電脳筆写『 心超臨界 』

つぎの目標を設定したり新しい夢を描くのに
年を取りすぎていることなどけっしてない
( C・S・ルイス )

年下の道元の侍者を志願した懐奘――伊藤肇さん

2019-03-31 | 03-自己・信念・努力
懐奘は思いもかけなかった結果に周章狼狽したが、やがて、完全なる敗北を見きわめると、その場で道元の侍者(じしゃ)にしてもらった。侍者というのは、道元の身のまわりの世話をする役である。 . . . 本文を読む

憎悪と正義の結託を断て――桑原聡さん

2019-03-29 | 04-歴史・文化・社会
ニュージーランド南島クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)で起きた銃乱射テロ事件の主犯格として逮捕された容疑者の白人男性が、犯行直前に会員制交流サイト(SNS)に投稿したとみられる犯行声明文「大いなる交代(The Great Replacement)」を読んでいる。冒頭で彼が問題にしているのは出生率だ。欧米諸国の白人の出生率に比べてイスラム系移民のそれははるかに高い。このままでは白人は少数派に転落し、社会と国家はイスラム系移民に乗っ取られると警鐘を鳴らす。次いで「予想される質問への答え」という自問自答という形式で、犯行に至った理由を述べていく。 . . . 本文を読む

須佐之男命と大穴牟遅神――竹田恒泰さん

2019-03-29 | 04-歴史・文化・社会
八十神(やそがみ)の「八十」と言うのは、実際の八十ではなく、数が多いことを意味しています。古代において奇数よりも偶数が重んじられることと、「八」が最大の偶数であることから、古事記では「八」は縁起の良い数として多用されています。八十神が恋をした八上比売(やがみひめ)の名にも「八」が付いています。これまで登場しただけでも八百万(やおよろず)、八尋殿(やひろどの)、大八島国(おおやしまのくに)、八尺鏡(やたのかがみ)、八尺勾玉(やさかのまがたま)などがあり、その他神名にも多用されています。 . . . 本文を読む

強制連行という嘘――百田尚樹さん

2019-03-28 | 04-歴史・文化・社会
在日韓国・朝鮮人の中には「自分たちの祖父や父は戦争中、日本軍によって強制連行されてきた」と主張する人がいます。日本人の中にも、これを信じている人が少なくありません。しかしこれは嘘です。あ、もとい、勘違いです。たしかに日本は戦争中、「戦時徴用」として朝鮮人労働者を国内の工場などに派遣しました。ただし、その期間は1944年9月から6カ月間だけです。もちろんこれは強制連行ではありません。戦時徴用はそれ以前から日本の中学生や女子学生にも行なわれていたことです。 . . . 本文を読む

対北交渉 米ソの教訓――湯浅博さん

2019-03-27 | 04-歴史・文化・社会
2月末にハノイで開催された2回目の米朝首脳会談が物別れに終わったあと、米外交関係者の間で「失敗」か「次につながる」かをめぐる論争がいまだに絶えない。失敗論はニューヨーク・タイムズ紙など民主党系に多く、外交問題評議会のリチャード・ハース会長のように「ハノイ首脳会談は外交を過度に個人化する首脳外交の危険性を示した」という論評がその代表例だろう。 . . . 本文を読む

習政権に反旗翻す紅二代――藤井欣也さん

2019-03-26 | 04-歴史・文化・社会
中国の全国人民代表大会(国会)が今月5日に開幕する直前、習近平国家主席(65)の知人の像が上海に建立されていたことはあまり知れられていない。中国メディアが報じなかったためだ。知人とは、昨年亡くなった陳小魯氏。軍長老で外相、上海市長も務めた陳毅氏(1901~72年)の息子である。習仲勲元副首相を父親に持つ習氏同様、革命に貢献した高級幹部の子弟を指す「紅二代」「太子党」の代表的人物だった。「像は習氏に対する紅二代の不満の表れ。米中貿易戦争で習体制が弱体化した象徴だ」(改革派の評論家)との見方がある。一体、どういうことなのか。 . . . 本文を読む

ドイツ見習え論――倉山満さん

2019-03-26 | 05-真相・背景・経緯
ヴァイツゼッカーに限らず、ドイツ人はナチスの犯罪を謝罪などしていません。むしろ、責任をナチスに押し付けています。自分たちも被害者なのです。ユダヤ人に対しても補償はしても賠償はしていません。お金を渡すのは同じですが、補償は「お悔み申し上げます」、賠償は「私が悪うございました」です。まったく意味が違います。それに対し、日本は戦争に負けた賠償をしています。非を認めているのです。中曽根内閣がそうした日本の態度を毅然と国際社会に発信したという話は聞いたことがありません。 . . . 本文を読む

海軍の目的――茂木弘道さん、他

2019-03-25 | 04-歴史・文化・社会
【茂木】 アメリカ人のジェームス・ウッド教授の『「太平洋戦争」は無謀な戦争だったのか』という本では、日本は東南アジアの資源地帯を制圧したあとは、ミッドウェイに向ったりガダルカナルに行ったりせずに、商船破壊つまり通商破壊をやれば防ぐのはほんとに難しいので、アメリカにとっては対処しようがなかった、と言っています。 . . . 本文を読む

習独裁体制の落とし穴――石平さん

2019-03-21 | 04-歴史・文化・社会
前回の本欄は、中国の習近平国家主席がトランプ米大統領との首脳会談による貿易協議の決着を避けている理由を指摘した。米国に大幅に譲歩した「城下の盟」を自らの手で結ぶことで「喪権辱国」の汚名を背負うことを嫌っているからである。実はこのことから、習近平体制の抱える問題点が見えてくる。今の中国共産党政権内で、習主席は、政治・軍事・外交・経済など多方面にわたってすべての決定権を1人で握り、毛沢東以来の個人独裁体制を確立した。しかしそれは習主席自身にとって苦しみの源ともなっている。 . . . 本文を読む

韓国はプライドを失ったか――阿比留瑠比さん

2019-03-21 | 04-歴史・文化・社会
韓国はプライドを失ったのか―。慰安婦問題やいわゆる徴用工訴訟での韓国のなりふり構わぬ補償要求の連発に、そう感じる。無理筋な約束破りも事実関係も一切意に介さず、とにかく己を被害者と言い募って金銭を追い求める姿は、韓国社会のタガが外れたようにも映る。そんな感想を抱いたのは、証拠も日本側証言もないまま慰安婦募集の強制性を認めた平成5年8月の河野談話の資料を読み返していてである。河野談話に先立ち同年3月、就任して間もない韓国の金泳三(キムヨンサム)大統領はこう明言した。「日本政府に物質的補償を要求しない方針であり、補償は来年から韓国の予算で行う」 . . . 本文を読む

習政権が払う「カビ給食」のツケ――矢板明夫さん

2019-03-20 | 04-歴史・文化・社会
中国の国会にあたる全国人民代表大会(全人代)が開かれていた3月13日、北京から約2千キロ離れた四川省で、学校の給食の安全をめぐり、市民と警察隊が衝突する事件が起きた。きっかけは数枚の写真だった。衝突が起きた前日の12日、四川省の成都市第7実験中学校で行われた植樹のイベントに参加した数人の保護者が、同校の厨房(ちゅうぼう)に立ち寄り、冷蔵庫の中をのぞいた。生徒の給食の食材となる冷凍肉に白いカビと黒い斑点があり、トマトなどの野菜も腐っていることを発見。保護者たちが写真を撮り、インターネットにアップしたところ大きな反響を呼んだ。 . . . 本文を読む

日独に宣戦布告なき戦争を始めた過ち――藤井厳喜さん、他

2019-03-20 | 04-歴史・文化・社会
【藤井】 5番目の失敗です。これは日本に直接かかわってきます。ミュンヘン融和の後、1941年の初頭にルーズベルト大統領がドイツと日本に対し、宣戦をしないで戦争を始めたことです。これは、40年の大統領選の公約に違反するものであった、とフーバーは言っています。ルーズベルトは公約をだんだん守らなくなったことで、国内からも抗議を受けます。41年の初頭にはルーズベルトは日独に対して事実上の戦争を仕掛けていたという指摘です。 . . . 本文を読む

説得力欠く対中「ロシアゲート」――古森義久さん

2019-03-19 | 04-歴史・文化・社会
日本はロシアへの接近によって中国の動きを抑制できるのか。こんな設問が米国ワシントンの外交論壇で論じられた。いわば日本の対中「ロシアカード」の効用の有無だが、このカードが使えるという日本側の主張は、ロシアと米国の専門家たちからのノー回答で3対1の劣勢という結果となった。安倍晋三首相のロシアへの急接近は米国側でも強い関心の的となった。ロシアのウクライナ・クリミア半島併合などにトランプ政権が厳しい非難を浴びせる中での日本の「親露的」な動向は米側の懸念をも生んでいる。 . . . 本文を読む

温和な三男を切り冷酷な長男をとった曹操――伊藤肇さん

2019-03-19 | 03-自己・信念・努力
死んでゆく者が財産の処理などに頭を悩ますなど、妙なことだ。死んでしまえば、それまでのことではないか。などと思うのは貧乏人の浅はかさである。そうではないのだ。一生を賭けて、働き、苦しみ、耐え、努めた、その苦労の一切が結局「財産」という形で残っているのだ。しかも、実力者たちが、必ず、晩年はくり返す自問自答がある。〈何もかも、すべては自分を中心に動いている。俺は決して独裁者ではない。だが、自分のつくった世界の真ん中にはやはり座っていたい。それくらいのわがままは許してくれてもいいではないか。でなければ、何のために、ここまで事業を伸ばしてきたのか、わからなくなる〉 . . . 本文を読む

軍の無人化も可能。米中が火花を散らす。――産経新聞

2019-03-16 | 05-真相・背景・経緯
2月18日、中国上海の中心部にある虹橋(ホンチャオ)駅。年間利用者6千万人を超える場所で、5Gネットワークの整備が始まった。9月完成を予定しており、世界で初めて5G屋内デジタルシステムを採用した駅になると中国メディアは伝える。着工式に合わせて、AI(人工知能)ロボットによる案内などの5G体験コーナーが設けられた。高画質の映画1本をダウンロードするのに20秒もかからない。虹橋にとどまらず北京、南京駅などにも同様のものが建設される。 . . . 本文を読む