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電脳筆写『 心超臨界 』

強みは物理的な能力がもたらすものではない
それは不屈の信念がもたらすものである
( マハトマ・ガンディー )

不都合な真実 《 天皇は象徴——倉山満 》

2023-11-17 | 04-歴史・文化・社会
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間に及び約9千件の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
現在「人生ノート」を少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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ケージスは、帝国憲法の天皇を独裁者と勘違いした節があります。その勘違いのうえで、天皇をイギリスのような立憲君主にしようとしました。そこで、「Head of State」の用語のままでは、強すぎると考えます。そこで参照したのが、英国のウエストミンスター憲章です。そこには、「the Crown is the symbol of free association of the members of the British Commonwealth of Nations and as they are united by a common allegiance to the Crown」とあります。ケージスは、国家元首と同じ意味の「symbol」に着目しました。


◆天皇は象徴

『日本一やさしい天皇の講座』
( 倉山満、扶桑社 (2017/6/2))、p134 )

さて、政治体制とは憲法によって決まります。勝った占領軍が日本国憲法を押し付けてきたのは周知の事実です。そしてご存知のとおり、今の憲法では、天皇は「象徴」とされています。

帝国憲法では「元首」でした。それが今の憲法では「象徴」です。この二つは意味が同じなのか、違うのか。どのような経緯で「元首」の言葉が「象徴」に換わったのか。意外と知られていないので、できるだけ簡潔かつ丁寧に解説します。結論から先に言うと、三段階で変わったと考えてください。

第一段階はダグラス・マッカーサーです。

日本国憲法は、「マッカーサーノート」と呼ばれる走り書きのメモから生まれました。そのメモにマッカーサーは自分が思う重要な原則を書き散らしたのですが、そこには「天皇は元首(the head of the state)と記されていました。原則だけが示されたこの段階では、帝国憲法の元首は変更される予定ではなかったのです。

第二段階は、チャールズ・ケージスです。ケージスは、日本国憲法制定の実務を担うことになります。

ケージスは、帝国憲法の天皇を独裁者と勘違いした節があります。その勘違いのうえで、天皇をイギリスのような立憲君主にしようとしました。そこで、「Head of State」の用語のままでは、強すぎると考えます。そこで参照したのが、英国のウエストミンスター憲章です。

そこには、「the Crown is the symbol of free association of the members of the British Commonwealth of Nations and as they are united by a common allegiance to the Crown」とあります。ケージスは、国家元首と同じ意味の「symbol」に着目しました。

マッカーサーの示した原則に基づき、ケージスが条文草案を作成しますが、ここで「天皇は象徴(symbol)」だと明記されました。

占領軍の内でも、「symbol」とは「the head of the state」のことだとの認識が共有されていたようです。

日本人にとっては、「天皇がシンボル?」ですから、ケージスらのほうが「決して軽い意味ではない」と説得するような格好でした。

( 中略 → p139 )

さて、いよいよ第三段階です。

憲法が施行され、運用、定着していきます。その過程で重要なのは解釈です。

ここで、宮沢俊義という人物が登場します。

宮沢は戦前からの東大法学部教授で、日本国憲法制定にも深くかかわっています。戦後は憲法学の最高権威として、その学説が通説となります。憲法学の通説になるとは、司法試験・公務員試験・教員採用試験など、日本の指導者になる人たちが受ける試験に出題されます。宮沢の影響力は巨大となります。

その宮沢は教科書で、天皇を「『めくら判』をおすだけのロボット的存在」と言い切りました(『全訂日本国憲法』74頁、芦部信喜補訂、日本評論社、1978年)。
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