長島 潤 Sing a mindscape

jun nagashima singer-songwriter

ツヴァイク「ある心の破滅」

2023-06-27 23:41:00 | 

再読のための覚え書き


ある心の破滅

シュテファン・ツヴァイク(1881-1942

川崎芳隆訳


《燃える秘密》

少年エドガールは、母とともに避暑地のホテルに滞在していた。


行きずりの恋を求めて避暑地に来た男爵は、そこでエドガールの母を見初め、策略としてエドガールに近づく。


大人の友人ができて大喜びしていたエドガールだったが、次第に、母と男爵が自分を除け者にしようとしていることに気付く……


他、娘の不埒を知って精神が崩壊してゆく父親を描いた表題作と、失明した収集家を画商が訪ねる「見えざる蒐集」を収録。



2023.6.27読了


ある心の破滅

角川文庫

昭和281130日初版発行

昭和44103017


# #読書 #文学 #文庫 #ツヴァイク #ある心の破滅






ツヴァイク「女の二十四時間」

2023-06-16 22:21:00 | 

再読のための覚え書き


女の二十四時間

シュテファン・ツヴァイク(1881-1942

高橋健二訳


旅行中の婦人が、滞在するホテルに夫と子どもを残して、知り合ったばかりの男と駆け落ちした。


その場に居合わせた「私」は、他の客たちとともに、そのスキャンダルについて話していた。


「私」が婦人の行動を弁護すると、議論は白熱化していった。


すると、その議論を聞いていたイギリスの老婦人が「私」に、自分の過去の秘密を聞いてほしいと願い出た……


「年をとるということは、過去に対してもはや不安を持たないということにほかならないのです」


「感情の混乱」を併録。



2023.6.15読了


女の二十四時間

新潮文庫

昭和251215日初版発行

昭和4483026


# #読書 #文学 #文庫 #ツヴァイク #女の二十四時間






江戸東京たてもの園

2023-06-14 18:13:00 | 旅行
梅雨入り前に、小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」に行ってきました。







昔の文化的価値のある建物を、移築して保存してあります。小規模な明治村といったところです。













風通しの良い日本家屋や、採光の贅沢な洋館に入ると、そこだけ時間がゆったりと流れている錯覚に囚われました。


江戸東京たてもの園

2023.6.1



獅子文六「自由学校」

2023-06-14 18:10:00 | 

再読のための覚え書き


自由学校

獅子文六(1893-1969


南村五百助は、失業したことを隠して過ごしていたが、ある日、妻の駒子にバレてしまった。


そして、駒子は夫に言った。

「出ていけ!」


家を出た五百助は、橋の下で暮らすようになるが、それがまた彼にとってはこの上なく自由であった。


一方、駒子は、周囲の男たちに次々と想いを寄せられ、かつてない自由を感じていた。


しかし、やがて五百助は犯罪に巻き込まれることとなる……



2023.6.11読了


自由学校

新潮文庫

昭和28620日初版発行

昭和3872525


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