閑居、閑人など、「閑」には暇という意味がありますが、ここでは「静か」とか「心の安らいだ状態」という意味で使われています。閑道人とは、普通の社会生活を送りながら、世事に引き回されないで、心安らかに暮らす真の道者のことをいいます。 . . . 本文を読む
それでは、コミンテルンはどのようにして世界を共産化しようとしたのか。世界共産化とは、全世界の資本主義国家すべてを転覆・崩壊させ、共産党一党独裁政権を樹立することである。世界各国を、今日の中国や北朝鮮のような国にしようというのだ。私から言えば、狂気の沙汰だが、一方で戦争、貧困、差別などに苦しむ人たちにとっては、現状を変える手段として共産主義が魅力的に見えるようだ。 . . . 本文を読む
日本軍の戦略は、陸海軍ともきわめて強力かつ一貫した「ものの見方」に支配されていた。このような戦略の「ものの見方」や方法の原型ともなるようなものを、パラダイムと呼ぶことができる。帝国陸海軍には、それぞれ強力な戦略原型(パラダイム)が存在していた。そして、その戦略原型がつねに戦略的使命に影響を及ぼしていた。帝国陸軍が個々の作戦で共通に準拠していた戦略原型は、陸上戦闘において戦勝を獲得するカギは、白兵戦における最後の銃剣突撃にある、という「ものの見方」であった。いわゆる白兵戦思想である。 . . . 本文を読む
この後醍醐天皇が後年に与えた影響の中で一番重要なことは、建武の中興が明治維新の原動力となったということである。明治維新は簡単にいえば、勤皇派が幕府を潰すという話である。それを幕末の志士たちは後醍醐天皇に仕えた忠義な人たちが北条幕府と戦った姿に重ねて考えたのである。『太平記』に出てくる楠木正成や新田義貞といった実に立派な武将たちが、後醍醐方について身を亡ぼしているが、結果的に、それは幕府を亡ぼすという決心からはじまったことであり、その決心によって建武の中興が実現したわけである。 . . . 本文を読む
万葉集に、憶良の「好去好来の歌」という長歌があります。「……神代より言ひて伝て来らく そらみつ 倭(やまと)の国は 皇神(すめらぎ)の 厳(いつく)しき国 言霊(ことだま)の 幸(さき)はふ国と 語り継ぎ 言ひ継がひけり……」。ここは、日本を定義したような場所であります。憶良が日本を自慢しようとしたとき、二つ挙げた。「皇神の厳しき国」、「言霊の幸はふ国」。彼は、何故こんなことを言い出したのか。私は、これは国文学者には分からない、敗戦直後に外国にポツンと留学した人間にしか分からない点だと自惚(うぬぼ)れています。 . . . 本文を読む
ある修行僧が、趙州禅師(9世紀の中国の禅僧)に、「犬にも仏性(ぶっしょう)はあるのでしょうか? それともないのでしょうか?」と質問しました。仏教では、「草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)」あるいは「悉有仏性(しつうぶっしょう)」といって、あらゆるものに仏性が宿っていると考えます。そのことを知った上で、修行僧は趙州に聞いているのです。当然、趙州は「有」と答えるだろう、と。ところが、趙州は「無」と答えました。これが「趙州無字」です。 . . . 本文を読む
H29.09.30
リスクを取らなければ敗北することはない
だが、リスクを取らなければ勝利することもない
( リチャード・ニクソン )
If you take no risks, you will suffer no defeats.
But if you take no risks, you win no victories.
( Richard M. Nixon )
H29.09.29
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「日日是好日」は、中国唐代の禅僧雲門禅師の言われた言葉で、禅語としてもっともポピュラーなものの一つでしょう。日日は「ひび」ではなく「にちにち」と読みます。「好日」は、中国では大安吉日のことです。ですから、「日日是好日」とは、来る日も来る日も毎日が大安吉日だ、という意味です。難解な禅語が多いなか、実に平凡な句です。しかし、白隠禅師が「実に容易ならぬ一語」と嘆じたほどの、奥の深い内容を秘めています。 . . . 本文を読む
昔から日本の祭においては、「待つ」という姿勢と作法が大事であった。それは日常のあらゆる冠婚葬祭を含めた「まつりごと」の全体を自らつかさどる能力とおこないが、日本の大切な「大人の作法」とされたからである。なぜかつての日本人たちは、「待つ」姿勢が保てたのか。前出の沼部春友宮司は、宮中祭祀の新嘗祭における「物忌(ものいみ)」(注1)という慣習の重要性をこう説いている。 . . . 本文を読む
こで少し「大国としてのイギリス」の本質に迫ろうとするなら、話はさらにずっと遡らざるをえない。そこで少し視点を広げてみると、「大英帝国」の興隆と衰退に重要な歴史上の節目となった戦争が、それぞれ三つずつある。
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あえて吉永さんに問いたい、法案の意味や中身を知らずに、後から責任を取れないような出鱈目な批判をする事、またそういう人達の中に立ち混じって広告塔になる事は、貴女の女優としてのあり方や人としての信条に照らして、恥ずかしい事ではないのですか。 . . . 本文を読む
H29.08.31
大半の人がチャンスを見逃す
なぜなら、それは作業着を着ていて仕事のように見えるからである
( トーマス・エジソン )
Opportunity is missed by most people
because it is dressed in overalls and looks like work.
( Thomas A. Edison )
H29.08.30
沈黙は金か . . . 本文を読む
そもそも安倍晋三氏が保守のなかの保守の代表という風説は、はたして正しいのであろうかまずそこから問い直してみる必要がある。もちろん自民党ははたして保守なのか、といういま巷にぼつぼつ湧き起こっている声とも関係がある。保守ならば、当然真っ先に心の中に響き渡っている主調低音があるはずである。【1、皇室】【2、国土】【3、民族】【4、反共(反グローバリズム)】そしてこれらをひっくるめて【5、歴史】。 . . . 本文を読む
その一方で、ゾルゲ事件を含むソ連コミンテルン工作をめぐって、残された課題がある。もっとも重要なのは、なぜ、戦前の日本は日本共産党を厳しく取り締まりながら、その一方で、軍官民、そしてマスコミに対するコミンテルンの内部浸透工作をこれほど許してしまったのか、その原因を解明する研究が不十分であることだ。 . . . 本文を読む