Action キャンペーンと羽生選手CM&メイキング動画

2016-01-13 | 羽生結弦選手の出演CM

 

羽生選手が広告を務める、日本赤十字社の、

2016年版「はたちの献血」キャンペーン 「Love in Action」が始まりました!

 

1月1日から、2月29日まで、だそうです! 

 

日本赤十字社の、HPはこちら。→ http://ken-love.jp/hatachi/

見事なまでに、羽生選手だらけのHPです!  

羽生ファンは必見! 羽生ファンじゃなくても必見! (笑)

 

何でも、初めて献血される方を対象に、先着50000名(5万人)様に、

羽生選手のオリジナルクリアファイルをプレゼントだそう!!

 

…初めてじゃない人はもらえないのですか?!(汗) 

 

クリアファイルはどうやら、羽生選手の顔のアップで、「キミに救えるいのち」って書いてあるようです。

 

また、 はたちの献血サポーター検定というのを(HPで)やると、羽生選手のオリジナル待ち受け画面がもらえます。

 

献血自体は、16歳以上で、血液や健康状態に問題がなければ、出来ます。(断られる場合もあります。)

 

なぜ、いつも献血が必要なのか。の問いに、以下の答えが、上のHPに載っています。

「それは血液に有効期間があるから。

血液製剤の有効期間は、赤血球で21日間、血小板では4日間しかありません。
また種類によっては短期間に何度も献血することはできません。

例えば、400mL全血献血の場合、次に400mL全血献血をできるのは、

男性で12週間後、女性では16週間後。


継続的に献血に協力していただくことがとても大切なのです。」

 

 

血の気の多いあなたは、GO! GO!

健康なあなたも、GO! GO! 

 

献血できる場所は、次のページから探してください。 → http://www.jrc.or.jp/donation/

 

 

CM、60秒バージョン動画です。

 

公式メイキング動画です。

 

 

ラジオCM,20秒バージョンの公式動画です。 音声だけですけど、これはなかなか良いですね!

 

 

CM, 30秒バージョン公式動画です。

 

CM, 15秒バージョン公式動画です。

 

 

 

  

 

 

輸血を必要としている女の子が、可愛い声で、「負けない」って語ってくれているこのCM… 

 

羽生選手も、色々なことに、負けないで GO GO!(笑)

 

 

最後に、おまけのご紹介。

東京六本木の屋外アイススケートリンクのオープンセレモニーがあったそう。

「三井不動産 Ice Rink in Tokyo Midtown」で、期間限定のリンク。

都内最大級の840平方メートル。営業は、1月6日から3月6日まで。

営業時間は午前11時から午後10時。だそうです。

荒川静香さんと鈴木明子さんが、羽生選手の今の頑張りを絶賛してくれています!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160106-00000009-mantan-ent

 

 

 


羽生選手の「2014年・中国杯事故」の残した教訓~脳震盪の最前線・アメリカの現状と真実~

2016-01-06 | フィギュアスケート全般について

 2015年12月19日掲載・  2016年 1月6日 コメント返信で再UP

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羽生ファンにとって、グランプリシリーズの記憶で避けて通れないもの、それは、2014年の中国杯の事故です。

なかなか多くのマスコミでは報道されなかったものの、羽生選手本人は、中国杯で体験した脳震盪のリスクを、体験者として伝え、スポーツ界全体に貢献していきたいとの希望をもつようになったようで、最近、時々表明してくれるようになっていたのですが、これをきちんと報道してくれるのは、本当に一部の、脳震盪のリスクをよくわかっているであろう、スポーツ全体を扱うような媒体限定でした。

しかし、羽生選手の袴姿の写真が載った「家庭画報」で、羽生選手がこのことを通して、「使命を頂けた」と受け止めて、脳震盪のリスクについて将来的に訴えていくつもりであることが、明確に表明されていましたので、私個人は、そのことを大変うれしく思います。

以下、載っていた羽生選手の言葉です。

 

「6分間練習は、自分の調整を優先しなければならない時間なんですよね。

中国杯での衝突は、そういった緊張感、不安感の中で起きた事故だと思います。

でも、やはりあの衝突事故は自分でよかったと今は思います。

もちろん、自分の体は怪我をしたし、家族や周りのかたがたにはすごく迷惑をかけましたが、

僕という存在に起きたことで、その危険性を世界に発信し、議論するきっかけになったとも思うんですよね。

また新たな使命をいただけたなと、感じてもいます。」 (家庭画報2016年1月号より)

 

羽生選手の言動は、その考え方がやや欧米的であるがゆえに、一部の人からは、時にちょっと誤解を招いてしまうことがありますが、「皆様が思う以上に、自分の責任だ」などとも何度も言っていましたし、(私は決してそうは思いませんが)

基本的に自分の身に起こることを全部真っすぐに受け止めて、

「反省はしても、決して後ろ向きに後悔はしない」「誰かを責めるくらいなら、その結果責任をも自分で担う」という姿勢が一貫されているように思うので、

誰かを責めるのではなく、誰かに責任を要求するのでもなく、起こった出来事、結果をもすべて感謝して受け止めて、すべて自分で担って前を向いていこうという意欲が表れている言葉だと思います。

最初の2文は恐らく、この事故が、「意図的に引き起こされたものだ」との疑いを持った人々がいたために、そのことへの反論というか、配慮して発言した言葉なのだろうと思います。(私個人は、あれが意図的になされた事故だなどとは、全く思っていません。それこそ双方に死のリスクを生じさせるので、アスリートとしてあり得ません。)

 

 (これを言っている映像はないのですが、今まで他のところでなされてきた羽生選手の言動と合致しているし、言い回しも非常に羽生選手らしいもので違和感もないので、ご本人の言葉が正確に報じられたものとして、私は受け止めさせて頂きます。)

 

KENJIの部屋の第4回で, 中国杯のことに触れていたのですが、そこで羽生選手は、アメリカのドクターから、「英語で100から7を引いた数を順に数えろ」、と問われたのに、パニックで答えられなかったけれども、「意識はあるから大丈夫だ」と自らがドクターに語ったら、アメリカのドクターはそれで出場にゴーサインを出した、と答えていました。 

もともと、この診断に費やした時間が短すぎることから、きちんと診断したのかが疑問視されていましたけれども、これを聞いて、アメリカのドクターとやらの診断のいい加減さというか、無責任さについてはもう、「論外」だったと私は思いました。 

アメリカだったら、本当に訴訟にできるケースだと思います。

アメリカで、フィギュアスケートを放送する放送局NBCは、当時、中国杯での羽生選手の衝突シーンもその後の経過も、キスアンドクライも、得点発表の時の映像さえも、一切何も放送しませんでした。 得点だけを口頭で伝えて、次の選手の映像に移ってしまいました。

放送したら、日本以上に猛抗議が来た可能性が高く、それを許可したのがアメリカのドクターだなどと知れたら、大変でしょうから、流せなかった、流さなかったのも当然ですね。

世間へ与えるマイナスの影響力も考えたでしょうし、自国に追及される責任を回避する目的もあったかと思います。

 

 

アメリカは現在、こういうスポーツ事故の過去の甘い対応の結果、脳震盪になった人たちからの訴訟だらけです。(このことは、下のほうで動画で紹介します。)

そもそも、アメリカは訴訟大国でもあるので、普段から人々は責任を明確に線引きしている国だと言え、自分にいかにして不要な責任から逃れられるか、そういった責任回避の術において、非常に訓練されて長けている国だと私は思います。

そのため、現在ではものすごく慎重に判断して、高いリスクの責任をドクターも取らないで済むように厳しめに判断するはずですが、羽生選手は、なぜかそのように扱われませんでした。

 

そもそも、本当にドクターたちがこれらの診断に責任を取ろうと思っていたのなら、羽生選手の拠点があり、コーチの出身国でもある「カナダ」のドクターが真っ先に羽生選手を見るべきだったと、私は思っています。

そうしたら、万が一の時に、きちんと責任を追及でき、補償もされ得るからです。 それでこそ、本当に安全かどうかがわかります。

国境を越えて責任を追及するのは法律上煩雑でとても大変になるので、うやむやにされやすいですし、仮に後遺症被害が出て責任の追及のために訴訟になっても、費用ばかりが莫大にかかった挙句、訴訟で敗北しやすいです。 結果、多大な犠牲を払って、ただの泣き寝入りとなって終わってしまいます。

でも、この中国杯の時、カナダのドクターは、なぜか中国のハンヤン選手を診察し、カナダを拠点にしている羽生選手を、なぜかアメリカのドクターが診察しました。

これを聞いただけで、普通に知識があれば、「ああ、ドクターに責任を取らせる気がないんだな」と、普通の人は思うでしょう。

 

カナダのドクターが中国のハンヤン選手にこの時に下した診断は、結果的にはミスで、中国のハンヤン選手は、本当は脳震盪を起こしていたと、後から中国のドクターによって最終診断がなされました。 本当なら、恐ろしいことです。 これがもし羽生選手だったら、日本はどうしたでしょうか。

 

私は昨シーズン、既に心身ともにズタズタな羽生選手にさらにショックを与えて追い詰めるだけだったり、多方面をかばおうと気丈にふるまっていた羽生選手の立場を、必要以上に追い込むのは嫌だったので、とても悩みましたが、これらをあえて書きませんでした。 他にも、私を激怒させた、羽生選手が守られていないことの証拠となる情報があったのですが、立場を考えて、それもあえてここでは書きません。

羽生選手は賢いので、自分で本気で調べれば、本来は何が正しい対応だったのか、すぐに分かることだとも思ったからです。

 

 

フィギュアスケート界で、今現在、実際に脳震盪で苦しんで欠場している選手たちがいます。

やはり、うやむやにされてはいけないことなのだと、思います。

 

 個人的に思っていたのは、2014年当時、「五輪王者」であり「3冠王者」でもあった世界ランキング1位の羽生選手が、こういう目にあったことには大きな意味があり、認識の甘かったフィギュアスケート界への、未来に対する重大なる警告であっただろうと思っています。

 

どんな事情があろうとも、あの時、羽生選手は「19歳」であり、「未成年」でした。

守るべき責任は、周囲の大人にあります。

 

未来ある子供たちへ、もし同様な甘い対応を繰り返していれば、いつか必ず、犠牲者が出ます。

私は、そういったことが、羽生選手をきっかけに起こってほしくはないのです。

羽生選手に憧れてマネして、「あのくらい大丈夫!」と思い込んだ子供が、いつの日か、取り返しのつかない後遺症に悩まされたとしたら、羽生選手を応援した結果に起きたこととして、こんなに悲しいことはありません。 

 

 

2014年時点で、アメリカの「脳震盪」リスクの認識は、日本よりも進んでいて、訴訟大国でもあるアメリカでは、すでにスポーツ事故を甘く見た結果の脳震盪に絡んだ訴訟だらけになっていたのです。 

ですから、アメリカでは、公立学校でも、ほんのちょっと頭を軽く打っただけでも、「あなたのお子さんは今日頭を打ちましたので、24時間は安静にしていてください。安静にしていても、ちょっとでも異変が見られたら、直ちに医者に行ってください。これを守らなかった場合、どのような(後遺障害の)結果を招いても、こちらは一切責任を負いませんので、よろしく。」というような手紙が直ちに親に来ます。

それが実態です。

 

この記事のタイトルには「最前線」とは書いたものの、これからご紹介するのは「2012年のアメリカの実情」を特集した、NHKの番組であり、既に3年も前のもので、もはや全然最前線ではありません。(苦笑)

2014年時点で、羽生選手を診察したはずのアメリカのドクターの出身国”アメリカ”が、「脳震盪」に対して、どんな態度をとっている国で在り、どれほど敏感であり、どのような状態だったのかを知っておくことは、フィギュアスケートファン、または羽生ファンなら、とても意味のあることだと私は思いますので、ご紹介します。

 アメリカの脳震盪問題の最前線を扱った、日本のNHK番組の動画で、2012年のものです。

できれば、全ての人に見て頂きたいですね。  15分程度です。 後半が特に重要です。

 

 

全米で、後遺症により400人以上が訴訟を起こしているという、大変な実態。

ライステッド君の悲劇、彼の脳震盪への警鐘活動により、「ライステッド法」が成立し、教育現場でも非常に慎重になっています。

最初の24時間が最も重要です。 

アメリカンフットボールだけでなく、サッカーや陸上などでも、脳震盪が疑われる生徒がいれば、試合や練習を中止させます。」

 

9分30秒から、日本の脳神経外科の権威の先生が、スポーツの現場における注意を呼びかけています。

競技中に、選手が脳震盪を起こしたかどうか、その場で診断するためのシート。 

国際競技団体が作った、とのことです。

ここでは、24項目があって、一つでも当てはまれば、「脳震盪の疑いあり」だと言っています。

その中に、「いつもより感情的」「感情的になりやすい」というのがあります。 

あの時の羽生選手の様子を見て、そう感じなかった関係者、観客や視聴者がいるのかどうか、私には大いに疑問です。

 

 

 こちらは、その、日本ラグビー協会が出している、非常に詳細にまでわたった説明と警告、啓蒙の動画。

約30分あり、ちょっと長いですが、わかりやすいです。

安全が確保されていなければ、ラグビーを楽しむことはできない」と、安全を第一にしています。

安全が確保されていなければ、フィギュアスケートも楽しむことはできません。

 

 

「安全推進講習会2012ラグビーの脳震盪」

 

 非常に詳しく解説されています。 難しさについていけるかたは、ご覧ください。 ↑

7分20秒過ぎに、「決して脳震盪の診断を、厳密にする必要はありません。つまり、脳震盪を厳密に考えるのではなく、より広く安全性を求められることになります。(中略) つまり、一番大切なものが、安全性の確保なのであり、その試合の勝敗ではありません。」 と語られています。

勝敗を第一にするとき、いつか誰かに、死を招く危険性があるからです。

その人の実績や利益、勝敗、名誉、関係者の利益、などよりも、「誰にも死を招かないようにする」そのことを最優先するためのルールなのです。

11分50秒過ぎに、「これらの中の一つでも該当する異常があれば、「脳震盪の疑い」だと判断され、プレーヤーは退場となります」と説明されています。 例外を認めません。

 

 

さて、こちらは、「全国柔道事故被害者の会」のホームページ。 → http://judojiko.net/news/1595.html

 

ここのページで、アメリカのホワイトハウスで開かれた、「脳震盪会議」のことを紹介しています。

http://abcnews.go.com/Politics/video/president-obama-delivers-remarks-kids-safe-sports-23913511

↑  上のリンクは、「脳震盪サミット」の様子をABCニュースが放送した映像。

このホワイトハウスでの「脳震盪会議」では、サッカーで活躍していたけれども、脳震盪を起こしたことのある少女が、その後、大きくなるにつれてさまざまな症状に苦しめられるようになってきたことを、大統領とみんなの前で証言している映像が出てきます。(英語です)

 

このようにして、アメリカでは、スポーツ事故や脳への衝撃と、その後の脳震盪のリスクについて、大々的に報道され、一般にも知られてきていました。

 

さらに、「全国柔道事故被害者の会」の、「脳震盪の怖さ――対応マニュアル」のページです。 → http://judojiko.net/news/1299.html

 

 

 日本スケート連盟は、羽生選手の昨年の中国杯の事故を受けて、医師の帯同を増やす決定をしました。 

良かったですね。

 

 

羽生選手の大事故を、フィギュアスケート界は、最後の教訓としてほしいです。

羽生選手にあこがれて、模範にしたり真似したりした子が、手遅れな事態に陥ったりしないうちに。

 

また、そのようなことが少しでも起きなくなるような環境を、そもそも整えていく必要があるでしょう。

6分間練習のあり方、人数の妥当性は、前からずっと疑問視されています。

ルールの変化や、ジャンプの進化、スピード評価の時代の変化に合わせて、きちんと本番で評価できるスケートの状態を練習できる環境を与えるべきだと思います。

 

羽生選手が、あの事故当時、ドクターに何を聞かれ、どのような経緯で出場に許可が出たのかを、「KENJIの部屋」で、たとえ一部でも正直に語ってくれて、本当に良かったと私は思っているし、そのことは本当に感謝しかないです。

 

今後、同じような事故が起こったり、同じような対応が繰り返されることが、決してありませんように…!!

そして、今後の羽生選手の身体が、守られていきますように。

 

あの事故が、どこかの誰かの命を、奪うことにつながっていくような結果を決して招かないよう… 

そして、羽生選手自身の体を、将来にわたって苦しめることに決してならないように、本気でお祈りしております。

 

 

あのような中、羽生選手の命が守られましたことを、ファンの一人として、神様に感謝したいと思います。

また、当初から、羽生選手の立場を考慮しつつも、問題点をハッキリと指摘して下さっていたプルシェンコ選手にも感謝します。

さらに、当時、このことの問題点をよくご存じで、この事態について問題提起したり、警鐘を鳴らしたり、応援メッセージや援護射撃をしてくださっていた、他選手のファンの方々や、他選手の応援ブログのブログ主様等が、私の知る限りでも、複数いらっしゃいました。

私が全然気づかないところにも、大勢いらっしゃったかもしれません。

その方々にも、心から感謝いたします。 

 

心強かったです。 ありがとうございました。

 

羽生選手は、羽生ファンからだけでなく、真剣に真実を見極めようとされておられる「フィギュアスケートファン全体」の中でも、守られているなと、私は感じています。

そのお一人お一人の、生命や健康への真摯な思いが、未来へと活かされますように。

 

昨年の一字に「生」を選び、今年の一字に「成」を選び、

このことを使命と受け止めてくれた前向きな羽生選手に、その思いを託しつつ…

 

羽生選手!  どうか無理なく、賢く、希望をもって歩んで下さいね!(笑)

 

 


2016年ご挨拶と、羽生選手絡みで嬉しかったいくつかの出来事

2016-01-05 | 管理人のひとり言

 

寒中お見舞い申し上げます。

2016年が、羽生選手にとっても、今これを読んで下さっている皆様にとっても、素晴らしい1年となりますように心よりお祈り申し上げます。

 

2016年を迎えられたこと、今日までこうして生かされてきていることを神様に感謝します。

 

昨年の秋以降、(疲れた疲れたー!疲れたよー!)と心の中で嘆いて叫ぶと、なぜだか羽生選手の広告が「どーん!」と目の前に登場するということが続いていました。

しかし、(羽生選手の広告、どこかにないかな?)と本気で探す時は、全く見つからないのです。 

まるで、そんなものはこの世になかったかの如く、全く見つけられませんでした。発見率、0%。(笑)

そんな年末の最後に、絶対に羽生選手の広告なんかあるわけないという場所で、(疲れた疲れた~!)と心の中で愚痴ってしまいました。

そうしたらなんとその直後に、私の人生で初めて、羽生選手以外の 「羽生さん」(はにゅうさん)という名字の方に、会ったのです!

ビックリして、「『はぶさん』じゃないのですか?」とわざわざ確認したけど、「いいえ。はにゅうです。」と言われました。(笑)

 こうして、年の最後に、たまたま会った「はにゅうさん」と、羽生選手についての話をすることになりました。

何でも、羽生選手が最近毎日活躍しているから、しょっちゅう名前のことを言われて大変だったそう。(笑)

その「はにゅうさん」とは、もう会うことは多分ないでしょうけれども、こうして、「心の中で嘆いたり愚痴ると、なぜか羽生さんに出会う」現象は、最後まで続いた、とんでもない2015年でした。

もう、何と言ってよいのか… あまりの出来事に、笑ってしまって、元気が出ましたけどね。  

本当に有り難いことです。

そして、こうも続くと、

(わかりました、疲れたと愚痴らず、羽生選手を見習って頑張ります!申し訳ございません!)としか祈れませんね。

他にも、昨年は、信じがたいほどの奇跡をいくつも体験させてもらった1年でした。

 

戦後70年となった昨年、思うことが本当に色々とありました。

 

自分の周りでも、悲しみも、喜びも、本当に沢山あった1年でしたけど、生きてきてよかったと心から思える、生かされてきたことの重みを感じる、そんな静かな感動のある、1年でした。

 

 羽生選手は、「日々自分を超える」ことを目標にしているらしいですが、私は「日々、一つでも確実に、自分に与えられた使命を少しでも全うする」を目標に、一歩一歩、歩んでいきたいと思います。

 この世での命尽きるその日まで、感謝して生きていきたいと、本当に思えた新年でした。

 

今年は今までになく猛烈に忙しくなると思いますが、「自分に出来る範囲で」、頑張りたいと思います!

 いつもたくさんの羽生選手の動画をUPして下さる動画主様にも、感謝します。

陰ながら、人知れず、祈り支えて下さっている皆様にも、心より感謝申し上げます。

 

 

さて、年末の紅白歌合戦。

私は多分初めて、「審査員と司会者を目当て」に、紅白を見たのですが…

いつもは、(紅白って、やたらと審査員が映るよね…)と思っていたほうだったのですが、

(こんなに審査員って映らなかったっけ…?)という感想を初めて持ちました。(笑)

 

羽生選手は、予想通りの羽織袴姿でしたけど、なぜか「富士額」のヘアスタイルでご登場!

思わず思い出しちゃった、夏のアイスショーの頃の、富士山ポーズ!

何でしょうこれは?!「初夢にはこの富士山(←羽生選手の額)を見てね?」というファンへのメッセージなの?!(←いや、普通にスタイリストがやっただけと思いますけど)

と、年末に大ウケしてしまった私でございました。

 

期待していたけど期待していなかったはずの、まさかの「舞台上での堂々と熱唱する羽生選手の姿」がバッチリと見られて、(絶対に嫌です!)とか言っていた1年前とのあまりにも違うお姿に、(おおお~!)と、しみじみと感動していた羽生ファンの私でしたが、スミマセン、一言だけ、書いてもいいでしょうか。

羽生選手!マイクがちょっと遠すぎましたよ~! (笑) 

これじゃ、ジャイアン疑惑は晴れませんよ~!(←夏にもう晴れたでしょ!)

 

…いえ、もう熱唱して下さっただけで、感激でしたとも! 

羽生選手が大ファンだというBUMPさんは、会場にはいなかったようで、羽生選手が紹介するということは実際にはなかったですね。  

でも、いい歌でしたね。 羽生選手も楽しめたようで、良かったです。

 トリのお二人は、羽生選手が生まれるよりも前の大ヒット曲… 時代と年月を感じました。

 

真面目に書くと、ディズニーやスターウォーズ等、私企業の宣伝に堂々と使われているNHKに、私たちは一律に受信料を払う必要はあるのかどうか、本気で問いたくなりましたけどね。 

 

 

さて、年末に、「全日本選手権の舞台裏に関する」番組がありました。

なかなか良かったので、ご紹介。

 

動画の最後に、羽生選手が、4回転ルッツを練習している映像が出てきます!

ついでに、4回転ループを成功させている映像も。

宇野選手や無良選手が、新しい4回転のコンビネーションを練習しているところも。

凄いですね…。

でも、私は最年長となった小塚選手の、思いをもっと聞いてみたかったですね。

小塚選手のフリー演技と、その最後の表情が、ものすごく印象に残っています。 

とても良い表情でした。 

 

大晦日に読売新聞に載った、羽生選手のインタビューを読んでみましたが、NHK杯での「絶対王者だぞ」発言は、

多分羽生ファンなら皆、「絶対王者になるぞ」と、自分に言い聞かせて練習してきて、試合に臨み、それを目指しているし、そうなれる自負とともに頑張ってきた、という意味だろうと、ちゃんと理解していただろうと私は思います。

少なくとも、私はそう受け止めていましたけどね。

 

羽生選手が、元祖「絶対王者」と呼ばれたプルシェンコ選手を目指してずっと頑張ってきたことは、よく知られていることですし、上げ足とりなタイプでなければ、普通に言いたいことは分かるだろうと思うのですが、色々と大変ですね。

 

また、あの素晴らしいNHK杯の演技後、「ファンや周囲の人たちを失望させるかもしれない…」という不安があったことがインタビューで語られていました。

 

真面目に書くと、羽生選手が何をやっても何を言っても、結果に関わらず、勝手に失望する人というのは、少なからず出る可能性が絶えずある、というのが、この世の真実だと思います。

世の中、色んな人がいますから、羽生選手の結果や言動の是非を問わず、それはいつでも起こり得ます。

 

羽生選手に限らず、誰でも、誰かに対して「幻想」を抱いていれば、その「誰か」に対する「失望」「幻滅」はどこかで必ず起きるでしょう。

逆に言えば、「幻想」がなければ、失望しようがないのです。(笑)

「何かに失望」したときは、「何に幻想を抱いていたのか」を、その人が自分で確認すべきなだけだろうと、私は思っています。

 

だからこそ、所詮、そんなものだと割り切って、羽生選手には、自分らしく、正直に頑張ってほしいなと思います。

 

 以前も書いたのですが、ソチ五輪で、私が羽生選手の姿で一番印象に残っているのは、フリー終了後の、最後のポーズから顔をあげた時の、覚悟を決めたような表情の、羽生選手の姿なのです。

終わった瞬間、羽生選手が顔を上げる前に、私の頭をよぎったのは、本田武史さんの、ソルトレイク五輪のフリー終了の時の姿でした。

本田さんは当時、(あ~!)って、本当に残念そうに、本番で失敗してしまった自分にがっかりしたような様子で悲しい表情をしました。

私はそれを見た時、演技の中の失敗等より、本田さんのがっかりした顔のほうが、ずっと悲しかったのを覚えています。(あ~、本田さんががっかりしちゃったから、私もガッカリだよ…!)という感じです。

でも、本田さんの、その時の正直な気持ちを表した姿だったと思うので、それはそれで良いし、(やっぱりオリンピックって大変なんだな…)なんて思ったのですけれども。

 

私は、そんながっかりした様子の羽生選手を一瞬でも想像して、(死ぬな、羽生ロミオー!!)みたいな切実な気分で(←書いてみると、全然切実に見えない(笑))、羽生選手が顔を上げるのを固唾を呑んで見守っていたのですが、

いざ顔を上げてくれた時、

その羽生選手の姿は、(やれることはやった)と思いながら、覚悟を決めて、毅然として前を向こうとしていたように「私には」見えました。

 

上手く表現できませんが、それを見たとき、ハッとさせられて驚き、たとえこれで銀メダルになったとしても、仮に表彰台に乗れないようなことがあったとしても、それでも、そういう姿勢を見ることができたことに深く感動して、(ああ、この人を応援していて、本当に良かったな…)と思えたのです。 本当にそう思えて、心からそのことを神様に感謝しました。

そう思わせてくれるほどの、ものすごい感動が、あの瞬間にあったのです。

そもそも、全日本で4位だった時の2010年の羽生選手の言動にさえ、色々と感動していた私は、羽生選手に感じるものというのは、色んな角度からの、色々なものがあります。

「オペラ座の怪人」シーズンの、NHK杯の時も、羽生選手は総合4位という、羽生選手にとっては屈辱的であろう結果の中、「実はトイレで号泣した」と堂々と告白している羽生選手を見て、すごく羽生選手らしいと思ったし、そういう弱さも素直に出せ、率直で正直なところが、私から見ると「すごい強さ」だと思っているし、「有り難い」というか、色々と考えさせられるものが多くあって、私は羽生選手の非常に大きな魅力だと思っています。

同じものを見ても、そこに見つけられるものは、人によって違うと思うのですが、だからこそ、人生は捨てたもんじゃないと思います。

どうせなら、少しでも素晴らしいものを発見して、その「素晴らしいもの」を堂々と、「素晴らしいね」と言える人生でありたいし、言葉が人を生かしも殺しもする可能性を持っているのならば、できる限り「生かす」「活かす」形でのみ、使っていきたいと思います。

 

羽生選手が、昨年の11月と12月に世界歴代最高得点を更新した演技とともに、とても印象に残ったことの一つに、キス&クライで見せた、オーサーコーチの表情があります。

なぜかというと、私が今まで見たことないほど、幸せそうな、とても良い表情だったと私は感じたからです。

演技を観て言葉を失い、得点を見て本当に驚き、もはや自分の手の届かない、想像を超えた偉業をやってくれた教え子を、尊敬する思いで見つめ、その場に居合わせた幸せを謙虚に受け止めて、心から喜んでいる表情に見えました。

私はその時初めて、そんなオーサーコーチの表情に、良い意味で目が釘付けになりました。

そして、そんな表情を引き出すことが出来たのは、やはりあの時の羽生選手なのだ、と思うのです。

 

前にも書きましたが、私は、カルガリー五輪(1988年)当時、2位になった人が、とてもガッカリした顔をしたのを、よく覚えています。

なんだかとても気の毒に見えるほど落ち込んだように見え、ファンでもなんでもなかった、全然関係ない私の胸までもがちょっとだけ痛んだ、この「2位の人」は、今のブライアン・オーサー・コーチ。

彼に勝って優勝したブライアン・ボイタノさんは、エキシビションでそれはもう見事な演技をして、会場を沸かせました。

ただ、試合の演技で心に残ったのは、ちょっとだけ、「2位の人」のほうだったと、当時の私は感じました。

参考:ブライアン・オーサー氏 1988年カルガリー五輪(銀)フリー演技 https://www.youtube.com/watch?v=wmoYP1oKQUU (最後はとても良い表情をしています)

ショート https://www.youtube.com/watch?v=QSCr-A8T5qQ (ノリノリイケイケです(笑))

エキシビション演技 https://www.youtube.com/watch?v=Q7rBZ3-QLGc

ついでに、このカルガリー五輪で、史上初めて4回転ジャンプを成功させた、カート・ブラウニングさんの演技 https://www.youtube.com/watch?v=kxpCu8wRv14 (動画3分直前で、4回転を跳びます)

 

なんでこんなことをずっと覚えているのか知らないけど、プルシェンコ選手が登場する時代よりも、ずっと前の時代の男子で、私が一番よく覚えている記憶というのが、なぜかこれなのです。

 

私は、そんな色々なものをちょこちょこ覚えていたり、逆に印象が悪かったようなことも覚えているし、羽生選手がカナダに行った年の、今とは全然違うオーサーコーチの表情も、とてもよく覚えています。

そんなすべてを思い出しながらーーーーー

見たことないように思えた、あんな良い表情を、あの時引き出せた羽生選手は、確かに、一人の人に、とても素敵な幸せを運んだのだと、私は思いました。

 

(凄いよ、羽生選手!)って思い、なぜかとても嬉しかったのです。

嬉しくなった自分に気づいて、それにまたとても驚きました。

誰かが、本当に純粋に感動して、本当に幸せそうな顔をしたときというのは、見ている側をも幸せにしますね。

羽生選手を応援してきて、良かったな…と思えたことは沢山あるけど、その一つに、加わりました。

 

 

もう一つ。

この2度の歴代最高得点記録更新の演技を、テレビで見て驚愕していた一人の人がいました。 私の父です。(笑)

その昔、マイナーチャンネルや、深夜だの、夜中の2時だのという誰も見ないような時間帯に放送していたフィギュアスケートの男子やアイスダンス等を、ビデオでどんどん録画していた娘を見て、(一体何を録画しているんだ?)と大いに怪しんだ私の父は(笑)、

勝手にこっそり再生してみた結果、そこに映っていた

「外国人の男たちが、およそスポーツとは思えない衣装で、何度もコケながら、氷の上を踊っている映像」(By 当時の私の父)

を見て、「女子はともかく、男子はやめろ!」などと、男子を見ることを快く思わず、見るのを猛烈に反対してきたことがありました。

そして、私に内緒で勝手に録画を消去して、それに気づいた私と大喧嘩になったことがあるのです。

 

そんなことも過去にはあった父が、羽生選手のNHK杯とグランプリ・ファイナルを両方しっかり観ていたらしく、

「ショートもフリーも、全くレベルが違った。何もかもが、他の人より全然違った!」という感想を持ち、「あれは本当に凄い。凄かったなぁ…!」と、絶賛してきたのです。(笑)

そして、憧れのプルシェンコ選手のことについて語った羽生選手の言葉を聞いたらしく、

「そういえば、(私が)昔、プルシェンコ、プルシェンコ、騒いでいたよなぁ… 凄い天才だとか言って。(羽生選手が)憧れてたってテレビで言っていたな。 プルシェンコって、そうか、そんなに凄かったんだな…」と、遠くを見つめながら私に言ってきました。

う~ん、やったね!  

羽生選手、快挙!(笑)

 

時を超えたような、不思議な感動がありました。

 

年末に、池上彰さんが、「喜怒哀楽」の「喜」に、羽生選手の演技をあげていたのも驚きましたけど、

世の男性陣に、男子フィギュアスケートの凄さを感じさせたとは、21歳にして、あっぱれです!(笑)

 

本当に凄い演技は、点数や評価を見なくても、十分に人を感動させます。

 一生懸命な姿や、深く込めた思いは、技術レベルや技の成否に関係なく、真剣に観る人には伝わります。

 そんなことが、フィギュアスケートをやることのできる「恵み」にあずかれている、全ての日本の選手たちにわかってもらえると、嬉しいですね。

 

 

一方で、新年早々、羽生選手のことで「カレーにスルー」べきモノが、複数出てきたらしいですが、内容は色々とツッコミどころ満載でしたけど、基本的に、同じ媒体が、他のフィギュアスケート選手でどんな記事を書いているのかを見れば、だいたいのことはわかると思います。

基本的に、「私は」ですけど、そもそもアイドルみたいな疑似恋愛詐欺商法みたいなのは嫌いだし、(本人が納得しているのなら勝手ですが)、でも炎上商法はもっと嫌いだし、意図的な「嘘」「ねつ造」記事は、もっと嫌いです。

私は個人的には、日本のフィギュアスケート選手たちにも、外国選手と同じように、あるいは他のアスリートと同じように、特に隠したりせずに堂々としていられるようになるほうがいいように思っていますけどね…。

 

私は昨日、シチューを食べたばかりなので、さすがに今回はカレーにはしませんけど、(笑)

今週末の、羽生選手の、「華麗なる」NHK杯スペシャルエキシビションでの演技を、楽しみにしています!

 

 どうかお身体を大事に、頑張って下さい!