【要約】
- マクニールが「第二の吉田清治」松本氏インタビュー記事を執筆
- マクニールが松本氏にインタビューしていなかった疑惑発生
- 松本氏は強制連行や戦争犯罪の目撃者でさえなかった
- 疑惑を暴露したケネディ氏をマクニールが恫喝
- マクニールとのトラブルをまとめたケネディ氏のブログ記事が削除
2014年8月、朝日が吉田証言を訂正・謝罪したことに怒り狂ったマクニールは、同年10月に「第二の吉田清治」を「発掘」して自分の反日サイト・ジャパンフォーカスに掲載した。この人物、松本栄好氏はキリスト教の牧師をしていた左翼活動家。衛生兵として元慰安婦の面倒を見た経験があるが、吉田清治と決定的に違うのところは『強制連行の目撃者』ではないということ。赤旗などに登場した後、マクニールも松本氏にインタビューし(したと主張している)、英語で海外に喧伝した。

【The Asia-Pacific Journal: Japan Focus】に掲載されたマクニールの記事
'If we don't face our past, we're bound to repeat the same mistakes.'
Japanese wartime medical orderly reports on army's role in maintaining 'comfort women' system
「やっぱりね、過去をちゃんと見てないものは、また同じことを始める」
慰安所と日本軍の関わりについてある衛生兵が報告 この記事に、在米の日本人主婦、ケネディ日砂恵氏が疑問を抱き、松本栄好氏に直接確認したところ、松本氏はマクニール会ったことはないと、驚きの回答をした。ケネディ氏が『Will』15年1月号に公表した内容は以下の通り。
『必ず出てくる「第二の吉田清治」』
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このケネディ氏の記事に対し、マクニールは名誉棄損で訴えると恫喝するという行動に出た。ケネディ氏は一部始終をブログに掲載したが、現在は削除されている。どうして削除せざるを得なかったのか、想像に難くない。
2016-04-06デイビッド・マクニール記者『慰安婦に対する戦争犯罪の生きた証人』とされる松本正義氏にお会いした時、松本氏がデイビッド・マクニール氏に「お会いした記憶がない」と仰ったことを、そのままWiLL誌の記事にした事があります。マクニール氏は、『アジア・パシフィック・ジャーナル・ジャパン・フォーカス』誌上で、松本氏を慰安婦たちに対する暴力の証人として記事に書かれたアイルランド人記者ですから、お二人がお会いしたことがないとすれば、一体どういう事なのか、不思議に感じました。私が松本氏にお会いした時に、そのインタビューに同席されたお嬢様(50代後半から60代前半だと思われます)は、「私が同席したインタビューでそういう方(マクニール氏)にお会いした記憶はありません」と答えられていましたので、事実を知るのは、松本氏かマクニール氏しかありません。勿論、記事を書く前の段階で、マクニール氏と松本氏がお会いしたかどうかという事実関係について、松本氏の記憶違い、或いは物忘れなどの可能性を踏まえ、マクニール氏に間接的に確認を求めました。ところがその「松本氏に会ったのか、会わなかったのか」の確認の最中、マクニール氏は「なぜそんなことを聞くのですか?」「自分の声がビデオの最後に録音されているではないですか」との一点張りで、声では判定できませんから「声の他に証拠はありますか?」の質問にも答えては下さいませんでした。最後には、「失せろ!」というメッセージで、間に立った人物とのやり取りを終えています。ですので、断定は避けながらも、マクニール氏にお会いした記憶がないと仰った松本氏との会話をそのまま記事に載せました。この記事を読まれた方や、英訳した上でウェブサイトに掲載して下さった『史実を世界に発信する会』などは、「松本氏とマクニール記者は会っていなかった」と解釈をされ、そのように記事を紹介されていました。これに不満を持たれたマクニール氏は、「私の書いたものによって事実が捻じ曲げられ、名誉が傷ついた」として、私が記事を訂正しない場合には、訴訟に持ち込むことをそれとなくメールに書いてこられた事があります。ご丁寧なことにマクニール氏は、「私は松本氏にお会いしました。これがその時の証拠の写真です」とお写真まで送って下さいました。またマクニール氏は、私の記事が「慰安婦たちに対する暴力が行われた事を松本氏が証言している事実を無視している」と非難されましたが、松本氏ご本人が「慰安婦たちに対する暴力を目撃したことはない」と仰った上、「それならば、どうしてそういう暴力が行われたとご存じなのですか?」とお聞きした時には「本で読みました」と答えられています。これは、マクニール氏らに対してそれまで何を証言されたとしても、本で読んだことを語られるだけであったら、松本氏が目撃証人としての資格を持たれていないことを意味します。それですので私は、「『会わなかった』と書いたのではなく、『会った記憶がない』と仰った松本氏の主張をそのまま記事にしただけですから、誰かが嘘をついているとしたら、それは松本氏が嘘をついている事となり、非難の矛先は松本氏に向けられるべきです。また、記事を書く前に、ビデオの他に証拠があるか教えてくださいと、あれほどお願いしたこちらの要求に応えて下さらなかったのですから、記事の責任はあなたの側にあります。」とした上で、「しかも、送って下さったお写真ですが、これには確かに、あなたと松本氏が一緒に写られているものです。但し、あなたが松本氏にお会いした時と仰る、ビデオ・インタビューに映っている松本氏の服装と、このお写真の松本氏の服装が違います。またこのお写真には、松本氏のお嬢様が一緒に写っていらっしゃいます。お嬢様はあなたにお会いしたことがないと仰っていましたし、インタビュー時にお嬢様がいらっしゃらなかったことは、あなたも認められたことです。この2点を踏まえて、残念ながらこのお写真は、2014年の10月中旬のインタビュー時に撮影された、あなたと松本氏がお会いなさったことの証拠写真とはなりません。」とお返事をいたしました。言うまでもなく、日本外国特派員協会の会員で、上智大学で非常勤講師を務め、インディペンデント紙にも記事を書かれるマクニール氏は、ジャーナリズムの経験から言って、私とは桁外れの大物です。「訂正文を載せなければ法的処置に訴える」と脅せば、私のような素人は「訂正文済むのなら」と、どんな訂正でも行なうと思われたのかもしれません。しかも私は、自分が間違っていたと考える場合、訂正することに恐れを感じていません。誤っていることを認めずに何とか守りたいようなジャーナリストとしての『名声』や『評判』などは、もともと私にはありません。それでも、『納得できる論理』や『証拠』がなければ、いくら私でも訂正文は書けません。そう考えて丁寧にお返事をしたのですが、それ以来マクニール氏からはお返事はありません。あれ以来、「訴えてやる」という言葉が一部の人々の間では常套句のように使用されていることを知り、「こういう人々には何か性格的な共通点があるのでは」…と考えるようになりました。
因みに、この「第二の吉田清治」ネタがメディアで報じられた実績は以下の通り。共産党のプロパガンダ記事が活動家モドキの外国人フリージャーナリストによって英語圏に喧伝され、最後に海外メディア大手が食いつくという「デマの海外拡散」の見本のような例。
・2013年8月 赤旗報道
・2014年4月 神奈川新聞報道
・2014年10月 マクニールがジャパンフォーカスで海外に喧伝
・2015年8月 BBC報道
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