電脳筆写『 心超臨界 』

忍耐は知恵の付き人
( アウグスティヌス )

不都合な真実 歴史編 《 本当に独立運動だったのか――百田尚樹 》

2024-10-03 | 04-歴史・文化・社会
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■緊急拡散宜しく『日本を崩壊へ導く「選択制夫婦別姓」問題』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「3・1独立運動」を民族抵抗運動と捉(とら)えるか、単なる暴動と捉えるかで、犠牲者の位置づけが大きく異なります。私は歴史家ではないので、ここでその判断を下すことは難しいのですが、一つ言えることは、もし日本がこれらの暴徒を鎮圧しなければ、朝鮮半島が大混乱状態に陥ったであろうことは容易に想像がつくということです。


◆本当に独立運動だったのか

『今こそ、韓国に謝ろう そして、「さらば」と言おう』
( 百田尚樹、飛鳥新社 (2019/3/1)、p121 )

韓国では「3・1独立運動」を、「朝鮮の民衆が日帝に反旗を翻(ひるがえ)した偉大な独立運動」と位置づけ、例年、3月1日を国民の記念日(31節)にして、毎年、国を挙げて大々的な行事を行っていましたが、2019年は百周年ということで、おそらくこの本が書店に並んでいる頃は、大騒ぎしている様子がニュースになっていることでしょう。

しかし、これがはたして本当に「独立運動」であったのかは甚(はなは)だ疑問の残るところです。というのも、初期のデモは別にすると、後の暴動は単なる騒擾(そうじょう)事件と呼ぶべきものだったからです。

総督府当局によって逮捕された暴徒は1万2668人でしたが、有罪判決を受けたのは3967人でした。そのほとんどが軽い罪で、死刑や懲役15年以上の判決を受けた者は1人もいません。懲役3年以上の刑を受けた者がわずかに80人です。もし本気で総督府の転覆を狙った抵抗運動だったなら、こんな刑ではすまなかったはずです。

もしこれが欧米諸国を相手にした独立運動だったならば大変なことになったでしょう。たとえば、1962年に、アルジェリアが独立しようと立ち上がったとき、フランスは大量のアルジェリア人を虐殺しました。パリ市内で独立を訴えるデモ行進をしたアルジェリア人でさえ、少なくとも2百人がフランス人治安部隊に殺されたといいます。もし朝鮮を支配していたのがフランスなら首謀者は全員死刑だったでしょう。

余談ですが、フランスは今もこの件についてアルジェリアに一切謝罪していません。「悔恨は個人がすべきもので、国家がすべきものではない」というのがフランス政府の見解です。

話を「3・1独立運動」に戻しましょう。この運動の代表者33人の1人、朴熙道(パクヒド)は後に「近代化のためには朝鮮語を全廃すべし」と総督府に申し入れています。また「3・1独立宣言」を起草した崔南善(チェナムソン)は2年6カ月の懲役刑をうけましたが、後に満洲建国大学の教授になっています。そして大東亜戦争を「英米の桎梏(しっこく)に泣く、東亜十数億大衆の祈願であり、真に万邦共栄の世界秩序を確立する、アジアの解放戦争」と言っています。不思議なことに、彼は戦後、韓国政府から反民族行為処罪法によって処罪されています。

首謀者たちのその後を見る限り、初期の運動さえ、はたして本気で日本からの独立を目指したものかと考えると、到底そうは思えません。後期の騒擾は言わずもがなです。韓国の作家兼評論家の金完燮(キムワンソプ)も、綿密な研究の結果、「独立運動ではなく暴動であった」と言っています。

つまり「3・1独立運動」を民族抵抗運動と捉(とら)えるか、単なる暴動と捉えるかで、犠牲者の位置づけが大きく異なります。私は歴史家ではないので、ここでその判断を下すことは難しいのですが、一つ言えることは、もし日本がこれらの暴徒を鎮圧しなければ、朝鮮半島が大混乱状態に陥ったであろうことは容易に想像がつくということです。そして最悪の場合、とてつもない数の死傷者が出たことでしょう。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悪魔の思想 《 大塚久雄――近... | トップ | 人生の首途において逢うて訣... »
最新の画像もっと見る

04-歴史・文化・社会」カテゴリの最新記事