ひよこ造船工房

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イマサラ、スピーカーケーブル末端処理 その2

2016年07月25日 | オーディオ

 調子に乗って書いてしまいましたw お察しの通り、前回の結果(音質・取り回し)良好だったのでコチラを執筆しましたw 現金だなと思わないように(;゚∇゚)=3 さて、では、早速工程とともに解説していきましょうか。

 

 

 

■ 使用する材料や工具

 

 

 ・ 加工対象のスピーカーケーブル

 ・ Yラグなどの撚り線を束ねられる部分を持つ端子部

 ・ ニッパー

 ・ 圧着ペンチ

 ・ ハンダ

 ・ ハンダごて

 ・ 他定規など

 

 

 

■ スピーカーケーブルとその事前処理

 

 

 ピンボケでスンマセン^^; まずはセオリー通りのケーブル被覆むきです。 いきなり皮むきニッパーで挟んでしまうよりも、よく切れるナイフで浅めの切れ目を入れてから外皮を揉みほぐし、ニッパー・ペンチで浅く挟んで引っ張ると、中の銅線が切れずにむけます。

 

 この製作法での注意点は、普段アンプのスピーカーターミナルに撚り線を突っ込む場合と比べて短めにすること。 裸線を差し込む場合はほどけないように撚りを強くするため、完成1cm強になるように1.5cmほど引き出しますが、今回はYラグを噛ませるため、短めの1cm弱です。 ハンダあげは(まだ)しません。

 

 ちなみに宣伝ではないですが^^;、このケーブルは『CANARE 4S8』というもの。 市販され広く流布している製品の中では被覆が立派で、しかもこのサイズで最も安かったからですw 似た仕様の細い『CANARE 4S6』も取り回しがしやすく、更にお安いです。 ひよこみたいに工作好きなオーディオラーにおすすめの一品です。

 

 

 

■ Yラグ(かしめ部)装着

 

 

 このYラグは音響用?でもなんでもない『ニチフ 2Y-8』という製品。 Y字に開いているほうの内径は"8.4mm"。 現在市販されているオーディオスピーカーの多くで採用されているネジ・バナナプラグ兼用方式に十分適合できる寸法。 騙されたつもりでこの100コ入り(高くても市価1,000円ほど?)を買っておけば、音質変化や工作で一生楽しめます?のでこちらもオススメですww

 

 Yラグの根元、導線かしめ部は2.63mm²までの太さの導線に適合します。 AWG16(1.25 sq(mm²))の導線がギリギリ2本入る寸法。(AWG16のCANARE 4S8の導線2本がギリギリ入りましたw) メーカーサイトの図面を見て、お使いのケーブルの導線断面積に合うモノを確認して購入してください。 必ずしもYラグである必要はありません。 かしめる部分に手持ちのケーブルの導線が通りそうなら何でも可。

 

 

 

 もう一方にも導線を通してかしめます。 このときこのタイプのケーブルで気を付けるのは束ねる線を間違えないコト…。 間違えると短絡を起こして機器の故障に繋がります。 ひよこの場合は白系(マイナス)・赤系(プラス)でまとめています。 (この写真の状態は、後ではんだ付けをするために専用のニッパーでかしめていません。(はんだを染みこみやすくするため) 圧着のみで行う場合は必ずかしめ専用ニッパーで規定の方法で行ってください)

 

 

 

 なぜこんな4本導線という面倒くさいケーブルを使っているかというと、万が一バイアンプ、バイワイヤ接続をするときのためです。

 

 もしバイアンプ・バイワイヤ仕様のスピーカーを接続するとなってもケーブルを何本も床に這わせることなく済みますし、スピーカー側をこうしたほうが、バイ接続ターミナルを短絡コード(or金属板)で橋渡しするよりも低ノイズとされています。 (逆に、当たり前ですが、2つのアンプからの導線を束ねて1つのスピーカーのターミナルに接続するのは厳禁です!!)

 

 

 

■ アンプ側のケーブル処理

 

 

 Yラグが接続可能な大きなターミナルを持つアンプをお使いなら、以上で万事OKなのですが…、今回は間隔が狭くて挿しにくいAVアンプ向けの工作なので…、もったいないですがY字の部分を切り落とします…!! といってもこのYラグは安物なので罪悪感は比較的軽いと思いますw

 

 

 

 切った先端は精密ニッパーでバリを取るなどして滑らかに整形します。 バリがあると引っかかってターミナルにすんなり入りません。 もしハンダ付けする場合は先端にちょちょいと付けてあげればOKです。

 

 

 

■ 適合するアンプのスピーカーターミナル

 

 ここまでかなり来ましたが、唐突に適合するアンプのスピーカーターミナルの寸法。

 

 

 

 大まかすぎる図ですが^^; 大体アンプは…特に接続が過密なAVアンプはこんな形のターミナルを採用してます。 ツマミ中央に直径4mmのバナナプラグもさせるようになってますね。 (このタイプはYラグが使えません…) 

 

 各部材メーカーで仕様はまちまちだと思いますが…。 開口部幅がだいたい5-6mmあると、上記で説明の末端処理した線が入りやすいです。 (2Y-8は処理後のかしめ部が5mm×6mm×3mmと大きいので入れるのは難しいかも…。 より小さいかしめ部を持つ物と細い銅線のケーブルがオススメ^^;)

 

 AVアンプのターミナルはこのように導線挿入部(開口部)も狭くなっています。 また、導線をまとめて噛む構造ではないので、単に撚った撚り線を突っ込むだけではバラけて接触不良、もしくは多点接触で音に歪?が出てしまうことはお分かりになるかと思います^^; そういうワケでこんな方法を開発したのでゴザイマス(=゚ω゚) (初出ではないかもしれませんがw)

 

 

 

 実際の様子。 外から見て、かしめ部が縦面に対して並行に収まっていればしっかり接触できています。 このように固い金属を噛ませると、細い撚り線の束を突っ込むのと比べてしっかり接触出来て抜けにくく、後の緩みもありません。 お勧めです!!!! (必ずしもYラグである必要はありません。 導線先端部に被せられ、その部分がある程度平らにツブせる電設用金属なら何でもOKです)

 

 個人経験として、SC-LX83、TA-DA7000ESのスピーカーターミナルに使用可能でした。 TA-F501はツマミ中央を通るスクリューが太いので↑の工程だけでは接続不可。 同形状を持つターミナルであっても、中央スクリュー部が太い場合は内部が狭くなるため、かしめ部の再度の整形やより小さい物への交換、もしくはこの方法では接続不可なので、素直にハンダ付けバナナプラグを使ったほうが良いですね(笑)

 

 

 

■ 音質変化

 

 こちらも、以前までの"撚り線ハンダあげ"よりも音場が滲むことなくクッキリ・ハッキリ、低域音もタイトになりました。 不思議ですねぇ…。 ただし一般論としては好みの問題もあるので「高音質」とは言わないことにします。 タイト音質(細マッチョ音質)好きのひよこにとって良い方向になったということですネw

 

 音質に関しては前回掲載のブログ様の方法と同様の感想なんですが、一番の改善点は音量を上げても歪(がなり、うるささ感?)が軽減したこと。 映画ソフトでの、突然の大音量の効果音でも更に違和感が軽減した発音になりました。

 

 また何か変化・変更がありましたら、この下に追記するか新規記事を起こしますので期待せずにお待ちくださいませ(ФωФ+)

 

 

 


 

 

イマサラ、スピーカーケーブル末端処理法

イマサラ、スピーカーケーブル末端処理 その2

 

 

 

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