再読のための覚え書き
「ハーディ短篇集」
トマス・ハーディ（1840-1928）
河野一郎訳
《幻想を追う女》
詩人のエラは、夫のウィリアムや子どもたちとともに、有名な海水浴場に来て、その夏を過ごすために家を借りた。
彼らが借りた家の一部屋は、旅に出た詩人ロバート・トルーが住んでいた部屋で、エラはかつて、トルーとともに同じ紙面で詩を紹介されたという奇縁があった。
夫と趣味の合わないエラは、トルーの詩作の痕跡が残る部屋に閉じこもり、いつしか、心の中でトルーを身近なものに感じ始めていた……。
・・・・・・・・・・・・
悲劇的宿命論者といわれるトマス・ハーディによる短篇集。些細な偶然は時として運命の分かれ道で、登場人物たちは人生を狂わせていく。
「妻ゆえに」「幻想を追う女」「わが子ゆえに」「憂欝な軽騎兵」「アリシアの日記」の5編を収録。
2022.7.29読了
ハーディ短篇集
新潮文庫
昭和32年12月10日初版発行
昭和43年6月5日18刷
#本 #読書 #文学 #文庫 #トマス・ハーディ
再読のための覚え書き
大菩薩峠 第27巻
中里介山（1885-1944）
中里介山「大菩薩峠」全27冊、3ヶ月余りを費やして、ようやく読み終えた。
「音無しの構え」を操る剣士の机龍之助をはじめ、さまざまな登場人物たちは、明治維新前の不穏な時代を、縦横無尽に駆け巡っていた。
そして、作者の病死で作品が未完のままで終わったため、彼らは明けない江戸時代を今もなお、彷徨い続けていることだろう。
2022.7.29読了
大菩薩峠 第27巻
角川文庫
昭和31年7月20日初版発行
昭和45年1月30日8刷
旧仮名遣い
#本 #読書 #文学 #文庫 #中里介山 #大菩薩峠
再読のための覚え書き
大菩薩峠 第26巻
中里介山（1885-1944）
机龍之助は、京都の市中で、新撰組の一派と合流。
しかし、高台寺の月心院を根城に、辻斬りを求めて、夜の京を彷徨い歩く。
さて、残るはあと一冊！
2022.7.27読了
大菩薩峠 第26巻
角川文庫
昭和31年7月5日初版発行
昭和45年3月10日9刷
旧仮名遣い
#本 #読書 #文学 #文庫 #中里介山 #大菩薩峠
再読のための覚え書き
大菩薩峠 第25巻
中里介山（1885-1944）
お銀様の計らいで、ようやく机龍之助に出会えたお雪ちゃん。
二人は琵琶湖に舟を漕ぎ出すが、感傷的なお雪ちゃんの口から出たのは、心中の誘いの言葉だった。
2022.7.24読了
大菩薩峠 第25巻
角川文庫
昭和31年6月20日初版発行
昭和46年1月30日12刷
旧仮名遣い
#本 #読書 #文学 #文庫 #中里介山 #大菩薩峠
再読のための覚え書き
大菩薩峠 第24巻
中里介山（1885-1944）
琵琶湖の長浜で起きた農民一揆は、お銀様が私財を投じて開墾する胆吹山の麓の理想郷にまで押し寄せようとしていた。
2022.7.20読了
大菩薩峠 第24巻
角川文庫
昭和31年6月5日初版発行
昭和45年3月10日11刷
旧仮名遣い
#本 #読書 #文学 #文庫 #中里介山 #大菩薩峠
