雑木帖

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アメリカでは小泉純一郎は”隠れ統一教会”と見られている

2005-12-03 00:00:12 | 記事・創価学会
 「小泉純一郎と日本の病理 Koizumi's Zombie Politics」藤原肇著より

 首相就任前に行った対談で危倶したこと

 小泉純一郎政権が事実上誕生したのは、2001年4月24日の午後1時過ぎのことである。このとき、小泉は298票を獲得して、対立候補の橋本龍太郎(155票)、麻生太郎(31票)を大差で破り、自民党総裁に選出された。そして、2日後の4月26日に第87代内閣総理大臣に就任したのだった。
 実は、彼が首相になる直前の2001年4月14日に、私は北海道大学大学院の法学研究所の新川俊光教授と対談を行っている。この対談は、危機にある日本の政治を憂えてのものだったが、その中で首相になる前の小泉について触れているので、まず、その部分を読んでいただきたい(この対談は、「日本の政治を再生する法」と題して経済誌『財界にっぽん8月号』に掲載)。

新川 甘い見方かも知れませんが、希望を込めて言えば、小泉首相が誕生したら、少しは日本の政治が変わるのではという感じを持っています。場合によっては、自民党を割るぐらいの気持ちで改革に取り組んでほしいと思います。

 藤原 彼に課せられた使命は、自民党を潰すことではなく、森政権を支えた張本人だったので、日本を潰すことだとアメリカでは見ています。日本人は誰も知らないが、アメリカでは彼は”隠れ統一教会”と見られています。5、6年前のデータですが、統一教会がアメリカの大学を出た優秀な連中を400人ほど、自民党の議員秘書に送り込んでいます。つまり、ここ数年、表面的には自民党政治が行われていたのですが、裏では統一教会が動いています。そこへ公明党が連立を組んでいる。これは私だけの見方ではなく、日本にいる外国人特派員たちの見方でもあります。

 新川 そうですか。小泉さんには少しは日本の政治を改革する役割を果たしてくれるのではないかと、期待しているのですが…。

 藤原 自民党を解体する役割ならいいのですが、本人が意識するしないにかかわらず、日本を解体する役割を担わされているとしたら、これは恐ろしいことです。私は現在の日本の状況がマックス・ウェーバーの定義する、「パーリア・キャピタリズム(資本主義)pariah capitalism」だと思っています。ここで言うとは、社会の中に寄生して社会を食い物にする人たちのことです。あらゆる党利党略を使って利権を漁っている日本の政治の姿は、「資本主義」という概念に収斂していくのです。

 新川 困りましたね(笑)。

 藤原 孟子はいわゆる愚民政治を合めて、国民のことを考えない、人民を愛さない政治を「暴政」と定義しています。孔子も「苛政(かせい)は虎より恐ろしい」と、暴政を戒めています。日本は長らく愚民政治が続いてきて、パンとサーカス、つまり食い物と娯楽に人々がうつつを抜かしている。日本の「資本主義」は「歌舞伎町資本主義」と言ってもいい(笑)。

 新川 藤原さんがおっしゃる「資本主義」は、利益誘導を軸にする自民党政治そのものです。現在、自民党では、政策より派閥的な利益誘導に関心のある人たちが派閥の指導層になっています。しかし、長野県知事にしろ、千葉県知事にしろ、最近は利益誘導に関係のない人が、知事に選ばれています。これは有権者の考え方が変わってきているということです。自民党はこの時代の流れと乖離しています。国政レベルでその時代の流れを取り入れようとしている政党は、残念ながら、今のところ見当たりません。

 藤原 ジャーナリズムも自民党総裁選の予想をやるより、もっと国民に意思表示を呼びかけるべきです。場合によっては、デモを呼びかけてもいい。投票所に足を運ぶことだけが民主主義だと思っているとしたら、大きな間違いです。

 新川 日本はメディアを含めて、「観客民主主義」になっています。政治自体がサーカスになっていて、国民やメディアが観客の立場にいる。国民やメディアが観客の立場にいる限り、日本の政治は変わりません。ですから私は有権者に、「せめて選挙には行ってくれ」と言いたいわけです(笑)。>

 私の頭に蘇った30年前の留学生の記憶

 今でも覚えているが、この時点の私は小泉が首相になるとは、夢にも思っていなかった。だから、新川教授が首相候補の1人として彼に言及したので、このように答えたのである。
 私にあった知識は、小泉純一郎という政治家が、岸信介や福田赴夫の流れで、「親韓国右派」あるいは、「隠れ統一教会派」 hidden member of Unification Church の一部として、世界でナチスとイコールで「ムーニー」と呼ばれていた右派ではないかということだった。もちろん、森派の代表として森内閣を支えてきたぐらいの知識はあったが、それよりも国粋的な旧守勢力の台頭に危倶を抱いていており、「暴政」という観点から、日本を支配する「資本主義」について心を痛めていたのである。

参考:
公明党─創価学会という「劇薬」を飲んだ小泉
http://blog.goo.ne.jp/c-flows/e/008658712a3d2ece9f933c3c6f6e66bf

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