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2015-2016「挑戦者」羽生結弦選手の試合と、I OCのボクシング挑戦ポーズCM

2015-06-24 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

羽生選手が、つ、ついに・・・

 

  

”おとといのジョー談”ですまそうと思っていたのに…! どうしてくれるんだ!(笑)

やっぱり似合っていますね!

私の目には、試合前の羽生選手は、いつもこんな感じにしか見えないので、(それどころか、もっと気合入っているかも?)、特に何の驚きもないのですが・・・(笑)

 

6月23日がオリンピックデーだったそうで、宣伝らしいです。  

もとのIOCの宣伝動画はこちら→ https://www.youtube.com/watch?v=aKG-KqQIpkQ&feature=player_embedded

羽生選手は、ラストに登場して、皆様に「新しいことへの挑戦」を、呼びかけています。

セリフは一応、韻を踏んでいるようですね。

 

せっかく、羽生選手が「新しい挑戦」を、勧めておられるので、

では、私も一つ。

英語と日本語のミックスされた、「”あしたのジョー”ク!」と呼ばれるかもしれない(?)、新しい未知なる世界に挑戦!(笑) 

 

「All you need is Yu (zuru)!   Try something (Ha) nyu! 」

「All you need is ユー(ヅル)! Try something  (ハ) ニュー! 」 (イントネーションに注意!)

 

(ご注意: 画面をパンチしないで下さい。) 

 

・・・・羽生ファンは世界に多しと言えども、同じことを考えた人は、私以外にはきっと、10人程度かも、と想像してみます。

 

 

さて、頭部が沸騰しかかっていらっしゃる羽生ファンが大勢いらっしゃるといけないので、(汗)

頭を冷やし、上の言葉の真意を理解できるように(?)、今シーズンの「羽生選手の、氷の世界での試合」(予定)をご案内いたします !

 

羽生選手の今シーズンのグランプリシリーズの出場試合は、

「スケート・カナダ」  

と、

「NHK杯」(長野・ビッグハット) 

に決定しています。

 

 

何事もなければ、上位6名が出られる「グランプリ・ファイナル」に、(今年もまた、スペイン・バルセロナです…)

そして、

全日本選手権 (札幌)

 

世界選手権(アメリカ・ボストン) となるでしょう。

 

 グランプリ・シリーズの前の、ジャパン・オープン(さいたまスーパーアリーナ)がどうなるか… 

 

 

 

ところで、ボクシングとスケート、と言えば、思い出すのは、フィリップ・キャンデロロさん(フランス代表・リレハンメル五輪&長野五輪・銅メダリスト)。

そして、羽生選手のボクサー姿なんか見ると、やはり、私の頭の中では、羽生選手がこういう音楽と共にリンクに登場してしまうのですが… 

(参考動画) →https://www.youtube.com/watch?v=7qjCilDCCwk

フィリップ・キャンデロロさんの、1994年リレハンメル・オリンピックの時の、エキシビション「ロッキー」です。(笑)

冷静な解説者の解説が、面白いですね。(笑)

(間違っても、上半身裸になれとかいう意味ではございません!)

この年の暮れに羽生選手は誕生しますけれども、この時はまだ、羽生選手は生まれてもいないのです!

フィリップ・キャンデロロさんは、彼独自の技を結構見せて下さるので、色々と珍しいものが見られます。

さらには、危険なアクロバット系「バック・フリップ」をこなしてしまいます。 

 

さて、次のものは、1997年~1998年の長野五輪シーズンのNHK杯での、イリヤ・クーリックさん(ロシア代表・1998年長野五輪・金メダリスト)。

今の羽生選手と同じ、20歳だったイリヤ・クーリック選手の、この「超・サムライ」なエキシビションは、「本当に外国人ですか!」って言いたくなる、なかなかの良い動きで、非常に日本的なプログラムです。

 

彼はこの半年後に開催される、長野五輪で金メダリストになります。

ロシアの代表の当時のトップ選手ですので、エキシビションとはいえ、日本刀を用いながらも、さすがの技術力と表現力に裏打ちされた、見事な演技を見せてくれました。

刀の扱いも上手いですね。 外国人がやる「和」の演技としては、振付もかなり良いと思います。

ただし、長野五輪のエキシビションの時は、体調でも悪かったのか、疲労困憊に見えましたので、NHK杯の時の動画を載せました。

 

この頃に日本的な要素の入った演技が増えたのは、1998年の五輪会場が、日本の長野県だったからです。(笑) 皆様、意識されたのでしょう。

 

 

最後に、羽生選手が、6月18日に福島のいわきを訪問されています。

こちら、福島におられる羽生ファンの方が、ツイッターで動画をあげて下さっています。

ご覧になりたい方は、下をクリックして、動画主様の6月18日のところにある、4つの動画をご覧になって下さい。 

https://twitter.com/S_Yasu92?lang=ja

 

羽生選手の、とても優しい表情が印象的ですね。

福島の方々で、心から励まされた方も、大勢いらっしゃることでしょう…!

 

だけど、羽生選手、どうかあまり背負いすぎませんように… !

 

気合入れつつも、楽しく頑張って下さい♪ 

 

 

 

 


新フリー「SEIMEI」への羽生選手の思いと、歴代日本代表選手たちによる「和風」演技動画

2015-06-17 | フィギュアスケート全般について

ドリームズ・オン・アイス2015が、新横浜で行われました。

羽生選手は、ここで新シーズンのフリーの、ほんの一部を発表。

その名も、「SEIMEI 」。

 

まずは、こちらをどうぞ。

ドリーム・オン・アイス関連のニュース映像を、動画主様が集めて下さった動画です。 演技の一部映像が含まれています。→ http://www.dailymotion.com/video/x2ttbw9_2015-doi%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9_sport

(冒頭でデス・ドロップをやった直後に、いきなり転倒してしまうという、ちょっと珍しい失敗の仕方で、(羽生選手大丈夫かな?)、と思いましたけど…)

 

今シーズンの羽生選手はどうやら、

 

わ!と驚く、「和」 のプログラムにしたいようです。 (笑)

 

映画「陰陽師」の音楽を使い、主人公・安倍晴明の名前「せいめい」に加えて、このタイトルに複数の他の意味を込めたと語ってくれた羽生選手。

→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150612-00000208-jij-spo

 

ハッキリとわかるのは、「生命」(いのち)の「せいめい」をかけていることで、これは誰にでもすぐにわかりますけど、

他にも恐らく、「声明」(世間に意見や意思を訴え表明すること)、「盛名」(立派な評判)等の、「せいめい」をかけているのでは、と思われます。

他にも、あるかもしれませんけれども。

 

 

こちらが、NHKのテレビで羽生選手がその思いを語ってくれた、動画です。 

その1→ http://www.dailymotion.com/video/x2u39w6_150616-%E5%BD%BC%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E6%96%B0%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%B1%BA%E6%84%8F_sport

その2 →http://www.dailymotion.com/video/x2u36sl_20150616-%E3%81%8A%E3%81%AF%E3%82%B9%E3%83%9D_sport

 

私も、「和風」プログラムをやってもらいたかったファンの一人です。(笑) しかし、試合のプログラムではなかなか難しいので…。

「暑いのは、大っ嫌いです」だそう。「スケーターなので」、と笑いながら言っています。 ・・・ 自称「氷上の生物」ですものね、羽生選手は!(笑) 

 

羽生選手は、「日進日歩」が目標だそう。 「日進月歩」では遅すぎるので、「日歩」なのだと。

フィギュアスケートはアスリートの中では、現役でいられる期間がそう長くはない、と…。 (とても長い方も、羽生選手のおそばにいらっしゃいますが…(汗))

五輪まであと3年しかない。 とも語っています。

 

そして、こちらのニュース記事が、羽生選手の今回のこの選択に対しての思いを詳しく報告してくれています。

→ http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150614-00010002-sportiva-spo&p=2

この中から、羽生選手の言葉の部分だけを、以下に抜粋させて頂きます。

タイトルは羽生自らが『SEIMEI』と名づけた。あえて大文字のローマ字表記にしたのは、安倍清明の名前にちなむとともに

「同じ発音の日本語が持つ、多様な意味を込めたいから

今シーズンは、挑戦というか、自分の幅を広げてみようかなという思いがあって、いろいろな曲を聴いてみました。

でも、なかなかシックリこないまま、自分に合うものは何なのかと試行錯誤しながら考えているうちに、『和ものもいいかな?』という思いが浮かんできたんです。それで日本のテレビドラマの音楽なども聴いて、海外の方々も観られるものがいいと思い(映画)『陰陽師』を選びました」

「たぶん今の日本男子で、”和”のプログラムを表現できるのは自分しかいないと思っている」

「自分だからこそ表現できる繊細さや、”和”の力強さ、体の線の使い方を突きつめ、「自分らしいプログラムにしていくこと」が今シーズンの挑戦のひとつ」

(振付師が、日本人ではないシェイリーン・ボーンさんになったことについて)

「彼女の振り付けのなかで、まだ自分の得意な動きが確実にできていないというか、お互いが完璧に理解し合えているというわけではないと思う。その意味では、ジェフリー・バトルさんに作ってもらった『パリの散歩道』(2013-2014シーズンのショートプログラム)を滑り込んで、自分のものにできたように (このプログラムも自分のものに) したい。

それとともに、本当はこういうテイストの曲は日本人に作ってもらった方がもっと”和”の雰囲気が強くなると思いますが、あまりにも日本らしくしすぎるのはどうなのかな?という思いがあったので、日本人ではなく(カナダ人の)シェイリーン・ボーンさんにこの『SEIMEI』を振りつけてもらって、世界から見た日本の素晴らしいところもピックアップしていければと考えました」

能や狂言を見て、姿勢を振らさずに流れるように歩く動きや滑らかさは「スケートにも通じるものだと感じた」と言う羽生は、そうした動きを「これからの自分の演技の中に取り入れていきたい」と目標を語った。

(衣装について)

「アイスショーのスポットライトを浴びるときの照明と、試合の明るい照明では見え方も違うので完成形ではないです」

平安時代以降、公家の普段着だった狩衣(かりぎぬ)をイメージしたものを選んだそうです。

(プログラムについて)

 「(フルバージョンは)盛り上がるパートもあるし、もっともっとテンポの速いところも入っています。(そこは)あとの楽しみにしていたただきたいという意味も込めて、この長さにしました」

「サルコウの失敗の原因もだいぶつかめてきています。こうやってショーに高いお金を払って見に来てくださる方たちには申し訳ないところもあるかもしれないけど、僕はこのプログラムをみなさんに観られながら仕上げていきたいという気持ちがあります。

もちろんいつも完璧にできるとは限らないですけど、こういう場をひとつひとつ乗り越えながら、課題を見つけて頑張っていきたいと思います」

「自分の世界に入り込み、自らの感情や体まで、すべてを溶け込ませるものにしたい」

 

こちらのニュースでは、羽生選手の言葉はこうなっています。↓

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150612-00000074-dal-spo&pos=1

「来季何か挑戦というか、幅を広げてみようかなと思った。海外の方も見れるものがいいなと思って。

まずここまで和なプログラムを演じられるのは今の日本男子でたぶん僕だけ

僕だから出せる繊細さ、和の力強さ、線の使い方で、僕らしいプログラムになればと思う」。

 

何やら、和のイメージに対して、自信があるご様子の羽生選手です。

振付は、昨シーズンの「オペラ座の怪人」と同じ、シェイ・リーン・ボーンさんですが、最初から羽生選手もかなり加わって作っているようです。 

羽生選手らしいプログラムにするには、それは絶対に欠かせないでしょうね。

 

私は羽生選手は和装や和風は、衣装でも音でも、絶対に似合うだろうとは思っていましたし、今まであったエキシビションプログラムでも非常に似合っていましたけれども、やはり衣装は今回もかなり似合っていました・・・!

今までの衣装にはなかった色合い「黄緑」「紫」の和風の組み合わせがなかなか新鮮で、若竹カラー&雅なカラーというべきか、枝豆カラーに小豆カラーというべきか、あの色を見て「抹茶アズキ」を思い出しました…(笑)

ただ、羽生選手ご本人も上のインタビューで言及したように、今回はショー用の衣装のようなので、試合での衣装は、色の変更等の試行錯誤はあるでしょう。 今のカラーで試合でも良いのかというと、もしかしたらちょっと暗すぎるかもしれないし…。

カラーの部分に赤が入ってきたりしたら、それだけでイメージがかなり異なってきますし、音楽全体とのイメージの相性もあるだろうし、どうなるのか、色々と楽しみですね。

 

後半にハイドロも入っていて、羽生選手のハイドロが好きな人にはたまらないかも?!

 

いくら和のテイストって言っても、さすがにあの富士山ポーズは出てこない・・・ はず。(笑)

 

しかし、羽生選手のフリーは、2シーズン連続でなかなかオドロオドロしいというか、怖いイメージの音楽のスタートというか…  

何を表現しようとしていて、どのような終わりにするのかが、総合印象を左右するポイントになりそうです。

 

報道では、「陰陽師を演じる」みたいな言葉も書かれていましたけれども、もしタイトルが、「陰陽師」や「安倍晴明」だったら、多分その時点で、2~4位にはなれても、決して優勝はできないプログラムとして確定してしまっただろうと、率直に、私は思いました。

フィギュアスケートでは、あまりにも民族的過ぎる音楽やプログラムだと、スケートの長所が活かしきれずに終わるか、またはその世界観を理解されずに終わる印象があり、そういうプログラムでトップを張れた選手を見た記憶はないので… 

羽生選手が、複数の意味を込めて、大文字のローマ字で、「SEIMEI 」にタイトルをしたということ、他の意味をもかけたということは、間違いなく正解だったと、私は思います!

 

「あまり日本らしくし過ぎるのもどうなのかな?と」

「世界から観た日本の素晴らしいところも、ピックアップできれば」と、語っている羽生選手。

この2点は、すごく大事になると思います。

「生命」などもかけているのであれば、テーマとしては不変的で普遍的なものだから、世界にも通用すると思うし、

羽生選手は「繊細さ、力強さ、線の使い方」等に言及していますので、主に「和」的な「音」を「和風に」カッコよく表現していきたいのかなとも思いますけれども、 注目してみていきたいと思います!

 

ただ、個人的にはちょっと気になることが。

ここ数年の、「ロミオ」、「ノートルダム・ド・パリ」、「オペラ座の怪人」等のプログラムは全て、「架空の人物」で、なおかつ世界中に知られている有名なストーリーだったので、解釈や焦点の当て方によって表現の幅の自由さもあり、役に「なりきる」演技もアリだったと思うのですが、

今回は、映画そのものは完全な脚色だらけの作り話ですが、日本の歴史上の実在の人物の名前が使われていることと、なおかつ史実の実態とはその作られたイメージが離れているとも言われている点が、少し気になります。

その意味で、今回は特に 「なりきり」みたいな演技をあまり目指さないほうが良いだろうと私は思いますし、それを目指すと、色んな意味で極めて危険というか・・・ 危険を招きやすくなるのではないかなと。 

ファントム(怪人)の時もちょっと思ったのだけれども、入り込みすぎると危険な題材というのが、あるような気がするので…。 

 

例えば、「道化師」というオペラの曲が、時々フィギュアスケートで使われますが、音楽はなかなか印象的ではあるし、話の途中までは喜劇調だけれども、あのオペラの内容って、かなり酷いドロドロで、喜劇要素がありながらも、主人公がかなり悲惨で、なおかつラストが、本当に救いようがない終わり方でして、過激な内容も多いオペラの中でも、特にラストに希望も愛も残らない、非常に後味の悪い作品だと私は思っています。 

実際にオペラを見た時の感想で言えば、最後の最後に、それまでの良かった点も全て頭からふっとんでしまい、そそくさと帰りたくなるような・・・(苦笑)周囲の人たちも皆そうだったので、私だけではないと思うのです。普通は、もうちょっと余韻に浸っている人も多いと思うのですが。

その「道化師」の主人公を忠実に再現しようとすると、非常に重苦しくなり、ラストが気分が悪くなる可能性が高いわけですが、オペラと違うのは、フィギュアスケートは「表現したいもの」を選ぶことができる点。 たとえば、「喜劇」や「哀愁」だけに焦点を当て、そこを表現したフィギュアスケートとしての作品にすると、なんとか収まります。(しかし、それでも万人受けするものにするのは難しい印象です。)

ジェフリー・バトルさんの「道化師」 → https://www.youtube.com/watch?v=76vipBaIiiQ(SP) https://www.youtube.com/watch?v=d-BtlrFrqj0 (エキシビション版)は、徹底的に喜劇要素に焦点があてられていて、衣装もそうですが、バトルさんの振付にユーモア要素が多く、ラストも、本当は重苦しい悲劇のラスト音楽なのですが、ポーズもあえて喜劇調でまとまっていて、重苦しくなく仕上がっています。だから、なんとか観ることが出来るし、非常によくできているとも思うのです。 (それでも、私から見るとこのオペラ曲は、心からの感動で、わ~っとスタンディングオベーションをしたくなるような感じの終わりには、なかなかできない作品に思えてしまうのです。)

しかし、やはり勝てる印象のプログラムではないと思ったのか、バトルさんはこのプログラムはシーズン途中でエキシビションに変えてしまい、ショートを前年度のものに変更することで、最終的には世界選手権で優勝できました。

高橋大輔さんの「道化師」は、「悲哀」と「葛藤」に焦点があてられていた印象で、ストーリーを知らなければ、音楽に乗って、感傷的な表現の感動で終わらせることができ、ストーリーのリアルを求めずに済んだというのが、私の印象でした。(それでも私にはちょっとラストは重く感じられましたけど。)

 

羽生選手の「オペラ座の怪人」は、私の印象では、振付師のシェイリーンさんは、「前半は誘惑のファントムで観客を惹き込み、後半は哀愁のファントムでハートをつかむ」という感じで演じさせたかったのではないかという気が私にはしていたのですが、羽生選手本人が最初から言っていた「僕なりのファントム像」は、「ファントムの中にある(知られざる)ピュアさ」に焦点が当てられていて、それを表現したいということでした。

最終的に、羽生選手が本当は何を表現したいのかを私は見たかったのですが、結果的には最初の言葉通りだった印象で、洗脳や狂気、嫉妬、殺意や激情と言った、ストーリーに入っている別の側面を描きたかったわけではなく、人によっては持っているかもしれない、そういったファントム像を表現したかったわけではなさそうだったところは、私から見ると、良かった点というか、とても救いだった点だし、羽生選手の人気が出ている大きな理由の一つだろうと思うのです。(笑) 

 

日本はその地理・地形上、地震等に代表されるような、いわゆる天災を免れない国ですが、それと羽生選手の演技は、直接関係ないのは当然のことです。 (願いや祈りを込めることは出来たとしても…です。)

 

羽生選手は、あくまでも現代に生きる、一人の、命ある青年で、アスリートであるということを、絶対に忘れないようにしたいです。

羽生選手は羽生選手であって、様々なリスクを背負いながら演技している「フィギュアスケーター」であって、他の誰でもない。 

俳優でもないし、架空のキャラでもない。

 

また、どこまでいっても、フィギュアスケートはフィギュアスケートなのであって、バレエ要素やオペラ的要素の入ったフィギュアスケートはは高く評価されるけれども、バレエそのものでも、オペラそのものでもない。 当然、日本の伝統芸能そのものでもない。

どのような要素を入れていても、スケートの魅力を活かした融合としての完成でなければ、フィギュアスケートとしては評価もされない。 

また、世界で日本のイメージで定着しているものでかなり有名なのに、「すし」「空手」「忍者」 「サムライ」 (番外編で「アニメ」)がありますが、そのどれもが、本来の日本のものとはかなり違った形に変化し、日本から見たら、「なんちゃって」モノになっていることが多いですが、その「和テイスト」「和要素」が受け入れられて、知れ渡っていますが、純和風になると、なかなかそうはいかない。  

宮崎駿のアニメ映画で言えば、「トトロ」「ラピュタ」は外国でも人気があっても、「もののけ姫」にまでなると、たとえアニメとしての質が良くても、世界観がほとんど理解されず、人気が出ない、というように、評価される境目というのが、確かにあると思います。

 

羽生選手本人の言葉通り、あまりにも「日本的すぎる」のを避けて、「和のテイスト」で、世界から観ても「素敵」だと思われる、普遍的な価値を放つような「和的な」音楽とそれに合わせた「動きの美」、「色彩美」の世界を表現することに徹していくほうが、きっと良いのではないかという気がします。 

音楽の全容がわからないので、まだ何とも言えませんが、「動」と「静」のメリハリ、直線と曲線の美の使い分け、剛と柔の切り替え、が、すごくカギになる気がします。それが成功したら、羽生選手は和装は似合うし、かなり素敵な個性的なプログラムになるのでは。

 

もう一つ、ちょっと気になる点があったのですが、これはドリームオンアイスの放送があってから後に、改めて書きたいと思います。

 

さて、今回は過去に、日本人選手による「和」「日本的」なプログラムと呼ばれたものに、一体どのようなものがあったのか、ちょっとだけご紹介してみたいと思います。

「和」と言っても、「衣装が和」なものと、「音楽が和」なもの、「題材が和」なもの、に大きく分かれます。

 

羽生選手本人の演技で言えば、「音楽が和的」な要素を持つものは、「change」や「白鳥の湖~ホワイト・レジェンド」で、つい最近の国別対抗戦で見せてくれた日本チームの群舞「STORM」もそうでした。 しかし、これらは衣装は和ではありませんでした。  

「衣装が和」のものは、言わずと知れた、「花になれ」、 「題材が日本」なもの には、「花になれ」「花は咲く」 があります。(「花になれ」は内容は普遍性をもつものですが。)

 

羽生選手の演技は、今まで散々紹介してあるので、 

今回は、歴代日本代表選手の 「和」風の演技で、パッと思い浮かぶものを、ちょっとだけご紹介してみます。

 

まずは、羽生選手と同じ音源から取った演技。 

アイス・ダンスの、キャシー・リード&クリス・リード組 エキシビション「陰陽師」 

これはなかなか素敵なプログラムで、音楽は「陰陽師」でも、そこで表現されているのは日本的美と日本的な音をふんだんに活かした、アイスダンスとしての世界観であって、そこがとても成功していると思います。

演技を見ていると、陰陽師とは何も関係なさそうだけれども、お二人の動きが音に合わせて、とても素敵です。

音楽も、日本的な静けさの中に光る厳かな迫力があり、こういうタイプのものをもし羽生選手がやったら、すごくカッコイイだろうな、というイメージは確かにあります。(笑)

 

次は同じく、キャシー&クリス・リード組の、ソチ五輪シーズンの演技「SHOGUN」

上に上げた二つの、キャシー&クリス組の和風プログラムの何が良いかと言えば、やはり「静」と「動」 あるいは、「柔」と「剛」のメリハリや切り替えがハッキリとしている、という点です。 観ている側も、気持ちが乗りやすく、観ていて飽きないし、盛り上がります。

 

次は、まだ17歳の本田武史さん(ソルトレイクシティ五輪4位)による、長野五輪シーズン(1997~1998)の、世界選手権の時の演技  

衣装・演技ともに和の要素が入っています。 最初は特に日本的な衣装ではなかったと思いますが、途中からこういう和テイストに変更。

大人気だったプルシェンコ選手やヤグディン選手と同世代で日本代表で闘っていた本田武史さんが、日本的要素を取り入れてきたプログラムで、空手をイメージさせる振付がそこここにあり、当時としては、かなり斬新で面白いと私は思っていました。 外国の方がどう思ったかはわかりませんが、私は(衣装だけでも)、かなり感動した記憶があります。  

 

高橋大輔さんの、バンクーバー五輪銅&2010世界選手権金の時のエキシビション「Luv Letter」(ラブ・レター) 

これは、高橋さんの歴代プログラムの中で、個人的にはベスト5に入ると思う、印象的な名プログラム。 

衣装が思い切り「和」で、これをオリンピックに持ってきたのは、良かったと思いました。この赤・紫・金の、ド派手な色合いがバッチリ似合うのが、高橋選手ですね。 バンクーバー五輪のメダリストのエキシビションの中では、一番良かったと私には思えた演技でした。

この2年後に登場する、羽生選手の「花になれ」の衣装との色遣いの違いや、個性の違いが面白いです。 

 

無良選手の、ソチ五輪シーズンのフリー「shogun」(将軍)

これは、試合での和風プログラムとしては、珍しくかなり成功していた印象のもので、無良選手の良さが出ています。 衣装はあまり和風に感じられないのですが、曲と演技が和風。

羽生選手が、このプログラムの無良選手のラストポーズを真似してやっているのを見て、羽生選手にもとても似合いそうだなと思い、ぜひ羽生選手にも和風のプログラムをやってもらいたいな~と思いました。(笑)

 

織田信成さんのソチ五輪シーズンのエキシビション「ラスト・サムライ」  

本物の織田家の末裔が演じる「ラスト・サムライ」。 織田さんは和のプログラムを複数回やっていますが、これは一番、衣装も音楽も題材も演技も「和」で、しかも本当に、ラスト・サムライとなってしまった演技。

非常に印象的で、私は織田さんのエキシビションの中では、このプログラムが多分一番好きです。 

「ラスト・サムライ」はそもそも外国が作った映画なので、外国視点が最初から入っているため、やりやすかったのではないかと。

織田さんの着氷のしなやかさや柔らかさが活かされている演技です。

これを見てから、織田さんと羽生選手にはぜひとも、「忍者」か「サムライ」をテーマに二人でコラボして頂きたいと思うようになりました。(笑) 着氷の素晴らしい4回転ジャンパーの二人なら、相当見ごたえがあるものが出来るのではないかと思うのですけど…!(笑)

 

もう一つ、織田さんの和風SPだった 「Storm」  羽生選手がシニアデビューした年の織田さんのショート。 

今年4月の国別対抗戦の群舞と同じ曲です。

これもかなり良かったプログラムですが、同じ時期の羽生選手の「白鳥の湖」の和風アレンジがあまりにもあまりにも良かったので…  織田さん、スミマセン。

 

町田樹さんの、和風アレンジ「アランフェス協奏曲」 エキシビション   

(以前もご紹介したことがありますが) 衣装と音楽、題材、演技すべてに「和の要素」を入れた、エキシビションならではの、革新的な面白さ!

これは一度観たら忘れられない強烈さです。 さすが町田ワールド!(笑)

 

男子最後にご紹介するのは、引退してしまわれた、佐々木彰生さんの、「忍者」。

いつも非常に個性的で面白い演技をするので、有名だった選手です。 氷上のエンターテイナー。

 

次は、ちょっとだけ女子選手のものをご紹介。

まず、こちらも引退された村主章枝さん(ソルトレイク五輪5位&トリノ五輪4位)のエキシビション「浜辺の歌」。 作曲が日本の有名なものですが、それの外国アレンジを、美しい優雅な演技で表現したもの。 パッと見は、日本要素があるとは全く感じられないかもしれませんが…。

 

氷上のバレリーナと呼ばれ、究極の繊細美を表現できた太田由希奈さんが、世界ジュニア選手権を優勝した時のエキシビション。

当時日本でとても人気になった曲、加古隆さんの美しい曲「黄昏のワルツ」に合わせて美しい舞を見せます。和風演技ではありませんが、曲が「和」製。

美しさにおいて彼女を超える人はいるのかと思わせるほどに指先まで美しい素敵な選手でしたが、怪我により早期に引退されてしまいます。

 

同じく、太田由希奈さんの、2003~2004年SPだった「ピカソダンス&オモタイ」(ヒロシマ)

和とスパニッシュの要素を融合させたのだそうです。 独特な味がありました。

 

浅田真央選手の、2011~2012シーズンのエキシビション。 衣装が、織姫と彦星に出てくる天女のような…「和風」(やや中国入り?)です。 音楽も和製のものの、外国アレンジ版。 とても美しい、祈りの込められた演技です。

 

 他にも、織田さんの「座頭市」 とか、中野友加里さんの「SAYURI」など、「和風」の試合プログラムがありましたけれども、中野さんの演技は私はいつもとても好きだったけれども、この和風プログラムだけは、全体に高評価されるのはちょっと難しいかな・・・という印象を持ちました。 

和風要素を入れたプログラム特有の難しさというのは、確かにあったように思います。

 

羽生選手の「和」なイメージを活かして、得意技や個性も活かしつつ、総合的に素敵なプログラムになっていきますように…!! 

 

 

最後に、羽生選手の、サッカー日本代表への応援CMの動画をどうぞ。

その1 http://www.dailymotion.com/video/x2u5rc7_150616-%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E5%BF%9C%E6%8F%B4%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8_sport

その2 http://www.dailymotion.com/video/x2u5rdo_2015-06-16-rio-olympic%E3%81%B8%E9%A0%91%E5%BC%B5%E3%82%8C%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%A3%E8%A1%A8_sport?from_related=related.page.int.behavior-only.7c8576607f54ad0735246567210804d7143446409

 

「頑張れ!サッカー日本代表!」って、上の動画で、羽生選手は言っています。

ですので、私はこう言ってみます! 「頑張れ!フィギュアスケート日本代表 ! 」 

 

 


ファンタジー・オン・アイス2015in 静岡  「Hello,I love you」と、多彩な魅力を発揮した羽生選手!

2015-06-10 | 羽生選手の出演した「アイスショー」での演技動画とインタビュー、ニュース集

 

ファンタジー・オン・アイス2015 in 静岡 が終了しました。 沢山の多様かつ素晴らしい羽生選手の映像が配信されています!!

静岡のテレビ局に日本のスケーターの皆様が出演し、色々と面白いことを言ったりやったりしてくれました。

もちろん、羽生選手もです! ・・・というわけで、どうぞ。 ↓

 

 

こちらは、「織田さんお得意の鈴木さんのモノマネ」の、「向きが逆のバージョン」を披露してくれた羽生選手。(笑) ↓  

羽生選手の、ふざけきった笑顔が素敵です!(爆) 

その後の、安藤さんの、男らしいムキムキポーズにウケました。 一番意外だった!(笑)

・・・この4人の「静岡の名物」を表す芸披露が、なんともいえないノリで、面白いです。 全員、織田色に染まったような。(笑)

鈴木さんの「うなぎのかばやき」は・・・ たかがそんなセリフに、あそこまでの振付をつけられるのが凄い!

羽生選手のは、直前に「日本一だからね」を繰り返したのでいったい何をやるつもりなのかと思いましたが、そう来たか、と・・・!

その瞬間の、羽生選手の目と満面の笑みが、強烈な印象に残りました! こ、これは忘れられない! ええ、笑えましたよ! 楽しそうで何よりです!(笑)

ご心配なさらずとも、裏で入念に打ち合わせしていたであろうことは、丸わかりですから、大丈夫です!

 

 

あまりにも素晴らしくて、なんというか・・・(涙) この羽生選手、今後、何度でも夢に出てきて、うなされそう…(笑)  

きっとこの羽生選手の姿を「初夢」でみたら、その年は 「演技」(縁起)が良いことになるのでしょうか…?  富士山ですからね!

 

これを気に入って、自分も真似してやってみようかと思っている、男性羽生ファンのそこのアナタ! 

もし真似しても、「日本一のフジサン」ではなく、「日本一のオジサン」と呼ばれてしまう危険性を考慮しておきましょう!(笑) 

 

羽生藩(ファン)を率いる、仙台が誇る伊達男の若殿様でも、織田家の「ラスト・サムライ」のひょうろう(兵糧)攻め作戦・・・違った、「ひょうきん攻め」作戦には、上のように「両手を上げる」しかなかったのか?!

この二人は、新シーズン、どこまで行って、何をやってくれるのでしょう?! 楽しみに期待しています! 

羽生選手がもし本気になったら、多分凄いと思うわ! ぜひ試合に支障ない程度に楽しんで下さい!

ちょっとお茶目な、羽生選手の「富士山」第二弾はこちら → 織田さんのブログ http://ameblo.jp/oda-nobunari/entry-12035832146.html

 

浅田真央選手の「あと1年やらない?」発言のあとに、「どこまでもついていきます!」宣言をしてくれた、頼もしすぎる織田さんには、ぜひともそちらの愛情あふれる真実な「解説」も期待したいところです! 頑張れニッポンチーム!(笑)

 

さてこちらは、上の動画を全部含んだ、静岡の放送の全体です。(デイリーモーション動画)

まったり、おっとり&明るいノリの静岡!さすが静岡!(笑)  ↓

http://www.dailymotion.com/video/x2ssh7d_150605-shizuoka%E4%BC%9A%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E7%94%9F%E4%B8%AD%E7%B6%99_sport?from_related=related.page.ext.behavior-only.1b13c25efa071033cd8ed1587ad67bb0143373667

織田さんと羽生選手は、静岡に来たのが初めてだとか。 ちょっと意外でしたね。

 

「緊張について」 みなさんが答えてくれています。

羽生選手の答え: 「緊張ってやっぱり、頑張ろうと思っているから出てくるものだと思うので、その自分の『 頑張ろう 』という風に思っている気持ちを、大事にしようと思っています

・・・なるほど.。

安藤さんが、緊張を感じない(しない)で演技が出来る時があるって答えたのが驚きですが、彼女は確かにそう見えることがありましたね!

 

「この中で、一番度胸が良いのは?」の質問に、羽生選手以外の3人が全員、羽生選手を指しました! 

度胸と言ったら、どう考えても、やっぱり羽生選手でしょうね・・・(笑)

 

こちらは、羽生選手へのインタビューと、「Believe」の練習全体映像、それから、オープニングの練習の様子の映像が入った、静岡の番組です。 ↓

http://www.dailymotion.com/video/x2svhwq_150606-%E3%81%95%E3%81%9F-%E3%81%AF%E3%81%B4-shizuoka_sport

オープニングの練習で、ノリノリすぎて(?)突然一人でステンとコケてしまう、謎の楽しい羽生選手が見られます。

そのまま悔しくて、転がったまま氷を叩く羽生選手。  

・・・熱血過ぎるあまりの、こういうコケ方を披露するのは多分、2012年の世界選手権以来では…?

インタビューで羽生選手は、「自分らしい、しっとりとした曲」と、あまりやっていないロック系の曲との、ギャップを楽しんで下さい・・・と語ってくれています。

 

 

さて、ここからはいよいよ、本番の映像です。

まずは、オープニング。 → http://www.dailymotion.com/video/x2sx5h2_20150606faoi%E9%9D%99%E5%B2%A1opening_sport

 

出演者の皆様が全体に上手くなっているような気が…  カメラワークはちょっとイマイチですが…

羽生選手の、楽しそうな笑顔がとってもいいですね!

アクロバット系は私は大好きです!(笑)

 

次は、2012年のエキシビションだった、「Hello,I love you」です。

これはもう、今まで見た「Hello,I love you」の演技の中では、一番自然でクールだった「ベスト演技」と言ってよいかと思います!!

非常に完成度が高くなっていたのが素晴らしい! 

 

 

とにかくまず、一つ一つが自然なんですね。 

以前よりも姿勢も良くなり、体幹もしっかりしていて、スケーティングも滑らかで、演技全体に余裕があります。

危うい雰囲気はないですが、しかし、一つ一つの要素がビシッと決まっていて、非常にカッコイイ!

このプログラムによりふさわしい年齢になってきた、ということでしょうか。

「別人のよう」ではなくて、「羽生選手らしい」ままにカッコよく決まってきたように思います。

 

途中の「投げキス」も、しっかりやっているのに、非常に自然で、かつクールで嫌味がなくて驚きました!

「日本人による不自然な投げキス絶対反対派」(笑)だった私が、(←毎回うるさくてスミマセン!) 「おお!これは自然だった!完璧!素晴らしい!」とほぼパーフェクトを認めたくなった”初めて”のものではないかと・・・  

特にどういうのがパーフェクトだなどとイメージしていたわけではないのですが、見た時に素直にそう思えたので。

 

 

両手を離して決めるハイドロ(ハイドロブレーディング)がとても素晴らしいのは、以前からですが、今回はさらに非常に余裕があったように見えました。お見事!!

ステップにも余裕があり、ジャケットの脱ぎ方も、なんだかとても慣れてきたような。

解説でも言っていますが、2つ目に跳んでくれた、トリプル(3回転)アクセルが非常にキレイに決まっています。  

今回、羽生選手はショーでいつも以上に「ループ」を沢山投入してきているような気がしますね… 以前は、「サルコウ」でしたので… 

と、いうことは?練習を兼ねていますよね?違うかな?(笑)

 

最後までクールに完璧に決まった!と一瞬思ったのですが、

ラストにTシャツに描くハートマークだけは、相変わらず上手く書けず、何やらとても苦戦している様子が、羽生選手らしくてウケました。 

無理やり書き足しているおかげで、なんだか子供の落書きのような、謎のハートの完成!  

中にわざわざ「Y」とか書いてくれている、そういうサービス精神はさすが羽生選手。 気持ちだけは伝わりましたね。

最後のくしゃくしゃ笑顔が、まるでどこかのいたずらっ子みたいで、「あの演技のクールさは、いったいどこに~!」って感じですが、そこがまた羽生選手です。

 

「欲しい人」って・・・ さすがに、ほとんどの観客にこの声は聞こえていないでしょうね。

適当に投げて、いらない人に渡っちゃったら困るので、「欲しい人」に投げるのが確かに一番合理的ではありますが…(笑)

 

  

解説されていますが、羽生選手にとって「アイスショーは、感情をいっぱい込めて滑ることが出来る、幸せな時間だ」と話したそうです。

 

ファンにとっても、アイスショーは、羽生選手が感情をいっぱい込めて滑るところを見ることが出来る、幸せな時間 ですよ!(笑)

 

その後のインタビューです。

次の「Believe」について、

「本当に自分らしい、しっとりとした」 「すごく感情を表せるプログラムなので」 「自分もシェネルさんと一緒に歌っているような」、そういう気持ちで演じていけたらいいな、と語ってくれました。

 

シェネルさんとのコラボ「Believe」 (静岡版) の動画です。

 

幕張の時より、カメラワークがちょっとイマイチでしたが、(笑)、羽生選手の演技も少し変化が見られました。 

羽生選手はいつもそうですが、その時の感情によって、ほんの少しずつ細部の表現を変えているように見えます。 

その時に湧いてくる、自然な気持ちを重視しているのかな、と思うのですが。

私から見ると、後半の盛り上がりが特に感動的ですね。

感情を込めて集中しており、足元なんかまったく意識していないかのように見えるのですが、スムーズなスケーティングが美しいだけでなく、その自由自在さが、観ていて羨ましいほどです!(笑)

 

カメラワークがちょっと・・・という感想を同じように抱いた動画主様で、羽生選手の静岡での練習の「Believe」映像と、本番の「Believe」映像を合体させて、音源を変えてピッタリと合わせた映像を作って下さった方がいらっしゃいます!

観た後の、個人的な感想を言わせて頂くと、「ものすごく素晴らしい~~~!」です!! ↓

練習と本番の組み合わせ、静岡の「Believe 」 → http://www.dailymotion.com/video/x2t6zm8_believe-feat-yuzuru%E3%83%BCpractice-mix_sport

もともと練習の羽生選手の演技が好きな私ですが、この「Believe」の羽生選手の練習の様子が、非常に感情がこもっていてとても素敵だったのですが、それと本番での渾身の演技を組み合わせて、カメラワークがイマイチだった箇所を補っている状態にして下さっています!

結果、なんともいえない相乗効果を上げて、最高の演技映像に…!  

いや~、これは思わず惚れ直す良さ!(笑)

なんでしょう・・・練習の時の羽生選手からは、色や衣装の幻想性がない分、動きの美しさが明瞭なので、ダイレクトに伝わってくるものがある気がします。

こうして交互に見ると、練習と本番の時の、それぞれの良さに気が付きます。

最後の最後だけは、元のテレビの練習映像での音声と映像そのままで、ちょっとアレでして、ガクッと…

ええ、笑えるんですけれども…(笑)

 

こちらは、フィナーレ の動画です。

 http://www.dailymotion.com/video/x2sxbcc_20150606faoi%E9%9D%99%E5%B2%A1%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AC_sport

 

昨年もそう思ったのですが、これだけのメンバーの群舞の中で、先頭真ん中で踊って、全く見劣りもせずに観客の目を惹きつけられる羽生選手は、本当に貫録も出てきたな、と・・・。

体格が良くなって、スタイルも非常に良くなっているし、動きにキレがあり、一つ一つが決まっていて、何より本当に「踊っている(滑っている)姿」が、楽しそうなんですよね。

 

ラストで、腕をブンブンと振り回しながら出てきた羽生選手ですが、最後の4回転ループは、1度目は回転が抜けてしまい、ぺこぺこと明るく観客に謝り、再挑戦するも、今度は着氷に失敗。 謙虚に頭を下げながら引き下がります。(笑)

でも、とても嬉しそうに、本当に楽しそうにしている羽生選手を見ていて、こちらまで嬉しくなったショーでした。

羽生選手!  引き続き、楽しんで頑張って下さい!

 

最後に、翌日に名古屋で行われた、「中日体育賞」受賞会見と、インタビューの動画です。 

その1 http://www.dailymotion.com/video/x2t4rjp_0608-%E5%8F%97%E8%B3%9E%E4%BC%9A%E8%A6%8B-%E6%96%B0%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%E3%81%AB%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%A6_sport

来シーズンへの思い、怪我についてやプログラムの構成についてと、「伊藤みどりさんと同じ賞を受賞できたことに、歴史を感じる」 と語ってくれています。 ショートでもフリーでも、後半に4回転を入れる考えがあることを語っています。

 

その2 (こちらは長いです) 会見全体 → http://www.dailymotion.com/video/x2t4ikp_20150608-%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E4%BC%9A%E8%A6%8B_sport

鈴木明子さんの変装が凄い!(笑) 最初、ただのレポーターだと思いました。

こちらでは主に、浅田選手の現役復帰について語った部分が長く収録されています。 とても慎重に、丁寧に語っています。

 

「名古屋のお客さんは目が肥えている」って、前から羽生選手は何度も言っていますね。 

名古屋は、普段から日本の有名スケーターたちを間近で見られる環境にありますから… 

でも、その名古屋でのアイスショーの羽生選手の演技は、本当に素晴らしいものばかりになっていると、私は思います!

名古屋での演技は、羽生選手の気迫がちょっと違うことが多いんですよね。

そこそこの緊張感やプレッシャーが、羽生選手の演技の質をさらに高めてくれているのかもしれません!

 

ところで、その後、報道陣に紛れて鈴木さんが質問した時の、羽生選手の表情が…!(笑)

オフの自分に戻れる瞬間について聞かれ、アイスショーの裏では、「素の自分と両立できる」、と羽生選手は語ってくれています。

 

「実はお城が好き」「名古屋城を(引退したら)じっくり観たい」 等・・・ シロい、興味深い発言が羽生選手の口から飛び出します。 

お城好きだなんて ・・・これでまた王子だの王者だの、殿だのと言われることは確実のような…(笑)

 

 

鈴木明子さんは、羽生選手が素に戻れる瞬間があるのかどうか、オフがあるのかどうかを、どうやら心配していたようですね。

あるいは、解っているけど、それをあえて多くの人の前で語らせるために聞いたのか。

織田さんのあのキャラクターと存在は、貴重ですね!(笑)

(ファンタジー・オン・アイス公式フェイスブックページより拝借 )https://www.facebook.com/pages/Fantasy-on-Ice/1581188472096896

(この上のTシャツは、販売しているそうです)

 

私はこの写真の時も、素の笑顔だと思いますよ! とてもいい笑顔だし。

あと、羽生選手が、「自分らしい演技」だと言っている、しっとり系のプログラムの時も、羽生選手の魂が自由になっているように見えます。(笑)

作った感情で、人の心を本当に動かすことは、出来ないと私は思っているので… 

 

 

羽生選手が、リラックスしていようと、そこそこ緊張していようと、「心から幸せを感じられる」、そんな時間が少しでも長くなりますように・・・ お祈りしております・・・!!

 

お笑い路線、ひたすらクールなカッコイイ路線、美しい、しっとり・うっとり系、ノリノリのカッコイイ系、リラックスして楽しんでいる様子と、羽生選手の多彩で多様な魅力・才能が全部一度に見られる、そんな素晴らしいショーと、その放送でした!

羽生選手、ありがとう! 今週末も、お身体に気を付けて頑張って下さい!!

 

 


ファンタジー・オン・アイス2015幕張 「新Vertigo」「Believe」で新境地を開拓した羽生選手!

2015-06-06 | 羽生選手の出演した「アイスショー」での演技動画とインタビュー、ニュース集

先週末、「ファンタジー・オン・アイス2015 in 幕張 」に、羽生選手が出演しました。

週末のスポーツトップニュース群には、20歳の五輪金メダリストにつけられるニュース・タイトルとしては、あまりにもいかがわ・・・ いや、「いかがなものか」と思われるような怪しげなタイトルが並び、 理由は人それぞれながら、「めまい」を起こした羽生ファンが続出。

羽生選手がついに、プルシェンコ選手からあの筋肉襦袢を引き継いだのでは?とか(笑)、振付師の宮本さんがご乱心なさって、「壁丼」とやらの上に、さらなる「ドン(引き)もの」の「ふりかけ」・・・ 否、「振付」をつけ加えたのか?などの心配をした羽生ファンも大勢いたようですが、

皆様の「めまい」の原因はその名もずばり、「Vertigo(めまい)」(2010年~2011年のEX)を、羽生選手が数年ぶりにやってくれたことでした!

 

ファンタジー・オン・アイスの舞台裏では、こんな写真が公開されておりました。

(ファンタジー・オン・アイス公式フェイスブックページの公開写真より拝借)

 

楽しそうなお二人ですね! 明るい笑顔が素晴らしい♪

 

その他のお二人の写真 → (織田さんのブログ) http://ameblo.jp/oda-nobunari/entry-12032968762.html

 

一転して、今度は怪しげなお二人の写真・・・ その名も、「羽生選手による、「恐怖の壁ドン」写真 」は、

こちら→ (振付師・宮本賢二さんのブログ)http://ameblo.jp/kenjimiyamoto/entry-12031761718.html

 

この写真を見て、羽生選手が織田さんにむかって、

 オ~~ダ~~め~~ぃ! ど」ってやっているように見え、西川のフトン広告の前宣伝か何かかと思った私って一体・・・(汗)

織田さんのカワイイ系ベビーフェイスにビックリして、目が釘付けになりました。

なんかこう、赤ちゃんが親に変顔をしてもらって喜んでいる時の顔みたいに見えるのですが。(笑)

そんなことより

ちょっと!羽生選手! 壁の向こうには、壁があるんじゃなかったのですか! 

・・・なぜ、壁の手前に織田さんがいるのだーーー?!(笑)

 

壁ドンなんて・・・

 

 

 かんべんど~ん!! 

 

 

・・・今日も、皆様の身体が、大いに冷やされたであろうところで、 いよいよ、羽生選手のあつ~い演技を見ていきたいと思います!

さあ、これで熱中症対策はバッチリです!

これでもまだ、血の気の失せ方が足りないという、熱血なアナタは、先に 献血へGO! GO! (笑)

                          

 

さて、生中継されたこのアイスショーは、出演メンバーも驚くほど豪華で、本当に歴代のトップ選手たちがそろっているかなり凄いショーでしたけど、羽生ファンにとって嬉しいのはやはり、オープニングからフィナーレまで、実に素晴らしい羽生選手の技や演技の数々が堪能できた点です!

 

総合的な私の感想を一言でいうと、色々と 非常に素晴らしかったです!!

過去の長所を取戻し、しっかりと維持しつつ、新境地に至りつつある羽生選手」・・に見えました。 

 

何がどう素晴らしかったのか、みていきます。

まずは、オープニング。

 

このオープニングはとてもカッコイイですね。揃いの衣装もとても素敵です。 

やたら織田さんがカッコよく見えましたね。彼は引退後もどんどん上手くなっているように見えます。

番組でもちゃんと紹介されていますけど、歴代の男子シングルの世界選手権金メダリストたちがズラリと出演していて、非常に豪華です。

羽生選手は、一番最後に登場して、トリプル・アクセルを跳んでくれました!

そして、着氷した直後に片足を振り上げるという、これまた難度の非常に高いことを、「軽く」やってみせる羽生選手ですが、

その振り上げ角度がまた、驚くほど高くて素晴らしい!! 全く、どんなバランス力なんだか!

この日はかなり調子が良いように見えましたね!

 

シェネルさんの歌に合わせて、リズム感よく踊るスケーターの皆様。

なんだかんだと、羽生選手が一番カッコよく見えるのは、羽生ファンだからとりあえず当たり前! ということで、次にいきます。

 

次が、「Vertigo」です。 羽生選手がこのプログラムをやるのは、2011年以来です!

先月、最高おススメ演技その16で、私はこれを、「満足度の高い、技の詰め込みプログラム」だと書きました。 

私は決して、「満足度が高いのは、あの振付があるから」などとは一言も書いておりません!どうか皆様、そこは誤解なさいませんよう…。(笑)

本当に、まさか再びやってくださるとは! 

「Vertigo」は、どう見ても、やる側の羽生選手にとっては、身体的負担がかなり重いと思うのです。 

でも、あの頃の羽生選手は、すごく頑張ってくれていたと思うのです。

だからなおさら、過去のものとして忘れ去られるのはどう考えてももったいないのと、羽生選手の当時からの凄さや、演技の守備範囲の広さ等をきちんと見てもらいたくて、ご紹介したつもりでした。 (最高おススメ演技その16のページにも、最新版を追加しました。)

 

では、「Vertigo」の演技をどうぞ。

 

こちらは、終了後の羽生選手のインタビューです!

 http://www.dailymotion.com/video/x2s1uwm_2015-vertigo-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF_sport

 

ちょっと驚いたのは、インタビューで、「ちょっとした、大人の色気というか、男の色気を出せればと思って、今回選ばせて頂きました」とのことで、

羽生選手の口から「色気」発言が出てきたことです!

インタビューでは、「まだ恥ずかしいですけれども、でも、ちょっとその恥ずかしさというか、そういう恥ずかしさというのは克服できたと思いますし、また完全に違ったプログラムとして、すごく楽しくできたと思います」 ・「そこはあまり触れてもらいたくないところなんですけれども」と、以前ほどではないものの、相変わらず、カメラの前ではちょっとした恥ずかしさをチラつかせていた羽生選手。 

う~む~、克服した、のか、克服中なのか、していないのか、したのか・・・(笑)

確かに、問題の動作の時、動画で見るとかなり挑発的な表情に危ない手つきで、別人のような羽生選手なのですが、直後、表情が「いつもの照れ笑い」に一瞬だけ変わってしまうのが、動画で確認できます。 一瞬だけ、素に戻ったような・・・?

 

色気やセクシーさなんて、いくらでも他の形でも表現できると思うし、本人が意識していないときにこそ一番出ていたりするものだとも思うし、羽生選手は既に自然に出ていると思うし、

無理してあれを克服しなければならないなんてことは、決してないように私は思う のですが、どうでしょう・・・?

 

腰痛(ヨーツー)が、U2(ユーツー)の曲で悪化、なんてなったら、シャレにもならないし!(笑) いや、ダジャレにはなっていても!

プルシェンコ選手はこういう「腰ふり」を、実にフリー(自由)な気分で、フリフリ・・・ じゃなかった、ノリノリでやってしまうので、結果、エライことになるわけですが。

 

やりたければやればいいし、でも、もし本当に抵抗があるなら、あまり無理なさらずに。 どちらでも、お好きなようにどうぞ!(笑)

多分ですね、私が思うに、「氷の上で、透明なフラフープを回してて、何が悪い!」みたいな感じでカラッとやられると、もっと、いや・・・「らしくなくて」済むような・・・

・・・「あまり触れてほしくない」との羽生選手のお言葉でしたので、このコメントは以上です。

 

それ以外について全体としては、今回の「Vertigo」は、非常にカッコよかったと思います! 

昔の「全力感」「ぶっ飛び感」「無邪気感」と時折見せたキュートさ(?)が懐かしい感じもしますが、羽生選手も言っていたように別の演技として、「新生・大人のvertigo」だと思って見ても、とても楽しめます。

上のほうで紹介した生中継の動画では、カメラワークが、小学生の羽生ファンにも完璧に配慮されていて、安心して見られるし、さすがでございます。

腰に負担の重いビールマンスピンと、レイバック・イナバウアーがなくなっていましたが、健康を考えれば、そのほうが良いでしょうし、代わりに、へ型変形ランジの新バージョンが採用されていて、ちょっと新鮮な感じで、なかなか良かったです!

 

このプログラムはやはり大変なようで、終了直後のインタビューで、羽生選手が息を切らせています。

羽生選手も、新たな気持ちで取り組むとのことですので、今後のちょっとした変化・進化も楽しみにしております!

 

参考までに、昔のと今のを並べた動画です。

 

・・・やっぱり、昔は昔でいいですし、今は今でいいですね。  私はどちらも良いですね。(笑)  

こうして並べてみると、今の衣装も良いです。

それにしても、昔のエネルギー全力感は半端ないですね、髪までボサボサの羽生選手! そこが面白くていいんですが!(笑)

 

 

そして、今回初お披露目となった、「Believe」と、フィナーレの動画。

羽生選手は上のインタビューで、「歌詞の意味だとか、そういうのを一つ一つかみしめながら、皆様に、自分の思いというものを届けられたらいいなと思います」とコメントしていました。

・・・はい、届きました!

 

これがまた、超が付くほど、素晴らしかったです!!

 

では、「Believe」を、どうぞ。  

http://www.dailymotion.com/video/x2s25xm_2015-believe-finale_sport

 

羽生選手が本気で心を込めつつ、全身にまで神経が行き渡っているような、丁寧で繊細で、細部まで非常に美しく、なおかつ情熱的、という、とても感動的な演技でした。

歌詞もとても良いのですが、それにピッタリと合わさるように、羽生選手が一つ一つ動き、時に慈しむような優しさを見せ、時に激しくも情熱的という、まさに渾身の演技で、見ていて途中から、涙が出てきてしまいました。 

「演技に本気で入り込んでる度」が、今までの中でも、最高レベルだったように思います。

初めて見た時に泣いてしまったのは、「花になれ」「花は咲く」と、この「Believe」です。

この「Believe」が、「花になれ」や「花は咲く」とは少し違うのは、極上の優しさだけでなく、激しい情熱も同時に魅せられるプログラムになっているところ、で、そこがまたいいですね!

 

衣装は、最初出てきた時は、そんなに似合っているようには見えなかったのですが、演技が始まると、なぜか全く気にならなくなるというか・・・

むしろその淡いオレンジ色が、羽生選手の演技の変化によって「優しい色」に見えたり、逆に「激しく燃えるような色」に変化するようにさえ見え、

(おお、凄いな!)と、思わず息を呑みました。 こういう衣装イメージの変化を見たのは初めてな気がします。 本当に凄かったです!!

だって、羽生選手の演技の変化によって、衣装をそう見せているということですから!

より似合いそうな衣装がもし存在するというのなら、(ありそうな気もするのですが)、この演技は、いったいどこまで凄くなるのか。 

今後も、非常に楽しみです。

 

「花になれ」は、披露してくれたタイミングのせいで、初めて見た時は、ほとんど号泣に近い状態で涙が止まらなくなってしまった私でしたが、

今回は、演技の一瞬一瞬の演技の美しさと歌の歌詞をかみしめながら見ていて、どんどん胸に迫ってくる感じで、後半から涙がこぼれました。

私は、この曲が使われた「海猿」のテーマイメージで見ていたのですが、「結婚式」の定番ソングにもなってきているらしいこの曲は、そちらのイメージで見ると、また違った印象になったかもしれません。

 

なんというか、「羽生選手らしさ」が戻ってきた感じで、本来の才能のきらめきが鮮やかに蘇って見え、そこが本当に、とても嬉しかったです!

初披露としては、極めて高い完成度だったのではないかと思います。  

振付は、「花になれ」と同じ、宮本賢二さんです。・・・やっぱりね。(笑)

 

今年になってから、スピンが極めて美しくなり、昔の美しさが蘇っている羽生選手ですが、そういうところがとても活かされていて、

洗練された一つ一つ、全ての瞬間を目に焼き付けられる演技でした。

特にレイバック・イナバウアーの前後一連の流れが、非常に素敵で印象的でした。

 

「Brave Heart 海猿」という映画の、主題歌だったこの曲。 

この映画のテーマは、「命をかけて、命を守る」

いつもまさに、「Brave Heart」な羽生選手が、深い感情を込めた、圧巻の、渾身の演技をしてくれるのを見て、このテーマとかぶるのがスゴイです。だからこそ、泣けるのかも。

羽生選手、ありがとう。

すごく癒されて、あたたかい気持ちになりました。 

そういうのが観られて、幸せに思います。

何と言ったらいいのだろう・・・ 「羽生選手を応援してきて、本当に良かったな・・・」と、また、心の底から、そう思わせてくれる演技でした。

国別対抗戦の時も、そう思いましたけれども、今回は何の緊張もなくリラックスして見ることができていたので、なおさら嬉しかったです。

プルシェンコ選手のもつ「絶対王者」感や、「皇帝」感、圧倒的存在感とも、またちょっと違うのだけど、 

この世に素晴らしいスケーターは沢山いても、

羽生選手にはその誰とも違う、非常に特別に感じられる個性があり、そして人目を惹きつける「存在感」がある・・・ 

氷の上の羽生選手は、まさに、「水を得た魚」のようです。

 

この演技について言えば、そこに込めてくれた羽生選手の「思い」「心」に深く関係があるように思えます。 

試合が「ボーカル解禁」になった昨シーズン、「歌詞」は大事だと、強く思いました。

人間の潜在意識の中に入り込む、「言葉」の力は、演じる側にも、見ている側にも強く影響している気がします。

特に、自分で口ずさむ習慣のある羽生選手には影響力が強いように思います。試合の曲(歌詞)選びが、今まで以上に大変になりそうですね。

羽生選手は普段から、とても歌詞を大事にしていますが、今回も、「歌詞の意味を一つ一つかみしめながら」「自分の思いを届けられたら」と

語ってくれています。

参考: シェネルさんの「Believe」という曲の歌詞・全体 → http://www.uta-net.com/song/131466/

 

 

 

 ラストのフィナーレ動画です。

 

かなり嬉しそうに、歌いながら、最前列真ん中で踊りまくる羽生選手。

この衣装、羽生選手に似合っていますね。  やはり青が似合いますね。

ノリノリすぎて 時に危ないお兄さんかのように見えてくることがあるのは、いつものことでして(笑)、何も驚くことではありません。

 

ラストでやってくれた、「4回転ループ」が、とても形がキレイでした! 

ジャンプを跳ぶ直前の体勢を、よく見ておいてください。 これがループだ!っていう典型姿勢を見せてくれています。

足を交差させて、腰掛けるような姿勢で、やや前のめりになっています。

このループを跳ぶ直前の、一瞬の気迫が、すごくカッコイイですね。 

今シーズン、4回転ループは試合で見られるのかどうか… なんとなく、見られるような気がしてきましたが、どうでしょう?

いつかのお楽しみ、ということで。(笑) 

 

 

 次は、プルシェンコ選手の、「ザ・皇帝」な演技です。 

プルシェンコ選手は、いるだけで、そして、氷に立っているだけでも、貫録があり、凄みがありますね。(笑) 

 

再びここまで戻してくるとは、毎度毎度ながら、本当に驚異の復活です。 

ロクサーヌのタンゴも! →https://www.youtube.com/watch?v=hBB1sNGEIc4

 

ハビエル・フェルナンデス選手の「闘牛士」演技も、なかなか良くできていて、良かったと思いました!

衣装は確かに重そう… でも、楽しそうに見えるところが良いです。 → https://www.youtube.com/watch?v=NGiRXNq4u7w

 

2008年の世界選手権王者であり、羽生選手の振付師でもある、ジェフリー・バトルさんの演技は、こちら。→http://www.dailymotion.com/video/x2s2w8i_faoi2015-jeffrey-buttle_sport?start=100

ダンスとスケーティングが非常に上手いのはもう今さら言うまでもないのですが、ピンクのジャケットは強烈でした。(汗)

現役当時は爽やか系と言われていました。世界王者になった時の演技はこちら。→ ショート https://www.youtube.com/watch?v=fsphwWu1B2s   フリーhttps://www.youtube.com/watch?v=5vJFdEfGk3w

羽生選手と違って、4回転が得意でなかったバトルさんですが、バンクーバー五輪まで続けることをカナダから大いに期待されていたものの、やっと世界選手権で優勝した2008年に、「満足した」と語り、惜しまれつつも引退を選びました。今の活躍を見るに、その選択は正解でしたね。

 

こちらは、2007年の世界選手権王者の、ブライアン・ジュベールさん(フランス)の演技です。

https://www.youtube.com/watch?v=gPX0d8bqLiM

芸術とファッションの国おフランス代表として、4度も五輪に出続け、その間ずっと4回転ジャンプにこだわり続けた4回転時代の功労者とも言われ、フィギュアスケート界一のイケメンとも呼ばれてきた彼の、前衛的すぎるファッションは、遠目には「レモンのスライス?」かと思わせて違ったという、他を寄せ付けない革新的な(?)アイデアばかりで、相変わらずの面白さです。(笑)

こちらが、2007年に世界王者になった時の、SP「007」https://www.youtube.com/watch?v=-FSUkIippPo 衣装の斬新さ(笑)が今見ても涙ものです。

FS 「メタリカ」https://www.youtube.com/watch?v=UtWlkzZfRWA この衣装は似合っていました。 後半で、羽生選手の「旧ロミオ」と同じ曲が使われています。この年のジュベール選手は、出場した全大会で優勝しました。

ジュベールさんは、採点制度にその現役時代を翻弄された感がありますし、羽生選手とは逆で、「ヤグディン派」だった選手なのですけど、彼のスケート好きは本物で、その心は素晴らしいです。 期待されていたバンクーバー五輪で大失敗してしまい国内で批判にさらされます。

「批判されて、頭を下げて生きてきた。 でも、やめたいと思ったことはなかった。スケートが大好きだから。」と語ったという彼の演技は、4回転を2度着氷してもなお点数が伸びずに終わったソチ五輪を最後に、現役を引退されました。ジュベールさんの真のカッコよさは、顔ではなくその内側にあったと思わされた、そんな彼の現役時代でした。

 

今回のコラボのシェネルさんは、なかなか良かったですね。

羽生選手は、女性ボーカルだと、迫力のある声の人か、あまり高音過ぎない声の方のほうが、似合っている気がします。

男性ボーカルだと、恐らく幅広く適応できるだろうというイメージがあるのですが…。 

 

もう一度、4回転ループのところだけの動画をどうぞ。

 

そしてこちらは、ファンタジー・オン・アイスの前の、宣伝ニュース動画です。

羽生選手の練習の様子と、今シーズンへの意気込みを語っているところ等が見られます。

「Believe 」を練習中の羽生選手の様子が、とても素敵です♪

 

 

他のスケーターたちも素晴らしかった中で、それでもやはり一番素晴らしかったと思えたのは、羽生選手だったな、っという、

羽生ファンとしては王道中の王道の感想で、終了!(笑)

 

 羽生選手! とてもとても、素晴らしかったです!! 

 

正真正銘の、世界選手権の「元・王者」たち&「現・王者」&「永遠の皇帝」という、肩書が王者だらけのショーでしたが、やはり私の眼には、羽生選手が一番「王者」でした! 

 

 

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羽生選手の献血呼びかけ、新シーズン&浅田選手復帰への想いと、参考救急情報

2015-06-03 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

羽生選手が語ってくれた新シーズンへの意気込みや思い、そして、浅田真央選手復帰へのコメントが出ています。

ニュース記事 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150601-00000090-spnannex-spo

(一部抜粋です)

「アクシデントがあり、皆様にはご心配おかけしたと思うが、健康に非常に気を使って選手生活を大切にしながら来シーズンはやっていきたい」と決意を新たにした。

練習の仕方も見直したと話し、

(演技)直前の6分間練習でどうやって自分を持っていくのか、考えるきっかけになりました」と前向きに捉え、

コンディションを保って技術向上を目指し、来シーズンを迎えたい」と話した。

 

 

次は、日本赤十字社の世界献血デー「World Blood Donor Day」(6月14日) に絡んだ、献血宣伝イベントで、

羽生選手が語った動画。

「羽生結弦選手と共にいのちと献血の大切さを考えるイベント」 だそう。

 

今日は4時間睡眠と告白する羽生選手、世界献血者デーの説明、羽生選手の献血への思い。

忙しそうですね。  睡眠時間が、4時間程度・・・ これが続くと、辛いですね。 

あまり無理なさらずに。

 

 羽生選手の献血呼びかけと、CM撮影秘話。

「世論に揉まれました」(笑) と、羽生選手。 

幼稚園児に「羽生選手と結婚します!」という手紙をもらっているという羽生選手。  

CM撮影秘話で、回転軸のブレがあるのがイヤで、こだわりを見せたという、羽生選手。 

確かに、回転軸がぶれた映像がCMに使われるのは、金メダリストとしては、ちょっと、でしょうね・・・ (笑)

家でお風呂場で熱唱しているという羽生選手。 絶対にそうだろうと思ってましたけど!

「歌への自信は?」と聞かれて、「ないです!」と即答しました。 

 

 

浅田選手現役続行への、羽生選手からのエールとその想い 

 

「とにかく、(浅田選手が) 現役を続行するという宣言をされたのは、ものすごく勇気が必要だったことだと思いますし・・・

動画ではカットされてしまっている、羽生選手のここのセリフ: 「やめる・やめないの中で、多分、色々悩まれたと思うんですけれども」、)

一選手として、その、現役を続行するというニュースを聞いた時、すごく嬉しかったと共に、また、その、

一ファンとしても、彼女の試合での演技が見られるかもしれないというワクワク感を頂けたので・・・ 何ですかね、

”本当に嬉しい”、という言葉に尽きると思います。」

 

全部が確認できる動画はこちら → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150601-00000002-wordleafv-spo

カットされてしまっているセリフ「色々悩まれたと思うんですけれども」の時、羽生選手は、何かを思い、深くかみしめるように、目を閉じています。

今現在、羽生選手は、3年後の引退を宣言していますけれども、それを言うようになったのは、ソチ五輪以降です。

様々な深い思いがあって、そう決めたのだと思いますし、また、だからこそ、浅田選手の復帰に思うことは、多かったのではないでしょうか。

羽生選手が、インタビューで目を閉じるときというのは、(私の今までの観察では、)涙が出そうになるほどの深い感傷や共感がある時、に見えます。

町田選手引退について語る時も、そうでした。

羽生選手は、表向きは気を強く持っていても、陰では相当な泣き虫だと自分で何度も告白していますし、

ソチ五輪女子金メダリストの、あのソトニコワ選手にも、「彼は舞台裏ではしょっちゅう泣いている」と、笑って暴露されています。(笑)

 

また、羽生選手はかつて、世界ジュニア選手権で、村上佳菜子選手と共に「男女アベック優勝」を果たした後、

「シニアでも、日本人同士で男女でアベック優勝をしたい」 という思いを表明していたことがあります。

ソチ五輪よりも前、浅田真央選手とで、それが実現したことが数回あり、その時は本当に本当に嬉しそうでした。

 

 

次は、輸血によって救われた方からの、献血をして下さった方々への感謝の言葉 (白血病の方から)と、羽生選手のコメント

及び、羽生選手のお母様の話

 

こちらは、記者会見です

織田さんとの「壁ドン」写真について語る羽生選手と、新シーズンへの想い

 

新プログラムについては今は秘密。 

健康であること、常に万全のパフォーマンスができる状態であるということを、練習の中から、試合だけじゃなくて、

練習の中から、常に注意してやっていこうと思っています」 とのこと。

 

 

ここからは、おまけですが、献血・輸血の話に絡んで、救命・救急関係の情報を、少しご紹介します。

1: 日本赤十字社 一次救命処置  心肺蘇生とAEDの使い方

 

2: その数分が生死を分ける(救急救命法)  

 

私は過去、3回くらいこの「救急救命法」の講習・訓練を受けたことがありますが、最新の時は確か、

「人工呼吸は上手く出来ない場合は、無理してやらなくていい。むしろ心臓マッサージを絶え間なく続けた方が、救命率が高い。」と聞きました。

この動画でも、「人工呼吸が出来る人はやるように」と言っていますので、無理な人、上手くできない人は、無理して下手に心臓マッサージを中断するよりもは、マッサージを続けた方がよいようです。

AEDが近くにない場合は、救急車到着までは、あるいは呼吸が戻るまでは心臓マッサージを続けられる限り、続けなければならない、とのことです。

「専用の人形」で練習します。

 

 

3: 心肺蘇生法 (小児の場合)

 

4: 心肺蘇生法 (乳児の場合)

 

5:  救命処置 (窒息の場合)

私はこの、ハイムリック法で、助かった人を目の前で見たことがあります。

大勢がいた場で、一人が窒息しかかったのですが、その場にこの知識があった人がいて、鮮やかに助かりました。

背中を叩く、ぐらいは誰にでも想像できるのですが、知っていると少しは違うかと。

 

上の動画からも解ると思いますが、119番通報すると、最初に必ず、「はい、119、消防署です。火事ですか、救急ですか?」と聞かれます。

気が焦っていると、「は?」となりますが、最初にこれをどちらなのか答えないと、次の質問になりません。

ここで火事なのか救急なのか、または、「人が倒れていて息をしていません!」などと答えると、直ちに消防署側では、必要なのが消防車なのか救急車なのかが判断されて、署内で出動命令が出されるようです。

次に事故現場、今いる場所や住所が聞かれます。

先にこれらを答えないとダメで、「今ここで~」などと言い始めても、「先に場所を教えて下さい」と必ず言われます。 

状況説明を聞かれるのは、そのあとになるのですが、これはそうすることで、出動時間、到着時間を1秒でも早くするためだそうです。

 

 参考までに、これが、実際の救急の際の電話のやりとり ↓ 

 

話している最中に、後ろで同時に出動命令が出されています。 重なって聞こえる警報や大音量は、背後で出されている出動命令です。

 

こちらは、消防車と救急車、出動のしくみ 「はい、こちら119番です」 (八戸市役所の動画)

 

 なんかかなり脱線した感じですが、献血→ 輸血 → 救急 ということで。(笑)

本当に、応急処置・救急対応を間違えると、色々と大変ですから・・・

 

羽生選手! 人間科学部の勉強も大変でしょうけれども、どうぞ一つ一つ、無理ない範囲で、頑張って下さい!