有田芳生の『酔醒漫録』

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細川護煕さんを支持する

2014-01-22 11:43:20 | 参議院
1月22日(水)いよいよ明日から東京都知事選がはじまる。私は細川護煕さんを支援する。当初は宇都宮健児さんに投票することに決めていた。それは舛添要一さんが、自民党と公明党に支援されるとわかったからだ。しかも民主党のなかでも、自公民で舛添さんを押そうという動きがあった。ついこの間、特定秘密保護法を巡って真っ向から対決してきた政党と組むことなど、絶対に認められない。もし民主党も舛添さんを支援するなら、私は宇都宮さんに投票する。そう判断していた。そこへ細川立候補の情報が入ってきた。最初は無理だろうと思っていた。ところが小泉純一郎元総理の支援があれば出馬するというご本人の思いも伝わってきた。しかも政策のいちばんに「原発ゼロ」「再稼働はさせない」を掲げるという。これは宇都宮さんが「脱原発」を掲げるよりずっと影響力がある。宇都宮陣営にはもうしわけないが、これが政治の力学なのだから仕方が無い。さらにいえば暴走を進める安倍政権への歯どめにもなる。政策が基本という指摘はその通りだ。それと同じく選挙は勝たなければならないこともまた、闘いの基本である。小泉元首相の新自由主義路線は、日本を疲弊させた。それは厳しく批判し続けなければならない。だからといって小泉元首相の「原発ゼロ」への思いを疑うものではない。日本記者クラブなどでの講演を読めば、その本気度と方向性は明晰だ。細川さんも2005年から「脱原発」を主張するようになっていた。そのアンサンブルとして都知事選がある。反原発運動を地道に進めてきた知人が言った。「政治家が原発ゼロを掲げることは大変なことです。都知事選に勝てば、東京からそれを進めていくことになる。宇都宮支持から細川支持にもう半分以上が流れたでしょう。勝たなければならないのです」。私も同意する。舛添要一さんが細川護煕さんに勝てばどうなるか。私には安倍晋三総理の高笑いが聞こえる。日本のためにも細川護煕さんを勝たせなければならない。


都知事選は「文明論の闘い」

2014-01-13 11:56:17 | 参議院
1月13日(月)断食から東京に戻り、大久保にある「のりこえねっと」のプレオープンの集いに行ったのは9日夜でした。オウム裁判の取材や原稿書きなどがあり、昨夜は立川談慶さんの落語を聞きました。どこにいても24日からはじまる通常国会で質問する内容を反芻しています。「これだ」と決めたら取材をして質問項目を詰めていきますが、いまはその前段階です。同時並行で都知事選挙です。細川護煕さんが立候補する以上は、「脱原発」陣営は勝てる候補者で一本化すべきだと考えてきました。ここでもツイッターでも詳細は書きませんが、宇都宮健児さんを推してきた人たちのなかからも、細川支持に移行した著名人が何人もいます。安倍政権の「強行路線」を転換させる国政選挙並みの選挙戦になることでしょう。細川さんは「文明論の闘い」と位置付けています。少子高齢時代にどんな都市造りをするのか。安倍「成長戦略路線」からの脱却は、まさに文明論の次元での闘いです。


東京都知事選はこれからの日本にとっての天王山

2014-01-09 09:13:04 | 参議院
1月9日(木)伊東山中での断食を終えて東京へ戻ります。いまでは新年と夏の2回が恒例となりました。臨時国会と通常国会が終わったあとの身体と精神のメンテナンスが目的です。最初はまだ候補者だったとき、知人に紹介されて5泊6日を過ごしました。基本的には1日に3回、リンゴとニンジンのジュースをのむだけ。あとは合間に具のない味噌汁一杯と、生姜紅茶やほうじ茶を自由に飲んでいます。普段は酒のせいでしょう。朝起きた時に不快感があります。ところがここでは酒を飲みませんから、朝から身体が快適です。携帯電話がありますから、今回はオウム裁判にコメントを求められたり、しばしば都知事選の情報交換の連絡がありました。それでも生活のごく一部です。少し離れたところにある海洋深層水のプールで歩き、読書やジャズの流れる喫茶店で年賀状の返事を書いていました。

近くにある池田20世紀美術館に行くのも習慣です。とくにポーランドのクラクフ生まれでエコール・ド・パリ(パリ派)の時代に活躍したモイーズ・キスリングの「女道化師」に会いに行きます。1927年の作品で、どこか憂いを帯びた表情なのです。こんどもしばし立ちどまり、いったいどんな人生を送ったんだろうかと無言の対話をしてきました。ナチズムが支配したパリで何をしていただろうか。もしかしたら解放されたときのパリ市民のなかにいたんじゃないか。ただの妄想にしても、手帳に挟み、いつも持参しているロバート・キャパが撮影したパリ解放に喜ぶ群衆写真をじっくりと眺めたりしたものです。

そこに写っていなくとも、どこかで圧政の重圧から逃れたと思いたいのです。中世でもとくに女性たちが社会的に低い位置に押し留められ、市民権も与えられなかった寡婦やシングルマザーなどは、食料にも事欠き、差別も受けていました。たとえ20世紀ではあっても、若い女道化師は厳しい生活を強いられていたはずです。世界とは、政治とは、じつに私たちの人生と直接的に、しかも深く関わっているのです。そんなことをつらつらと思っていれば、では、これからをどうすごすのかーー自分の課題になってきます。国会にいると、どうしても目先のことばかりで時間が追われて行きます。極端にいえば、明日のこととせいぜい1週間、長くて1か月の視野です。これも必要です。問題は、この1年、そして任期として残された2年7か月の課題を設定することなのです。短期、中期、長期の仕事です。

昨年10月末に発売された大江健三郎さんの『晩年様式集 イン・レイト・スタイル』を、ようやく読み終えました。10代後半からの熱心な読者として、さまざまな感想があります。ここで書いておきたいのは、大江さんの新作に出てくる年齢の数え方です。大江さんは、というより私もふくめた多くの人たちは、誕生日が来れば、また1歳年を取ったと数えています。80歳に近い大江さんは、そうではなく、定点を定めます。それを80歳だとすると、いま78歳の大江さんは、あと2年だと数えていくのです。私は来月に62歳になりますから、定点は70歳に定めました。そうすると「あと8年」ということになります。そこから逆算して課題を設定していく。その内容については、25日に都内で行う後援会新年会で披露する予定です。今日は東京に戻るとヘイトスピーチ(差別扇動)など、差別に反対して発足した「のりこえネット」の事務所開きに出席します。

都知事選候補者をめぐる動きも慌ただしくなってきました。民主党が舛添要一さんで自公と相乗りしないこと。それが私の基準です。脱原発を争点の一つに大きな闘いを構築すること。歴史的視野で判断すれば、勝つことが至上命題です。私見ですが、すでに立候補を表明している候補者も、勝てる候補者で一本化し、政策協定を結び、勝利したときには副知事として活躍してもらう。統一戦線の思想を具体化するとは、そういうことではないでしょうか。目的は自民党と公明党が押す候補者に都政はまかせない。脱原発を東京から実現するーー東電の大株主なのですからーーことを大きな柱に、高齢者、子供たち、女性、働く人たちを励ます施策を実現できる体制を築くことです。それができれば、これまでにない政党配置の選挙が闘えるでしょう。勝利すれば、安倍自民党の強引な流れに抗して潮目をかえることもできるでしょう。2014年ーー仕事の始動です。


新年に思う

2014-01-01 15:38:21 | 参議院
2014年1月1日(水)また新しい年がやってきました。京都で両親とすごしています。昨夜は娘の料理でいささか飲みすぎてしまいました。久しぶりの二日酔いです。まる2日間、本も読まずの年末、年始です。でもときどき2月には行う国会質問の流れを考えています。昨年はヘイトスピーチ(差別扇動)問題の取り組みで、あまりにも早く時間がすぎていきました。今年はそれに加えて、3年目になる諸懸案に取り組んで行きます。1月10日前後に都知事選候補者が名乗りをあげてくるでしょう。民主党でも自公民路線を進めようという勢力がいます。まずはそれをとめなければなりません。さらに4月ぐらいには原発輸出の法案採決をきっかけに政界再編の小さな動きがありそうです。靖国参拝で国際的に孤立した安倍政権は、消費増税前に目先を変えた取り組みを行うことでしょう。特定秘密保護法で支持率を落としたものの、わずか一と月でわずかですが、再び支持率は上がっています。これも有効な対抗勢力がないためです。私にもあるグループから参加の誘いが来ています。いまのところお断りしているのは、あくまでも自由な判断を確保しておきたいからです。それらのことをふくめ、覚悟を求められる時代が続きます。