2人姉妹の妹として愛知県に生まれる。父はカメラメーカーに勤めるエンジニアで、絵画、俳句、園芸をたのしむ趣味人。専業主婦の母は「女性は自立しなければならない」という信念を持つ人だった。 . . . 本文を読む
中国人の歴史認識の機微をシンボライズする言葉に「政治掛師」という言葉(中国語)がある。政治は全ての学問に優先する、という中国人の考え方を表す言葉だが、歴史の研究は史実の研究よりも政治への奉仕が優先するわけだから、中国人の歴史認識は政治的主張にほかならないのである。 . . . 本文を読む
和歌山県太地町のイルカ漁を取り上げた米ドキュメンタリー映画「ザ・コープ(入り江)」が米国で話題になっている。多数のイルカがモリで突き刺され、血の海が映し出されるラストシーンが観客に衝撃を与えており、米国内の映画祭で賞も受けている。 . . . 本文を読む
心臓移植を待つ患者の命をつなぐ人工心臓。この50年で小型化が進み、機能も進化を続ける。テルモ上席執行委員でテルモハート会長の野尻知里さん(57)は補助人工心臓の専門家。弱った心臓を助けて全身に血液を送る遠心ポンプの羽根車を磁力で浮かせる「磁気浮上型」を開発。2007年世界で始めて市場に出した。医師、研究開発者、そして経営者として「あきらめない」を貫く。 . . . 本文を読む
イノベーションの本来の意味に立ち返り、どんな方向を目指すべきなのだろうか。それには、技術中心主義を改め、生活者に照準を定めることが重要だろう。生活者が潜在的に何を求めているかを感知し、「ああ、私はこういうものを求めていたのだ」と思わせるようなモノやサービスを提供できるようにすることが課題になるのだ。これに対処する上で、「人間中心イノベーション」という考え方が重要となる。 . . . 本文を読む
日本軍が占領するインド洋のカーニコバル島で、終戦直前の1945年7月から8月の間、現地住民約90人が不確かなスパイ容疑で処刑された。翌46年3月、英軍シンガポール裁判第12号事件として陸海軍関係者16人が訴追され、6人に死刑判決が下された。 . . . 本文を読む
ゴルフでもテニスでも、フォロースルーが大切だとされる。しかし、フォロースルーというのは、ボールを打ってしまったあとの話である。ボールがクラブやラケットから離れてしまったら、じたばたしてみたところで、所詮(しょせん)は「後の祭り」のように見える。しかし、最近の脳科学の知見からは、そうでない可能性も考えられる。 . . . 本文を読む
1941年12月の開戦後、マレー半島に上陸した日本の第25軍は破竹の勢いで進軍し、翌42年2月にシンガポールを陥れた。中国戦線で抗日分子に手を焼いた経験から、山下泰文司令官は憲兵隊などに華僑の摘発を命じた。容疑者の選別は「インテリ風」などあいまいな基準で行われ、裁判なしの即決処刑だった。 . . . 本文を読む
こういう品物なら、ウチのモノにかぎる、という特性を生め。同種のモノがゴマンとあるのだから、客に“これなら”といわせる付加価値を創造しろ。いま会社にはカネがない。だからチエを出せ。チエのないヤツはアセを出せ。 . . . 本文を読む
ローマの有名レストランで日本人観光客2人が法外な値段を請求されるトラブルがあり、イタリア政府は30日までに、おわびのため政府の費用負担で再び同国を訪問してほしいと呼び掛けたが、2人は「イタリア国民の税金を使うことになる」として招待を辞退していたことが分かった。 . . . 本文を読む
当の河野までが何の物的証拠もないと認めているにもかかわらず、官憲等による慰安婦の強制連行を謝罪し、「歴史の事実」として永く記憶にとどめると内外に宣言したのがこの「河野談話」なのである。 . . . 本文を読む
今こそ、核兵器廃絶への声を一つに集める時だ――。ファッションデザイナー、三宅一生さんがオバマ大統領に被爆地、広島への訪問を呼び掛ける書簡を送った。大統領が掲げる「核兵器なき世界」の実現を後押しするのが狙いだという。 . . . 本文を読む
長野県松本市で、大量発生したカブトムシが出荷前にブドウに群がる被害が相次いでいる。地元JAは誘引剤で追い払おうとするが、効果はなく「こんなことは初めて」と頭を抱えている。県などによると、カブトムシがブドウに付き始めたのは7月下旬から。市東部の山ぎわにある農家が多く被害を受けているという。 . . . 本文を読む
中学のころ、玉木英彦訳のシュポルスキー「原子物理学」という本に首っ丈だった。語学の天才だった先生は、化学者ライナス・ポーリングの名著も翻訳した。このポーリングが極めて興味深い「麻酔」の論文をそのころ書いた。キセノンの麻酔作用は、狭い神経間隙(かんげき=シナプス)で、水を凍ったような状態にするためではないかという仮説である。 . . . 本文を読む
日本各地を襲った米軍のB29爆撃機のうち何機かは撃墜され、パラシュート降下した搭乗員が捕らえられた。陸軍はこれら搭乗員を捕虜ではなく、国際法違反の無差別爆撃を行った戦争犯罪人として処刑した。その根拠になったのが一般市民を殺傷する爆撃を違法とした「空襲軍律」だった。軍律は法ではなく、戦時に軍司令官が定めるもので、軍律会議(裁判)によって裁かれる。国際的にも認められた制度だ。 . . . 本文を読む