新・台所太平記 ~桂木 嶺の すこやかな日々~

N響定期会員・桂木嶺の、家族の介護・闘病・就職・独立をめぐる奮戦記を描きます。パーヴォ・ヤルヴィさんへの愛も語ります。

【感動、感涙、奇蹟の演奏!】ベルリン・フィルと、パーヴォの思い出♡♡ 嬉し涙にくれるワタシとパーヴォに、ベルリン中の祝福と喝采が鳴り響く!

2019-01-28 23:43:39 | ビバ!ベルリン・フィル♪

実は、前に書いていたブログ”TERE!Maestro Paavo!"というブログで掲載していて、諸般の事情から涙をのんで、削除してしまったのですが、このブログをお読みのみなさまから「ねぇねぇ、ちこちゃん、いったいベルリンで、パーヴォとなにがあったの!?教えて教えて♡」というお問い合わせが殺到しておりますので、あらためまして、・・・ちょっと勇気を奮いまして、昨年10月18・19・20日のベルリン・フィルとパーヴォの夢の饗宴で起きた顛末をご披露させていただきますね。

※あらかじめ、おことわりしておきますが、熱狂的なパーヴォマニアのみなさん、どうぞわたしのことを「ちょっと、ちこちゃん、つけあがりすぎ!」とお怒りにならないでくださいね。これからおはなしすることは、ほんとに「事実」だったので。まさに「事実は小説より奇なり」です(笑)


大事件がおきたのは2018年10月19日のこと!ベルリンでの、フィルハーモニーでは、このように、パーヴォの写真を大々的に掲げ、私は下の写真のようなスタイルで、会場に赴きました(^_-)-☆前夜18日に、演劇評論家の長谷部浩先生ともばったり遭遇したり、すばらしいブラームスの交響曲第2番の成功に、私はすっかり気をよくしていったのでした!


これはランバンの黒のドレスです。ホテルのスタッフの方に撮っていただき、いざ出発!


これは小ホールのほうの看板ですが、勇躍、フィルハーモニーに着きました。私は、しずかに、座席を探しましたが、なんとこの日は、前から2列目のど真ん中!(18日も、一番前のど真ん中というすごい席で、仰天!旅行代理店の方に感謝します♪)

すっかり大興奮で、パーヴォとベルリン・フィルの人たちの登場をまちわびていると、オーケストラのみなさんがにこやかに登場。そして、次の瞬間、コンサートマスターの樫本大進(かしもと・だいしん)さんと、中央に鎮座していたチェリストの方、ヴィオラ奏者の方がわたしを見て「あ~ッ!?キミ、また来てる!?しかもまたど真ん中の席なの?!」と仰天しているので、私がニコっとしたら、3人とも「マジっすか💦💦(笑)」と苦笑い。前の晩の18日に、私がずっとパーヴォに熱い視線を送っていたので、「ああ、この子、パーヴォの熱烈ファンなんだな~」という認識は持ってくださったみたいでした(苦笑)。

この方が、誰あろう、樫本大進さん。日本が世界に誇る、すばらしいヴァイオリニストにして、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターです!ときどき、来日されて、公演をしておられますね(^_-)-☆ パーヴォとも仲良しです♡

で、威風堂々たる様子で、パーヴォが登場。もうすっかりベルリン・フィルの空気を圧倒していて、輝くばかりに美しいパーヴォを見て、私は思わず感無量に・・・パーヴォもすぐに私がいることに気づいてくださって、私のほうを見てニッコリ、パーヴォスマイル♪

ほんとに、パーヴォのこんな感じのそれはそれは素敵な笑顔に、私もうっとり♡

で、1曲目がルトスワフスキの「管弦楽のための協奏曲」(だったかな、すみません、ちょっとうろ覚えですが)を演奏されて、あまりの堂々たるパーヴォの指揮と、格調高いベルリン・フィルの圧倒的な演奏に、私がすっかり感動して大きな拍手を送ったら、樫本さんも、チェリストの方も、ヴィオラ奏者の方もニコニコ(^_-)-☆で、私を見てくださって♪ もちろん、パーヴォもとってもうれしそう♪

で、私が、いつものように感激すると、ドアの前に立っていた客席係の女性に英語で、「本当に素晴らしかったです!It is so amazing performance!!」と感想を熱く語っていたら、客席係の女性も「それはよかったわ!オーケストラのみんなにつたえますね!」と言ってくださったので、さらに大感激!

そして、いよいよメイン・プログラム、パーヴォとベルリン・フィルの「ブラームス 交響曲第2番」の始まり始まり♡

ルクセンブルクでも、パーヴォの指揮、ドイツカンマーフィルブレーメンで6月に聴いたばかりでしたけれど、ベルリン・フィルとだと、どんな演奏になるのか、ワクワクしていました。

すると、第1楽章のあの、甘いすばらしい演奏が始まりました!

なんということでしょう!

(>「劇的!ビフォーアフター!」の加藤みどりさん風に♪)

https://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/51838

これはベルリン・フィルの公式ページからの記事と動画で、10月20日の演奏の模様をレポートしたものですが、ほんとうに見事な出だしで、ベルリン・フィルは深みのある音色を紡ぎだして、私を驚嘆させたのでした!パーヴォが「よし!」という感じで熱く指揮をされて、私は思わず呆然!

そして、パーヴォが次の瞬間、やさしく私のほうをくるりと向いて、指揮してくださるではありませんか!!!(@_@)(@_@)\(^o^)/\(^o^)/

そのあまりのやさしい眼差しと、ロマンティックな演奏に、気が付くと、私は滂沱の涙があふれてとまらなくなりました・・。

私のそんな様子に、ビックリしたのは、パーヴォだけではありません!

樫本大進さんと、チェリストの方、ヴィオラの方も仰天!!!

「えっ、この子・・・泣いちゃったよ!?」

という感じで、私の顔を覗き込みながら演奏するという離れ業を演じたので、私もビックリしつつ、シクシク泣いてしまいました。

ハイ、文字通り、わたし、ひたすら泣きじゃくる、という感じで・・・。

なんでそんなに泣いてしまったかというと、パーヴォの指揮があまりにすばらしかったのですけれど、まさに濃厚な色気に満ちていて、官能的で、やさしくて、甘くて、せつなくて!

一点の揺るぎもない格調高さにあふれていて、まさに人類の叡知を感じさせてくれる【歴史的な名演】だったからなんです!

パーヴォは、そんな私に、とっても感激したようすで、はげしく熱くみつめてくださいました♡♡

ずっとアイコンタクトを絶やさずに、私を優しく見つめてくださり、笑顔を送ってくださり、ときどきわたしを客席やベルリン・フィルの人たちに紹介するようにナビゲートをされたので、客席もわたしも仰天!

私はますます泣いてしまったのでした😢

一方でベルリン・フィルのメンバーに毅然と指揮をし、ますますブラームスの名演奏に、超満員の場内は熱く熱く盛り上がっていって!

ベルリン・フィルのメンバーのみなさんも、はじめは

「んん?マエストロ、なんでこの東洋から来た女の子を見てばっかりいるんですかぁ?(@_@)」

とキョトンとした様子だったのですが、チェリストの人と、ヴィオラ奏者の人が、みんなにアイコンタクトを送ったので、にわかにベルリン・フィルの人たちがニコニコし始めたのですね!(^_-)-☆

「ははーん、さてはマエストロ、この日本人の女の子と、仲良しなんですね?(^_-)-☆」

と、思ったみたいで(^_-)-☆パーヴォはそんなオーケストラの様子に気づいて、ますます甘い優しい笑顔で、

「うん、きょうはこの子のために、とびっきりの演奏をたのむよ!」

と言わんばかりに、素敵な指揮をしてくださったのでした!

チェリストの方とヴィオラの方が先導をきるように、「ロマンティックな演奏なら任せて!」とばかりに、ぐいーん!と弓を張って、はげしく甘い愛のメロディーを奏でると、始めは事の成り行きに当惑していた樫本大進さんも、がぜん張り切りだして、すばらしい超絶技巧を披露されたので、私はますます感涙にむせぶばかり・・・。

第4楽章までずっとこのすばらしいテンションはさがることなく、最後まで続いたので、場内のお客様も大コーフン!!!

そして、感動のフィナーレ!弦楽器と管楽器が混然一体となり、パーヴォが愛と官能と奇蹟の讃歌を高らかに謳い上げると(ブラームスは愛を語ったつもりはないのでしょうけれど、パーヴォはこれを、愛の讃歌にしたてあげてしまいました!)、ベルリンの超満員のお客様たちは、(いつもなら「ブラボー!」というはずなのに)

「ヒューヒューヒュー!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/」

と、パーヴォと私を祝福するかのように、大興奮してさけんだのでした!

私があまりの奇蹟的な光景に、わぁわぁ泣いてしまったのです!すると、パーヴォがやおら、みんなには聞こえないけれど、わたしに向かってはっきりこうおっしゃったのでした!

”I LOVE YOU, CHICO・・・・!!!!!!"

私はあまりのことに、仰天してしまって、ぽっかーん!と口を開けてしまったら、チェリストとヴィオラ奏者の方々が、大爆笑して私に向かって「ブラーヴォ!ブラ―ヴォ!」と拍手してくださるではありませんか!(@_@)

樫本大進さんは、

「マジっすか💦マエストロ、やりすぎっスよ💦」

いわんばかりに慌てまくっていたのですが、やがて、パーヴォが世界でいちばん美しいあの笑顔を見せて、「ブラーヴォ!」とベルリン・フィルをねぎらったので、破顔一笑!

私は、泣きじゃくりながらも、とにかく人一倍大きな拍手をおくって、パーヴォとベルリン・フィルの偉大なる演奏を称えました!

ベルリンのお客様たちも、大感激でパーヴォとベルリン・フィルに盛大な拍手とブラヴォーの嵐を送りました!

・・・興奮のるつぼに陥ってからの終演後。私のとなりにいたドイツ人のお客様が握手をもとめてきました!そして、ベルリン・フィルオタク、というドイツ人青年たちも団体で私のところへ駆け寄ってきました!

「ベルリン・フィルを長年見ていますが、こんなに感動的な光景は初めてみましたよ!ありがとう!」

そして、周りのお客様も次々に、私の肩をたたき、抱きしめてくれ、

「ようこそベルリンへ!遠いところからよく来てくださいました!」

と、祝福してくださったのでした!

ロビーに出ると、今度は、ベルリン・フィルの場内係をしてくれていた、ベテランの女性スタッフがかけよってきました!

「ありがとう!あなたは素晴らしい女性ね!東洋の宝だわ!マエストロ・パーヴォはなんて幸せ者なのかしら!」

と言ってくださり、

「私も長年ベルリン・フィルで働いていますが、こんなにすばらしい演奏は初めてだわ!」

そういって、握手をしてくれました!

私は、もうすっかり訳が分からないほど興奮して、「ありがとう!ありがとう!」と繰り返すばかりでした。

日本ではいろいろつらいことがあって、泣きそうになっていたわたしです。でもベルリンのことを思い出すと、生きる勇気がまたリンリンと湧いてくるし、パーヴォの優しい笑顔と熱いまなざし、そして、ベルリン・フィルのみなさんのすばらしい笑顔、そして、ベルリンの観客のみなさんの温かい歓迎を一生の宝として生きていけそうです!

ベルリン・フィル・・・またぜひ伺って、パーヴォの演奏とともに拝聴したいと思います!

まさに世界一!

最高峰のオーケストラです!!!

\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

※こちらは最終日、10月20日に着ていったドレスです♪ パーヴォがまた気づいてくださって、小さく「ブラ―ヴォ、チコ!」といってくださいました♡うれしかったです♡


というわけで、私の長い長い、ベルリンの夜は、暮れていきました♪

TO BE CONTINUED・・・・