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電脳筆写『 心超臨界 』

強みは物理的な能力がもたらすものではない
それは不屈の信念がもたらすものである
( マハトマ・ガンディー )

不都合な真実 《 『正論』の裏切り――藤岡信勝 》

2025-05-19 | 05-真相・背景・経緯
20年に及ぶブログ活動の集大成 → <a href=https://blog.goo.ne.jp/chorinkai/e/3d8eb22fad45ce7b19d6a60e8a70b7e7" target="_blank">★仏様の指
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令和元(2019)年度の文部科学省による中学校歴史教科書の検定結果は、この制度始まって以来の一大スキャンダルを明るみに出した。過去に3度も検定に合格し、少部数といえども実際に教室で使われてきた自由社の教科書が、平成28(2016)年に新設された「一発不合格」制度によって葬り去られたのである(関連ブログを本ページ末尾に添付)。

こうした「不正検定」に関して、『正論』6月号は「文科省批判と再検定の前に」というタイトルの論文を掲載しました。内容は、文科省を擁護し「つくる会」を批判するもので、文科省の受け売りといわれてもおかしくないシロモノです。

そこで、「つくる会」副会長の藤岡信勝さんは『正論』7月号に当該論文に対する反論を投稿しました。以下に紹介します。さらに、この藤岡さんの反論に対して『正論』編集長の田北真樹子さんは「自由社歴史教科書に関する正論編集部の考え」というタイトルで回答を寄せていますので、合せて紹介します。

残念ながら田北さんの回答はお粗末なもので、藤岡さんの反論に具体的に答えるかたちになっていません。一つ最悪だったのは、「一発不合格」の教科書は年度内に再申請できないにもかかわらず「6月1ー10日の間に再申請ができるので、ぜひ雪辱を果たしてもらいたい」と記していることです。「不正検定」の実情を理解しないままに書いたとしか思われません。知っていて書いたとしたら、最大のいやみになってしまいます。


◆「正論」が「愚論」になった 重大岐路に立つ雑誌『正論』

教科書検定制度への誤解に基づく正論編集部の「つくる会」批判に反論する
――藤岡信勝・新しい歴史教科書をつくる会副会長
『月刊正論』2020年7月号、日本工業新聞社 (2020/6/1)、p264 )

これまで雑誌『正論』はその名前のごとく、わが国を正しい方向に導くべく、その指針となる多くの論文を掲載してきた。「つくる会」の教科書改善運動に対しても大きなご理解をいただき、ともに闘ってきた戦友とも言える発信媒体であった。それだけに、背後から撃たれたような「つくる会」批判には驚きを禁じ得ない。極めて残念である。

「つくる会」の教科書に日本の未来の希望を託してきた多くの読者は激しく失望し、筆者の身の回りでも「正論」ではなく「愚論」になったから購読をやめると語っている人が多数いる。理念を失った言論雑誌は、存立の基盤を欠いた抜け殻である。産経新聞の社論にも傷をつける。

執筆者の個人責任を明示せず、「正論編集部」という集団・組織に逃げ込む姿勢も卑怯である。「文科省批判と再検定の前に」というタイトルは思わせぶりで何を言わんとするのか不明だ。主張の核心を明示することができない。「つくる会」は反省して、とっとと消えろと言うのだろうか。

本文もソツがないように見えて、「イエス―バット」文体を氾濫させ、右顧左眄する。「読んでいてムカムカする」「いやらしい」といった感想が寄せられている。こういう文章を私は「裏切り者文体」と呼んでいる。心にやましいところがあるのである。

だが5月9日の産経新聞に掲載された6月号の半五段広告を見て、「おやっ」と思った。正論編集部論文のタイトルが広告の中から抜けているのである。正論編集部はこの論文の誤りに気付いた可能性がある。そうであるなら、「誤りを正すにはばかること勿れ」である。正論編集部が真摯に反省し謝罪文を公表するなら、何かの間違いとして不問に付す用意がある。私個人は、今まで『正論』を心の支えとし、『正論』に育てられたという思いがある。決して『正論』誌の消滅など望んではいない。

論文は「つくる会」が「重大な岐路」に立たされていると上から目線で結んでいるが、「重大岐路」に立たされているのは、雑誌『正論』のほうである。


◆自由社歴史教科書に関する正論編集部の考え
 ――田北真樹子・正論編集長

( 同、p265 )

本誌6月号で掲載した正論編集部の論文に対する、「新しい教科書をつくる会」副会長、藤岡信勝氏の反論文を掲載しました。当方が反論を書くことも考えましたが、そもそも私たちは論争を挑んだわけではないので反論はしません。読者の皆様に両方の論文を読んで考えていただければと思います。

私たちは「つくる会」や「つくる会」メンバーが執筆した自由社版中学校歴史教科書を批判する意図は一切ありません。合格本を作ってもらいたいとの思いから、論文を掲載しました。自由社の歴史教科書は平成27年度検定合格の実績がある上、令和元年度は公民教科書が合格しています。今回不合格になった歴史教科書についても、6月1ー10日の間に再申請ができるので、ぜひ雪辱を果たしてもらいたいと思います。

私たちの論文は文部科学官僚からの受け売りではありません。編集部が各方面に取材し執筆したものであり、藤岡氏が説明を求めている点は取材に関わることであるためお答えできません。ただ、藤岡氏に事実誤認があるので二点、説明します。

まず5月9日の産経新聞に掲載された半五段広告は、スペースに限りがあったので盛り込まなかっただけです。

そして、私たちの慰安婦問題に対する姿勢は微塵も変わっていません。正論発行人の有元隆志と私は産経新聞記者時代に長期連載「歴史戦」を担当し、慰安婦問題の嘘を暴くことに心血を注いできました。月刊正論でも慰安婦問題や南京事件などを積極的に取り上げているのは周知の事実です。

最後に、昭和48年の雑誌『正論』創刊号の「編集後記」にあった言葉を紹介します。6月号論文の掲載に迷いがなかったわけではありませんが、私に『正論』の原点を思い出させてくれ、掲載の判断にあたって背中を押してくれた一文です。

「多数意見に迎合せずまた少数意見にもおもねず、真に国民のための世論提起が本紙の願いです」


◆関連ブログ

●不都合な真実 《 教科書調査官「無謬神話」 》
https://blog.goo.ne.jp/chorinkai/e/da8921425f3f60563532c2039a1fdf67
文科省はなぜ自由社の175箇所の反論をただの1つも認めず、全てに「否」の判定をしたのか謎であったが、文科大臣の回答を見て謎が解けた。検定意見の誤りを1つでも認めたら「一発不合格」制度が論理的に崩壊するからである。教科書調査官「無謬(むびゅう)神話」こそがこの制度の唯一の根拠である。間違うかもしれない生身の人間が国家によって絶対的な権力を付与されて民間の業者を思いのままに切り捨てることができる制度は、独裁国でなければ正当化し得ない。

●不都合な真実 《 教科書抹殺 》
https://blog.goo.ne.jp/chorinkai/e/8550ef289113c04eb37b86d0e9c71bc4
今回の自由社不合格と「従軍慰安婦」復活が政権へのあてこすりであり、文科官僚の反安倍政権クーデターであることは明らかである。「クーデター」という意味は、国民の歴史観を実質的に左右するヘゲモニーの所在が選挙で選ばれ国民の負託を受けた保守政治家から左翼官僚に移行するという意味である。

●不都合な真実 《 つくる会狙い撃ちの「不正検定」 》
https://blog.goo.ne.jp/chorinkai/e/1718c1223f8bd11cf33b32b6cabba970
個人の恣意に生殺与奪の権力を付与する「一発不合格」制度は憲法の禁ずる検閲である。また、国家公務員が特定の教科書会社を差別的に扱うことは、憲法第15条の「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」という規定に明白に違反する。
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