電脳筆写『 心超臨界 』

神はどこにでも存在するというわけにはいかない
そこで母をつくられた
( ユダヤのことわざ )

市場がなければ三度の食事もままならない――松井彰彦さん

2007-06-30 | 08-経済・企業・リーダーシップ
福祉分野の市場化で、コムスンの不正が明るみにでた。一方、公的部門では、社会保険庁のずさんな記録管理が私たちの不安をあおる。もっとも、公的部門が問題を起こせば、民営化せよと叫び、私企業が不祥事を起こせば、政府が責任を持って供給せよと叫んでいるだけでは意味がない。このような問題について経済学者はどのように考えているのだろう。 . . . 本文を読む

イノベータの共通項は場づくりがうまいこと――野中郁次郎教授

2007-06-30 | 08-経済・企業・リーダーシップ
組織の中でもっとも鮮度の高い知が湧き上がる共感の瞬間は、顧客との相互作用や命をかけたプロジェクト、時には飲み会により成立する。その好機をつかむ用意が社員に共有されているかどうかが組織の持続的革新を決める。 . . . 本文を読む

世界の社会起業家のひとりに選ばれる――古野隆雄さん

2007-06-28 | 09-生物・生命・自然
合鴨の効果は害虫駆除、ふん養分供給など幅広い。食用としても売れるので、稲作と畜産の「同時作」である全国合鴨水稲会が結成され、今1万人がこの農法を採用している。古野は中国、台湾、ベトナムなどアジア各国を回り、合鴨農法を伝えている。今や「世界の合鴨農法」である。 . . . 本文を読む

「もっこす」の心が肥後六花を生む――再春館製薬所

2007-06-26 | 04-歴史・文化・社会
肥後人にはもともと「もっこす」と呼ばれる気質がありました。自分の価値観を信じて、容易に譲らない頑固さ。目標を決めたらひたむきに打ち込む一途さ。そんな独特の気風にも育まれて、個性ゆたかな花々が生まれました。 . . . 本文を読む

賢慮(フロネシス)は、根源的価値を追求する実践理論である――野中郁次郎教授

2007-06-24 | 08-経済・企業・リーダーシップ
『ニコマコス倫理学』の冒頭の一節には「あらゆる行為や選択はすべて何らかの善を希求する」とある。善はそれ自体が手段にならない自己充足的価値である。賢慮とはこの共通善を志向しつつ、そのつどの文脈や状況において最善の判断・行動ができる知恵である。 . . . 本文を読む

私は若き日に感じた米国の気概を今も忘れない――坂村 健さん

2007-06-24 | 04-歴史・文化・社会
米国人は政治都市ワシントンの真ん中に、科学や芸術、歴史など人類が成し遂げてきた数々の成果を網羅的に展示するスミソニアン博物館を作った。それは見に来た人が人類の一員として誇らしいと思えるようなものだ。誇りこそが未来を切り開く力になりうることを、スミソニアン博物館をつくり運営する人たちは知っているのだ。 . . . 本文を読む

縄文時代の人骨から介護の本質的な原点を知らされる――鈴木隆雄さん

2007-06-24 | 04-歴史・文化・社会
注目すべきは、長年の障害に侵されたこの縄文人を包んでいた人々や地域のあり方である。彼(彼女)は生存条件が厳しかったその時代に、重度のまひをきたし、十数年も寝たきりの生活を送らざるを得なかったのである。周囲の人々の手厚い介護のみならず、地域での受け入れがなければ、とても命を永らえることはできなかったろう。 . . . 本文を読む

「命令」でなくとも選手を誘導する方法はある――豊田泰光さん

2007-06-23 | 08-経済・企業・リーダーシップ
私が「カウント0-3から打ってはいけませんか」と尋ねたときも「打ってもいい。だが打つならヒットだぞ」と言った。結局私は打たないことにしたが、頭ごなしに「打つな、待て」と言われるよりよほど気分がいい。 . . . 本文を読む

変化の乏しい環境からはパスツールもファーブルも生まれない――養老孟司教授

2007-06-22 | 04-歴史・文化・社会
変化が乏しくなってしまった現代の日本では、地面の固さはどこも同じで、部屋の中では温度の変化もない。テレビ番組を通じて同じ視点がばらまかれ、コーヒーを飲もうとすると同じチェーン店ばかり。変化の乏しい環境を作り出すことを「進歩」と称している。こうした社会からは豊かな感覚を持った人は出てこない。 . . . 本文を読む

相手の美しい心情に訴えることを考える――サイラス・カーティス

2007-06-19 | 11-韓国語で学ぶ名言の智恵
【 아름다운 심정에 호소할 것을 생각한다 】   サイラス・カーティスは、メーン州の貧家に生まれ、巨万の富を成した立志伝中の人物である。最初、彼は他者並みの原稿料を払う能力がなかった。まして一流の作家に払うほどの原稿料はとても出せなかった。 . . . 本文を読む

現在の日本をどうするか、という一点に集中する――吉田松陰

2007-06-19 | 08-経済・企業・リーダーシップ
実証精神の旺盛な松陰は、「飛耳長目録」という手帖を持っていて、何でも、きいたこと、見たことをこれに書きこんだ。耳をとばせ、目を長くひらいて集めた、この事件メモをテキストに、彼は庭の畠を弟子たちと耕しながら、いっしょに勉強した。 . . . 本文を読む

地蔵が犯人だ。もう一度盗むからみはれ――板倉勝重

2007-06-18 | 08-経済・企業・リーダーシップ
里の地蔵の前で、行商人が荷を盗まれた。近くの里人たちの誰かが盗んだのだが、白ばくれた。部下は、「けしからん、皆、捕らえて拷問しましょう」といきまいたが、勝重はとめた。 . . . 本文を読む

俵でふせぐよりしかたがありません――石田三成

2007-06-18 | 08-経済・企業・リーダーシップ
ある時、長びく大雨のために淀川の堤防が切れた。大阪中が水びたしになるだろう、と大さわぎになった。秀吉自身が川のほとりに出て、防水の指揮をとった。が、雨は降りやまず、川の水はいよいよ増えるばかりだ。閉口した秀吉は、「三成、何かいい手はないか?」と脇にいた三成にきいた。 . . . 本文を読む

組織はプロジェクト・チームとする――豊臣秀吉

2007-06-17 | 08-経済・企業・リーダーシップ
さて、作業の手順だが、修理箇所を十か所に区分する。お前たちは、十の組をつくれ。しかし、誰と誰とが組むかは、お前たちがきめろ。また、十に分けた場所のどこをうけもつかは、クジ引きにしよう。そのほうが文句が出まい。どの組が一番早く受持ちの箇所を仕上げるかたのしみだ。一番から三番までは、俺が信長さまから賞金をもらってやる。 . . . 本文を読む

知的に「情」を創る――徳川家康

2007-06-16 | 08-経済・企業・リーダーシップ
家康は若い頃から相当苦労しただけあって、人間の「心」というものを憎いほどまでに知りぬいていた。だから、彼の管理法は「情」というレールから離れはしなかった。しかし、それはレール通りの、つまりセオリー通りのやり方であったともいえよう。それゆえ、彼の管理から、ほとばしる喜怒哀楽が生じてこないのであり、ずる賢いと言われるのであろう。 . . . 本文を読む