長島 潤 Sing a mindscape

jun nagashima singer-songwriter

コールドウェル「秋の求婚」

2024-04-25 21:01:00 | 日記

再読のための覚え書き


秋の求婚

アースキン・コールドウェル(1903-1987)

杉木喬訳


《ジョー・クラドックの老妻》

ジョーの妻ジュリアは、35歳で死んだ。


結婚して10年の歳月を農場で働き詰めに働き、11人の子供を産み、家畜の世話をした。もともと何の魅力もない容姿だったが、ますます醜くなっていった。


葬儀屋が彼女の遺体を運んでいき、翌朝再びジョーのもとに持ってきたのだが……。


表題作の他12編の短編を併録。



2024.4.2読了


秋の求婚

角川文庫

昭和28年4月5日初版発行

昭和30年7月20日再販

旧仮名遣い


#本 #読書 #文学  #文庫 #コールドウェル #秋の求婚






ダイエット 続報

2017-02-16 10:57:35 | 日記
年始から始めたお茶漬けダイエット。目標の5キロ減量は1ヶ月足らずで達成〜!㊗️

けれど、免疫力も落としたようで、風邪をひいてしまった。風邪をひいたときは「食うな・動くな・寝てろ」が鉄則だけれど、食欲は衰えないものだからついつい食べてしまう。





で、まあ、カレーやら餃子やら焼きそばやら甘いものやら食べてしまうんだが、今のところリバウンドはない。要するに、ダイエットではあるけれど、基本、しっかり食べながらのダイエットなわけである。

風邪は、体が「正常に機能しない状態」に対して、それを治そうとして起きている「揺れ戻し」とする考え方がある。だから、発熱や頭痛や喉の痛みなどの症状はすべて、その「正常に機能しない状態」の回復期の過程なのだそうだ。なるほどと思う。

2月半ばも過ぎ、空気も少しずつ変わり、花々も咲き始めて春めいてきた。風邪さえ治れば、あとはもう楽しいことばかり♪

風邪の間の読書

2016-11-08 16:23:47 | 日記


先週から風邪をひいて体調を崩した。その間、ずっと小説を読んでいた。

中でもズシンときたのが角田光代の「ツリーハウス」。三世代に渡る家族の物語で、満州から引き上げた祖父母やその子どもたちの暮らしの中に見え隠れする「逃げる」というモチーフ。

奇をてらったサスペンスでもないし、ただただ平凡な暮らしぶりを描いているに過ぎないのだけど、同著者の「八日目の蝉」の読後感のように、なにかがゆらゆらと心の奥底に沈殿してゆく。

同じく角田光代の「かなたの子」は短編集。不気味さを帯びた夢物語のようなそれぞれの話に共通するのは、「生と死」や「過去と未来」や「恨みと許し」などの対立軸の境界がやがて曖昧なものになっていくという構図。

横溝正史の「白と黒」は、かの有名な探偵金田一耕助が登場する550ページの長編小説だが、地方の暗い因習や複雑な血縁関係を絡めた「八つ墓村」や「犬神家の一族」などとは正反対の、横溝が都会物を書くときにおなじみのおバカでエロなテンポのいい推理小説。

東野圭吾の「分身」は、体外受精や遺伝子操作という現代医学の危険な領域を描いたサスペンス。

連城三紀彦の「私という名の変奏曲」は、緻密な推理サスペンス。恋愛ものを書けば、超美文で繊細な心の機微をすくい上げる。推理ものを書けば、予測不可能などんでん返しが待っている。この人は凄いなぁ。

Blues Bar 江古田倶楽部

2016-07-21 02:23:27 | 日記
今夜は、西武池袋線江古田駅の近くにあるBlues Bar江古田倶楽部で、妻とステージを分けて演奏してきた。

創業から37年経つ江古田倶楽部の、わずか5年しか僕は知らない。けれどその5年は、僕が声楽の世界からギターでの弾き語りの世界に路線変更した未熟な歴史でもある。

クラシック音楽に携わってきた20年間で知らず知らずのうちに自分の中に沈殿した澱のようなバイアスは、江古田倶楽部で出会った人々との交流を通して少しずつ霧消してゆく。

肺を患って入退院を繰り返しているマスターに自分の5年間の歩みを聴いていただいた大切なひとときだった。