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あのプルシェンコにまで絶賛された「貴重な存在」、羽生結弦

2014-01-28 | 羽生選手の素晴らしさ

フィギュアスケートにあまり詳しくなかった人たちに、羽生結弦選手の素晴らしさを説明するのに、簡単な方法があります。

「”あのプルシェンコ”にまで絶賛された貴重な存在、それが日本人の羽生結弦なのだ!」ということです。

 

ニコニコ動画に、そのプルシェンコ選手ご本人が羽生選手について熱く語っているところを報じてくれた、イギリスの番組がアップされています。

興味のある方は、ご覧になれば、よく解るかと。↓ アップしてくださった動画主様に感謝です。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm22142324

 

動画を見られない方々のために、少しだけ抜粋します。(以下、訳は動画のものではなく、私の訳に変えてあります)

ナレーション:

   「プルシェンコによれば、(フィギュアスケートの)その未来は、まさに『羽生結弦選手』、その人の手中にあるということです。」

    ( 元の英語   And for him, the future lies well and truly  in the hands of Yuzuru Hanyu. )

 

プルシェンコご本人: 「羽生結弦は優雅で、スリムで、スピードがあり、本当にものすごいスケーターだ。

                           彼のこのプログラムが、僕から見ると(大会で)ナンバー1だ。

               (注:2012年フリープログラム「ノートルダム・ド・パリ」の演技中の羽生選手を見ながら言っている。)

                素晴らしいスピンの数々、見栄えが非常に良く、彼にはカリスマ性がある。 僕は彼が好きだ。」

(元のプルシェンコご本人が語っている元の英語  "He is elegant, he is thin, he is fast, he is such a great skater.

                 This (is), for me, number one.  Great spins, great photography, 

                  he has  a  charisma.    I like him."  (By Evgeni Plushenko ) )

 

 そして、まだ若い羽生選手への助言めいたことを少し口にしてから、

 「数年後には、羽生結弦の演技こそが(フィギュアスケートの)「未来そのもの」となるだろう」、と言って締めくくっています。

 

凄いですね・・・  あのプルシェンコ選手が絶賛!  羽生選手への期待がうかがえます。

王者の貫禄を崩さず、特定のレベルに到達してない王者を認めず、そういう基準を絶対に譲らなかったプルシェンコ選手が、他の選手のことをここまで認めているのを、聞いたことはないような気がします。

頂点への挑戦を続けるアスリート根性、ジャンプやスピンの技術的レベルの高さ、カリスマ性、演技の芸術性、の全てにおいて妥協しない厳しい目でいつも見ている印象のプルシェンコ選手ですので、その全てにおいて、羽生選手は(未来の可能性も含めて)彼に認められたのでしょう。 

自分が羽生選手の立場だったら、これは本当に嬉しい言葉です。目標の人に評価してもらえて、しかもここまで言ってもらえたら。

 

そして、プルシェンコ選手の言うことに、私も完全に同意します。(笑)

 

個人的に思っていることですが・・・

羽生選手が既に、かつてのプルシェンコ選手をも完全に上回っていると思われる点が、いくつかあります。

 

1.驚異の柔軟性 (←これはもう、誰の目にも明らか。疑いようがない。身体で、流動的な美を創り出せる。優雅さの原点。)

2.ジャンプやスピンの美しさ (← これも顕著。時代や採点基準が違うせいもありますが、体の柔軟性とスタイルが影響している。 )

3.演技から醸し出される、繊細さ・ピュアさ(純粋さ)・一途さ・真っ直ぐさ (← プルシェンコ選手、他選手の個性とは異なる点です。

                                               ロミオとジュリエットのプログラムが似合う理由の一つでもある。)

4.リズム感、音感 (← プルシェンコ選手も本当に凄かったのですが、羽生選手のほうがさらに上かも。

                 時代や、振付師も影響しますが、ジャンプやスピンのタイミングまでバッチリ。

                 2011年度版ロミオのラストのステップや、今期の「パリの散歩道」等で、リズム感は特に発揮されている。

                 見ていて気持ちがいいですね!)

 

連続ジャンプについては、4回転+3回転+3回転や、4回転+3回転+2回転などをやってのけて、人々を圧倒し、その絶対的な成功率で群を抜いていた元絶対王者、天才・プルシェンコですが、羽生選手は、試合では跳んでいませんけれども、既に大勢の前で 4回転+3回転半+3回転半 などという、これまた、誰もやったことのない、驚愕の超人ジャンプを数回、披露しています。

連続ジャンプの、後ろ側のジャンプに、アクセルジャンプ(~回転半、というジャンプ)を続けるのって、普通は出来ないと聞きます。ジャンプ開始の向きが、半回転変わるので、そこで勢いが落ちるからですね。(でも、羽生選手はやっています… 本当に超人ですね。)

将来的に、ジャンプの種類や難易度でかつてのプルシェンコ選手を超えていく可能性は大いにあると思います。

楽しみですけど、でも、あまり極端な無理はしないで欲しいですね… 何よりも御身体を大切に。(選手生命が長くあってほしいので。)

                                   (個人的には、ひたすら手術が必要となるような身体には、なって欲しくないので…)

 

唯一明らかに負けているのは、プルシェンコ選手から醸し出される、スケート場を支配・周囲を威圧するかのような威厳、まさに「皇帝」といった貫禄、ですね。

でも、これはプルシェンコ選手の個性であり、特徴なので、羽生選手はたとえ「貫禄」がついても、同じようにはならないだろうと思いますし、同じになる必要もないかと思います。

演技前後に見られる羽生選手の徹底した「謙虚さ」「腰の低さ」は、素晴らしい長所の一つだと思いますし。今いる他選手たちの中でも群を抜いていますし、そこがまた多方面から高く評価されていると思います。

テレビには映りませんけれども、リンクの掃除をも真面目に手伝っていることがあるとか…。本当にスケートが好きで、リンクが大事なんですね。

演技中は本当に真剣で、人を惹きつける力に溢れているのに、自分に酔う感じではなくて、「僕の演技を見てくれてありがとうございました!!ここまでやらせてくれてありがとうございました!!」って言っているかのような態度に、演技終了と同時に、パッと切り替わる。

その切り替わりが、なんというか、見事です。

しかも、羽生選手のお辞儀は、ただの挨拶、ただの感謝ではない。

今ここにいること、そこにある全てに対して、心の底から、感謝している印象。  平身低頭、頭下げるし。

その瞬間、そこで演技が出来たことを心から喜んでいるというか…全力投球できたからこそ、思えることなのかもしれません。

表情を見ていても、偽りがない。非常に素直なんでしょうね…。

見ていて、本当にいつも胸が打たれる点です。

点数がどうとか、他からの評価がどうとか、その時の演技の成否とは関係なしに、いつも思います。

これは多分、2011年度から顕著なので、大震災での苦労・苦悩を通った影響であり、羽生選手の言葉を借りれば、

「あって当然のもの、なんてないんだな」(羽生選手の本「蒼い炎」より)、ということを理解したから…こその、態度なのでしょう。

 

こういう態度を見ている時、羽生結弦という選手が日本にいてくれたことを、日本人として、本当に感謝したくなります。

大震災を通り、苦しみを経験したがゆえに、逆に見る人々を励ますことが出来る存在。

希望の星であり、誇り、ですね。

 

これからも出来るだけ長い間、リンクに立ち続けていて欲しい…、本当にそう思わせてくれる、そういう選手です。

 

 


注目発言 その1 「羽生結弦以上にも以下にもなれない。ありのままの自分で…」

2014-01-26 | 羽生結弦選手・注目発言

羽生結弦選手は、その発言がかなりしっかりしており、並み居る選手たちの中でも、分析能力も自己内省能力もかなり高いことがうかがえます。非常に賢いですね。

ファンとしてではなくて一般人という目線でも見ても、今まで大変興味深いことを沢山言ってきました。多分これからも言ってくれるでしょう。

 

国語の教師だというお父様から、小さい頃から、発言の与える影響の大きさや、言葉の大切さなどと言ったことを色々と教え込まれてきたそうですが(インタビュー記事より)、なるほど、その効果はかなりあったようです。

今はソチ五輪に向けてインタビュー等が全盛な時期なので、それ関連の発言で、興味深いものを取り上げてみます。

 

注目発言その1は、

「どうあがいても、羽生結弦以上にも以下にもなれない。ありのままの自分で、できることをやりたい。」

です。 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201312/2013122400313

2013年の年末、全日本選手権後、ソチ五輪代表決定の頃の言葉です。

 

一ファンとしては、これは大変に嬉しい言葉です。

「え、散々あがいたんですか?」なんて質問は止めておきます。(笑)

羽生選手が、誰のどんな演技を意識してこれを言ったのかは知りませんが・・・ (←プルシェンコ選手、チャン選手、高橋大輔選手あたり?)

はい、羽生結弦以外の、他の何者かになってほしいなんて、多分ファンなら誰も思ってはいませんから!!(笑)

 

いや、一番言いたいのは・・・ たとえ、他の優れた選手の真似が出来たとしても、

本人の個性を押し殺すような無理な演技をされても、全然魅力的じゃありませんから!!!

個性や特技、才能を活かしてこその、その人の「魅力」ですから!!

 

これは、全ての選手に言えることだと思いますし、一般社会での、全ての人に当てはまる原則だと思います。

 

フィギュアスケートの選手たち、その演技を見ていてよく思うのが、「挑戦」するのはとてもいいけれども、その方向性が少し間違っていて本人の個性とかなり合っていない場合、結局魅力が半減してしまい、「魅せる」ことが出来ずに、評価も低くなることが多いと感じます。

選手本人の能力は何も変わっていないのに。魅力が発揮できなくなる。

それほど好きな選手じゃなくても、「とっても素敵だな~」と思える演技をする時と言うのは、必ずといっていいほど、その選手の人となり、その人の独自性、特技が、とても良く活かせているプログラムの時だな、と思うんです。

長所が前面に押し出されていることは、すごく大事。

つまり、本人が「生き生き(活き活き)して見える」プログラムですね・・・

 

プルシェンコ選手(ロシア・元絶対王者・トリノ五輪金メダリスト)と、ジョニー・ウィアー選手(アメリカ・元米国内王者・既に引退)を、足して2で割ったような演技がしたい、と小さい頃から言っていた羽生選手ですが、その独自性は、かなり際立っており、個性確立にほぼ成功してきていると思います。

言葉だけ聴くと、「(プルシェンコ + ジョニー・ウィアー)÷2  =???? 」…何それ? どんなの?と、笑えてしまって、あまりイメージが湧きません。(笑)

このお二人は、ある意味、かなり対照的で、両極端に個性的な選手たちですから。

でも、それをやってのけてきたのだから、凄いです・・・。印象強烈ですね。

 

そして、羽生選手が憧れている、プルシェンコ選手よりも、ウィアー選手よりも、私は羽生結弦選手の個性、演技が、一番面白くて好きです。

歴代男子選手の中で、最高だと思っています。

 

昨年からやり続けているショートプログラム「パリの散歩道」ですが、今期のほうが、昨年よりも、より羽生選手らしく振り付けを改良されたと感じました。滑り込んだせいももちろんあるでしょうけれども、グランプリファイナルあたりから、見ていても、ほんの一部に見られた不自然さや違和感がほぼ完全になくなったな、と私は思いました。

この「本人らしくない」感というのは、本来は一番ご本人が演技しながら感じ取れるものだろうとは思うのですが、なぜか本人のことをあまり知らない、たまたま見ていただけの人間に対しても、不思議と伝わってしまうような気がします。

微妙なところで、ぎこちなくなったり、あまり嬉しそうに見えなかったりするからでしょうか…? 

どんな選手であっても、本人に「合っていないと感じさせられるプログラム」が、一番、見ていてつまらないです。

選手本人から滑っている喜びが感じられないし、本来の魅力が引き出しきれないからでしょう。

 

「笑顔が大事」とは言っても、本当の心からの笑顔と、無理やり作った笑顔というのは、殆どの人間はすぐに見抜きますから…。

 

振り付け師が本当に選手の個性を的確に見抜いていた場合は非常に良いのですが、そうでない場合、本人らしさをより追求して少しずつ改良したほうが、本人もずっとやりやすいだろうし、細かい微妙な点で、客席側の感動に確実に影響すると私は思います。

荒川静香さんが、トリノ五輪の直前にこういう点を追求して変更・改良した結果、素晴らしい演技が出来て金メダルに繋がったというのは、かなり有名です。確かに、トリノ五輪本番での荒川さんのプログラムの変更・改良具合には、非常に感動しました。当日の荒川選手も、驚くほど落ち着いて、自信に満ちていたと思います。

良いプログラムは、選手本人の自信も引き出して、結局さらに成功のサイクルに入るように思います。

 

ありのままの、等身大の羽生選手の魅力で、自信をもって、今出来る限りの最高の演技をして下さい!!

頑張れーーー!!!

 

 

 


最高おススメ演技 その5 ジュニア時代からのEX 「Change」

2014-01-25 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

羽生選手の、最高おススメ演技の その5 は

主にジュニア時代(中学生時代)にエキシビションとして使われていた、「Change 」(チェンジ)です。

 

中学生時代に羽生選手が演技していたものなのですが、「中学生」としてみると、やはり唸らざるを得ないレベルの高い内容です。

冒頭からハイドロを決め、三味線の音色にあわせた独特の動きの秀逸さなど、やはりどう見ても、普通の選手ではありません。

音感、リズム感が相当良いのだな、と解ります。

(羽生選手はこの点が、特に世界中の他選手たちと比べてみても、明らかに特徴的で傑出しているように思います。)

衣装だけは、極めて普通っぽいというか…逆にフィギュアの衣装としてはちょっと変わっています。(笑)

 

その中でも、特に、シニアに移行してからショーで踊ってくれたものが、個人的にはおススメです。

久しぶりだったというこの時、さすがに16歳になっているので、完成度が高くなっており、見ごたえがあります。

羽生選手が、かなり楽しそうに笑顔でやってくれているところが、とても良いです。

この時の衣装も、やはりちょっと変わっていますが、黒なので氷上では映えています。

ニコニコ動画です。 (動画主様、拝借致します!)

画面上に出てくるコメントを消すには、右下の、セリフ吹き出しマークをクリックして下さい。

 

(写真 動画より)

 

中学生時代のものとしては、以下のものがおススメです。

アップされている日時からすると、中学2年生の時のものと思われます。

先に見るなら、こちらから見て、あとから上のものを見たほうが、その成長ぶりがハッキリと解るかもしれません。  

しかし、氷上で、しかも男子中学生でこれだけできるのは、本当に驚きます。

 

 2008-12 Yuzuru Hanyu EX  Change

 

 

追加 : 2014年2月のソチ五輪で、ついに金メダリストとなった羽生選手。

    6月に、仙台凱旋記念公演として開かれたアイスショーで、久々にこの「change」を滑ってくれました!

    さすが金メダリスト羽生選手、明らかに筋肉量が増して、力強くなっています。

   軽快さではさすがに高校時代のほうが上ですが、パワフルにエネルギー全開で滑ってくれたこの演技を見て、改めて惚れ直した方も多いようですし、初めて見て魅了された方も大勢いたようです。 すごい気迫です!!

  

 

 

 一度にいくつもの演目を滑ってくれたこの回で、体力も相当消耗されていたのでしょう、最後のほうはご愛嬌。(笑)

 


最高おススメ演技 その4 2011~12年度版「ロミオとジュリエット」

2014-01-23 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

最高おススメ演技の その4 は、 大震災のあった年、2011~12年度にかけてのフリープログラムだった

「ロミオとジュリエット」(映画・ディカプリオ版のほうの音楽使用) です。

 

この演技で羽生ファンなった人も多く、羽生選手の名前を世界中に知らしめ、

世界中のフィギュアファンや解説者たちはもちろん、多くの一般人をも感動させた、一番有名なプログラムだと思います。

特に最高だったのが、シーズンラストの、2012年の世界選手権で銅メダルを取った時の演技です。

 

ベルギー解説 (フランス語) 日本語翻訳つき (動画主様、拝借します)

翻訳が表示されない場合は、右下の「CC」と書かれている場所を、クリックして下さい。

 「歴史に残るプログラム」と絶賛されました。 あらゆる点を褒められています。

 

 

この時、実は羽生選手は捻挫した状態で臨んでいたのだそうで… 当時は知られていませんでしたが。

ただ、動画を注意深く見ていれば解るけれども、中盤以降のジャンプの着地の時に、

片足首がぐりっというか、ぐにゃっ(ガクン?)としかかっている時があり、

(いつも着氷のキレイな羽生選手にしてはちょっとおかしいな…本当は怪我をしているとか、

ちょっと調子悪いとかでは?)などと私は見ていたときに思ったのを覚えています。

でも、その後のすごい演技を見て、途中で転んだ影響か、あるいはやっぱり気のせいだったか・・・と思い直したのだけれども。

結局、当たってしまっていて、後からビックリしました。

当たっていなかったほうが良かったのだけれども…でも、その状態であれだけの演技をした精神力と忍耐力には本当に驚かされます。

 

途中、なんでもない場所で突然コケてしまうのですが、これさえも、「倒れこむロミオの演技に見えた…」と言う人が大勢出ました。

そう思わせるのは、その後の演技がほぼパーフェクトで、あそこでコケたのがある意味、見ている側には「謎」だったからです。(笑)

(結局は、捻挫の影響が出たせいのようですが…。)

むしろ、その後が凄かったのは、羽生選手の気合のなせる業だとは思うのですが…。

 

結果的に、外国の解説者たちに、「今まで見てきた中で一番すごい演技!」だの「歴史に残る名演技」などと言わせるほどの、

魂の込められた、ド迫力の演技となっています。

これを見て、羽生選手が、ソチ五輪の金メダル筆頭になると確信した人も、世界中に大勢いるようです。

もちろん、私もそう思いました!(その前からずっと思っていたのだけれども。)

 

動画を見ても、現地で感動で泣いている人、多数。(笑)

羽生選手本人も、感極まったのか、涙を流しています。コーチももちろん、泣いています。

この年は、本当に尋常でない試練の1年だったから…

羽生選手の本「蒼い炎」を読めば、どのような状況から、このように至ったのかがよく解ります。 おススメです。

蒼い炎    
クリエーター情報なし

扶桑社            

 

羽生選手は、「魂を込めて、命を削るような演技がしたい」と、時々言うようになりましたが、すごいですね。

この時は、まさにそんな感じだったのでしょう。

 

ファンとしては、命を削られてしまっては困るけれども… 

でも、きっとそれほどまでもの思いでフィギュアスケートをするのが彼の使命なのでしょう…

まさに、フィギュアスケートのために生まれてきたかのように見えますから。 

そうせずにはいられないほどの情熱が、羽生選手の中に溢れているのだろうと、見ていてそんな風に思います。

魂の叫び、とでもいうべきか。

 

満身創痍になっても、何度手術をしても、競技に出ることや4回転を跳ぶことが喜びであるような、

ロシアの皇帝、プルシェンコ選手のように…

 

この二人から伝わってくる特別なものというのは、そういうところに源があるように私は思います。

 

羽生選手自身、何かのインタビューで、これと同じものは自分でももう出来ない、というようなことを答えていました。

だからこそ、同じ「ロミオとジュリエット」ではあるけれども、違う映画版の違う音楽のものを、オリンピック用に選んだのだと。

「ロミオとジュリエット」にこだわったのは、被災したこの年、これを演じ続けてきた中で抱いていた思いが、

羽生選手にとって本当に特別だったから。

 

ソチ五輪で、その思いが、最高の形で昇華されますように…!

 

 

 

追記(2014年5月) :

ソチ五輪で、見事に金メダルになった羽生選手。本当におめでとうございます!! 2014年7月に発売される、DVD及びブルーレイで、この時の演技とソチ五輪の演技、どちらの「ロミオとジュリエット」もが収録されることになったようです。 ↓ 参考までに。

DVD版

羽生結弦「覚醒の時」 (初回限定豪華版) [DVD]
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ポニーキャニオン
羽生結弦「覚醒の時」 (通常版) [DVD]
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ポニーキャニオン

ブルーレイ版

羽生結弦「覚醒の時」 (初回限定豪華版) [Blu-ray]
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羽生結弦「覚醒の時」 (通常版) [Blu-ray]
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大震災の悲劇をも乗り越えて成長する「炎の男」、羽生結弦

2014-01-22 | 羽生選手の素晴らしさ

羽生選手は、よくそのメンタル面の強さを多くの人から指摘されます。

しかし、その感受性の鋭さ、素直さ故に、沢山の涙も流してきたことが解ります。
現在の羽生選手を語るのに、避けて通れないのが、2011年、シニアデビューの翌年に起きた、
東日本大震災です。

既に有名なことですが、羽生選手の出身地・練習拠点は、震源地に一番近く、津波の大被害をも被った「仙台」でした。

その前後の羽生選手の心境・彼の身に一体何が起きていたかなどは、以下の本「蒼い炎」に詳しく書かれています。

羽生ファンなら、一度は読んでみる価値がある、必見の本だと思います。

「蒼い炎」 羽生結弦 扶桑社出版 


この「蒼い炎」は、インタビューに応えた形で述べられた羽生結弦さんの言葉を集めたものです。
写真も沢山あります。

幼少期から、2012年の世界選手権に出場する直前までの羽生選手の思いや経歴、心境が詳細に書かれています。
彼が幼少期から、明確な目標をもって突き進んできたこと、数度の試練に見舞われていることなどが解ります。

特に、震災後の状況・心情の変化や苦しみ、乗り越えた彼の考え方には、非常に胸打たれ、考えさせられました。
そして、2011年以降、苦しんだ経験のある人なら多分、とても勇気付けられ、励まされます。



ちなみに、この本の売り上げの印税(羽生選手本人がもらえるはずの収入部分)は、
全て、被災したアイスリンク仙台へ寄付されることになっており、
わずか17歳にしてそういう決断と行動の出来る羽生選手は、本当に天から選ばれた、
正真正銘の天才なのだなと私は思いました。

私利私欲に走ることなく、与えられているものを感謝し、必ず恩返しをしようと考え、
自分の使命を全うしようとする徹底的な姿勢…

その熱い思いを受けて、私も、寄付の意味も込めて、この本を買いました。
絶えず自分や状況を分析出来る冷静さと、炎のような情熱を併せ持っている羽生選手。
この「蒼い炎」というタイトルは、なるほど、ピッタリだと思わされます。


羽生選手の2011年の大躍進の秘密は、これを読めば大体解ります。
そして、その年の集大成となり、彼の名を世界中に知らしめた、2012年3月の世界選手権での、
「ロミオとジュリエット」の奇跡的な名演技がなぜできたのか解りますし、
それを知った上で動画を見ると、羽生選手が演技後に流した涙の意味も、よく解ります。


最近のニュースで、早速、アイスリンク仙台専門のバスが、このお金で寄付されたとの報道を見ました。
スゴイですね…
被災して落ち込んでいる子供達に、どれほどの夢と希望を与えていることか…!!
まさに、日本の希望の星ですね。

しみじみ、10代のこの若者を尊敬します。

                                      写真: 日本スケート連盟公式HPより


最高おススメ演技 その3 ~エキシビション 「Somebody to love」

2014-01-22 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

おススメ演技 その3 は、羽生選手が東日本大震災で被災して苦労していた年、同時にものすごい
大躍進を遂げた印象的な年:2011年に エキシビション(EX)ナンバーとして踊ってくれた、
「Somebody to love(サムバディ・トゥー・ラブ)」です。

特に良いと思われる、二つの動画をご紹介します。

一つ目は、ロステレコムカップ(グランプリシリーズ・ロシア大会)で優勝した時のエキシビション。  
こちらです。 ↓ 
Rostelecom Cup Yuzuru Hanyu EX 2011



衣装もかっこよく、とても似合っていて、羽生選手が非常にノリノリで、最初から最後まですごいキレ味で魅せてくれます。

試合でのプログラムとあわせてみていくと、この少年がどれほど凄い才能を持っているのか、嫌というほど解ります。
素晴らしいハイドロ、ビールマンスピン、ドーナツスピン、ジャンプ、レイバックイナバウアー等、サービス精神満点、リズム感とダンス能力が抜群です。
羽生選手は、曲そのものに本人がなってしまっているのではないかと思うほど、いつも音楽に没頭して踊ってくれますね。
リンク外や、別のプログラムを踊っている時との、その別人のようなスゴイ表情の違いにも注目です。

「氷上で、ここまで踊れるものなのか!」と驚愕するほど、ずっとピョンピョン飛び跳ねていて、
高校生らしい、年相応の若者らしい元気で溌剌としたエネルギーに満ち溢れていて、羽生選手の長所が詰め込まれています。

下手に背伸びしたプログラムなどよりも、こういう等身大のもののほうが、魅力的だと私は思います。
きっと優勝したのも嬉しかったのだろうし、氷の上で踊りたくて仕方がないのだな~というのがよく解る、渾身の演技です。

見ている人たちをも、思わず笑顔にしてくれるような、羽生選手特有のパワーと魅力に溢れた、
本当に素敵なエキシビションです。

後半に、2011年版のロミオとジュリエットの、ラストのステップ部分を、Tシャツとジーンズ姿でアンコールで披露してくれていて、そういう意味でも見ごたえのある、お得な動画です。




もう一つは、2012年初頭の名古屋フィギュアスケートフェスティバルの時の演技。
こちらはショーだから、さらに楽しそうに、どちらかというとさわやかに踊っている羽生選手の姿を見ることが出来ます。
Tシャツのみのバージョン。

終わった後の、スローモーションとアップで、羽生選手の動きの良さを見ることが出来ます。
非常にカッコイイですね。

Yuzuru Hanyu 2012 0105 somebody to love





                                                                                                        

   

                                                                                                 D   4   14


最高おススメ演技 その2 ジュニア時代の「ミッション・インポッシブル」

2014-01-22 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

おススメ演技 その2は、ジュニア時代の最後、世界ジュニア選手権大会で優勝した時のショートプログラム、
「ミッション・インポッシブル」です。

この時、羽生選手は、まだ中学3年生です。(信じられない!)

まだまだ中性的なイメージの強かった時代の羽生選手ですが、この演技の時は、かなりの男っぽさ・大人っぽさを発揮しています。
既に観客を惹きつける力の強さは、シニアの大半の選手をも上回っていると思います。
衣装の評判も、ファンの間でも高いようですし、ご本人も気に入っているそうです。

とてもジュニアとは思えない キレ味、力強さ、レベルの高さです。
振り付けも印象的です。
そりゃ~優勝もするわ、シニアに移行させようと周囲も思うわ…、という凄い才能を感じさせます。
知らないで「シニアの選手ですよ」と言われても、問題なく信じてしまうレベルです。

今の羽生選手で、ジャンプ等をグレードアップさせて、もう一度このプログラムを見てみたいとも思います。


Yuzuru Hanyu 2010 World Juniors short program




この後に行われる、フリープログラムで魅せる優雅さや女の子っぽさとは、本当に対称的で、
多才さ、ギャップの凄さが印象的です。

 

そして次のものは、その前年の2009年に、アイスショーで滑っている時の羽生選手の演技です。

ショーだから試合とは違った雰囲気の中、そしてこのチカチカするみにくいはずの真っ赤な照明の中を、すごい情熱と爆発的なエネルギーで

スケートリンクを疾走しながら、激しい動きで演技していく羽生選手。

これだけ上半身を激しく動かしても、バランスを崩さないスケート技術と驚異の柔軟性、力強さ・情熱が凄いです。

これを、恐ろしいほどの「才能の塊」と呼ばずして、なんと言えば良いのか、私にはわかりません。(笑)

それでまだ中学生なのですから、もう、ただただ驚愕。

アイスショーでここまで魅せることが出来る天性の表現者・その胆の据わり方、思わず息を呑むような演技です。

 

 

解説についている、伊藤みどりさん(女子で初のトリプル・アクセルを跳んだ、1992年アルベールビル五輪の銀メダリスト)

が、驚いているほどです。(笑)

 


羽生結弦選手・最高おススメ演技 その1 「白鳥の湖」

2014-01-22 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

追加情報 : 2016年8月28日 24時間テレビ39での演技を、追加しました! (羽生選手21歳)

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羽生選手の、最高といえる数々の演技のうちでも、特におススメの動画を紹介していきます。

まず最初は、シニアデビュー年(2010年:羽生選手高校1年生、15~16歳時)のショートプログラム(SP)、「白鳥の湖 ~White legend~」からです。

特に素晴らしいのが、12月の全日本選手権の時の、この演技です。
私は本当にこれが大好きです。
本当に鳥肌ものです!

ショートである、この演技では4回転は跳んでいませんが、既にトリプルアクセル(3回転半)の、流れるような優雅さ、尋常でない素晴らしさがハッキリと解ります。スピンの美しさにも目を見張ります。
もう、才能が光り輝きすぎていて、眩しいほどです。

姿勢の美しさ、凛とした姿が印象的。
目つきも気迫も、他の選手たちを圧倒していました。
テレビの前でも、スタンディングオベーションを思わずしてしまいました。(笑)

最後のインタビューの受け答えも非常にしっかりとしており、冷静さと賢さもうかがえて、色々な意味で感動します。

下のHPをクリックして見て下さい。

Yuzuru HANYU All-Japan championship 2010 SP

 

 

もう一つ、同じ「白鳥の湖」を、エキシビションにしたものも紹介します。

こちらは、上の動画の約1年後、東日本大震災後の(2011年の)全日本選手権の時のものなので、より、羽生選手の様々な感情が深く込められてアレンジされており、一つの芸術的作品としての完成度も高く、秀逸です。

この独特の澄んだ感じ、誰にも真似できないのではないかと思います。

素晴らしい才能です。

途中のドーナツスピンの時、まるで月光に照らされている本当の白鳥のようにさえ見えます。

最後の長いツイヅル、深く沈みこんだ氷の上スレスレのシットスピン、

ラストに見せるビールマン・スピンからラスト・ポーズまでの一連がまた、本当に息を呑むように素晴らしいです。

試合として臨んでいる時(上の動画)との違いを、楽しんで下さい。 (ニコニコ動画)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm16536575

 

 

2014年、ソチ五輪で金メダルを取得し、世界選手権王者にもなって3冠王となった後に、名古屋フィギュアスケートフェスティバルで披露してくれた「白鳥の湖」は、本当に本当に素晴らしかったです!!  指の先まで神経の行き届いており、ため息しか出ません。

まさに王者の舞。 19歳の時の演技。

この歳でなお、この白鳥のような演技を維持できる羽生選手は、やはりタダモノではありません。

 

デイリーモーションでの動画 ↓

http://www.dailymotion.com/video/x1t36w8_2014%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B-yuzuru-hanyu_sport

 

 
2016年の夏、24時間テレビ39で、羽生選手が、「被災地へ愛を込めて」 熊本の復興シンボルくまモンと、熊本のスケート少女さんたちと氷上コラボショーをやって下さいました。 

その中で、羽生選手が一人で滑ったプログラムとして、またこの「白鳥の湖 ホワイト・レジェンド」が披露されました!

21歳の男性になった羽生選手、五輪金メダリストとしてだけでなく、SP/FS/総合の全てで、最高得点でギネス記録を更新したギネス記録保持者として臨んだ、この演技。

以前と比べれば体格の差は明らかですけれども、繊細かつ力強く、とても丁寧に深い思いを込めて、美しく滑って下さいました!

デイリーモーション動画 → http://www.dailymotion.com/video/x4qn1we_whitelegend_sport

レイバック・イナバウアーが入り、ラストのビールマン・スピンが取りやめて変更されています。

ラストの、大きな希望に満ちたような、清らかな羽生選手の表情が、とても印象的な演技でした!!

15歳の頃から、21歳まで、年齢や状況と共に徐々に変わる羽生選手の技や表現の違いを、楽しんで下さい。

 

 

  ソチ五輪で、見事金メダルになった羽生選手! 本当におめでとうございます!! 金メダルを記念して発売されることになった、羽生選手の初DVD及びブルーレイが、2014年7月に発売になりますが、 この中に、私のこの最高にお気に入りの「全日本選手権の時の 白鳥の湖」 が、収録される予定となっています。 著作権の関係で、どうやら上の動画は「音なし」になってしまっているようですが、音楽つきだと本当に素晴らしい演技です。 買える方は、おススメです。 ご参考までに。↓ DVD版

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天才・羽生結弦 対 伝説の皇帝・プルシェンコ の対決がついに実現決定!

2014-01-22 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

早速ですが、史上稀な天才である羽生結弦選手と、羽生選手がひたすら尊敬し、憧れてきたフィギュアスケート界の「元祖絶対王者」、誰もが認める天才プルシェンコ(ロシア)の対決が、ソチ五輪で実現することが確定したニュースが入ってきました!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140122-00000001-jij-spo

ロシアの代表を巡っては情報が錯綜したり、迷走したりしていたようですが、
やはり、というか、結局は私の当初からの予想通りでした…

本当に楽しみになってきました!

二人の超天才による、歴史に残る、最初で最後の大会となるか?!

10歳以上歳の離れた、憧れの存在を前に、羽生選手がどんな演技を見せてくれるのか、すごく楽しみです。
さすがに少しは緊張するだろうけれども、そこは大舞台ほど力を出し、大勢が見ているほどやる気が出てくるという、
まさにフィギュアスケート向きの、普通じゃない羽生選手のことだから、
何か凄いことが起こるような気もします。

私個人は、羽生結弦選手は、伝説のプルシェンコを超える可能性を持つ、唯一の人だとずっと思っています。

プルシェンコ選手はきっと、どんな結果だとしても、最後には羽生選手を称えてくれるでしょう。
プルシェンコ選手自体、羽生選手にものすごく期待していますし、彼だけをライバルと認めているといってもいいほどです。
最強のライバルになり得ることをわかった上で、自ら進んで羽生選手に4回転ジャンプのコツを教えたというほどですから。
(羽生選手の本「蒼い炎」より、羽生結弦選手本人の証言から)

絶対王者、超天才、あるいはフィギュアスケートの皇帝とまで言われていたプルシェンコ選手自身が、
今までの数々の発言から、念願だったと思われる「羽生選手への世代交代劇」を、ソチの舞台で見せてくれるかもしれません…

羽生選手は、プルシェンコ選手のソチ五輪代表決定を、きっと今頃、心の底から、喜んでいるでしょう!

羽生選手、頑張れーーー!!!!