あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

スペシャルブックレット「DEVILMAN crybaby BOOTLEG」

2018年08月03日 | CD紹介(洋盤)
下北沢トリウッドでは、スペシャルブックレットも平積みしてあって、
ありがたくGETさせて貰いましたよ。

「DEVILMAN crybaby BOOTLEG」



ちょっとしたパンフ並みの厚みで、全面カラー。
資料としても相当なモノです。

湯浅監督やラッパーへのインタビューなども盛りだくさんです。



作中ではテクノやラップがメインですが、このブックレットじゃ
「悪魔とメタル」なるテーマでミュージシャンやアルバムが紹介されて
おります。

ブラックサバスとかね、もう定番ですよね。



ブラックウィドウが出て来た日にゃ「オッ、やるな!」ってなもんで
御座います。

曲自体はビートバンドの尻尾が見えるバンドなれど、ステージで女の子
使った「サバト」やってた人達ですからね。

ジャケットも禍々しいし、英国ロックファンを喜ばせてくれる特集で
御座います。

さてさて、メタルシーンに悪魔はつきものですが。
※あと、一時期のストーンズも悪魔を歌詞に登場させてましたが



我らがプログレシーンにも中々悪魔チックなジャケットで知られ、
好事家に一目置かれるバンドがあります。

「タイタス・グローン」
ファンタジー小説からその名をとった同バンド1970年発表の唯一作。

60年代的な抒情性と黒っぽさ、クラシカル性が程良く混じり合った、
隠れた名盤です。



なんといっても「オーボエ・ロック」ですよ!

他にもフルート、サックス等の管楽器を加え、安定感ある楽曲が
イイんですよ。
曲メロも良く、聴くほどに味わいが出るんですよ。

でも、やっぱりジャケットが。こんな悪魔的な音じゃないのに…。
英国の田園地方のフォトとか使ってもイイのに。

そういう意味では不遇なアルバムと言えるでしょうねぇ。

原画展の影響で購入したCD

2018年06月09日 | CD紹介(洋盤)
原画展の影響で購入したCDが他にも2枚。

「マカロニほうれん荘展」で鴨川先生が選んだ セットリストから。



「ブラックフット LIVE」と「ポイント・ブランク」

前者はベストを持ってたんですけどね。
※フリーの「ウィッシング・ウェル」カバーしてますから…



でも、やっぱりLIVE盤が聴きたくなって購入。

後者は「ハイウェイスター」カバーを会場で聴いて「カッコいい」と
感じちゃって買った。



ブラック・フット…
LIVEアルバムのタイトルが 『ハイウェイ・ソング』ってのがね、
またグッと来るよね。

「こっちもフリーのカヴァーかな」 ~と思ったらね、違うというね!
※でも凄いイイ曲なんだわ。

元レイナードのメンバーが組んだフラック・フット。
フリーの影響モロ被り(衝撃受けたとの発言 あり)の南部ロック。
やっぱイイです。



さらに「鴨川つばめ原画展」セットリストの影響では、聴き込み不足の
CDも復習中。

ナザレスやスコーピオンズ、意外と聴き込んでないのよね…。

諸星大二郎展の収穫=CD「序破急」

2018年06月07日 | CD紹介(洋盤)
諸星大二郎展の会場で流れていた異能の音楽。

ジャケットイラストも諸星大二郎先生で、これが凄く嵌っているため
Tシャツや書籍、クリアファイルなどをグッズがあるに関わらず買って
しまった…。



Gaspar Claus (ギャスパー・クラウス) 「Jo Ha Kyu / 序破急」 (CD)

価格:2,484円 (税込)
レーベル:Modest Launch
発売年:2013年



【収録曲】
1. Jo Ha Kyū

【ボーナストラック】
2. First Contact #1 with SachikoM
3. First Contact #2 with 石橋英子
4. First Contact #3 with 灰野敬二



フランス人チェリストのギャスパー・クラウスが、雅楽などの日本の伝統
芸能における構成形式『序破急』をテーマに、坂本龍一、友川カズキ、
灰野敬二ら、10人のゲストを迎えて制作した作品。

空間を感じさせる、音数の少ない演奏。チェロやピアノの演奏と、太鼓や
薩摩琵琶による和の要素が交わっていく。

呻きのような、叫びのような声も日本の原始的な衝動を思い起こさせる。
導入、または浸透を意味する「序」、急激な展開を意味する「破」…、
そして、終わりのない加速を意味する「急」。



Gクラウス氏による、日本文化・芸術の根底にある「序破急」への鋭利な
着目が強烈な音空間を作り上げている。

現代音楽と伝統芸能と原始衝動が主張し合う異能の音空間。

漫画家 諸星大二郎先生による伝奇的なジャケット絵は、この音空間から
インスピレーションを得て描き下ろしたとのこと。



【参加ミュージシャン】
ギャスパー・クラウス – cello
石橋英子 – voice,piano,drums
梅津和時 – soprano saxophone
大友良英 – turntables
坂本弘道 – cello,electronics
坂本龍一 – prepared piano
Sachiko M – sine waves
友川カズキ – voice,guitar
西原鶴真 – voice,satsuma biwa
灰野敬二 – voice
レナード衛藤 – taiko
イラストレーション:諸星大二郎
書:力武宇山
 
Produced by Naohito Koike & Gaspar Claus



大友良英さんとSACHIKO Mさんがいらっしゃいます!あまちゃんコンビです。
「潮騒のメモリー」「暦の上ではディセンバー」の作曲者です!

あと、のんちゃんの「RUN!!」も書いた人たちです。
※あのポップさの欠片も見当たらないのが凄いです。

大友さんの担当は「turntables」、ギターじゃないですが絶対に音空間に
食い込んでいらっしゃる筈です。



諸星大二郎展のギャラリーで流れる同音源を耳にしながら、金属線が痙攣
するようなノイズの継続に「どこかで聴いたことある…」と悶々としたが、
ハタと気がついた!

スプーキィ・トゥースの「セレモニー」だ!!



トゥースはPアンリの前衛音楽に寄せられずにバラバラな印象だったが…

※反対チャンネルでソウル・ゴスペル・ブルースの影響下にあるロックを
 マイペースで演奏してるんだもんなぁ~。

そのへん「序破急」は違うんだよね。



混じり具合が絶妙で、混ざってなくても違和感なく同居してる感覚…。

6月半ばには「やついフェス」に出演する大友良英氏。
のんちゃんを迎えるとはいえ、自分のバンドへのゲストですから、あくまで
イニシアチブは彼が握るんですよね。

ノイズ・アーティストの側面も見れるんだろうな。
そのへん本当に楽しみです!

最近聴いてるCD:テンプテーションズ「The Ultimate Collection」

2016年03月28日 | CD紹介(洋盤)
2015年10月25日に行われた串田アキラさんの「SOUL,R&Bライブ」。
http://blog.goo.ne.jp/aru-rodgers/e/c9ac8a4df62e68a36799f96d3d3a32af

上記リンクにあげた通り、実に素晴らしいイベントだったのですが
その中で数多くカヴァーされてたのが、ザ・テンプテーションズ。

そりゃ「マイガール」とかは超有名曲だから知ってましたし
「モータウン・クラッシックス」みたいなアルバムは聴いてるし、
「スタックス」もソコソコ聴いてるから、ある程度の曲は予想して
たけど・・・・。



その中で披露された「ゲット・レディ」のカッコよさには完全に
ノックアウトされてしまったのですよ!

ポップチャートで29位、R&Bチャートで1位を獲得した強烈曲
「ゲット・レディ」。
※R・ストーンズの「ビッチ」元ネタ曲とも言われてます。

テンプスの裏声に対し、串田さんはパワフルに歌い、ギターの
米川英之さん(元CCB)は見事な刻みで疾走感を演出していた。
※勿論リズムセクションも良い仕事されてましたよ!

「こりゃテンプテーションズもちゃんと聴かなきゃ!」と思い
ながら数ヶ月。(苦笑)
やっとベスト盤を聴く機会がありました。

まぁ、それ以前が「モータウンのすべて」的なアルバムで、各
ミュージシャンの代表作1~2曲を集めたコンピレーション物
程度しか聴いてなかったので、ベストを聴くだけでも進歩です。
※開き直るなよ・・・



「Ultimate Collection」ザ・テンプテーションズ
テンプテーションズの名曲を1枚のCDに詰め込んだアルバム。

全盛期のナンバーワン・ヒット2曲が収録されてないという
話だが、それでも魅力的なベスト盤という事で意気込んで
聴いてみました。

<Personnel>
Otis Williams - vocals
Melvin Franklin - vocals
David Ruffin - vocals tracks 1-12, 21
Eddie Kendricks - vocals tracks 1-16, 21
Paul Williams - vocals tracks 1-16, 21
Dennis Edwards - vocals tracks 13-18
Richard Street - vocals tracks 17-19
Damon Harris - vocals tracks 17-18
Ali-Ollie Woodson - vocals tracks 19-20
Ron Tyson - vocals tracks 19-20
Theo Peoples - vocals track 20
The Andantes - vocals track 3
The Funk Brothers - instruments tracks 1-17



<収録曲>
01.The Way You Do the Things You Do
02.My Girl
03.It's Growing
04.Since I Lost My Baby
05.Don't Look Back
06.Get Ready
07.Ain't Too Proud to Beg
08.(I Know) I'm Losing You
09.All I Need
10.You're My Everything
11.Angel Doll
12.I Wish It Would Rain
13.Cloud Nine
14.I Can't Get Next to You
15.Ball of Confusion
16.Just My Imagination (Running Away with Me)
17.Papa Was a Rollin' Stone"
18.Shakey Ground
19.Treat Her Like a Lady
20.Error of Our Ways
21.My Girl

・・・いやぁ、6~8曲目なんて堪りません。
そもそもビートが素晴らしいし。

「Ain't Too Proud to Beg」もストーンズのカバーにだって
パワーで劣らない。

「(I Know) I'm Losing You」もロッド・スチュワートが
アルバム「エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー」
(1971年)でカヴァーしてるし、フェイセズのライヴでも
取り上げていたけど、元の歌唱も相当エネルギッシュだ。

・・・というか、テンプスも曲によって裏声じゃないのな。
甘い歌声だけじゃないのな。

甘い声も素敵ですけど、しゃがれ声でパンチ利かせた歌も最高。
※そういう曲では「歌い回しをジョー・コッカーが参考に
 したのでは?」なんて歌唱が炸裂しております。

こりゃモータウンでトップクラスと言われますわ。
さすが稼ぎ頭ですわ。



さらに、ロッド版「I'm Losing You」は、ソロアルバムの
演奏陣もロン・ウッド(Gtr. b)イアン・マクレガン(Org)、
ミック・ウォーラー(Dr)と、元ジェフ・ベック・グループや
フェイセズ参加組という強力なメンバーなのだが、テンプスの
演奏陣もパワフルな上にボンゴなどパーカッションを盛り込み
聴き手をワクワクさせてくれるのだ。

ボンゴの使い方でいえば「I Can't Get Next to You」(全米1位)も
グイグイうねるリズムセクションに見事に絡み付き、ストーンズの
「悪魔を憐れむ歌」ばりの効果を感じさせてくれる。
※60年代後半からは、時代の流れに乗ろうとファンキーな要素も
 聴かせ、そのうえで「枚数を売る」のだから大したものです。



ローリング・ストーンズもね
キューバ公演で話題を集めて、そこでニュー・アルバム発売を
アナウンスしてるけど。

もう一回「エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ」や
「ハーレム・シャッフル」みたいなカヴァー演って欲しいなぁ。

最近の収穫:ハッケンサックのCD「GIVE IT SOME」

2016年03月10日 | CD紹介(洋盤)
後にSAMSONなどで活躍する巨漢ニッキー・ムーアがフロントを
務めた70年代の英ロック・バンド「HACKENSACK」。

他のメンバーには後にRay Majorと改名しMOTTへ加入するRay Smith(g)も
いた・・・と言われております。
※しかし、Ariel Benderと云い、よく改名させたバンドだなぁMOTTって…

今回購入した「GIVE IT SOME」は、同バンドの活動初期に
録音された幻の未発表デモ音源を収録したモノ。



'96年リマスター発掘音源だが、生々しい音は逆に新鮮で良い。
FREEフォロワーという触れ込みで、'74年に発表された唯一の正規盤を
聴いたら事前情報が邪魔して楽しめなかった経験もあって、あまり聴き
馴染んでいないハッケンサックだが・・・



CD屋さんのポップ「FREEのトラベリン・マンをカヴァー」という一文を
読んで思わず購入してしまいました。
あと、続く「GLORIA」の文字にも惹かれましてな。

曲は正規作以前の69年~72年に録られたモノ。
それらを集めた編集盤だが、全体に統一感がある。
※やっぱりムーアさんの存在感ゆえですかねぇ

一曲目なんて前ノリで「FREE云々」言わなかったら別の魅力を素直に
感じられて逆に良いかも知れません。
ブギー・バンド的な要素もあるし。
バラードもサザーランド・ブラザーズが作るような大らかで、ほろ苦い
好曲ありです。

初期だけにブルージーな歌唱も目立つムーア、
パワフルにしてアグレッシヴな演奏陣。予想以上にイイ!

フリーのカヴァー「トラベリン・マン」はオープニングを違う
アプローチで始めるが、やがて馴染みのフレーズが聴こえてくる。
グルーヴ感こそ感じられないが、歌もムーア流でキメる潔さ。
カッコイイじゃないか。

続く「グローリア」は、やっぱりゼムのカヴァー。
ヴァン・モリソンばりに声を潰して歌うムーア、演奏も本家より
ハードだ。これも掘り出しモノ!
発掘音源としては充分なクオリティだ。



ハッケンサックは後に出た(これまた発掘版)LIVEも持っているが
※ジャケットがエグい!
私は「GIVE IT SOME」が一番しっくりくるな。

こういう事がありますからね、
CD屋さんへのお出掛けも良いモノですよねぇ。

HACKENSACK「GIVE IT SOME」
01. Good Old Days
02. Winter-Hearted Woman
03. Prayer
04. River Boat
05. Generation(Falling Down)
06. Downtown Traffic
07. The Hustler
08. Calendar
09. Rock And Roll Woman
10. Travelling Man
11. Gloria
12. No Last Verse
13. Black-Witch Woman
14. Heartbreak Hotel
15. Tomorrow

レミー追悼:ホークウィンドの「絶体絶命」を聴く

2016年01月29日 | CD紹介(洋盤)
いまさらですが
昨年12月に逝去したレミー・キルミスター追悼で、モーターヘッドの
メンバーが「ホークウィンドでもモーターヘッドでも良い、レミーの
音楽を大音響で聴いて彼を偲んでくれ」とコメントしておりました。

そこで最近になって聴いてるのが、ホークウィンドの「絶体絶命」です。



発表は1975年。
原題は「Warrior on the Edge of Time」

私が買ったのは、紙ジャケット仕様のリマスターCDヴァージョンで
再発されたもの。
発売当時はSF作家、マイケル・ムーアコックがストーリーラインを
創っていた時代、
ヘヴィなサイケデリック感覚溢れるサウンドと共に人気の高い名作。
オリジナル未収録の「MOTORHEAD(モーターヘッド)」も収録されている。

01. ASSAULT AND BATTERY/THE GOLDEN VOID
02. THE WIZARD BLEW HIS HORN
03. OPA-LOKA
04. THE DEMENTED MAN
05. MAGNU
06. STANDING AT THE EDGE
07. SPIRAL GALAXY 28948
08. WARRIORS
09. DYING SEAS
10. KINGS OF SPEED
(ボーナストラック)
11. MOTORHEAD
12. SOLDIERS AT THE EDGE OF TIME (Michael Moorcock Version)
13. ON THE ROAD
14. THE WIZARD BLEW HIS HORN
15. SPIRAL GALAXY 28948(Demo)
16. SOLDIERS AT THE EDGE OF TIME (Nick Turner Version)
17. MOTORHEAD (Dave Brock Vocal Version)
18. KINGS OF SPEED (Instrumental Version)



ホークウインドの最高傑作と言われる作品で、確かに聴いてみて
「素晴らしい!」と、それまで聴いてなかった事を残念に思いました。

参加メンバーは、これまたグループ史上最強とも言われるメンツだ。

・デイブ・ブロック:リーダー
 ギター、シンセサイザー、ヴォーカル担当。曲によってメタリック、
 HRなブギーギターを鳴らす人。思った以上にハードなギターに驚いた。
 アコギも印象的。

・ニック・ターナー:
 サックス、フルート、ヴォーカル担当。
 エコーをきかせたサックス、フルートは、シンセとは別にスペイシーな
 ムードを醸し出している。

・レミー・キルミスター:
 ベース担当。
 オリジナルメンバーでは無いが、1曲目からコノ人のベースがROCK
 している。この後のツアーで薬物不法所持にて(誤認?)逮捕されて、
 クビを言い渡されてしまう。
 ※そして「モーター・ヘッド」を結成、メタル創始者の一人となった。

・サイモン・ハウス:
 メロトロン、ムーグ、ヴァイオリン、ピアノ担当。
 ハイタイドでのクレイジーなヴァイオリンは印象的。本作でも彼の
 メロトロンや叙情的なヴァイオリンを聴くことが出来る。

・サイモン・キング:
 ドラム担当。リマスターでスネアの音がより重く、迫力を増した?

・アラン・パウエル:
 ドラム担当。この盤はツインドラムの編成との事。 

・マイケル・ムアコック:SF小説家。
 ヴォーカル、ポエトリーリーディング担当。コンセプト・メーカー。



小説家ムアコックのスペース・オペラを前面に出した「絶体絶命」。
1曲目のメロトロンの音色からして出色だ。

元々のサイケバンド気質としての気風を残しつつ、ROCKしてるのは
サスガ。ドラマチックで時にハードロック、時にフォーキー、基本は
スペイシー。

決して一丸となっての突進ではなく、メロディ楽器は機を伺い、要所で
姿を現してくる。そのタイミングとバランスが絶妙だ。

ゴングの「YOU」に重なってハードなギターとベース、重いドラムが
疾走しているかのような、そんな凄い1枚だ。
※あちらはテクノに影響を与えたと言われてるが。

英国ロックに咲いた奇跡の徒花・・・そんな印象さえ受ける。

ボーナストラックも充実しており、デモ曲やヴォーカル違いの曲なども
興味深い。
レミーがモーターヘッドで演るような音楽の発芽も見える。
※プロコルハルムからロビン・トロワ―が独立していく感じに似てる・・・か?



最新号のメタル雑誌「BURRN!」の表紙はレミーだ。
※追悼特集も組まれているそうです。

改めて彼を偲ぼう。
レミー・キルミスター氏よ、安らかに。

デビッド・ボウイのベスト盤

2016年01月22日 | CD紹介(洋盤)
David Bowieの2枚組ベスト盤(CD)を聴いた。

新しくリミックスされた盤、「ナッシング・ハズ・チェンジド」
~オールタイム・グレイテスト・ヒッツ~

デビュー50周年(2014年時)記念して発売された、オール・タイム・
ベスト・アルバムで、レーベルの枠を超えて全キャリアを網羅した
作品・・・の謳い文句どおり。

サウンドのバラ付きも押さえ、初期の曲も音質向上。
聴き応えあるベスト盤であります。
※私が聴いたのは輸入盤の方



[CD1]
01.スペイス・オディティ
02.世界を売った男
03.チェンジス
04.ユー・プリティ・シングス
05.火星の生活
06.スターマン (オリジナル・シングル・ミックス)
07.ジギー・スターダスト(屈折する星くず)
08.月世界の白昼夢
09.ジーン・ジニー (オリジナル・シングル・ミックス)
10.すべての若き野郎ども
11.ドライヴ・インの土曜日
12.愛の悲しみ
13.愛しき反抗(Rebel Rebel)
14.ヤング・アメリカンズ (オリジナル・シングル・エディット)
15.フェイム
16.ゴールデン・イヤーズ (シングル・ヴァージョン)
17.サウンド・アンド・ヴィジョン
18.ヒーローズ (シングル・ヴァージョン)
19.ボーイズ・キープ・スウィンギング
20.ファッション (シングル・ヴァージョン)
21.アッシュズ・トゥ・アッシュズ (シングル・ヴァージョン)

[CD2]
1.アンダー・プレッシャー -with クイーン
2.レッツ・ダンス (シングル・ヴァージョン)
3.チャイナ・ガール (シングル・ヴァージョン)
4.モダン・ラヴ (シングル・ヴァージョン)
5.ブルー・ジーン
6.ディス・イズ・ノット・アメリカ
 -with パット・メセニー・グループ
7.ダンシング・イン・ザ・ストリート
 -with ミック・ジャガー
8.ビギナーズ (エディット)
9.ジャンプ・ゼイ・セイ (ラジオ・エディット)
10.ハロー・スペースボーイ (ペット・ショップ・ボーイズ・リミックス)
 -with ペット・ショップ・ボーイズ
11.リトル・ワンダー (エディット)
12.アイム・アフレイド・オブ・アメリカンズ (V1) (ラジオ・エディット)
13.サーズデイズ・チャイルド (ラジオ・エディット)
14.エヴリワン・セズ・ハイ (エディット)
15.ニュー・キラー・スター (ラジオ・エディット)
16.ラヴ・イズ・ロスト (ハロー・スティーヴ・ライヒ・ミックス by
 ジェームス・マーフィー・フォー・ザ・DFA・エディット)
17.ホエア・アー・ウィ・ナウ?
18.スー(オア・イン・ア・シーズン・オブ・クライム)



基本的に彼の代表曲は聴いてるけど、久々に改めて聴くと別な感想が
浮かんできます。

初期のキャラクター演じ系の曲も、グラム好きからすると堪りません。
サックスやキーボードの響きもプログレっぽいし。

でも、「VDGGとT-REXが合わさった感じ?」なんて雑念も働いて、素直に
聴けない私も居ます。

久々に聴いたら「ヒーローズ」で聴かれるR・フリップのギターが
思っていた程、音色が大きくないなぁ・・・とか印象変わった事も
ありました。

コラボ物も収録されてるのは凄く嬉しい。
ペット・ショップ・ボーイズと絡んでも、ボウイが歌い始めたらボウイの
曲になる。やっぱり凄いです。
何でもそうなんだもん。

「ジーン・ジニー」の演奏はブルースロックだし、
「Rebel Rebel」なんてパンクだもんな。
キャリア後半でバックが打ち込みになろうと、やっぱりボウイはボウイ。

彼より上手い歌手や演奏者は山程いるけど、やぱりボウイの存在感は
素晴らしい・・・。

ベスト盤のタイトルも意味深で。
あれほどアルバムごとに変容する男と言われたミュージシャンが
「ナッシング・ハズ・チェンジド」と来ましたよ。

反面、「間借り人」とも名乗った人物です。
音楽が変容したり、違うプロディーサーの作風に任せても、本人は
変わらなかった・・・という意味に取れます。

改めてボウイの凄さに触れました。
次はライヴ盤だな。
取り寄せ予定にはなってるんだが、まだ来ない・・・。

YES3枚組LIVEアンソロジー「Word Is Live」(6)

2015年02月25日 | CD紹介(洋盤)
ディスク3には、更に注目される要素あり。

「ドラマ期」の高音質ライヴ収録。
あったんだねぇ、こんな音源が・・・。

3. Go Through This (New York 1980)
4. We Can Fly From Here (New York 1980)
5. Tempus Fugit (New York 1980)



トーマトの不出来もあってか、アンダーソンとウェイクマンは
グループを飛び出したが
なんと残ったメンバーは、ニューウェイヴ畑の「バグルズ」
(ヒット曲「ラジオスターの悲劇」で有名)から、Vo.とKeyを
参加させ、新生イエスを編成。
パワフルで疾走感ある力作「ドラマ」を発表した。

さすがに歌は少し弱い感あったが、看板メンバーが抜けた穴を
埋めようとリズムセクションとギターが気を吐き、新メンバーも
健闘し、それがそのまま「ドラマ・ツアー」にも現れている!

5曲めのTempus Fugit(光陰矢の如し)なんて、
スタジオ版の再現度が高いし、その上でライヴならではの
ダイナミズムと疾走感があるんだからサスガです。

この時期のライヴのみで披露されてた「We Can Fly rom Here」も
2011年にスタジオ・アルバム用に再録。
トレヴァー・ホーンをプロデューサーに、ジェフ・ダウンズを
キーボードに再び迎えたアルバムは、なかなかの力作となったのでした。



「Go Through This」も、この時期のみのライヴ音源だが、
せっかくなら「レンズの中に」や「マシーン・メシア」も収録して
欲しかった。

そして3枚目の後半は、いよいよ「9012イエス」。

6. Rhythm of Love (Houston 1988)
7. Hold On (Houston 1988)
8. Shoot High, Aim Low (Houston 1988)
9. Make It Easy/Owner of A Lonely Heart (Houston 1988)

トレヴァー・ラビンをギターに、キーボードに初代メンバーの
トニー・ケイを迎え、J・アンダーソンもヴォーカルに返り咲いた
80年代後半のイエス。

若い感性のラビンが作るシャープでポップな曲調で
シングル「ロンリー・ハート」をヒットさせ。
アルバムの方もヒット(原題は「9012」)、完全にシーンの
トップへと復活した。



その勢いを駆ってのライヴだから、やっぱり充実してます。
ラビンの“ロック”ギターも軽快に走ってます。

録音もイイです。
こうなるとアレですな。
やっぱり「9012LIVE」の公式フルヴァージョンが聴きたくなりますな。

結論。
YES3枚組LIVEアンソロジー「Word Is Live」
(邦題「ライヴ・イヤーズ」)は、素晴らしい発掘音源盤であると共に
すごくフラストレーションが溜まるライヴ音源集・・・なのでした。

まぁ、「こんなのがあったんだ」という嬉しい発見と、
「これだけの音源が残ってるなら、もっと膨大なライブ・データが
残ってる筈だ。それらが完全な形で公開されたら!」という“希望”も
残されてるんですけどね。

その希望が叶えられる時が来ることを信じておりますよ。

YES3枚組LIVEアンソロジー「Word Is Live」(5)

2015年02月24日 | CD紹介(洋盤)
ディスク3も盛りだくさん。

収録曲は以下の通り

1. Heart of the Sunrise (Oakland 1978)
2. Awaken (Chicago 1979)
3. Go Through This (New York 1980)
4. We Can Fly rom Here (New York 1980)
5. Tempus Fugit (New York 1980)
6. Rhythm of Love (Houston 1988)
7. Hold On (Houston 1988)
8. Shoot High, Aim Low (Houston 1988)
9. Make It Easy/Owner of A Lonely Heart (Houston 1988)



1、2がトーマト期。
アンダーソン、ハウ、スクワイア、ウェイクマン、ホワイトの
充実メンバーだが。

私にとっての黄金期はドラムがブラッフォードの時なんですよねぇ。

最高傑作「危機」をモノにして、「これ以上は望めない」と
ブラッフォードが抜け、ホワイトが参加。

そのメンバーで出した「海洋地形学の物語」がLP2枚組で
全4曲と・・・ある意味で間延びした構成。

ここでウェイクマンが抜け、パトリック・モラーツが参加。
「リレイヤー」を発表するも、なんか知らないが一部で不評。

ウェイクマンが返り咲いて「究極」を発表し「イエスが甦った」と
言われるも、そうそうに煮詰まり、英国ではパンクムーブメントに
押され、技巧を誇示する大作主義は批判される有り様。

そこで出した「トーマト」も曲は短くなったが、テーマが身近に
なりすぎたり、UFOを題材にしたりで(SEがチープだったよ・・・)
すっかり迷走した印象・・・。



そんなこんなで
「トーマト」ツアーには何の期待も持ってなかったのだが
予想外にテンション高くてビックリ、YESさんゴメンナサイ!
・・・ってのが、今作を聴いた印象。

危機とならぶ代表曲「悟りの境地(Awaken)」も見事な再現ぶり。
リンやハープ調の音もアルバム版同様に聞かせ、アンダーソンも
堂々の歌いっぷり!

ただし、キーボードのハイライト部が元々多重録音なだけに
再現が難しいようで、さすがのウェイクマンもチャーチオルガンと
シンセ音の切り替えが効かず、イッパイイッパイになっている印象だ。
※これは「危機」のライヴも同様だねぇ。J・ロードの「紫の炎」も・・・。

その辺は「メンバー大集合YES」に期待して来日公演を見に行ったモノだが
やっぱりウェイクマンさんは手癖プレイに終始したのでした・・・。

まぁ、それでも充分にスゴイんですけどね。

YES3枚組LIVEアンソロジー「Word Is Live」(4)

2015年02月23日 | CD紹介(洋盤)
ディスク2
後半も大注目で

5. Future Times/Rejoice (Oakland 1978)
6. Circus of Heaven (Oakland 1978)
7. Big Medley (Inglewood 1978)
8. Hello Chicago (Chicago 1979)
9. Roundabout (Chicago 1979)



「トーマト」のレコ発ツアーだから
「マンネリな演奏やってんだろうな~」なんて考えてたんですが

※「トーマト」自体、バンドとして煮詰まってた時期のモノだったし
 曲は悪くないのに弄繰り回して鮮度を落としあげく、放り投げたような
 印象で・・・。

こころが、LIVEはテンション充分、見事な演奏で
(モラーツ期ほどじゃないにしても)ダイナミズムで
YESソングスに劣らない立派なショーだと推察できるのでした。

※まぁ、楽器の音がトーマトのレコードそのまんまで、
 「あれ?煮詰まる前のスタジオ演奏かな?」と思ったのも
 事実ですが。
 最後に歓声が入ってたからLIVEと認識できたけど。
 その辺は ちょっと御愛嬌というトコか。



ああ、「契約消化の惰性ツアーだろう」なんて考えてた事を
グループに詫びたい。

YESは、どんな時でも凄いライヴ・バンドだったんですね・・・。

なお、「7」のビッグ・メドレー」とは
Time And A Word~Long Distance Runaround~
The Fish (incl. Survival & Ritual)~
Perpetual Change~Soon(The Gates Of Delirium)の流れで

これまた素晴らしい演奏で、やっぱり「トーマト・ツアー」も
フルで発売してほしい・・・と
思わされてしまったのでした・・・。

YES3枚組LIVEアンソロジー「Word Is Live」(3)

2015年02月22日 | CD紹介(洋盤)
ディスク2
収録曲は以下の通り

1. Apocalyspse (Detroit 1976)
2. Siberian Khatru (Detroit 1976)
3. Sound Chaser (Detroit 1976)
4. Sweet Dreams (London 1975)
5. Future Times/Rejoice (Oakland 1978)
6. Circus of Heaven (Oakland 1978)
7. Big Medley (Inglewood 1978)
8. Hello Chicago (Chicago 1979)
9. Roundabout (Chicago 1979)



1~4はモラーツ在籍期の演奏。
4のような初期曲を演奏しているのが興味深い。

1974~75年はリレイヤー・レコ発ツアーだったから
アルバム収録曲すべて演奏してたが、76年は
キャリア全体からの選曲になったから、実質的なOP曲は
「シベリアン・カートゥル」となり、そこから
「サウンド・チェイサー」に雪崩れ込んでる印象。

演奏が素晴らしくアグレッシヴ。
「シベリアン・カートゥル」でのキーボードソロは、
オリジナル版だとウェイクマンがハープシコード風の音色で
弾いてるのだが、モラーツはエレピを使用。
彼独特のプレイに感激だ。
※これは「キング・ビスケット・フラワー・アワー」にゃ
 収録されてなかったもんね・・・



そういや、「リレイヤー」発売直後には欧米の一部評論家に
「プログレバンドが無謀にもハードロックに挑戦」とか
「ツェッペリンの出来損ない」なんて酷評されたそうだが

このアグレッシブさはZEPとは別な意味での凄さがあるのに
なんでそれが汲み取れないかな~、と残念に思いますわ。



奇しくも映像版は
モラーツ期の公式モノがフルで発売されてたのよね。
これも演奏テンション最高で。R・ディーンがデザインした、
ステージセットで演奏するメンバーの姿が見れる有り難い
商品でした。
物凄く残念だったのは、「火の鳥」に続いて始まった1曲目
「サウンドチェンサー」でのミキシング不良。
モラーツのエレピが聴こえなかったり、またはシンセ音が
大音響になったり・・・(涙)。

「CDでバランスのイイ音のモノが発売されないかな~」と
思った昔の記憶がフラッシュバックしましたわ。

そういう意味では、やっぱり「ライヴ・イヤーズ」という3枚組CDも
「コンサート・フル収録版が聴きたい!」という欲求が増す編集盤なんだなぁ。

YES3枚組LIVEアンソロジー「Word Is Live」(2)

2015年02月21日 | CD紹介(洋盤)
まず1枚目。
オリジナル・メンバーのライヴが収録されている。

JON ANDERSON(VO)
CHRIS SQUIRE(B)
BILL BRUFORD(DR)
TONY KEYE(KEY)
PETER BANKS(G)

当然、STEVE HOWE(G)にチェンジした後の演奏も。



収録曲は以下の通り

1. Then (BBC 1970)
2. For Everyone (BBC 1970)
3. Astral Traveller (Gothenburg 1971)
4. Everydays (Gothenburg 1971)
5. Yours Is No Disgrace (London 1971)
6. I've Seen All Good People (London 1971)
7. America (London 1971)
8. It's Love (London 1971)

そうそう、初期BBCモノもCDで公式発売されてましたな。
音は今回の方がイイ気がする。

71年の演奏が感慨深い。
「サードアルバム」好きの私からすると、
「5」「6」の演奏が嬉しい。音もイイし。

ブラッフォードのドラムが好きなんでねぇ・・・。



思えば「YESソングス」もA・ホワイトが在籍した時の演奏に
一部ブラフォード在籍時の演奏が交えられた“変則盤”だったよな。
「YESショウズ」もウェイクマン期とモラーツ期の演奏が混じった
“変則盤”だったし。
※モラーツ期の「錯乱の扉」が最高だったのよ。
 あれで「Aホワイトも凄いプログレ・ドラマーじゃん!」と
 考えを改めたモノです

そういう意味では「ツアー演奏まるまる収録」のLIVE盤が
聴きたいよね~。

(続く)

YES3枚組LIVEアンソロジー「Word Is Live」(1)

2015年02月20日 | CD紹介(洋盤)
2005年発売。邦題「ライヴ・イヤーズ」
CD3枚数のボリューム。

これまでの公式LIVE盤「YESソングス」や「YESショウズ」との
ダブりを上手く外した編集LIVEアンソロジー。



まぁ、80年代
「オンリーハート」がシングル・ヒットした直後も
便乗して変則気味の急造LIVE盤が出されたし

それ以前の音源もNHK-FMが米国のLIVEプログラム
「キング・ビスケット・フラワー・アワー」を
流してくれたし

※P・モラーツ在籍期「リレイヤー・ツアー」。これが
 異様にテンションが高く、「サウンドチェイサー」の
 ダイナミズムには圧倒されました。
 エアチェックしたテープは何度も何度も聴いたモノです。
 モラーツ版「危機」も面白かったし。

そんな私だから
「寄せ集め集だから散漫な盤なんだろうな」なんて
ナメた気持ちで聴いてみたんですが、イヤイヤとんでもなかった。

「YESは常に最高級のLIVEバンドだった」と思い知らされる事に
なったのでした。

(続く)

最近の収穫:「KEEF HARTLEY BAND LIVE 1970」

2014年12月03日 | CD紹介(洋盤)
3rdアルバム発表直前の充実期に録音されたライヴ盤、
「LIVE AT AACHEN OPEN AIR FESTIVAL 1970」

キーフ・ハートリー・バンド発掘モノ。
音源は70年7月の独・アーヘン公演。
音質は粗いが、ドラマーがリーダーを務めるバンド独特のドライヴ感が味わえる。

このバンドの持つエネルギーが良い形でパッケージされた見事なライヴ盤。
これは良い買い物した・・・とホクホクなワタクシです。



メンバーは、キーフ・ハートリーの他、ミラー・アンダーソン(G/Vo)、
ゲイリー・セイン(B)、デイヴ・カズウェル(Trumpet)、
ライル・ジェンキンス(Sax/Flute)の5人。

ミラーのエモーショナルなリード・ギターとソウルフルなヴォーカル、
さらにホーンが乱れ飛ぶ演奏は、スタジオ盤以上の迫力。

英国ホワイト・ブルース・ロックというか、フランク・ザッパ的な
ジャズ・ロックの香りさえ感じる充実盤だ!

以前、私はハートレイのドラムを「いい意味で野暮ったい」と書いたが、
ここでの演奏はエネルギッシュながらスタジオ盤よりジャジーでスマートだ。

器用貧乏なトコロがあるミラー・アンダーソンも、ライヴでは吹っ切れている。
シャウトが素晴らしい!

洗練と混沌が一体化した見事な演奏。
キレイすぎない音質もむしろ効果を上げている。

Amazonのマーケットプレイスで千円台で買えた。
とってもオトクなCD。英国ロック・ファンには堪らない逸品で御座います。

最近の収穫:ロビン・トロワー 「BLT/Truce」

2014年11月19日 | CD紹介(洋盤)
Robin Trower 「BLT/Truce」
ロビン・トロワーがジャック・ブルースと制作した2枚のアルバムを
カップリングしたCD。

BLTとは、ジャック・ブルース、ビル・ローダン、ロビン・トロワーの略。
この3人により81年に発表した1stアルバムとセカンドが収録されている。



ジミヘン・フォロワーのギタリスト=ロビン・トロワー、
彼が元クリームのジャック・ブルース(b)と組んだアルバムというだけで
ドキドキする。しかもトリオ編成だし。

ジャックは全曲で歌ってるから尚更、クリームの香りがする。ベースも良い。
ファンキーな曲、ブルージィな曲、アコースティック調、ジミヘン風など、
変化に富んだ曲で復活しているトロワーのギターが心地よい。

80年代には忘れ去られたようなサウンドだが(ワウの効いたギターとか)
いま聴くと潔ささえ感じますわ。

今回、ジャックの死去を聞いて同好の士と悲しみを分かち合ったのだが
その中で相手から聞いたのが「BLTも良かった」という言葉。

正直、ロビン・トロワーは好きでアルバムも何枚か聴いているのだが
(BBCイン・コンサートはサイコー!)
なんせ70年代後半は勢いを失って、聴くのがシンドくなったから
80年代のアルバムなんて、正直キョーミなかったのよね・・・。

大変失礼いたしました。
まぁ、BLTも「2枚目は尻すぼみ」・・・なんて言われてますが
しばらくはウィークマンで聴きながら通勤したいと思います。